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ソフトウェアエンジニアの成長

 ソフトウェアエンジニアの成長

関ジャバ2025 2月度 発表資料

学習のエキスパート
- 『私たちはどう学んでいるのか』
- 学習による成長 氷山モデル

複雑さを扱うエキスパート
- 関心の分離と優先順位
- 『ドメイン駆動設計をはじめよう』
- 『エッセンシャル版 マイケル・ポーターの競争戦略』

ソフトウェアエンジニアが事業視点を持つ
- よいこと?、それとも時間のムダ?

増田 亨

February 18, 2025
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Transcript

  1. 自己紹介 業務系アプリケーションソフトウェアの開発者 モデル駆動設計 Java/Spring Boot/IntelliJ IDEA/JIG 有限会社システム設計 代表 since 2003

    コミューン株式会社 技術アドバイザ since 2023 2 増田 亨(ますだ とおる) 著書(2017) 訳書(2024)
  2. 関心の分離と優先順位 ドメイン駆動設計のアプローチ 9 ⚫ ソフトウェアシステムの対象領域(事業活動)の観 点で関心を分離し、優先順位を決める ⚫ 競争優位を生み出す業務領域(中核の業務領域)に 優先的に取り組む ⚫

    競争優位を生まない業務領域(一般的な業務領域と 補完的な業務領域)は、既成の解決策(SaaS、ロー コードノーコード、一般モデルの模倣)で済ませる
  3. 業務領域の分類と設計方針 中核 一般 補完 競争優位 ◎ × × 複雑さ 〇

    〇 × 変化 〇 × × 設計方針 ドメインモデル イベント履歴 既成の解決策 CRUD/ETL 調達方法 内製 購入?模倣? 外注 11
  4. すぐれた差別化戦略の5条件 ① 自社独自の特徴のある価値提案ができている ② 自社独自の価値提供を、自社独自にあつらえた活動体系(競合 他社とは異なる活動や競合他社とは異なるやり方)で実現でき ている ③ 独自性を実現するために、戦略的な分岐点で排他的選択(ト レードオフ)をしっかりできている

    ④ 事業を構成するさまざまな活動を戦略に適合させている ⑤ 自社独自の活動体系、戦略的分岐点での排他的選択、さまざ まな活動の戦略適合に持続的に取り組んでいる 13 すべてがうまくできている企業は少ない=多くの企業は伸びしろだらけ
  5. ソフトウェアエンジニアの成長 学習のエキスパート • 『私たちはどう学んでいるのか』 • 学習による成長 氷山モデル 複雑さを扱うエキスパート • 関心の分離と優先順位

    • 『ドメイン駆動設計をはじめよう』 • 『エッセンシャル版 マイケル・ポーターの競争戦略』 ソフトウェアエンジニアが事業視点を持つ • よいこと?、それとも時間のムダ? 18