Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
AI彼女の感情制御を頑張る話
Search
kokushin
June 26, 2023
Programming
3
800
AI彼女の感情制御を頑張る話
【LT大会】AI捻じ伏せプロンプト選手権 〜言うこと聞いてよLLM2023〜
https://connpass.com/event/285636/
kokushin
June 26, 2023
Tweet
Share
More Decks by kokushin
See All by kokushin
AI彼女とペアプロする話
kokushin
2
440
window.matchMediaの話
kokushin
1
160
サイト制作における、より効果的な演出テクニックとは?
kokushin
1
99
Other Decks in Programming
See All in Programming
PHPで作るWebSocketサーバー ~リアクティブなアプリケーションを知るために~ / WebSocket Server in PHP - To know reactive applications
seike460
PRO
2
770
ゼロからの、レトロゲームエンジンの作り方
tokujiros
3
1k
BEエンジニアがFEの業務をできるようになるまでにやったこと
yoshida_ryushin
0
200
PSR-15 はあなたのための ものではない? - phpcon2024
myamagishi
0
400
functionalなアプローチで動的要素を排除する
ryopeko
1
200
PHPUnitしか使ってこなかった 一般PHPerがPestに乗り換えた実録
mashirou1234
0
420
Simple組み合わせ村から大都会Railsにやってきた俺は / Coming to Rails from the Simple
moznion
3
2.1k
月刊 競技プログラミングをお仕事に役立てるには
terryu16
1
1.2k
DevFest - Serverless 101 with Google Cloud Functions
tunmise
0
140
カンファレンス動画鑑賞会のススメ / Osaka.swift #1
hironytic
0
170
React 19でお手軽にCSS-in-JSを自作する
yukukotani
5
560
Fixstars高速化コンテスト2024準優勝解法
eijirou
0
190
Featured
See All Featured
Fireside Chat
paigeccino
34
3.1k
Music & Morning Musume
bryan
46
6.3k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
51
7.3k
RailsConf 2023
tenderlove
29
970
Six Lessons from altMBA
skipperchong
27
3.6k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
44
13k
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
298
20k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
66
11k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
3
270
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
113
50k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
19
2.3k
Designing for humans not robots
tammielis
250
25k
Transcript
AI彼女の感情制御を頑張る話 @kokushing AI捻じ伏せプロンプト選手権 〜言うこと聞いてよLLM2023〜
自己紹介 Yusuke Ishiguro (こくしん) 株式会社メイクリー Co-Founder 得意: Webフロントエンド領域 趣味: 一人ハッカソン
最近はAIイラスト, 合成音声技術を研究中 Twitter: @kokushing
AI彼女について
ChatGPT×Live2Dを用いたブラウザで動く対話型アプリ Next.js+Vercelで実装 PWA対応 https://ai-girl.app/
一つ大きな問題が...
None
返答と感情が一致していない😭 ※現状、ランダムでモーションを再生しているため
このままだとUXが良くないため、感情の制御を行う どう実装するか? Natural Language API や kuromoji.js などを用いてネガポジ判定を行う? でも料金/実装コストがかかりそうだし、レスポンス速度が落ちそう...
ChatGPTに感情を出力してもらおう!
JSON形式で返却するように指定してみる { role: "system", content: ` ... キャラ設定 ... また、セリフの感情を判断して、ポジティブなら
1、ネガティブなら-1を 下記のJSONフォーマットで出力してください { "emotion": "" } ` }
None
None
なんかいけそう?と思ったが... • JSON形式で返してくれない (よく見たらオブジェクト...) • 指定したプロパティや値で返してくれない • そもそもメッセージだけでJSONを返してくれない
どうしよ〜🤔と悩んでいた頃...
Function calling 爆誕!
Function calling とは? • ユーザが入力した内容に応じて、任意の関数を実行できる機能 → 返答に関数呼び出しが必要とGPTが判断した場合に実行される → 外部APIとの連携処理などを簡単に組み込める •
サードパーティ製に頼らず、OpenAI純正のAPIとして実装できる • 現状 gpt-3.5-turbo-0613 及び gpt-4-0613 モデルでのみ利用可能
簡単な図解 「明日の天気教えて」 (アカン...これはAPIで取得せな...) 「明日は晴れです」 「晴れやで」 「やったぜ」 GPT 天気API ユーザ Function
calling !!
Function calling 使って AI彼女の返答と感情を JSON形式で取得してみる
Function callingでJSON形式の結果を得るには ポイントは2つ 1. createChatCompletion の function_call に関数名を直接指定する → デフォルトは
"auto" (GPTが関数呼び出しを判断する) → 直接関数名を指定することで、必ず呼び出すことができる function_call: { name: "getMessageAndEmotion" } 2. GPTがFunction callingを行うと function_call オブジェクトをJSON形式(string)で 取得できるため、JSON.parseしてそのまま返答として利用する
関数はこんな感じ
関数が呼ばれた結果 ※ createChatCompletion のレスポンス内容
クライアント側でのレスポンス結果 ※ emotion: 1 は「喜」の感情
JSON形式で取得できた👏
他の感情も問題なさそう
あとはLive2Dと連携すれば...
None
素敵な笑顔が見れました!
Thank You 🙏 ご清聴ありがとうございました。 メイクリーではAI×サブカルチャー領域での お仕事を募集しております! ご相談は @kokushing まで DMお待ちしてます!