Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
マネーフォワード クラウド経費 フロントエンド分離はじめました
Search
Money Forward, Inc.
September 06, 2023
Technology
0
96
マネーフォワード クラウド経費 フロントエンド分離はじめました
Money Forward, Inc.
September 06, 2023
Tweet
Share
More Decks by Money Forward, Inc.
See All by Money Forward, Inc.
複数拠点・複数チームにおけるデリバリのボトルネックと解消方法について
moneyforward
0
290
速度向上の秘訣 CI_CDにおけるDockerビルドの高速化(仮)
moneyforward
0
260
ぼくが見た ガーディアンの過去‧現在 そして未来
moneyforward
0
85
キレイゴトじゃないのよ!顧客・社員・事業の3方良しを目指す開発組織
moneyforward
0
63
開発組織の目線を合わせる 未来のプロダクトビジョン
moneyforward
0
67
Money Forward Tech Event vol.1
moneyforward
0
72
API連携に伴う規制と対応 / Regulations and responses to API linkage
moneyforward
0
660
マネーフォワード クラウド確定申告のフルリニューアル
moneyforward
0
1.4k
マネーフォワード クラウドの事業戦略とカスタマーサクセス / Business Strategy and Customer Success of Money Forward Cloud
moneyforward
1
780
Other Decks in Technology
See All in Technology
セキュリティ研修 Day1【MIXI 24新卒技術研修】
mixi_engineers
PRO
0
160
ACRiルーム最新情報とAMD GPUサーバーのご紹介
anjn
0
160
プレイドにおけるDatadog APMの活用方法
plaidtech
PRO
2
120
エンジニアの生存戦略 〜クラウド潮流の経験から紐解く技術トレンドのメカニズムと乗りこなし方〜
shimy
9
1.9k
AOAI Dev Day LLMシステム開発 Tips集
hirosatogamo
15
3.8k
Azure OpenAI Service Dev Day / LLMでできる!使える!生成AIエージェント
masahiro_nishimi
3
800
データベース研修 DB基礎【MIXI 24新卒技術研修】
mixi_engineers
PRO
0
210
Docker互換のセキュアなコンテナ実行環境「Podman」超入門
devops_vtj
6
3.2k
LINE WORKSへ簡単通知!Incoming Webhookアプリの紹介
mmclsntr
0
110
Classmethod Odyssey 登壇資料
yamahiro
0
390
【基調講演】変える、今ここから ― IoTとAIで紡ぐ未来
soracom
PRO
0
320
[2024最新版]AWS Control Towerを使ったセキュアなマルチアカウント環境の作り方
hiashisan
0
270
Featured
See All Featured
Writing Fast Ruby
sferik
623
60k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
323
37k
Side Projects
sachag
451
42k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
29
6.1k
Done Done
chrislema
179
15k
Debugging Ruby Performance
tmm1
71
11k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
44
4.7k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
266
26k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
23
1.9k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
26
1.8k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
25
6.7k
BBQ
matthewcrist
82
9k
Transcript
マネーフォワード クラウド経費 フロントエンド分離はじめました Money Forward Tech Event vol.1 2023/07/26 カシフクトモヤ
自己紹介 樫福智哉(カシフクトモヤ) 2023年4月 株式会社マネーフォワード に入社 徳島出身、Iターンで東京から福岡に引越し
趣味: ゲーム(最近はゼルダ、ピクミン)、博物館巡り GitHub: https://github.com/tnyo43 𝕏: https://twitter.com/cashfooooou
おことわり まだ始まったばかりのプロジェクトでリリースはしていないです。 「こんなプロジェクトを始めたよ」「こんなことを考えて取り組んでいるよ」という共有です。
マネーフォワード クラウド経費の紹介 経費精算を自動化するシステム スマートフォン・PCで操作可能で、各種サービス自動連携やレシート内容の自動読み取りなど、 手入力の手間を徹底して省くことができる。 2016年2月にサービス提供開始( 現在8年目) 面倒だった経費精算にかかる時間を1/10※に 経費明細のデータ
連携で自動入力 ※当社調べ 領収書画像データの 自動取得 独自の銀行API連携機能で 振込処理が効率化
歴史が長いからこそのつらさ • レガシーな技術 ◦ ある時点で最善の選択をしても、すぐによりよい技術が登場する ◦ そもそも技術の刷新は難しい ▪ 通常の機能開発の片手間でやるには規模が大きすぎる ▪
過去に技術的な改善を試みたが、完全には対応しきれなかった • 例: slim + coffeescript, React (jsx, tsx)で書かれたコードが混在 • コードが密結合 ◦ フロントエンドとバックエンド、一見関係なさそうなフロントエンドのコードが密結合 ▪ 小規模に見える変更が簡単にできるとは限らない ▪ アーキテクチャレベルの対応が必要 ◦ そもそもテストしづらい ので、十分テストされている状態を作ることが難しい ▪ デグレが発生してしまう
フロントエンド分離はじめました 2023年3月から、フロントエンドの負債解消プロジェクト 「フロントエンド分離」 発足 やること • コード品質の向上 • フロントエンドとバックエンドの分離 •
モダンな技術の導入 ... などなど 期待する効果 • バックエンドとの疎結合化 • デプロイの独立 • テスタビリティ向上 + カバレッジ向上 • フロントエンドの性能改善 ... などなど
フロントエンド分離のここがすごい! • 今後の長期的な開発を見据えて、しっかりリソースを割く • 内部品質を高くするために、独立性を高くする • モダンな技術を取り入れる
フロントエンド分離のここがすごい! 今後の長期的な開発を見据えて、しっかりリソースを割く 現在、4人のエンジニアがフロントエンド分離に専属で取り組んでいる。 完遂まで年単位でリソースを割くことを決断している。 品質を高くすることが目的なので、品質に妥協をしない。 • プロダクトを長く育てていく意思がある • 会社の体力があるからこそできること 意外と難しい
つい瞬間的なスピードを求 めて妥協しがち
フロントエンド分離のここがすごい! 内部品質を高くするために、独立性を高くする 機能ごとにパッケージを分けて小さくビルドする。 安全な開発ができる状況を目指す。 • パッケージ同士を疎結合にして、責務・影響を最小限に留める ◦ 内部品質の向上 ▪ 理解容易性
▪ 変更容易性 ▪ テスタビリティ ◦ ユーザへ届ける価値が高まる ▪ リリースまでにかかる時間が短くなる ▪ 障害の修正までにかかる時間が短くなる ディレクトリを分けることより も強い制約
フロントエンド分離のここがすごい! モダンな技術を取り入れる ユーザ体験/開発体験を向上させることを目的に、新しい技術を積極的に取り入れていく • React + Next.js (フロントエンドフレームワーク、 App Router
も導入中) • turbo (ビルドシステム) • URQL (GraphQL クライアント) • Jest + Testing Library (UI を含めた自動テスト) • Storybook (UI カタログ、 VRT) • Mock Service Worker (ローカル環境、テスト環境のためのモックサーバー)
フロントエンド分離の行く末は、君の目で確かめてくれ! フロントエンド分離プロジェクトは、まだ始まったばかり。 今後どのように進んでいくかは神のみぞ知る ...。 • テックブログやイベントで発信をしていく予定 ◦ Moneyforward Developers Blog
◦ Zenn ◦ connpass • We are hiring! ◦ 他にもいろんな技術改善プロジェクトがあります ◦ この後の懇親会でぜひ声をかけてください ◦ 採用情報 ◦ 発表者の 𝕏: @cashfooooou