Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

ゼロからつくったリモートスクラムチームはスクラムに挫折し解散しました-スクラムフェス札幌2020

 ゼロからつくったリモートスクラムチームはスクラムに挫折し解散しました-スクラムフェス札幌2020

2020/11/6、スクラムフェス札幌での発表スライドです。

Mizuki Kusakabe

November 06, 2020
Tweet

More Decks by Mizuki Kusakabe

Other Decks in Technology

Transcript

  1. • モバイル通信を処理する設備 (= モバイルコア)をソフトウェアで 自社開発 • それを使って便利な通信サービス を世の中に提供する モバイルコア? モバイルネットワークソリューション?

    モバイルネットワーク BBSakuraで 開発しているのは このへん B to B to B 7 • 例)さくらのセキュアモバイルコネクト • 例)さくらのクラウド ショートメッセージサービス
  2. おはなしするプロジェクト 必要なスキル: • ネットワークの知識 • モバイルネットワークの知識 • システム設計力 • プログラミング力(Golang)

    • チーム開発力 • 英語力(国際標準読む) • など モバイルネットワーク 今日おはなしする プロジェクトで つくろうとしているもの 新しいコンポーネントをつくり、新しいソリューションを提供する! モバイルコアのつくりかた : 1. 提供したいソリューションがある 2. (モバイルネットワーク内の、) 必要なコンポーネントが決まる 3. 国際標準にのっとって開発する 8 参考: GoでEPC作って本番運用している話 https://www.janog.gr.jp/meeting/janog42/application/files/6615/3132/4801/JANOG42_kusakabe.pdf
  3. 10 加速期 立ち上げ期 前夜 11月 2020年 1月 2019年 7月 4月

    自走期 いつもどおり進める期 10月 チーム結成前夜 - 2019/9 ~ 10
  4. チーム結成前夜 - 2019/9 ~ 10 こういうものつくりたい! 顧客になりそうな人たちもノッてくれている! 4月ぐらいから顧客設備と相互接続試験やりたい! この部分をやりたい! 社長・PO

    後の テックリード エンジニアたち 13 必要なコンポーネントもマイルストンも見えてきた 早く開発するためにスクラムでやろう!
  5. チーム結成前夜 - 2019/9 ~ 10 14 だが、 • 開発は始まらない! •

    メンバーは決まらない! • やりたい気持はあるがみんな業務を持っている!
  6. チーム結成! - 2019/11 スクラムマスターやります! 開発やりません! チーム開発初めて! スクラム初めて! SCRUM BOOT CAMP

    THE BOOK超おもしろかった! やります! チーム開発初めて! Goでの開発ほぼ初めて モバイルコアの開発初めて! スクラム初めて! 全体像の設計しました 国際標準からスプリントバックログ作っておきます みんなが各機能足していけるようにベース部分作っておき ます しばらくはコードレビュー全部やります スクラムは前職で雑に経験したのでだいたいわかる やります! モバイルコアの開発初めて! スクラム初めて! やります! Goでの開発初めて! モバイルコアの開発初めて! スクラム初めて! 私 @北海道 新卒 エンジニア @東京 フロントエンド エンジニア @大阪 業務系 エンジニア @東京 テックリード @北海道 やります! チーム開発10年ぶり! Goでの開発ほぼ初めて! モバイルコアの開発初めて! スクラム初めて! 低レイヤー出身 エンジニア @大阪 17
  7. チーム結成! - 2019/11 Phase 2 開発完了 Phase 1 開発完了 開発開始

    社内ラボ試験 結成時に合意したスケジュール: Phase 3 開発完了 相互接続試験開始 社内ラボ試験 18 11月 2020年 1月 2019年 7月 4月 10月
  8. 19 加速期 立ち上げ期 前夜 11月 2020年 1月 2019年 7月 4月

    自走期 いつもどおり進める期 10月 立ち上げ期 - 2019/11 ~ 12
  9. • スクラムをやってみる! • チームのルールを決める! • デイリースクラム代わりのSlack投稿 • スプリントミーティングのやりかた • Doneの定義

    • スプリントバックログのタスクを個人に割り振る • 1週間スプリントをまわしはじめる 立ち上げ期 - 2019/11 ~ 12 • テストを書き、 CI通る • プルリク出す • レビューしてマージされる 20 • フルリモート & フレックスなので非同期でやる • Slackに1日1回発言する ◦ 今日やったこと ◦ 明日やること ◦ 困っていること(なにかあれば) ◦ なにか一言 ← コミュニケーション促進のため必須 • 毎週水曜日に 2時間、Google meetで • 前スプリントのバックログが Doneになっているか確認 • 次スプリントの計画 • 良かったこと・困っていること・改善策
  10. 21 加速期 立ち上げ期 前夜 11月 2020年 1月 2019年 7月 4月

