Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

AWS Organizations で始めるマルチアカウント管理

AWS Organizations で始めるマルチアカウント管理

スケールするAWS環境を管理する手法としてマルチアカウント戦略は主流になりつつあります。
そのマルチアカウント戦略に役立つ AWS Organizations の概要や使い方のポイントを説明します。

MasahiroKawahara

October 11, 2021
Tweet

More Decks by MasahiroKawahara

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 管理アカウント • 組織全体の設定、管理を行うための代表アカウント • 全アカウントのAWS利用料が管理アカウントへ請求され る (一括請求 機能) ✍ 一括請求のメリット

    • コスト管理: 請求簡素化。アカウントごとの利用状況を集計 /管理 • コスト最適化: 「組織を 1アカウントとして扱い」利用料が計算されるためボ リュームディスカウントの恩恵有
  2. Tips:「特定の管理業務」の代表例 • 監査(Audit)アカウント ◦ 組織全体のセキュリティ管理を行う役割を持つ ◦ AWSのセキュリティ系サービス(AWS Security Hub, Amazon

    GuardDuty等) を活用する • ログアーカイブ(Log Archive)アカウント ◦ 組織全体のログを集約する役割を持つ ◦ 各種ログ(CloudTrail, VPC Flow Logs 等)を集約、管理する
  3. 組織単位(Organizational Unit: OU) • よくあるOU種別、分け方 ◦ ワークロード種別単位で OUを作成 ◦ 本番/非本番

    単位でOUを作成 ◦ セキュリティ管理用 OUを作成 ✍ OU構成は最初の大事な設計。ベストプラクティスを参考にしよう → AWS Organizations における組織単位のベストプラクティス | Amazon Web Services
  4. Tips: SCPの継承 • OUにアタッチした SCPは その配下の要素(OU/アカウント) にも適用される (SCPの継承) • SCP設計の際の重要な考慮点

    参考: [Organizations] SCP(サービスコントロールポリシー ) の継承の仕組みを学ぼう | DevelopersIO
  5. AWS Organizations 連携が “前提” のサービス いくつかのサービスは AWS Organizations 利用が前提 •

    AWS Control Tower → 後述 • AWS Single Sign-On (SSO) → 後述 • AWS Firewall Manager ◦ WAFルールや Security Group をアカウント横断で管理
  6. AWS Control Tower • ベストプラクティスに基づいた Organizations環境のセット アップ/管理を可能にするサービス • ベストプラクティス構成を簡単に構築 ◦

    ※カスタマイズ性は高くない 画像: AWS マルチアカウント管理を実現する ベストプラクティスとは ?: https://aws.amazon.com/jp/builders-flash/202 007/multi-accounts-best-practice/ ✍ 参考になるので利用の有無に関わらず調 べてみましょう • ベストプラクティス構成 • セキュリティガードレール など
  7. AWS Organizations 連携のサービス • 20以上あり、アップデートで日々増え続けている ◦ AWS services that you

    can use with AWS Organizations - AWS Organizations • よく使うサービスピックアップ ◦ CloudFormation StackSets → 後述 ◦ GuardDuty → 後述 ◦ CloudTrail ... 組織全体の証跡を集約 ◦ Resource Access Manager ... AWSリソースの組織内共有
  8. • 管理アカウント/メンバーアカウント ◦ 管理アカウントが組織全体を統制する • 組織単位(Organizational Unit) ◦ メンバーアカウントを階層化して管理する •

    サービスコントロールポリシー(SCP) ◦ AWS環境の予防的ガードレール • Organizations 連携サービス ◦ たくさんある AWS Organizations 主要機能まとめ
  9. AWS SSO でアクセスを管理しよう • AWS SSOが使えることは大きなメリット ◦ ※ AWS SSOが出るまでは、「Jumpアカウントからのスイッチ

    ロール」戦略が主に採用 (もしくは 3rd party SSO) 画像: AWS におけるマルチアカウント管理の手法とベストプラクティス | AWS Jumpアカウントからのス イッチロール構成 →
  10. AWS SSO でアクセス管理しよう • Jumpアカウント戦略はリソース管理が大変 ◦ Jumpアカウントで IAMユーザー管理 ◦ 各アカウントへ

    IAMロール管理 • AWS SSO は管理アカウント内で完結する ◦ ユーザー管理 ▪ ※ AWS SSO提供 IDストア or 既存AD or 既存外部プロバイダー ◦ ユーザーがどのアカウントにどの権限でアクセスできるか割 り当て 参考: AWS SSOを図解してみた | DevelopersIO
  11. 【やっておこう!】Configセットアップ SSM Quick Setup で超カンタンにセットアップ SSM Quick Setup で Configの記録

    / 適合パックが AWSアカウント単位 / Organizations全体で 超カンタンデプロイ可能に!(全リージョン対応) | DevelopersIO
  12. まとめ AWS Organizations の主要機能 • 管理アカウント/メンバーアカウント • 組織単位(Organizational Unit) •

    サービスコントロールポリシー(SCP) • Organizations 連携サービス AWS Organizations を使いこなそう 1. まずは アカウント分割/OU設計 2. SCPで予防的ガードレールを敷こう 3. AWS SSOでアクセスを管理しよう 4. Organizations 連携を活用していこう