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Game-Based Situation Prototyping for Agent-Based Modeling

m-miura.jp
September 28, 2018
65

Game-Based Situation Prototyping for Agent-Based Modeling

ゲームデザインプロセスの応?によるエージェントベースモデリングのための対話?法の開発
2018.09.28 中?隼雄科学技術?化財団研究成果発表会
プレゼン動画:https://www.youtube.com/watch?v=4R3EpQkwHY8
GBSPページ:https://r.m-miura.jp/gbsp/

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September 28, 2018
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Transcript

  1. ABMを⽤いたシミュレーション (MAS: Multi-Agent Simulation) ⼩⿂ 近くのサメから逃げる サメ 近くの⼩⿂を追いかける 近くのサメから逃げる 500

    10 サメ・⼩⿂モデル 500 10 3 97 +視⼒アップ 創発現象 個々のエージェントモデルからは導き 出せない全体の特徴的な振る舞い
  2. ABM/MASの活⽤  ⽣物,⽣態系などの振る舞いの解明・予測  分散協調システムの設計・解析 ⾃然科学・⼯学分野  複雑な社会現象の解明  社会現象の予測

     新しい社会システムの設計 <従来の社会研究>  事例分析  統計分析・数理モデル 社会科学分野 計算機の発展に伴い ABM/MASが注⽬を集める
  3. ゲーム ≒ エージェントモデル ゲーム  エージェントは与えられたルールに 従って⾏動する  エージェントは⼈や組織など,意思決 定主体のモデル

     エージェント同⼠が相互作⽤する  エージェントと環境が相互作⽤する  エージェントや環境が持つパラメータ が変化する  ルールに従って進⾏していく  プレイヤーは状況に応じて意思決定する  プレイヤー同⼠が相互作⽤する  プレイヤーとゲームシステムが相互作⽤ する  プレイヤーやゲームシステムが持つリ ソース(パラメータ)が変化する エージェントベースモデル
  4. 提案⼿法︓GBSP ① ② ③④ Game-Based Situation Prototyping ゲームデザインにおけるペーパープロト の⼿法を応⽤ ①②

    簡易材料をつかって状況を可視化 ③④ ゲームルールを構築してテストプレイ
  5. 提案⼿法の位置づけ② ゲーミング・ シミュレーション GBSP  総説記事︓⽯⽥2007  実践例︓Bousquet2002, ⿃居2004 

    MAゲーミング(菱⼭2014)  ゲームのロールプレイ性 に着⽬  ゲームの⼿続き的な側⾯ に着⽬  ステークホルダはゲーム プレイヤとして参加  ステークホルダはゲームの 作り⼿として参加  ステークホルダが参加する 前の段階で,ルールやメカ ニクスが構築されている  ステークホルダと⼀緒に ルールやメカニクスを構築 →⽬的設定や課題抽出の 段階から協働が可能に
  6. 授業の流れ Week Activities 1 ガイダンス 2 議論①︓複雑系とは何か︖ 3 artisocチュートリアル① 4

    議論②︓様々な創発現象 5 artisocチュートリアル② 6 議論③︓MASの意義 7 artisocチュートリアル③ 8 テーマ設定 9~15 グループ活動によるMAS構築 16 プレゼンテーション ここに GBSP
  7. GBSP導⼊による効果  曖昧な議論とモデル記述  場合分けの漏れ  相互作⽤に⽬が向かない  フローチャートの記述に ⼿こずる

     コーディングをはじめて からの⼿戻り H25, H26の授業 H28, H29の授業 (with GBSP)  GBSPで確認しながら  場合分け漏れ少なく  相互作⽤を意識  フローチャートの 記述がスムーズに  コーディング段階か らの⼿戻り少なく
  8. GBSP not only for ABM  社会現象,サービス,組織など,様々 な状況を可視化しながら議論できる  素早く状況をプロトタイピングできる

    ので,修正・仮定・分岐・フィード バックを⾏いやすい  ゲームとして構築することで再現, 伝達,試⾏,モデル化を容易にする
  9. <第1回> 何について 議論するか︖ <第2回> 現状の状況や 課題はどうか︖ <第3回> 将来はどう あるべきか︖ 実践例⑤

    議論,合意形成のツールとして ⿃取駅周辺地域活性化に関する議論に導⼊ ⾏政,鉄道会社,駅ビルオーナー,周辺企業, 周辺住⺠など,多様なステークホルダが参加 GBSPを使って可視化しながら議論