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June 15, 2023

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  1. Copyright levii Inc. All rights reserved. 自己玹介 䞉浊 政叞 (みうら

    たさし) JAXA宇宙科孊研究所 宇宙飛翔工孊研究系 准教授 深宇宙探査技術実蚌機(DESTINY+)プロゞェクトチヌム 株匏䌚瀟レノィ 共同創業者/システムデザむン研究所所長 専門分野 • 制埡工孊  分散協調制埡、飛翔䜓誘導制埡 • システム工孊システム蚭蚈論、システムモデリング • 工孊教育  PBL型工孊教育 奜きなこず • 蟻コロニヌの飌育 • 自転車 • コミック m-miura.jp 2024幎打䞊予定 DESTINY+
  2. 開発の流れ 察話型モデリングによる䞊流蚭蚈 • 芁求ヒアリング、芁求定矩 • アヌキテクチャ蚭蚈 モデルを䞭心に眮いた実装フェヌズ • 詳现蚭蚈 •

    実装 䞊流蚭蚈の成果物ずしおモデルを玍品 リリヌス・運甚 レノィ 䞭海テレビ 地域のベンダ 䞭海テレビ レノィ モデルで察話 モデルで察話 開発支揎
  3. 担圓者の声 「発泚する偎」も蚭蚈に参加しお欲しいシステムのあり方を䌝えるこず ができたした。そのおかげで、手戻りらしい手戻りや関係者間の認識 違いがほずんどなくお、蚈画通りに開発を進めるこずができたした。 い぀もは運甚を開始しおからたくさんの質問や芁望が来お業務負荷になるこずも あるのですが、今回はほずんどありたせん。 システムの運甚に関わるたくさんのメンバヌが蚭蚈に口出しできたこずが良かっ たのかなず思っおいたす。ドキュメントだけだず蚭蚈に関する䌚話に参加できたせ んからね。 時間が経っおからでも蚭蚈の意図が分かるずいうずころがいいですね。私も䞀緒

    に぀くった図なので、埌から芋おも蚭蚈の意図や意思決定の理由が分かりたす。 機胜远加などを行う際に圹に立ちそうです。
  4. 提案察話型モデリング 1. 芖点をわける 2. システムモデルで察話する 3. 芖点を぀なげる 運甹 フロヌ 機胜

    構造 運甚フロヌを実珟する のに必芁十分な機胜が 挙げられおいるか 敎合性芳点
  5. 提案察話型モデリング 1. 芖点をわける 2. システムモデルで察話する 3. 芖点を぀なげる 運甹 フロヌ 機胜

    構造 運甚フロヌを実珟する のに必芁十分な機胜が 挙げられおいるか 敎合性芳点 察話するための前提 察話しながらシステムモデルを 構築しおいくこずで合意できる 芁求・アヌキテクチャを探す 察話しながらモデリングを するずきの泚意点
  6. Copyright levii Inc. All rights reserved. 「芖点をわける」ずは • 耇雑なシステムの党䜓をそのたた考えたり理解したりするこずは困難 •

    察象のシステムをモデルで衚珟するためには「芖点をわける」こずが必芁 • 芖点をわける = 芖点を決める × 耇数の芖点から芋る ◩ 芖点を決めるモデルを描く際の関心/抜象床/範囲を決める ◩ 耇数の芖点から芋る様々な芖点からモデルを描くこずでシステムの姿を           衚珟するシステムの党䜓を衚珟する
  7. Copyright levii Inc. All rights reserved. なぜ「芖点を決める」が必芁なのか ▪ 䟋えば、「機胜間の぀ながり」ず「物理的な郚品間の぀ながり」を 同じモデルの䞭で描くこずはできない

    ◩ 無理やり描くこずはできるかもしれないが、わかりやすくは描けない ▪ 異なる抜象床で芋たシステムの姿を同じモデルで描くのは難しいこずが倚い ◩ 䟋倖ツリヌモデルで包含関係を描いおいく堎合などはOK ▪ 耇雑なシステムの党䜓を䞀床に描こうずするずわかりづらくなっおしたうこず がある ◩ 特に抜象床が䜎い時はそうなりがち 䜕に関心を持っお描くかどんな抜象床で描くかどの範囲たで描くかなどを 決めないずわかりやすいモデルを描くこずができない。
  8. Copyright levii Inc. All rights reserved. なぜ「耇数の芖点から芋る」が必芁なのか • 芖点を決めお描いたモデルは、システムのある䞀面でしかない ◩

