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PRから改善していくAI開発 / Beyond-the-Backend-Link-and-Mo...

PRから改善していくAI開発 / Beyond-the-Backend-Link-and-Motivation

リンクアンドモチベーション登壇資料(2025/07/25)

PRから改善していくAI開発
Developer Productivityユニット
プラットフォーム推進グループ
大塚 友章

#beyond_the_backend #リンモチ

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【イベント情報】
■イベントページ
https://penetrator.connpass.com/event/361048/

【株式会社リンクアンドモチベーション】
■お問合せ先
 [email protected]
■テックブログ
 https://link-and-motivation.hatenablog.com/
■開発組織の公式X
 https://x.com/LinkandM_dev
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Transcript

  1. 3
 © Link and Motivation Group 大塚 友章 株式会社リンクアンドモチベーション Developer

    Productivityユニット プラットフォーム推進グループ • 2016年:(株)TKCに新卒入社 ◦ 電子取引/インボイスのサービス開発を担当 • 2022年:(株)リンクアンドモチベーションに中途入社 ◦ モチベーションクラウドシリーズの認証と組織管理をする マイクロサービスの開発を担当 ◦ 直近はチームへのAI開発の導入も担当 
 
 
 自己紹介
  2. 4
 © Link and Motivation 創業年月日|2000 年4月7日 
 
 上場市場 |東京証券取引所

    プライム市場 
 
 従業員数 |約1,500名 (グループ全体)
 
 売上   |374億 (グループ全体) ※2024年12月期 
 
 事業内容 |組織改善を支援する『モチベーションクラウド』を提供 
 株式会社リンクアンドモチベーション 会社紹介
  3. 9
 © Link and Motivation Group 開発体制/ツール まずは自分のチームでAI導入!ということで内情を紹介! - 開発メンバー(計9名)

    - 社員:5名 - パートナー社員:4名 - AI開発ツールの利用状況 - Claude Code:1名 - Cursor:8名 - ※現時点では開発者全員にライセンス付与しているため Cursorの利用者が大半 - FW - Ruby on Rails
  4. 10
 © Link and Motivation Group AI導入前のチームの状態 - ほとんどのメンバーがAIの活用はcopilotやCursorのコード 補完のみ

    - Chat, Agentなど、AIがメインでコード生成するような機能 はほぼ使えていないし、使い方もまちまち
  5. 12
 © Link and Motivation Group 普及率を上げるためにいくつかの対策を行う! Cursorを使いやすいようにRules, MCPの環境を整える -

    あらかじめ必要なRulesファイルやドメインモデルをコミッ ト - マストで必要になるようなMCPサーバーの環境を作って、誰 でも使えるように整備
  6. 13
 © Link and Motivation Group 個人的に導入完了した!!が乏しい結果に、、、 個人の感覚: - AI開発に必要な土台の整備はできた🔥

    - みんなAI使って開発できるっしょ🔥 メンバーにヒアリングした結果: - AIによるコード生成の精度が低く利用率は10%程度であるこ とが判明😢
  7. 15
 © Link and Motivation Group 導入直後の状況 - そもそもAIの導入をしてチームは変化したのかがわからない 


    - 自分が有効だと思うことをベースに対策 しているため、自分だけが 使いやすい環境になっていた
 - 自分は使いやすかったためメンバーからのFBの解像度 が粗い

  8. 18
 © Link and Motivation Group CheckとActionが決まっていない! ✅ Plan -

    AIの利用率60%! ✅ Do - AIを使ってコーディング ❌ Check - 決まっていない😭 ❌ Action - 決まっていない😭
  9. 19
 © Link and Motivation Group CheckとActionが決まっていない! ✅ Plan -

    AIの利用率60%! ✅ Do - AIを使ってコーディング ❌ Check - 決まっていない😭 ❌ Action - 決まっていない😭 PDCAの仕組みを整え、 AI開発を浸透させよう!
  10. 21
 © Link and Motivation Group 決まっていなかった CheckとActionを決める! ✅ Plan

