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ヘルプサイトの制作プロセス

 ヘルプサイトの制作プロセス

Naohiro Nakata

June 18, 2019
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Transcript

  1. ヘルプサイトの制作プロセス
    サイボウズ株式会社
    仲田 尚央

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  2. 自己紹介
    UI上の言葉をライティングしたり、ヘルプ
    サイトのディレクションをしたりしています。
    Twitter: @naoh_nak
    Facebook: nak816
    仲田 尚央
    なかた なおひろ
    • Webディレクター
    • テクニカルライター
    • UXライター
    発売中!

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  3. チーム紹介
    開発本部
    kintoneチーム Garoonチーム デザインチーム
    テクニカル
    コミュニケーション
    チーム
    ・・・
    UI上の言葉のライティング、ローカライズ、
    ヘルプサイトの運用などをやるチーム!
    東京:6 名
    松山:4 名
    上海:3 名
    で活動中!

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  4. 私たちが作ってるモノの一例

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  5. 今回は、ヘルプサイトの制作プロセスと
    設計のポイントを紹介します。

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  6. 「いいヘルプ」って?
    役に立つ
    useful
    探しやすい
    findable
    アクセシスしやすい
    accessible
    正確である
    credible
    わかりやすい
    clear
    いいヘルプの
    5つの要素

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  7. ヘルプ制作のプロセス
    誰に何を伝える
    かを整理する
    構成を考える
    記事を作る
    記事をチェックす

    フィードバックを
    もとに改善する
    伝える相手のイメージを固め、伝える情報(プロダクトの情報)を収集します。
    漠然とした説明になってしまうことを防ぐには、伝える相手のことをできるだけ
    具体的にイメージできていることが大切です。
    誰に何を伝えるのかが決まったら、伝える情報を
    ユーザーが理解しやすい形に整えます。
    ここまでのフェーズで誰に何を伝えるのかが決まっている
    ので、それを記事にしていくだけ。
    できるだけ他の人のチェックを通しましょう。作り手自身では
    誤解される文章や図になかなか気付けません。
    公開がゴールではありません。
    むしろ公開してからの改善が重要です。

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  8. ヘルプ制作のプロセス
    誰に何を伝える
    かを整理する
    構成を考える
    記事を作る
    記事をチェックす

    フィードバックを
    もとに改善する
    伝える相手のイメージを固め、伝える情報(プロダクトの情報)を収集します。
    漠然とした説明になってしまうことを防ぐには、伝える相手のことをできるだけ
    具体的にイメージできていることが大切です。
    誰に何を伝えるのかが決まったら、伝える情報を
    ユーザーが理解しやすい形に整えます。
    ここまでのフェーズで誰に何を伝えるのかが決まっている
    ので、それを記事にしていくだけ。
    できるだけ他の人のチェックを通しましょう。作り手自身では
    誤解される文章や図になかなか気付けません。
    公開がゴールではありません。
    むしろ公開してからの改善が重要です。

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  9. 記事を作り始める前に考えよう
    誰が
    user
    何を
    content
    どのように
    context
    「誰が」「何を」「どんな状況で / どのように探すのか?」

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  10. 誰が?
    課題 / 目的
    ⚫ ユーザーはどんな課題をかかえている?
    ⚫ どんな目的でプロダクトを利用してる?
    立場 / 役割(主にBtoBで)
    ⚫ 組織における各ユーザーの立場と役割は?
    ⚫ 導入担当者、システム管理者、一般ユーザー、とか
    事前知識
    ⚫ プロダクトについての事前知識
    ⚫ プロダクトのジャンルについての関連知識
    ⚫ Webブラウジングのスキル

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  11. 何を?
    ⚫ 使い始めに必要な情報
    ⚫ プロダクトの概要
    ⚫ 使い始めに必要な設定
    ⚫ 基本的な使い方
    ⚫ 活用例
    ⚫ 用語
    ⚫ 各機能の利用目的と操作方法
    ⚫ 期待に答えられないところ
    ⚫ よくあるトラブルと対処方法
    書き手から
    伝えたいこと
    ユーザーが
    知りたいこと
    いいヘルプ
    ユーザーの立場になって
    知りたいことをイメージする

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  12. どのように?
    ユーザーが「どんな状況で」「どのように」
    情報を探すか考えよう
    カテゴリーから探す?
    それとも、検索するかな?
    どんな検索キーワード入れるかな?