    そのモデルを描くために倚くの情報を捚おおいる捚象しおいる • システムに察する認識を合わせるためには、十分な数の芖点が必芁 ほずんどの堎合は぀の芖点では䞍十分 • ではどんな芖点が必芁なのかいく぀必芁なのか→察象や目的によるので、 察話しながら探玢するしかない䞊流蚭蚈の難しさの䞀぀ システム システムのある䞀面しか 衚珟しおいない 耇数の芖点で衚珟しないず システムが十分には理解できない
  9. Copyright levii Inc. All rights reserved. ここたでのたずめ • 察話や認識合わせのためにはシステムを分かりやすく衚珟するこずが必芁 •

    システムを分かりやすく衚珟するためには「芖点をわける」こずが必芁 • 芖点をわける = 芖点を決める × 耇数の芖点から芋る が察話の前提 システム 芖点を決める 耇数の芖点から衚珟する
  10. Copyright levii Inc. All rights reserved. モデル 䞀般的な定矩 物事に぀いお、着目しおいる特城や性質だけを抜出し、 その他の现郚を簡略化しお衚珟したもの。

    䟋 • 圢状モデルDモデルなど • 数理モデル • シミュレヌションモデル • 
 • システムモデル • 

  11. Copyright levii Inc. All rights reserved. ビュヌ  衚珟方法 =

    モデル モデル • ◯◯仕様曞 • ◯◯リスト • ◯◯図、◯◯衚 • ◯◯報告曞   ïž™ ビュヌ ▪ 目的 ▪ 関心 ▪ 抜象床 ▪ 範囲 衚珟方法 ▪ 文曞 ▪ リスト ▪ 図、衚 ▪ システムモデル   ïž™ ビュヌず衚珟方法を決めれば、モデルでシステムを衚珟できる。 システム モデル ビュヌ
  12. Copyright levii Inc. All rights reserved. ビュヌ  衚珟方法 =

    モデル モデル • ◯◯仕様曞 • ◯◯リスト • ◯◯図、◯◯衚 • ◯◯報告曞   ïž™ ビュヌ ▪ 目的 ▪ 関心 ▪ 抜象床 ▪ 範囲 衚珟方法 ▪ 文曞 ▪ リスト ▪ 図、衚 ▪ システムモデル ビュヌず衚珟方法を決めれば、モデルでシステムを衚珟できる。 システム モデル ビュヌ 察話には システムモデル が向いおいる ず䞻匵したい
  13. Copyright levii Inc. All rights reserved. ビュヌ システム • 「芖点をわける」の「芖点」を具䜓的に定矩

    • ビュヌ ◩ システムの姿をモデルで衚珟するずきの、システムの切り取り方、枠 ◩ 目的・関心・抜象床・範囲を決めるずビュヌが決たる ◩ 逆に蚀うず目的・関心・抜象床・範囲を決めるず、システムをモデルで 衚珟できる
  14. Copyright levii Inc. All rights reserved. システム蚭蚈におけるモデル システム モデル ビュヌから芋たシステムを

    衚珟したもの ビュヌ 分けお芋るずきの枠 • 目的 • 関心 • 抜象床 • 範囲 で決たる
  15. Copyright levii Inc. All rights reserved. ビュヌを定める特城①「目的」 システム • 目的

    ◩ そのビュヌでシステムを衚珟する目的。なんのためにそのビュヌが必芁か • パタヌン/䟋 ◩ 誰ず、どんなこずに぀いお認識を合わせたいのか合意したいのか ◩ ビュヌAずビュヌBを接続するため ▪ AずBの間の敎合性を盎接確認するこずができない堎合 ◩ ◯◯に぀いお ▪ アむデアを出すため、芁玠を掗い出すため ▪ 議論するため、確認するため ◩ ◯◯に぀いお具䜓的に考えるため/抜象的に考えるため ◩ 
 • 備考 ◩
  16. Copyright levii Inc. All rights reserved. ビュヌを定める特城②「関心」 システム • 関心ビュヌポむント

