iOS/iPadOSアプリを作る上で、開発者としての基本姿勢はAppleの標準APIを使ってUIを実現することです。
Appleが用意した高レイヤーのAPIを使うことで、簡単にリッチなUIを実現できます。
しかし、そういったAPIは高レイヤーがゆえに、時には小回りがきかないことも事実です。
そのような場合に、UIViewからフルスクラッチでカスタムUIを作ることが選択肢になります。
Appleが提供するAPIにはない表現を実現することができ、みなさんのアプリの世界観にピッタリなカスタムUIを提供できます。
ただ、カスタムUIを実際に作るとなると、標準APIがカバーしてくれていた多くのことを自前でカバーする必要が出てきますが、そのコストは過小評価されがちです。
アニメーション、ジェスチャー、インタラクション、パフォーマンス、入力デバイス、アクセシビリティ...
開発者はこれら全てに対して、Appleが用意した標準のUIと並んでも違和感がないレベルまで実装し、メンテナンスし続ける「覚悟」が求められます。
このトークでは実際に自分が作ったカスタムUI、作らなかったカスタムUIを題材に、以下の流れで話をします。
どういう場合にカスタムUIを作るべきか、作らないべきか
カスタムUIを実装する時、どのような点に注意すればいいのか
実装されたカスタムUIに対して何を確認したらいいのか
カスタムUIを導入する際の覚悟
このトークを通じて、みなさんがiOS/iPadOSアプリ開発者として、適切にカスタムUIと向き合えることを目指します。
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発表の中では動画が多用されています。
そちらを確認したい方は、後日iOSDC Japan公式のYouTubeから投稿される発表動画をご確認ください。
https://iosdc.jp/2025/
https://fortee.jp/iosdc-japan-2025/proposal/c5ee3a90-1624-4912-8e52-c8049869d3b8