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WBCの解説は生成AIにやらせよう - 生成AIで野球解説者AI Agentを実現する / B...

WBCの解説は生成AIにやらせよう - 生成AIで野球解説者AI Agentを実現する / Baseball Commentator AI Agent for Gemini

本発表では、野球AIエンジニアである発表者が個人開発した「野球解説者AI Agent」について解説します。

成績データ、セイバーメトリクス、トラッキングデータを活用し、生成AI(Gemini/Claude)とハイブリッドで実現したエージェントの仕様や、未対戦選手同士の「仮想対戦モード」のデモを紹介します。特に「投手・大谷翔平VS打者・大谷翔平」という究極のエッジケースの分析を通じて、AIによるデータの解釈と、自前での数理モデルによる計算を分業する開発のこだわり、そしてDesign Doc駆動開発という手法についても深掘りします。

開発期間24〜30時間で実現した、ドメイン知識とAIの融合事例をご紹介します。

大谷翔平VS大谷翔平: https://youtu.be/5ZbNc2GflDo?si=POUhAU2saNz59iu0

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Shinichi Nakagawa PRO

February 25, 2026
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Transcript

  1. Who am I? • Nakagawa, Shinichi • @shinyorke(しんよーく) • 所属

    & 本業 ◦ 株式会社LayerX ◦ Ai Workforce事業部SRE • 個人として ◦ 野球AIエンジニア ◦ エンジニアリングとデータで 野球をしている人 ◦ 2012年からずっとやってる
  2. CM

  3. おしながき 1. 野球解説者AI Agentの仕様 a. 詳細分析/分析モード/仮想対戦 b. 生成AIとセイバーメトリクスのハイブリッド 2. 野球解説者AI

    Agentを支える技術 a. Python全振りプロトタイプ(marimo/polas/plotly) b. Google CloudでAI Agent基盤 c. Design Doc駆動開発とVibe Coding 3. 結び
  4. 「オオタニサン VSオオタニサン」野球解説 AIの見解 五分、確信度:中。 打者・投手ともにリーグトップクラスの成績を誇り、互いに強みと弱みが明確であるため、 非常に拮抗した対決となるでしょう。 予想される対戦シナリオ : 1. 投手優勢シナリオ(三振):

    投手大谷はまず4-Seam Fastballでカウントを取りに来るか、あるいは外角 低めのSliderやSweeperで空振りを誘います。打者大谷がこれを見送るかファウルで粘った後、投手大谷は決 め球として内角高めの4-Seam Fastballや、外角低めに鋭く落ちるCurveball、あるいはSliderを投じ、打 者大谷が空振り三振または見逃し三振に倒れる。特に追い込まれてからのSliderやCurveballは非常に強力 で、打者大谷のK%の高さが露呈する形となるでしょう。 2. 打者優勢シナリオ(長打): 投手大谷がSinkerやCutterを甘いコース(特に真ん中付近)に投じた際、打 者大谷がこれを逃さず強振。打者大谷のHard Hit%やBarrel%は高いものの、投手大谷の被長打率が低いこと から、甘い球を確実に捉えることが重要です。打者大谷は平均打球速度87.4 mph、平均打球角度16.7度と、 理想的な打球を放つ能力があるため、このシナリオでは二塁打以上の長打、あるいは本塁打を放つ可能性が高い でしょう。また、SliderやCurveballを徹底して見極め、四球を選ぶ展開も考えられます。
  5. エンタメに振り切った野球解説 AI Agent解説 これは、まさに究極の「矛と盾」の激突!投手大谷の驚異的な奪三振能力と、打者大谷の圧倒的な長打力、そして 選球眼が、互いに譲らぬ拮抗した戦いを繰り広げるでしょう。 予想される対戦シナリオ : 1. シナリオ1:投手大谷が「三振」を奪う! マウンド上の大谷は、鬼気迫る表情でセットポジション。初球、外

    角低めに唸るようなフォーシームを投げ込み、ストライク! 打者大谷は微動だにせず見送る。2球目、今度は 内角高めに速球を投げ込み、打者大谷はファウルで粘る。カウントは0ボール2ストライク。追い込まれた打者 大谷に対し、投手大谷が選択したのは、外角低めに鋭く落ちるスイーパー! 打者大谷のバットは空を切り、 球審の右手が上がる!「ストライク、スリー!」投手大谷、渾身のガッツポーズ! 2. シナリオ2:打者大谷が「特大ホームラン」を放つ! 1ボール1ストライクからの3球目。投手大谷は勝負を決 めにかかる。外角低めに、自慢の切れ味鋭いスライダーを投じた!しかし、打者大谷はこれを完璧に見切っ ていた!バットが豪快に振り抜かれ、乾いた打球音がスタジアムに響き渡る!打球は高々と舞い上がり、ライ トスタンドの遥か上空へ消えていく特大のホームラン! 打者大谷はゆっくりとダイヤモンドを一周し、マウン ド上の自分自身に、静かに、しかし力強く、勝利の雄叫びを上げる!
  6. 実行環境( Cloud) https://shinyorke.hatenablog.com/entry/cloud-run-sidecar-pattern • アプリ: Cloud Run • データ: BigQuery

    • 認証認可: OAuth2 • CI/CD: GitHub Actions • スマホから触るためGoogle Cloudにホスト
  7. 野球解説AI Agentにおける生成 AI利用 • アプリ本体 : Google Gemini ◦ 解説AgentはGeminiを利用

    ◦ 前述の通り「データの解釈」機能として活用 • 開発ツール : Claude Code ◦ 開発前にひたすら壁打ちでDesign Doc作成 ◦ Design Docを元にアプリおよびterraformを実装 Design Doc駆動開発による Vibe Coding、自分でコードは書かず
  8. 野球解説AI Agentの費用と開発時間 • AIへの課金: ClaudeはPro -> Max変更、Geminiは微々たる感じ ◦ Claude、最初はPro契約だったが足りずにMaxに変更 ◦

    GeminiはAI Agentでの極端な課金は確認できず • 開発時間: 初期プロトタイプ完成まで約 24時間〜30時間 ◦ 初期プロトタイプは年末年始に時間を割いて作成 ◦ 今回の解説AI Agentも20〜30時間ぐらい ◦ 基本的に週末☕もしくは🍶飲みながら淡々と開発