Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

20230413JSASS

 20230413JSASS

m-miura.jp

April 26, 2023
Tweet

More Decks by m-miura.jp

Other Decks in Technology

Transcript

  1. ◦三浦 政司(JAXA)  内海 政春(室蘭工業大学)  佐藤 哲也(早稲田大学)  小林 弘明(JAXA) JSASS年会講演会 2023.4.13

    パネルディスカッションレポート 民間主導の将来宇宙輸送システム開発 に対するアカデミアの貢献
  2. 第66回宇宙科学技術連合講演会 OS35 民間主導の将来宇宙輸送システム開発 に対するアカデミアの貢献 • 研究発表 9件 • 基調講演(IST稲川貴大氏) •

    話題提供:輸送系アカデミアからの提案      JSASS/JRS輸送系タスクフォース • パネルディスカッション
  3. 基調講演 講演題目「将来宇宙輸送システム一考」 インターステラテクノロジズ株式会社 代表取締役社⻑ 稲川 貴⼤ 氏 • ISTのビジョン •

    これまでの開発と現在の取り組み • 将来展望 • アカデミアからの協力への期待 などについてお話を頂いた
  4. タスクフォース設置の背景と経緯 •宇宙輸送系が民間主導へ移行する現在、経済活動として自立するまで国 や学会がそれらの活動を支援することは重要である。 •JSASS/JRS会長名の連名で「民間主導の宇宙輸送の革新に向けた活動 へのアカデミアからの提言」を発出した(文科省の革新的将来宇宙輸送シス テム実現に向けたロードマップ検討会@5.26 にて永田委員から報告) 。 •この提言を生きたものにすることが重要であることから、そのフォローアッ プとして具体的な施策について検討を深め、

    JSASS/JRS連名で「提言の実 装方法についての具体的提案」を発信することとする。 •JSASSとJRSが連携して「提言の実装方法についての具体的提案」をまと めるために、JSASSとJRSに検討委員会(タスクフォース:TF)を設置した。 輸送系タスクフォースについて 輸送系アカデミアからの提言 タスクフォース構成員 •委員長:内海北部支部委員 •委員:永田JSASS理事、姫野JSASS理事、笠原JSASS理事、丸JSASS会計理事、野中空力部門委員、小林原動機・推進部門委員、徳留 宇宙科学技術ビジョン小委員会委員、佐藤早稲田大学教授、和田千葉工大教授 •オブザーバー:鈴木JSASS会長、高松JRS会長、森田JSASS/JRS副会長、上野航空宇宙ビジョン委員長、北川宇宙航行部門委員長、澤井 宇宙科学研究所教授 小林先生 話題提供資料より WEB公開版では非公開なページ
  5. タスクフォース設置の背景と経緯 •宇宙輸送系が民間主導へ移行する現在、経済活動として自立するまで国 や学会がそれらの活動を支援することは重要である。 •JSASS/JRS会長名の連名で「民間主導の宇宙輸送の革新に向けた活動 へのアカデミアからの提言」を発出した(文科省の革新的将来宇宙輸送シス テム実現に向けたロードマップ検討会@5.26 にて永田委員から報告) 。 •この提言を生きたものにすることが重要であることから、そのフォローアッ プとして具体的な施策について検討を深め、

    JSASS/JRS連名で「提言の実 装方法についての具体的提案」を発信することとする。 •JSASSとJRSが連携して「提言の実装方法についての具体的提案」をまと めるために、JSASSとJRSに検討委員会(タスクフォース:TF)を設置した。 輸送系タスクフォースについて 輸送系アカデミアからの提言 タスクフォース構成員 •委員長:内海北部支部委員 •委員:永田JSASS理事、姫野JSASS理事、笠原JSASS理事、丸JSASS会計理事、野中空力部門委員、小林原動機・推進部門委員、徳留 宇宙科学技術ビジョン小委員会委員、佐藤早稲田大学教授、和田千葉工大教授 •オブザーバー:鈴木JSASS会長、高松JRS会長、森田JSASS/JRS副会長、上野航空宇宙ビジョン委員長、北川宇宙航行部門委員長、澤井 宇宙科学研究所教授 小林先生 話題提供資料より WEB公開版では非公開なページ
  6. パネルディスカッション パネラ(敬称略) • 稲川 貴⼤(インターステラテクノロジズ株式会社 代表取締役社⻑) • 須田 広志(Space Transit

    株式会社 CTO) • 畑田 康二郎(将来宇宙輸送システム株式会社 代表取締役社長) • 小笠原 宏(東京理科大学 教授/宇宙旅客輸送推進協議会 理事) • 永田 晴紀(北海道大学 教授) • 小林 弘明(JAXA宇宙科学研究所 教授) モデレータ • 三浦 政司(JAXA宇宙科学研究所 准教授) 進行形式 対話型モデリングツール「Balus」を使用して リアルタイムに議論の内容や要素を可視化 しながら進行
  7. 議論結果 Balus上のログを使って紹介します。 https://bit.ly/20221104balus 主な意見・議論 • ベンチャー側はアカデミアに「人材の供給」を強く期待 • トラブルが起こったときに頼れる先としてのアカデミア • 社会実装や成長のフェーズになったときに「必要なもの(技術・人材)が揃ってい

    ない」とまずい→先回りして準備しておくことがアカデミアの役割の一つ • アカデミア連合と民間企業の関係は「海外にはない日本の強み」になりうる • フラッグシップ的なプロジェクトが立ち上がると盛り上がる/広報になる • ↔オールジャパンやみんな同じ方向はリスクがある。いろいろな所でいろいろな ことをやるという多様性もアカデミアの強み
  8. まとめ • 民間主導の宇宙開発に移っていく中で、宇宙輸送系アカデミアはどうあるべきか? • JASASS/JRSではタスクフォースを組織してコアな議論を進めてる • 宇科連OSとしてプレイヤーが集まって議論する機会をつくった • 議論の可視化やコミュニケーションに新しいツールを活用した (https://levii.co.jp/services/balus/)

    • アカデミア連合やアカデミア+民間連合の構築に向けて、 このようなディスカッション機会を頻繁にとっていきたい 主な意見・議論 • ベンチャー側はアカデミアに「人材の供給」を強く期待 • トラブルが起こったときに頼れる先としてのアカデミア • 社会実装やビジネス成長のフェーズになったときに「必要なもの(技術・人材)が揃っていない」とまずい →先回りして準備しておくことがアカデミアの役割の一つ • アカデミア連合と民間企業の関係は「海外にはない日本の強み」になりうる • フラッグシップ的なプロジェクトが立ち上がると盛り上がる/広報になる • ↔オールジャパンやみんな同じ方向はリスクがある。  いろいろな所でいろいろなことをやるという多様性もアカデミアの強み