「アカウントください」はPRで —IaC化によるユーザー管理の改善 / Engineering-Productivity-Meetup-04-link-and-motivation

Engineering Productivity Meetup #4 in 東京
リンクアンドモチベーション登壇資料（2025/06/20）

『「アカウントください」はPRで —IaC化によるユーザー管理の改善』

#リンモチ
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【イベント情報】
■イベントページ
https://cybozu.connpass.com/event/355795/

【株式会社リンクアンドモチベーション】
■お問い合わせ
　engineer_pr@lmi.ne.jp
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　https://link-and-motivation.hatenablog.com/
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Transcript

1. © Link and Motivation Group 「アカウントください」はPRで —IaC化によるユーザー管理の改善 井川 創太 株式会社リンクアンドモチベーション Developer Productivityユニット SREイネーブリンググループ
2. 2 © Link and Motivation Group 自己紹介 井川 創太（GitHub: @ikawa-s） 株式会社リンクアンドモチベーション Developer Productivityユニット SREイネーブリンググループ • 2023年新卒入社。 • エンジニア未経験からSREとして活動。 • モチベーションクラウドの運用に携わる。
3. 3 © Link and Motivation Group 会社紹介 創業年月日｜2000年4月7日 上場市場 ｜東京証券取引所 プライム市場 従業員数 ｜約1,500名 (グループ全体) 売上 ｜374億 (グループ全体) ※2024年12月期 事業内容 ｜国内初の組織改善クラウド
4. 4 © Link and Motivation Group アジェンダ ▷アカウント発行における課題 ▷アカウント管理のIaC化 ▷開発者を巻き込む工夫 ▷開発者を巻き込んだ結果 ▷まとめ
5. © Link and Motivation Group 5 アカウント発行における課題
6. 6 © Link and Motivation Group SRE業務をこなしつつ、各種アカウントを一元管理している。 アカウント発行における課題 開発組織 約150名 アカウント管理担当 2名 SRE 新規 現場 DX プロダクト A プロダクト B プロダクト C データ
7. 7 © Link and Motivation Group アカウント発行における課題 アカウント管理表 （スプレッドシート）に 書いて依頼 アカウントが必要な 理由などの情報を確認 質問に回答 アカウントを 発行して連携 発行依頼者 アカウント発行担当 ログイン確認
8. 8 © Link and Motivation Group アカウント発行における課題 アカウント管理表 （スプレッドシート）に 書いて依頼 アカウントが必要な 理由などの情報を確認 質問に回答 アカウントを 発行して連携 発行依頼者 アカウント発行担当 ログイン確認 発行依頼者とのやりとりで待ちが発生するため、 SRE業務に集中しきれない。
9. © Link and Motivation Group 9 アカウント管理のIaC化
10. 10 © Link and Motivation Group アカウント管理のIaC化 AWS, Azure, GitHubなどをTerraformで管理するように変更した。 GitHubのterraform.tfvars
11. 11 © Link and Motivation Group アカウント管理のIaC化 アカウント管理表 （スプレッドシート）に 書いて依頼 アカウントが必要な 理由などの情報を確認 質問に回答 PRを作ってMergeして 連携 発行依頼者 アカウント発行担当 ログイン確認
12. 12 © Link and Motivation Group アカウント管理のIaC化 アカウント管理表 （スプレッドシート）に 書いて依頼 アカウントが必要な 理由などの情報を確認 質問に回答 PRを作ってMergeして 連携 発行依頼者 アカウント発行担当 ログイン確認 IaC化だけでは課題の解決にはつながらなかった。
13. © Link and Motivation Group 13 開発者を巻き込む工夫
14. 14 © Link and Motivation Group ①PR作成手順をアクセスしやすい場所に置く。 開発者を巻き込む工夫 PRテンプレート README
15. 15 © Link and Motivation Group 開発者を巻き込む工夫 ②開発者が集まるミーティングで発表して周知する。
16. 16 © Link and Motivation Group 開発者を巻き込む工夫 ③前の手順で依頼を受ける度に新しい手順で依頼し直してもらった。
17. © Link and Motivation Group 17 開発者を巻き込んだ結果
18. 18 © Link and Motivation Group 開発者を巻き込んだ結果 実際にPRで開発者からアカウント発行依頼がくるようになった。
19. 19 © Link and Motivation Group 開発者を巻き込んだ結果 発行理由を書いて PRを作成 PRをApprove PRをMerge 発行依頼者 アカウント発行担当
20. 20 © Link and Motivation Group 開発者を巻き込んだ結果 発行理由を書いて PRを作成 PRをApprove PRをMerge 発行依頼者 アカウント発行担当 発行依頼者とのやりとりで待ちがなくなり、 作業の中断がなくなった！
21. 21 © Link and Motivation Group 開発者を巻き込んだ結果 アカウント発行までのリードタイムが短くなった以外にも複数のメリットがある。 Before After 工数の削減 ツールの行き来が多い Google Sheets, Slack, GitHubなど GitHub1つだけで完結 セキュリティの向上 管理者権限でのログインが 必要 管理者権限でのログインが 不要 ミスの減少 レビューできないため、 誤った操作をする可能性あり レビューできるため、 ミスが減る。
22. © Link and Motivation Group 22 まとめ
23. 23 © Link and Motivation Group まとめ • PRベースのアカウント管理フローにすることで リードタイムを削減できる。 • フローを浸透させるには、誰でもわかる手順の準備 と愚直な啓蒙が重要。