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20220114STCP

m-miura.jp
January 14, 2022

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対話型モデリングによるシステムアーキテクチャの設計と合意

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  1. アーキテクチャ設計とは? 実装プロセス 統 合 プ ロ セ ス 設 計

    プ ロ セ ス 上流設計 要求分析 アーキテクチャ設計
  2. 参考資料では ビジネス分析 プロセス 利害関係者要求 定義プロセス アーキテクチャ 定義プロセス 設計定義プロセス システム分析 プロセス

    実装プロセス 統合プロセス 検証プロセス 移行プロセス 妥当性確認 プロセス 運用プロセス 保守プロセス 保守プロセス 要求定義プロセス ISO/IEEE 15288:2015 p17-Fig.4で定義されている システムライフサイクルプロセスのうち技術プロセスを抜粋 システムズエンジニアリングの基本的な考え方, JAXA
  3. 提案:対話型モデリング 専門家B 専門家C 専門家A 1. 視点をわける 2. システムモデルで表現する 3. 視点をつなげる

    運用 フロー 機能 構造 運用フローを実現する のに必要十分な機能が 挙げられているか? (整合性観点)
  4. 提案:対話型モデリング 専門家B 専門家C 専門家A 1. 視点をわける 2. システムモデルで表現する 3. 視点をつなげる

    運用 フロー 機能 構造 運用フローを実現する のに必要十分な機能が 挙げられているか? (整合性観点) 対話するための前提 対話しながらシステムモデルを 構築していくことで合意できる アーキテクチャを探す 対話しながらモデリングを するときの注意点
  5. システム設計者がよく使うビューポイント Context Viewpoint システムの全体と境界、および外部との相互作用に関心を持つ Functional Viewpoint システムの機能に関心を持つ Operational Viewpoint システムを操作する、運用するという側面に関心をもつ

    Process Viewpoint システムの動作、処理の順番などに関心がある視点 Physical Viewpoint システムの物理的な構成、特性、形状などに関心がある視点 どのようなビューポイントが必要か?も探りポイント(対話が必要になることも)
  6. まとめ • 宇宙輸送システムのような複雑・大規模・分野横断的なシステムの開発 では、多様な分野の専門家が協力するためにアーキテクチャ設計による 合意形成が重要となる。 • どの抽象度(粒度)でアーキテクチャを描くのか?どのようなビューが 必要か?について探索しながら合意を目指さなければならないところが 難しい。 •

    対話型モデリングによるアーキテクチャ設計プロセスを提案し、ツール を開発している。 • 今後の宇宙輸送システムの開発において有効となる場面が多いのではな いかと考えている。 • 大気アシスト型再使用観測ロケットに向けた小型FTB試験機の設計に おいて(少し)実践してみた。
  7. 今後のトライ • 運用ビュー、機能ビューなども含めてアーキテクチャ設計を進める • 物理構成ビューはもう1段階か2段階だけ抽象度を下げた方が アーキテクチャとして良さそう • アーキテクチャ設計以降のプロセスにおけるシステムモデルの活用 にもトライ(MBSE) •

    新規宇宙輸送システムのアーキテクチャ設計に適したビューのセット を探求したい • SoI(着目するシステム)を探査機や探査プログラムまで広げて、 大きなSoS(システムのシステム)のアーキテクチャ設計に活用したい