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GPTを使った異次元の開発者体験への挑戦 ~ハイパフォーマーのその先へ~/Developer ...

GPTを使った異次元の開発者体験への挑戦 ~ハイパフォーマーのその先へ~/Developer eXperience Day 2023-Link and Motivation

【Developer eXperience Day 2023】
リンクアンドモチベーション登壇資料(2023/06/15)

『GPTを使った異次元の開発者体験への挑戦
 ~ハイパフォーマーのその先へ~』

#dxd2023 #リンクアンドモチベーション #リンモチ
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【イベント情報】
■イベントページ
 https://dxd2023.cto-a.org/

【株式会社リンクアンドモチベーション】
■お問い合わせ
 [email protected]
■Entrancebook
 https://note.com/lmi/n/n179505e048f4
■テックブログ
 https://link-and-motivation.hatenablog.com/
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Transcript

  1. 2 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 自己紹介 河野

    智則(かわの とものり) 株式会社リンクアンドモチベーション Developer Productivity Unit マネージャー 2011年にサイバーエージェントに入社。プロダクトの立ち上げや運 用を経験した後、同社子会社の開発責任者に従事。 2020年に当社へ入社し、SREのEMとして開発者体験の向上に取り 組む。2023年より、更なる開発者体験の前進のため、Developer Productivity Unitを立ち上げマネージャーとして統括。 @tomox1001
  2. 3 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 働きがい あふれる社会へ

    リンクアンドモチベーション|プロダクト
  3. 7 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 リンクアンドモチベーション|開発組織 開発チーム

    SRE/QA イネーブリング Platfor m 「規模拡大×高速フロー」を実現するため、 『チームトポロジー』を参考に組織をデザイン 『チームトポロジー 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応型組織設計』参照の元作成
  4. 8 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 Four Keys

    メトリクス “高速フロー”を測る指標として、Four Keys メトリクスを採用
  5. 9 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 リンクアンドモチベーション|開発組織 2016

    2018 2020 2022末 2023 モチベーションクラウド のリリース 開発組織内製化のスタート Four KeysはLow レベル SREチームの誕生 Four Keys メトリクス High レベルに到達 イネーブリングチームの誕生 2021 Platformチームの誕生 2020年のSREチーム立ち上げを皮切りに開発支援チームを拡大。 2022年末にはFour KeysメトリクスがHighレベルに到達した。
  6. 10 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 リンクアンドモチベーション|Four Keys

    Low to Mid Mid to High 壁 「仕組みの壁」 技術で到達できる 技術 • コンテナアーキテクチャ • E2E Testing (Autify) • Blue/Green Deployment 組織 • Git-Flow • 横断チーム(SRE/QA)だけで推進 • ビッグバンリリース中心 ハイパフォーマー到達までに実施した主な施策
  7. 11 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 リンクアンドモチベーション|Four Keys

    Low to Mid Mid to High 壁 「仕組みの壁」 技術で到達できる 「協働の壁」 技術だけでは到達できない 技術 • コンテナアーキテクチャ • E2E Testing (Autify) • Blue/Green Deployment • オンデマンドデプロイ • Unit Test拡充 • Feature Flag • 開発ダッシュボード 組織 • Git-Flow • 横断チーム(SRE/QA)だけで推進 • ビッグバンリリース中心 • Github-Flow • 開発チーム×横断チームで協働 • スモールリリース中心 ハイパフォーマー到達までに実施した主な施策
  8. 12 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 リンクアンドモチベーション|Four Keys

    2018 2022 ローパフォーマー ”苦”な開発者体験 【定量】 デプロイ頻度 5回/月、リードタイム 10日 【定性】 爆弾処理のように、慎重に長い時間をかけて リリースする開発者体験 ハイパフォーマー “楽”な開発者体験 【定量】 デプロイ頻度 100回/月、リードタイム 1日 【定性】 「これ試そう」を、誰でも気軽にいつでも リリースする開発者体験
  9. 14 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 本日お話すること GPT(※)による”異次元の開発者体験”への挑戦

    -ハイパフォーマーのその先へ- 組織変革の挑戦 開発プロセス変革の挑戦 1 2 ※ ChatGPTやOpenAI APIなどのLLM技術を包括した表現
  10. 16 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 GPTの登場 GPTの登場により、次元が上がる変化が起きた

