New Relicスターターキット のススメ

DMMではNew Relicの導入を円滑に進めるために独自の「スターターキット」を作成・提供しております。
New Relicを組織に導入している or これから使い始める方にオススメの内容をお話します。

Transcript

1. © DMM © DMM CONFIDENTIAL New Relicスターターキット のススメ 〜近道は成功のもと〜 合同会社DMM.com　庭野悟 2023年9月13日
2. © DMM 2 ❏ 所属：合同会社DMM.com ITインフラ本部 SRE部 ❏ 名前：庭野 悟（にわの さとる） ❏ 新潟県出身 ❏ 担当業務：New Relicを社内に広める活動をしていたり、業務支援 先でDatadogのお世話をしたりしています。 ❏ 目標はエキスパートと名乗れるようになること ❏ 趣味：掃除 ❏ 相棒はSwitchBot K10+ ❏ 生きがい：飲酒 ❏ アル中ではなさそうです 自己紹介
3. © DMM 3 今日は以下のことについてお話しします。 • DMMでのNew Relic導入状況 • New Relic監視設定テンプレートの開発背景 • テンプレート導入の効果 • 苦労したこと • 今後について 話すこと
4. © DMM 4 突然ですが...！
5. © DMM 5 みなさんの現場では、 New Relicの監視設定をどのような 方法で行っていますか？
6. © DMM 6 • 設定内容と方法は分かるから、普通にWebUIか らポチポチやってるよ。 • 設定内容も方法も分からないけど、試行錯誤しな がらWebUIでポチポチ設定してるよ。 • WebUIで設定できるのは楽ちんだけど、それだと 変更履歴が残らないからコード管理してるよ。 • 何をしたらいいのかわからない！たすけて！！ 信頼できる設 定にするのは 結構大変なん だぞ え、余裕で しょ。ポチポ チでポチ よー！ 普通にわから ん
7. © DMM 7 話は変わって
8. © DMM 8 ここからは、DMMでの New Relic導入の現状と 取り組みについてお話します。
9. © DMM DMMでのNew Relic導入状況 DMMでは、20近くの様々な規模のサービスにNew Relicを導入し ています。 数多くあるDMM内でのサービス数で考えるとまだまだ導入実績は 少なく、これといった監視設定のプラクティスがない状態でした。 そのため監視設定については、各サービスで基本的にゼロから監 視内容の検討から設定までを行っていました。 9
10. © DMM 見えてきた課題 こういった中でいくつかの課題が見えてきました。 • サービスによってはゼロから設計を行うた め、ツールの学習コストが掛かる。 • 監視運用が開始されるまでのリードタイムが 長くなる。 • 変更履歴を追えない。 • 各サービスでの監視設定において、品質に ばらつきがある。 10 この設定で 合っている のかな... 本番リリース が近いのに 監視の準備 がまだ... 前の設定っ てなんだっ け..？
11. © DMM 解決するために これらの課題を解決するため、SRE部が出した答えはDMMでもっともよく使 われているAWSを軸とした、汎用的な監視テンプレートを開発することでし た。 これにより、新たなサービスの監視運用の開始が迅速に、かつ一定の品質を 保った形で行えるようになりました。 11 SRE部が開 発したのなら 信頼できる んじゃね？ （勝手に）仲 良し3人組
12. © DMM 利用イメージ New RelicテンプレートはGitHubのTemplate Repositoryとして用意していま す。 利用者は、”Use this template” や “Fork” を使用してテンプレートを複製し、 各種アカウントやしきい値などシステム固有の設定を少し変えるだけですぐに 監視を開始することができるようになります。 12 「Public template」
13. © DMM 解決するために テンプレートでは、監視設定はもちろん、昨年実装されたワークフローにも対 応しています。 それにより、社内で利用されているSlackへの通知も可能となっています。 13 テンプレートをベースに 作成したワークフロー のイメージサンプルで す。
14. © DMM 解決するために いくつかのダッシュボード作成にも対応しています。 • AWS/NewRelicの料金推移 • CircleCI の実行状況 • Core Web Vitals 14
15. © DMM テンプレート導入の効果 監視テンプレートを使用することで、CloudWatch Metric Streamsの設定か ら監視設定、アラート設定までを一括で簡単に行えることが可能となりまし た。 それにより、設定の標準化やリードタイムの短縮など、多くの効果を得ること ができました。 15 テキストテキスト 運用開始 テンプレートなし テンプレートあり 設計 設定 テスト 運用開始
16. © DMM 苦労したこと テンプレート化する際、汎用性と利用者側の導入負荷軽減 を最優先に考えました。 その結果、最低限のコード変更で導入できる設定を目指し ましたが、どの設定を共通化するかのバランスを取るのは 難しく、多くの検討を要しました。 さらに、事前知識のない方でもスムーズに導入できるよう、 ドキュメントの整備にも力を入れました。 16
17. © DMM 今後について 将来的には、監視テンプレートを外部公開したいと考えています。 ググると、こういったテンプレートを公開している企業はなさそうだったので、 少しでもいろいろな企業へのNew Relic導入の足がかりとなれるような取り組 みとなれたら嬉しいです。 17
18. © DMM 18 当然ですが、こういったテンプレート（資産）は作って終わりではありません。 日々進化するNew Relicの新機能に追従する必要がありますし、監視自体の 考え方も日々進化しているため、それを取り込む必要もあります。 テンプレート化の取り組みは、今後も機能拡充や設定の見直しを繰り返し、い つかみなさんにお披露目できる日が来ることを楽しみにしています。 最後に
19. © DMM ご静聴ありがとうございました