    ◩ システムのどんな偎面に぀いお着目しおモデルを描くのか ◩ 芁玠は䜕かノヌドは䜕か、どんな関係性を芋るのかリンクは䜕か • パタヌン/䟋 ◩ コンテキスト ▪ システムの「党䜓ず境界」や「倖郚ずの盞互䜜甚」に関心を持぀ ▪ システムを取り巻く環境やステヌクホルダに関心を持぀ ▪ ノヌド倖郚芁玠、ステヌクホルダ ▪ リンクシステムずの盞互䜜甚 ◩ 運甚の流れ ◩ 物理的な構成 • 備考 ◩ ISO42010にDoD AFなどに曞いおある ◩ 察話型モデリングでは「ビュヌポむントが必芁か」もみんなで考える
  17. Copyright levii Inc. All rights reserved. システム蚭蚈者がよく䜿うビュヌポむント Context Viewpoint システムの党䜓ず境界、および倖郚ずの盞互䜜甚に関心を持぀

    Functional Viewpoint システムの機胜に関心を持぀ Operational Viewpoint システムを操䜜する、運甚するずいう偎面に関心をも぀ Process Viewpoint システムの動䜜、凊理の順番などに関心がある芖点 Physical Viewpoint システムの物理的な構成、特性、圢状などに関心がある芖点 どのようなビュヌポむントが必芁かも探りポむント察話が必芁
  18. Copyright levii Inc. All rights reserved. ビュヌを定める特城③「抜象床」 システム • 抜象床

    ◩ どのくらいの抜象床でモデルを描くのか ◩ どのくらい粗く/どのくらい现かくモデルを描くのか ◩ 芁玠ノヌドの粒床は • パタヌン/䟋 ◩ ◯◯が䞀぀のノヌドになるくらいの抜象床 ◩ ビュヌAより䞀段階现かい/粗い ◩ ノヌドは具䜓的なものをバむネヌムで蚘述するくらい ◩ 党䜓像党範囲を描けるように俯瞰的に ◩ 販売されおいる単䜍の郚品コンポヌネントたで ◩ 担圓者を割り振れるレベルたで分解しおおく • 備考 ◩
  19. Copyright levii Inc. All rights reserved. ビュヌを定める特城④「範囲」 システム • 範囲スコヌプ

    ◩ どの範囲たで芋るか時間方向も。 ◩ モデルずしお蚘述する範囲。 • パタヌン/䟋 ◩ 察象システムの党䜓 ◩ サブシステムAに぀いお ◩ 察象システムを含む環境党䜓スヌパヌシステム ◩ AsIsを描きたしょう、ToBeを描きたしょう時間方向の範囲 ◩ ケヌスAの堎合、ケヌスBの堎合堎合分け • 備考 ◩ 「抜象床が䜎い」か぀「範囲が広い」は衚珟しにくいので、そのような ビュヌはレノィは通垞は遞ばない。※実装フェヌズぞのむンプットずし おそのようなビュヌでのモデルが描かれる堎合はある
  20. Copyright levii Inc. All rights reserved. ビュヌモデル システム • ビュヌずビュヌ間の間を぀ないだリンク敎合性リンクから構成される図

    • ビュヌ間の関係性を衚珟しおいる • これ自䜓が、ビュヌをノヌドずした堎合のモデルであるメタモデル
  21. Copyright levii Inc. All rights reserved. ゜フトりェア蚭蚈のビュヌモデルの䟋 システムの䞭を芋る システムを倖から芋る コンテキスト

    ナヌスケヌス 業務フロヌ 画面レむアりト 抂念モデル クラス図 ゜ヌスコヌド
  22. Copyright levii Inc. All rights reserved. システム蚭蚈におけるモデル システム モデル ビュヌから芋たシステムを

    衚珟したもの ビュヌ 分けお芋るずきの枠 • 目的 • 関心 • 抜象床 • 範囲 で決たる