    Before GPT After GPT 従来の開発者体験 ①構造化データを前提とした要件 ②人間がコードを提案し、コンピュータ(コンパ イラ/静的解析)が品質をチェック AI駆動の開発者体験 ①非構造データと自然言語処理を活用する要件 ②コンピュータ(AI)がコードを提案し、人間が 正当性をチェック
  11. 17 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 本格的なGPT導入の開始 弊社では、本格的なGPT導入を2023年2月から開始した

    • コンサルティングのナレッジを元に対話しながら 改善策を提案 • 独自ナレッジをembeddingし、類似検索をもとに 回答するよう調整 • 開発者にAI駆動開発を体感してもらうため、 Copilotを配布 2023年3月7日 リリース 2023年2月から随時配布
  12. 18 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 GPT開発における前提の変化 初回リリースでの学び

    “アンラーン”が重要かつ難しい Before GPT After GPT 構造化データを前提とした開発 非構造化データ&自然言語処理を活用する開発 時間がかかるのはルール設計と実装 時間がかかるのは検証ループ・品質担保 テストケースを作成して網羅的なテストが有効 自然言語テストに基づくランダムテストが有効 人がやっていることを代替する場合、 ルールベース or 機械学習ベース 「自然言語」を用いたタスクはGPTで代替が可能 開発プロセスの”前提の変化”の例
  13. 19 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 GPT開発における前提の変化 初回リリースでの学び

    “アンラーン”が重要かつ難しい Before GPT After GPT 構造化データを前提とした開発 非構造化データ&自然言語処理を活用する開発 時間がかかるのはルール設計と実装 時間がかかるのは検証ループ・品質担保 テストケースを作成して網羅的なテストが有効 自然言語テストに基づくランダムテストが有効 人がやっていることを代替する場合、 ルールベース or 機械学習ベース 「自然言語」を用いたタスクはGPTで代替が可能 開発プロセスの”前提の変化”の例 多くの”前提の変化”がある中、 「変化への適応は思った以上に大変だった」 という声があがった。
  14. 20 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 アンラーンとは アンラーン

    従来のやり方・考え方を取り除き、学び直すこと
  15. 21 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 今後の方針 GPTを使うことで、

    新たな次元で機能リリースと業務改善ができることに 確信が持てた。 一方、組織全体でGPT開発を進めるためには、 “組織をアンラーンさせる取り組み”が必要と判断した。
  16. 22 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 GPT Bootcamp

    アンラーン(=学び直し)プログラム GPT Bootcamp の実施を意思決定 これまでの手法の開発業務を止めて、 GPT技術を活用し、 機能リリースと業務改善に取り組む。
  17. 23 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 GPT Bootcamp

    インターネットやスマホ以来の 技術革新。エンジニアの必須科 目として全員で取り組もう! CTO 柴戸 アンラーン(=学び直し)プログラム GPT Bootcamp の実施を意思決定
  18. 24 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 GPT Bootcamp

    アンラーン(=学び直し)プログラム GPT Bootcamp を支える事前準備 4つの 戦略設計 -実効性- 4つの セーフティネット -安心・安全-
  19. 25 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 GPT Bootcamp

    4つの 戦略設計 -実効性- アンラーン(=学び直し)プログラム GPT Bootcamp を支える事前準備 4つの セーフティネット -安心・安全-
  20. 27 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 4つの戦略設計 -

    目的 新たな技術を習得するためには、実践機会が必要不可欠 1.目的 開発組織全体でGPTを活用する技術を習得すること そのために、実際にGPTを使ってアウトプットをすることで理解を深める 2.目標 3.対象 4.制約
  21. 28 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 4つの戦略設計 -

    目標 “全員がGPTを業務で活用できること”を目標に設定 1.目的 開発組織全体でGPTを活用する技術を習得すること そのために、実際にGPTを使ってアウトプットをすることで理解を深める 2.目標 ジュニアエンジニアと非エンジニア: GPTを自身の業務フローに組み込める エンジニア: GPTをプロダクト・プロセスに組み込める 3.対象 4.制約
  22. 29 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 4つの戦略設計 -

    対象 第三者による抜本的な変革を期待し、“GPT×開発者体験の向上”は 開発支援チームが担当 1.目的 開発組織全体でGPTを活用する技術を習得すること そのために、実際にGPTを使ってアウトプットをすることで理解を深める 2.目標 ジュニアエンジニアと非エンジニア: GPTを自身の業務フローに組み込める エンジニア: GPTをプロダクト・プロセスに組み込める 3.対象 プロダクト機能: 開発チームが中心 開発者体験: 開発支援チーム(SREなど)が中心 4.制約
  23. 30 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 4つの戦略設計 -

    制約 効果を高めるために、期間とスコープに制約を設けた 1.目的 開発組織全体でGPTを活用する技術を習得すること そのために、実際にGPTを使ってアウトプットをすることで理解を深める 2.目標 ジュニアエンジニアと非エンジニア: GPTを自身の業務フローに組み込める エンジニア: GPTをプロダクト・プロセスに組み込める 3.対象 プロダクト機能: 開発チームが中心 開発者体験: 開発支援チーム(SREなど)が中心 4.制約 1. 3週間...アンラーンを促すためのタイムボックス制約 2. βリリース...使われないものを生み出さないためのMVP
  24. 31 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 3週間を確保する工夫 3週間をどのように確保した?