    自走期 いつもどおり進める期 10月 自走期 - 2020/1 ~ 2
  11. • 他プロダクトで障害多発 • 根本対策としての大掛かりな開発を優先するため、兼務していたSM・TLがこ のチームを離脱することに 自走期 - 2020/1 ~ 2

    ※ この先は私はチームを抜けてしまったので外からしか見ていません。   この先の話は、私が外から見た様子と、メンバーたちに後から聞いた話で構成しています。 22
  12. • SM・TL不在によりチームは自走しだす • 自分たちでスプリントバックログを作る • プラクティスを取り入れてみる • モブプロ • ビデオ会議で口頭コミュニケーションを増やす

    • タスクは個人に割り振るが、徐々にタスクの境目がなくなり互いに助け合える状態に • プランニング通りにいかなくても柔軟に相談し計画し直せる • 「ぬるっと進みだした」 23 自走期 - 2020/1 ~ 2
  13. 24 加速期 立ち上げ期 前夜 11月 2020年 1月 2019年 7月 4月

    自走期 いつもどおり進める期 10月 いつもどおり進める期 - 2020/3 ~ 6
  14. • 形式的なふりかえり & プランニングを行う週次ミーティング • 進行役は交代でやるが、スクラムマスター的な動きをする人は不在 • デイリースクラム(Slack投稿)廃止 • 書き忘れる、時間帯が合わない、互いに反応していない、「今日の一言」毎日書くの辛

    い • 「このあたりからスクラムではなかった」 • 「このままプロジェクトやっていていいのかな、と自信をなくすこともあった」 • それでも「いつもどおり」バックログをつくり、割り振り、タスクを片付けて進め ていける いつもどおり進める期 - 2020/3 ~ 6 25
  15. 26 フェーズ2開発完了 & 社内でのラボ試験クリア! 加速期 立ち上げ期 前夜 11月 2020年 1月

    2019年 7月 4月 自走期 いつもどおり進める期 10月 フェーズ2・ラボ試験完了! - 2020/6
  16. フェーズ2・ラボ試験完了! - 2020/6 Phase 2 開発完了 Phase 1 開発完了 Phase

    3 開発完了 開発開始 相互接続試験開始 社内ラボ試験 社内ラボ試験 Phase 2 開発完了 社内ラボ試験 28 11月 2020年 1月 2019年 7月 4月 10月
  17. Phase 2 開発完了 Phase 1 開発完了 Phase 3 開発完了 開発開始

    相互接続試験開始 社内ラボ試験 社内ラボ試験 Phase 3 開発完了 相互接続試験開始 社内ラボ試験 35 11月 2020年 1月 2019年 7月 4月 10月 Phase 2 開発完了 社内ラボ試験 新体制発足! - 2020/7
  18. 36 加速期 立ち上げ期 前夜 11月 2020年 1月 2019年 7月 4月

    自走期 いつもどおり進める期 10月 加速期 - 2020/7 ~ 10
  19. フェーズ3予定通り完了! - 2020/10 Phase 2 開発完了 Phase 1 開発完了 Phase

    3 開発完了 開発開始 相互接続試験開始 社内ラボ試験 社内ラボ試験 Phase 3 開発完了 相互接続試験開始 社内ラボ試験 38 11月 2020年 1月 2019年 7月 4月 10月 Phase 2 開発完了 社内ラボ試験
  20. • スクラムむずかしい • どうやったらスクラムやれるのかわからない • でも、「じょうずに」ソフトウェアをつくりたい じょうずに: • みんなで •

    たのしく • 儲かる(求められる)ものを • 適切なスピードで 再掲:スクラムやってみて思ったこと 39
  21. • メンバーみんなゼロからスタートした • チーム開発経験、アジャイル・スクラムの理解や経験、ソフトウェア開発経験、ドメイン 知識、ほとんどない • 会社としてもチーム開発が初めて • これまでは個人開発ばかり •

    フルリモートでのチーム開発も、もちろん初めて • スクラム開発も、もちろん初めて • 新規プロダクト = いままでだれもつくったことがないものをつくっている むずかしくて当然! しかし考えてみれば、 40