Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
グラフィカルに URL を編集できるサービスを作った
Search
KoharaKazuya
May 20, 2020
Programming
1
14k
グラフィカルに URL を編集できるサービスを作った
PWA Night vol.16
KoharaKazuya
May 20, 2020
Tweet
Share
More Decks by KoharaKazuya
See All by KoharaKazuya
Native File System API の紹介と Zip を作る Web サービスを作った話
koharakazuya
0
150
Go でのエラー生成パターン
koharakazuya
0
15k
pickpatch を作った話と仕組みの解説
koharakazuya
0
47
Other Decks in Programming
See All in Programming
Creating a Free Video Ad Network on the Edge
mizoguchicoji
0
120
Click-free releases & the making of a CLI app
oheyadam
2
120
アジャイルを支えるテストアーキテクチャ設計/Test Architecting for Agile
goyoki
9
3.3k
RubyLSPのマルチバイト文字対応
notfounds
0
120
型付き API リクエストを実現するいくつかの手法とその選択 / Typed API Request
euxn23
8
2.2k
Ethereum_.pdf
nekomatu
0
460
どうして僕の作ったクラスが手続き型と言われなきゃいけないんですか
akikogoto
1
120
Snowflake x dbtで作るセキュアでアジャイルなデータ基盤
tsoshiro
2
520
PHP でアセンブリ言語のように書く技術
memory1994
PRO
1
170
よくできたテンプレート言語として TypeScript + JSX を利用する試み / Using TypeScript + JSX outside of Web Frontend #TSKaigiKansai
izumin5210
6
1.7k
Enabling DevOps and Team Topologies Through Architecture: Architecting for Fast Flow
cer
PRO
0
330
レガシーシステムにどう立ち向かうか 複雑さと理想と現実/vs-legacy
suzukihoge
14
2.2k
Featured
See All Featured
A Tale of Four Properties
chriscoyier
156
23k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
38
6.9k
Making Projects Easy
brettharned
115
5.9k
Practical Orchestrator
shlominoach
186
10k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
131
33k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
222
8.9k
Scaling GitHub
holman
458
140k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
38
7.1k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
250
21k
Visualization
eitanlees
145
15k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
356
29k
Building Your Own Lightsaber
phodgson
103
6.1k
Transcript
グラフィカルに URL を編集できるサービスを作った 2020/05/20 PWA Night vol.16 ⼩原 ⼀哉
⾃⼰紹介 ⼩原 ⼀哉 (こはら かず や) ウェブエンジニア フェンリル株式会社 @KoharaKazuya 2
2
発表の経緯 以前に グラフィカルに URL を編集できるサービスを作った という記事を Qiita に書いた URL Editor
という PWA を作った話 その記事に中津川さんからコメントもらったので LT する 今⽇話すことは記事と似ているが内容を少し変えている 3 3
作ったものの紹介 (デモ) URL Editor https://url-editor.koharakazuya.net/ 4 4
作った背景・動機 (PWA Night はプログラマーに限らない参加を募っているとい うことで、技術的でない話からする) 5 5
オフライン利⽤できる Web サービス だからこそ嬉しいものを作りたい! 6 6
PWA でネイティブアプリっぽいことができるようになった! という話は聞くが、こうも考えてしまう 「ネイティブアプリ使ってればいいじゃん」 ※ あくまでエンドユーザーとしての視点。開発コストなどの開 発者視点はあえて無視している 7 7
だって、ネイティブアプリの⽅がサクサク動くし、 オフラインでも使えるし…… Web でアプリっぽいものを作る価値って何? ということを改めて考えた。 8 8
(PWA に限らない) Web の良さとは ※ ネイティブアプリと⽐較して エンゲージメント: ユーザーがサービスを知ってからインス トールの⼿間と⼤きなギャップをスキップできる ほとんどのスマートデバイスで動く
ハイパーリンクで参照できる 9 9
この「良さ」を表してるサービスを作ろう! → 作った 10 10
PWA が適してるサービス 今回は URL Editor というものを作ったが、他のサービスも 「インストールするほど欲しくないかもしれないが、すぐに試 せて便利なら使いたい、気に⼊ったらインストールしたい」 みたいなものは PWA
だと嬉しい、と感じた。 11 11
作ってわかったこと (ここから技術的な話) 12 12
URL Editor のアーキテクチャー 13 13
URL Editor のアーキテクチャー HTML, CSS, JavaScript を初回にダウンロードしてきて実 ⾏するだけ Web API
サーバーなどは存在しない 真の SPA (笑) ファーストビューが全て 14 14
URL Editor の特⻑ 状態は URL に保持する リンクを共有するとほぼ同じ状態を復元できる インストール可能 オフライン利⽤可能 15
15
Preact Preact: ⼩さい (3 KB) の React の代替 私はよく使う。サイズが⼩さいので⼩さなアプリを作るときに 適している。細かい点で
React とは異なる。 16 16
Preact CLI Preact CLI: Webpack, Babel などのビルド周りの設定を肩代 わりしてくれる 公式に PWA
を簡単に作れると謳っているので使った。 17 17
Preact CLI がやってくれること Workbox が組み込まれていて Service Worker + CacheStorage によるオフライン対応が簡単にできる
Pre-rendering: SSG とかビルド時レンダリングとか⾔われ るやつ (その他効率的なロードのための機能がいろいろ) (その他開発しやすくするための機能がいろいろ) 18 18
⼊⼒に⾊を付ける技術 <span style="color: green">http</span>:// のように部分的なハイライトをリアルタイムでしたい HTML の contenteditable しか思いつかなかった contenteditable
はハマりどころが多いと聞いていた 実際難しかった、でも アプリっぽくしたい PWA には頻出か も 19 19
contenteditable の難しい点 . HTML を書き換えるとカーソル位置が破棄される . HTML を書き換えると IME 変換中状態が破棄される
. ブラウザによってカーソル移動が⽂字単位にならない 20 20
カーソル位置が破棄される ユーザー⼊⼒によって http:// が http// に変わった 瞬間、 <span> などが消える http
が scheme 判定ではなくなるため フォーカスが外れる、カーソルがジャンプするなど 対策: HTML の書き換え前後でカーソル位置を保存、復元した 21 21
IME 変換中状態が破棄される 前述のフォーカスが外れる、という現象と同じ 変換中に HTML が書き換わるとターゲットを失うので IME が中断する URL は英数字なので関係ないと思いきや、
Android ではデフォルトで IME が動作する 単語の予測⼊⼒などに使う 対策: IME 変換中には HTML 書き換えをしない (リアルタイムの⾊付けを諦める) 22 22
カーソル移動が⽂字単位にならない <span>http</span> などの⽂字以外の HTML タグに反 応したカーソル移動みたいな挙動をする 対策: 何もできそうになかったので諦めた 23 23
まとめ 「オフライン利⽤できる Web サービス」だからこそ嬉しい ものは何か考えた URL Editor という PWA を作った
作ってわかった技術的な知識を紹介した 24 24