    ① 機能リリース: ロードマップを前倒した └ 予定していた開発項目から、GPTで実現できるものをピックアップし 順番を入れ替えた。 ② 業務改善: 開発支援チームのロードマップに入れた
  25. 32 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 3週間を確保する工夫 3週間をどのように確保した?

    ① 機能リリース: ロードマップを前倒した ② 業務改善: 開発支援チームのロードマップに入れた └ 開発生産性向上の取り組みの一貫として優先度をあげた
  26. 33 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 4つの戦略設計 1.目的

    開発組織全体でGPTを活用する技術を習得すること。 そのために、実際にGPTを使ってアウトプットをすることで理解を深める。 2.目標 ジュニアエンジニアと非エンジニア: GPTを自身の業務フローに組み込める エンジニア: GPTをプロダクト・プロセスに組み込める 3.対象 プロダクト機能: 開発チームが中心 開発者体験: 開発支援チーム(SREなど)が中心 4.制約 1. 3週間...アンラーンを促すためのタイムボックス制約 2. βリリース...使われないものを生み出さないためのMVP 実効性を高める4つの戦略設計
  27. 34 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 GPT Bootcamp

    4つの 戦略設計 -実効性- 4つの セーフティネット -安心・安全- アンラーン(=学び直し)プログラム GPT Bootcamp を支える事前準備
  28. 35 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 4つのセーフティネット 安心・安全を高める

    4つのセーフティネット 1.サポート 体制 2.ガイド ライン 3.コスト 管理 4.勉強会
  29. 36 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 4つのセーフティネット 1.

    サポート体制 GPT Bootcampをサポートする体制を整えた。 3月の「AIアドバイザー」リリースに関わり、 GPT開発を体験したメンバーを中心にアサイン。 およそ70人の組織に対して、5人を配置した。 主な役割は以下の通り • 各種レビュー(要件・設計・コード) • 技術相談 • 勉強会の運営
  30. 37 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 4つのセーフティネット 2.

    ガイドライン GPTを安全に開発に利用するため、 ”GPT開発利用ガイドライン”を策定し、展開した ※社内ドキュメントを一部修正したイメージ図
  31. 38 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 Open AI

    APIのAPIキーを発行し、利用するチームに渡した。 コスト管理をしやすいようにチーム単位で分けた。 4つのセーフティネット 3. コスト管理
  32. 39 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 また、コスト超過の検知は、Usage Limits機能を活用している。

    2023年6月時点では、トレーサビリティ機能はまだないため、 今後のアップデートに期待。 4つのセーフティネット 3. コスト管理
  33. 40 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 4つのセーフティネット 4.

    勉強会 目的(ゴール) 主な対象者 タイトル 主な内容 ChatGPTの使い方が分 かる 全員 GPT基礎勉強会 • GPTとLLMの基礎知識 • プロンプトの工夫 • 「学習」の仕組み • セキュリティの注意点 GPTを利用した開発がで きる 主にエンジニア GPTハンズオン会 • OpenAI APIのチュートリア ル実践 • LangChainのQuick Start実践 GPTの最新情報を継続的 にキャッチアップする GPTサポートメンバー +有志 GPTゼミ勉強会 • 最新動向のシェア • 「試してみた」のシェア 目的ごとに勉強会を設計した
  34. 41 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 4つのセーフティネット 安心・安全を高める

    4つのセーフティネット 1.サポート 体制 2.ガイド ライン 3.コスト 管理 4.勉強会 学習効果を高めるため 有識者をアサイン GPTの利用を促すため 利用方針を共有 GPT破産しないため limits機能を活用 リテラシーを揃えるため 3つの勉強会を開催
  35. 42 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 GPT Bootcampを開始

    アンラーン(=学び直し)プログラム GPT Bootcamp を2023年4月から開始 4つの 戦略設計 -実効性- 4つの セーフティネット -安心・安全-
  36. 44 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 自己紹介 伊藤