    - AIの利用率60%! ✅ Do - AIを使ってコーディング ❌ Check - 決まっていない😭 ❌ Action - 決まっていない😭
  11. 22
 © Link and Motivation Group 決まっていなかった CheckとActionを決める! ✅ Plan

    - AIの利用率60%! ✅ Do - AIを使ってコーディング ✅ Check - PRからAI利用状況を集計する! ✅ Action - 集計結果からActionを決定する!
  12. 24
 © Link and Motivation Group Check! PRからAIの利用状況を取得する ! PR作成

    PRレビュー AI利用度合い をラベル付け PRマージ 変更内容を ラベル付け 定期的にPR を集計 PRにAIの利用に関するラベルを付与する運用を開始!
  13. 25
 © Link and Motivation Group Check! PRからAIの利用状況を取得する ! PR作成

    PRレビュー AI利用度合い をラベル付け PRマージ 変更内容を ラベル付け 定期的にPR を集計 実装者が作成したPRのAI利用度合いを選択してラベル付与 ai AIによって100%のコードを生成 ai-assisted AIによって80%以上のコードを生成 tried-ai AIを試してみたが、結果的にかなりの手作業が発生した no-ai AIを使う必要がなかった
  14. 26
 © Link and Motivation Group Check! PRからAIの利用状況を取得する ! PR作成

    PRレビュー AI利用度合い をラベル付け PRマージ 変更内容を ラベル付け 定期的にPR を集計 Github Actionsで変更内容に応じて自動でラベル付け impl:xxx どのディレクトリのファイルを修正したか(ex: models, services) change:xxx ファイルに対して追加/更新/削除の何を行ったか complexity:xxx どのくらいの数のファイルを修正したか
  15. 27
 © Link and Motivation Group Check! PRからAIの利用状況を取得する ! PR作成

    PRレビュー AI利用度合い をラベル付け PRマージ 変更内容を ラベル付け 定期的にPR を集計 「AI利用度合い」✖「変更内容」のラベルを集計! AIを使ったが、かなりの手作業が生じたラベル「tried-ai」が 付与されたPRを中心に分析する!
  16. 29
 © Link and Motivation Group Check! PRからAIの利用状況を取得する ! 実際に「変更内容」のラベルごとに集計して見た結果!

    ファイル操作系の機能がある ディレクトリでAIの利用率が低下... ラベルの傾向から課題も見えてきた!
  17. 30
 © Link and Motivation Group 実際にあった課題① PRの変更ファイル数が多くなると手作業も多くなる - PRが膨らんだ後に、AIに手直しをさせようとしても局所的な

    対応しかしない - MCPでPRの内容を読み込ませたいが、トークンを超過してAI に情報を渡せない ファイル数制限する Github Actions入れたよ!
  18. 31
 © Link and Motivation Group 実際にあった課題② デッドコードが多い箇所は AIコード生成のノイズになっていた -

    AIがデッドコードやすでに使われていないテーブルを考慮し たコードを出力してしまう デッドコード/使われていないテーブル 消したよ!
  19. 32
 © Link and Motivation Group 実際にあった課題③ 特定のドメインモデルの処理や機能で手作業が多い - 複雑なドメインが使われている箇所で毎回ドメイン知識を与

    えるのが難しい docs/に足りていなかった ドメインモデルのmarkdown コミットしたよ! ルールもコミットしたよ!
  20. 37
 © Link and Motivation Group お知らせ • エンジニアリングマネージャー •

    テックリード • サーバーサイドエンジニア • フロントエンドエンジニア • SRE • データエンジニア • CRM • プロダクトマネージャー • プロダクトデザイナー 技術広報の公式Xで、定期的に発信しています。 ぜひフォローをお願いします! 全職種、積極採用中です!