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対比較法を用いたパークファクター評価の改善 / Park factor improvment ...

konakalab
July 23, 2019

対比較法を用いたパークファクター評価の改善 / Park factor improvment using pairwise comparison method

デファクトスタンダードとなっている現行のパークファクターの問題点を指摘し,改善手法を提案する.MLB8年間155万打席の結果を利用し,提案手法の有効性を確認する.

(電子情報通信学会MSS研究会(2019年7月29日ー30日)で発表予定のスライドです.発表日までは随時変更の可能性があります.また本発表は査読を経ていないものです.)

konakalab

July 23, 2019
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Transcript

  1. 背景:野球場の設計 公認野球規則 各塁およびピッチャーマウンドの位置は厳密に規定 外野フェンスの位置および高さは「望ましい(preferable)」距離のみ 規定 Baseball official rule, 2.01 “Layout

    of the Field” The distance from home base to the nearest fence, stand or other obstruction on fair territory shall be 250 feet or more. A distance of 320 feet or more along the foul lines, and 400 feet or more to center field is preferable. IEICE-MSS(2019/7/31)@MORIOKA 7
  2. ESPN PFに対する批判に対す る回答 学術的文脈での批判はあまり見当たらない ⇒ここでやる. 試合数の不均衡は影響を与えていないのか? MLBは地区内/地区間/リーグ間それぞれでの対戦試合数が異なる ⇒打席単位の評価手法を提案する 選手の能力もPF算出に含まれているのは適切なのか? 「平均化できているから良い」らしいが,本当?

    ⇒打席を[攻撃]対[守備+球場]の対戦と考える ESPN PFで結果の予測精度が改善するのかどうか? ⇒単打と四球ではESPN PFを用いると予測性能が悪化する(後述) ⇒提案手法ではおおむねESPN PFより予測性能が改善される(後述) IEICE-MSS(2019/7/31)@MORIOKA 16
  3. 評価 評価指標:対数損失関数LogLoss  ∈ : 打席, ∈ 0,1 : 結果

    ∈ 0,1 : 生起確率 例:2017年のホームラン 6105本/191195打席=0.03193 全打席でホームランの確率が一定だと仮定すると,LogLoss=0.20398 これを基準として,PF導入によりどれだけ改善できるか. IEICE-MSS(2019/7/31)@MORIOKA 22
  4. 比較 ESPN PF 例:2017年のクアーズ・フィールドの本塁打 = 1.195 予測ホームラン確率:1.195 × 0.03193 =

    0.03816 提案手法 次式で打席ごとに予測確率を算出 結論 提案手法:おおむねESPN PFよりも改善度合いが大きい ESPN PF:単打と四球でPF導入により性能が悪化している IEICE-MSS(2019/7/31)@MORIOKA 24 = 1 1 + exp − − − ()