    遼(いとう はるか) 株式会社リンクアンドモチベーション イネーブリングチーム テックリード 新卒で当社に入社。モチベーションクラウドの開発に携わったのち、 CREチーム(顧客信頼性エンジニアリングチーム)の立ち上げや新 規プロダクトの立ち上げに関わる。現在はイネーブリングチームと して開発組織全体のメトリクス可視化や生産性向上に取り組みなが ら、ChatGPTなど最新技術の取り入れにも尽力している。 @haruka_odenkun
  37. 45 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 開発支援チームのGPT Bootcampの取り組み

    チーム組成 アイデア出し アイデア判定 実装 リリース判定 リリース 工夫したポイント GPTの習熟度・意欲が高いメンバーを散らす。 “GPTアイデアソン”と題し、1dayで実施する20案 を決めきる。 想定アウトカム、実現可能性、GPT活用度、リスク の観点で判定する。 サポーターが随時相談に乗りながら実装する。 成果物のクオリティをみて、インストールに値する かどうかを判定する。 「作って終わり」にならないよう、どうプロセスに 埋め込むかの方針を決める。
  38. 46 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 開発支援チームのGPT Bootcampの取り組み

    35案のアイデアから21案を採用し、実装することに。
  39. 47 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 ・障害対応サポート ・セキュリティチェック

    シート自動回答 ・性能改善サポート 実際に採用されたアイデア ・デザイン壁打ち ・要件定義自動レビュー ・基本設計自動レビュー 要件定義 実装 テスト ・Flaky Test 自動修正 ・コミットメッセージ 自動生成 ・PRサマリ自動生成 ・詳細仕様QA bot ・テストシナリオ生成 ・テスト手順書生成 運用 デプロイ リリース ・SRE chatbot ・リリースノート自動生成 ・社内向けAIチャットサービス 共通 開発プロセスにGPTを埋め込んだ
  40. 48 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 実際に採用されたアイデア ④

    障害対応サポート ・セキュリティチェック シート自動回答 ・性能改善サポート ・デザイン壁打ち ・要件定義自動レビュー ・基本設計自動レビュー 要件定義 実装 テスト ② Flaky Test 自動修正 ・コミットメッセージ 自動生成 ・PRサマリ自動生成 ・詳細仕様QA bot ・テストシナリオ生成 ・テスト手順書生成 ③ SRE chatbot ・リリースノート自動生成 ① 社内向けAIチャットサービス 共通 運用 デプロイ リリース 象徴的な4つの事例を紹介
  41. 49 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 ① 社内向けAIチャットサービス

    解決したかった課題 社内でChatGPTを安全かつ効率的に使えない ChatGPTって、入力し た情報が学習されちゃ うから業務で使えない このファイルを元に回 答させることってでき ない? いいプロンプトできた んだけど、共有方法な いかな?
  42. 51 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 実装したもの ・社内用にアクセス制限を追加

    ・おすすめプロンプトの共有 ・おすすめドキュメントの共有 ・pdf, csv, textファイルをアップロードし、 その内容に対して質問可能 ① 社内向けAIチャットサービス 成果や反響 ・日平均500アクセス程度 ・GPTを利用したツール実装時の工数削減 ・ノウハウ共有に活用
  43. 52 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 ① 社内向けAIチャットサービス

    実装概要 ・Chatbot UIというオープンソースがベース ・🦜️🔗 LangChain.jsを使用して機能追加 ・ドキュメントアップロード時にベクトル変換 ・変換したベクトルをクラウドに保存 ・チャット時にベクトル類似検索結果を元に回答
  44. 53 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 ② Flaky

    Test 自動修正 解決したかった課題 実行結果が不安定なテスト = Flaky Test の修正に時間がかかる 修正方法がわからない です.... また自動テストが落ち てる 誰か直してよ 修正したいんだけど 時間が取れない....
  45. 55 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 実装したもの rspecで失敗しているケースを検知し、

    成功するようにコード修正を実施 ② Flaky Test 自動修正 成果や反響 ・誰もやりたがらなかったコード修正をや ってくれて嬉しい! ・ストレスが軽減された
  46. 57 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 ③ SRE

    chatbot 解決したかった課題 SREチームが提供ツールの質問対応に工数を奪われている この環境にデプロイす るにはどのツールを使 えばいい? サーバの環境変数を更 新したいんだけどどう したらいい? 最近使い方が変わった って言ってた気がする けどどう使えばいい の?
  47. 59 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 実装したもの ①

