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スクラムマスターなしでもいい感じにスクラム開発している話

 スクラムマスターなしでもいい感じにスクラム開発している話

本資料は、2/27(木)に開催された以下のイベントで登壇したFansta エンジニアの日下の発表資料です。

アジャイル開発エンジニア勉強会~各社の取り組みや課題から学ぶ会~
https://tech-street.connpass.com/event/344846/

MIXI ENGINEERS

February 27, 2025
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Transcript

  1. ©MIXI 3 開発の歴史 2020年秋 2021年4⽉ 4⽉ 2021年8⽉ 開発開始 Web版リリース 私含めエンジニア3⼈採⽤して10⼈規模

    のチームに スクラムではなく、タスクボードでタ スクのステータス管理をしていた程度 WebとAppチームを統合 MGRがスクラム勉強会を⾏い、 POとなりスクラム開発開始 ちょっとずつ改善を 繰り返して約3年経過... App版リリース 2022年3⽉
  2. ©MIXI 4 スクラムの特徴 • スクラムマスターは不在 ◦ リソース不⾜のため ◦ 全員で主体的に進められそうな期待があったため •

    開発チームはエンジニア 4名とQA 3名の計7名 ◦ デザイナーは含まない • 2週間スプリント • スクラムの会議体は全て実施している ◦ スプリントレビュー、スプリントレトロスペクティブ、スプリン トプランニングで丸⼀⽇ ◦ デイリースクラム(リファインメント含む)を毎⽇15分~1時間 ◦ スクラムマスターがいないので、ファシリは全員でローテーショ ンしている
  3. ©MIXI 6 今までの改善例 • カンバンツールをTrelloからGitHub Projectsに移⾏してissueやPRと の紐付けを楽にした • ベロシティとは別に⼯数ベースのキャパシティを導⼊してベロシティ 予測の精度を上げた

    • PBIごとの不具合数も算出してふりかえりの指標にした • レビュー待ちのPRをスプリントバックログボードで⾒える化してデイ リーで確認することで開発フローが滞らないようにした • ペアプロ‧ペアワークを積極的にするようになった etc…
  4. ©MIXI 7 どうしていい感じなんだろう? • T型スキルの⼈材を採⽤している ◦ エンジニアはWeb/App、フロントエンド/バックエンド、どのタ スクでもこなせる ◦ スクラムの考え⽅にも共感している

    • チームメンバーの変動が少ない • スクラムマスターは不在でも、スクラムが好きで率先してインプット &アウトプットする有志がいる • 開発チームとは別に遊撃部隊というインフラ系の担当者が1⼈いて、 プロセスの⾃動化周りを⽀援してくれる ◦ CI/CD、バーンダウンチャートなどのスクラム便利ツールの⾃動 化など
  5. ©MIXI 9 もしもスクラムマスターがいたら • 新しいメンバーへのスクラム開発のインプットをしたい ◦ 現状やりながら慣れてもらっているが、慣れるのに時間がかかる ので⼀気にインプットした⽅が早く受け⼊れてもらえそう • もっとエンジニアとQAの壁をなくしていきたい

    ◦ E2Eテストの⾃動化の推進をしたり ◦ エンジニアでもE2Eテストを実装‧保守できるようになったり ◦ QAでも不具合の原因調査ができるようになったり • スプリントレトロスペクティブでKPT以外を試したい ◦ そのときどきの課題に合ったふりかえり⼿法の選定‧実験 etc…