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  13. たとえば:
    ExcelのVLOOKUP関数の解説を考えよう

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  14. たとえば:
    ExcelのVLOOKUP関数の解説を考えよう
    「VLOOKUP」で検索する?

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  15. たとえば:
    ExcelのVLOOKUP関数の解説を考えよう
    「VLOOKUP」で検索する?
    いや、「VLOOKUP」って言葉がわからないか
    も?その場合、どんな言葉で検索するだろう。
    言葉が思い付かなくて、検索できない?

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  16. たとえば:
    ExcelのVLOOKUP関数の解説を考えよう
    「VLOOKUP」で検索する?
    いや、「VLOOKUP」って言葉がわからないか
    も?その場合、どんな言葉で検索するだろう。
    言葉が思い付かなくて、検索できない?
    いやいや、そもそもそんな機能があることも知らな
    くて、情報を探そうともしないか?

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  17. たとえば:
    ExcelのVLOOKUP関数の解説を考えよう
    「VLOOKUP」で検索する?
    いや、「VLOOKUP」って言葉がわからないか
    も?その場合、どんな言葉で検索するだろう。
    言葉が思い付かなくて、検索できない?
    いやいや、そもそもそんな機能があることも知らな
    くて、情報を探そうともしないか?
    ユーザーは自分が必要な情報が何なのか知っているとは限らない

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  18. スーパーマーケットの動線を例に




    精肉 鮮魚




    レジ
















    調







    嗜好品類

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  19. スーパーマーケットの動線を例に




    精肉 鮮魚




    レジ
















    調







    嗜好品類
    まずは外周をふらふらと
    ユーザーは自分が必要な商品が何なのか知っているとは限らない

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  20. スーパーマーケットの動線を例に




    精肉 鮮魚




    レジ
















    調







    嗜好品類
    挽肉が安いな..
    そうだ、今日はハンバーグにしよう!
    情報を仕入れるうちに、必要な商品が明確になってくる

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  21. スーパーマーケットの動線を例に




    精肉 鮮魚




    レジ
















    調







    嗜好品類
    玉ねぎと卵と...
    あ、塩コショウを切らしていたな
    目的の定まらない「回遊的な動き」から、
    目的が明確な「直線的な動き」に変わる

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  22. Webサイトにあてはめると...
    外周:
    トップページや初心者向けコンテンツ
    内側の商品棚:
    プロダクトの各機能の解説記事

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  23. トップページのレイアウトを考える
    トップページは動線の起点
    回遊できるコンテンツを載せよう
    ⚫ 初心者向けの情報
    ⚫ 見てもらいたい情報
    ⚫ よく見られてる情報
    ⚫ 繰り返し見られることが多い情報

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  24. 記事のカテゴライズを考える
    パターン 説明
    機能で分ける 機能でカテゴリーを分け、機能リファレンスとしてまとめま
    す。
    目的で分ける ユーザーの利用目的でカテゴリーを分けます。
    初心者向けに適しています。
    状況で分ける ユーザーの状況を軸にカテゴリーを分けます。
    Ex. 「使い始め」「困ったとき(トラブル発生時)」「より活用する方法を
    知りたいとき」
    ターゲットで分ける ターゲットでカテゴリーを分けます。
    Ex. 導入担当者、システム管理者、エンドユーザー(一般の利用者)
    商品(記事)を適切な商品棚(カテゴリー)に並べよう

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  25. カテゴリーをナビゲーションに落とし込む

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  26. まとめ
    記事を作り始める前に、「誰が」「何を」「どのように」探すのかを
    考えよう
    ⚫ 誰が:
    伝える相手を具体的にイメージしよう。
    BtoBの場合、各ユーザーの立場や役割も意識して。
    ⚫ 何を:
    「書き手が伝えたいこと」だけじゃなく「ユーザーが知りたいこと」も。
    ⚫ どのように:
    回遊的な動きと直線的な動きを意識しよう。

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