    社内向けAIチャット に機能として追加 ビルドツールやデプロイ方法など知りたいこと を質問すれば方法を回答してくれる ③ SRE chatbot 成果や反響 ・SREの問い合わせ工数削減 ・アプリエンジニアの手順書探しが不要 ・ツールアップデート時の周知工数削減
  48. 60 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 ③ SRE

    chatbot 実装概要 ・ツールとその使い方をまとめた資料のブラッシュアップ ・資料をベクトルとして保存 ・質問時にベクトルへ類似検索を実行し、結果とともに問い合わせて回答を生成 https://blog.langchain.dev/retrie val/
  49. 61 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 ④ 障害対応サポート

    解決したかった課題 障害発生時の情報が分散しており、状況把握が困難 この障害って何が原因 って話してる? 誰かここまでの状況教 えて 再発防止用に情報をま とめるのは面倒だな...
  50. 62 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 ④ 障害対応サポート

    実装したもの slack botの開発 主な機能としては ・障害の内容に関しての回答 ・再発防止用のテンプレートの記入 成果や反響 ・キャッチアップコストの削減 ・再発防止に向けたサマリ作成工数削減 ・障害に関する情報を口頭ではなくslackにも集 約させる文化の定着
  51. 63 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 ④ 障害対応サポート

    実装概要 LlamaIndex 🦙を使用 ・slackの該当チャンネルの会話を読み込み ・ベクトルに変換 ・質問内容を類似検索し回答
  52. 64 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 Bootcampに参加したメンバーからの声 良かった点:

    楽しく学べた • 新技術を学ぶこと、何か動くものを作るのは楽しかった • GPTはプログラム可能なパーツとしてはとっても強力であるとわかった • 一方で万能ではなく、得意不得意があることを理解できた 苦労した点: アンラーンは大変 • アウトプットが不定なため、クオリティをあげるための試行錯誤が大変だった • これまでのルールベース的な思考からの脱却が難しいが重要だった • 「既存プロセスにどうインストールするか?」の工夫が難しかった
  53. 65 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 Bootcampの結果 Q.

    アンラーンできたの? A. できたと感じている。 「Toil(※)を捉え直し、GPTで撲滅する」ことで開発者体験を進化できそう。 ※自動化可能な、何度も発生するめんどうな手作業 Before GPT After GPT 構造化データを前提とした開発 非構造化データ&自然言語処理を活用する開発 時間がかかるのはルール設計と実装 時間がかかるのは検証ループ・品質担保 テストケースを作成して網羅的なテストが有効 自然言語テストに基づくランダムテストが有効 人がやっていることを代替する場合、 ルールベース or 機械学習ベース 「自然言語」を用いたタスクはGPTで代替が可能
  54. 67 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 まとめ Before

    After 組織 GPT活用している人は一部 プロセス Toilは主にルールベースで撲滅できる 組織 ほとんどのエンジニアがGPTを活用できる プロセス Toilの対象を捉え直し、GPTで撲滅できる GPT Bootcampにより、 次元を上げるための最初の一歩を踏み出せた
  55. 68 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 なぜ挑戦できたのか? 組織エンゲージメント=変化適応力

    組織エンゲージメントがあれば、素早く大人数で挑戦ができる
  56. 70 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 私たちが実現したい開発者体験(Developer eXperience)。

    それは「誰でも“働きがい”を持って開発ができる」ことです。 挑戦と称賛 ・思いついたアイデアを手軽に試せる。 ・失敗を許容し、挑戦を称賛してくれる。 成長と貢献実感 ・難易度の高い課題を解決し、成長実感を得る。 ・顧客の課題を解決し、感謝の声を貰う。 私たちは”働きがい”を世の中に提供する会社として、 顧客と仲間の“働きがい”にこだわりたい。
  57. 71 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 AIと違い、開発者には“感情”がある。 「より生産的に」が強まりすぎると”感情”が置いてきぼりになりうる。

    効率だけでなく、一人ひとりの“ポジティブな感情”も大事にしたい。 一部では、「AIはエンジニアを代替するもの」という声もあるが、 私たちは「AIはエンジニアをエンパワーメントするもの」と捉えている。 AIと人との協働・共創を模索し、 「働きがいあふれる社会」という目的達成を加速させる挑戦を続ける。
  58. 72 © Link and Motivation Group #dxd2023 2023/06/15 おしらせ テックブログ更新中です!

    https://www.lmi.ne.jp/recrui ting/ 積極採用中です! カジュアルにお話しいたしましょう! ChatGPT関連情報もいろいろあります! https://link-and- motivation.hatenablog.com/