Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
3ヶ月で20万行を消すためにやったこと
Search
Sponsored
·
Ship Features Fearlessly
Turn features on and off without deploys. Used by thousands of Ruby developers.
→
Naoto Sato
June 29, 2019
Technology
17
17k
3ヶ月で20万行を消すためにやったこと
Naoto Sato
June 29, 2019
Tweet
Share
More Decks by Naoto Sato
See All by Naoto Sato
新米エンジニアをTech Leadに任命する ー 成長を支える挑戦的な人と組織のマネジメント
naopr
1
840
メガベンチャーのEMから スタートアップの1人目EMになって 変わったこと、変わらないこと
naopr
0
450
ドキュメンテーションを はじめよう
naopr
6
1.6k
「推測するな、計測せよ」 〜小さく始める生産性可視化と分析〜
naopr
46
22k
メルカリ・メルカリShopsのCRE
naopr
0
750
Technique to delete unused codes
naopr
0
1.7k
Other Decks in Technology
See All in Technology
越境する組織づくり ─ 多様性を前提にしたチームビルディングとリードの実践知
kido_engineer
2
190
AIエージェント、 社内展開の前に知っておきたいこと
oracle4engineer
PRO
2
110
us-east-1 に障害が起きた時に、 ap-northeast-1 にどんな影響があるか 説明できるようになろう!
miu_crescent
PRO
13
4.2k
[2026-03-07]あの日諦めたスクラムの答えを僕達はまだ探している。〜守ることと、諦めることと、それでも前に進むチームの話〜
tosite
0
200
事例に見るスマートファクトリーへの道筋〜工場データをAI Readyにする実践ステップ〜
hamadakoji
1
300
猫でもわかるKiro CLI(AI 駆動開発への道編)
kentapapa
0
140
製造業ドメインにおける LLMプロダクト構築: 複雑な文脈へのアプローチ
caddi_eng
1
560
作りっぱなしで終わらせない! 価値を出し続ける AI エージェントのための「信頼性」設計 / Designing Reliability for AI Agents that Deliver Continuous Value
aoto
PRO
2
280
Shifting from MCP to Skills / ベストプラクティスの変遷を辿る
yamanoku
4
820
Scrumは歪む — 組織設計の原理原則
dashi
0
130
[JAWS DAYS 2026]私の AWS DevOps Agent 推しポイント
furuton
0
150
OSC仙台プレ勉強会 AlmaLinuxとは
koedoyoshida
0
130
Featured
See All Featured
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.4k
16th Malabo Montpellier Forum Presentation
akademiya2063
PRO
0
69
Designing for humans not robots
tammielis
254
26k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
367
27k
Navigating Algorithm Shifts & AI Overviews - #SMXNext
aleyda
1
1.2k
Ethics towards AI in product and experience design
skipperchong
2
220
Information Architects: The Missing Link in Design Systems
soysaucechin
0
820
HU Berlin: Industrial-Strength Natural Language Processing with spaCy and Prodigy
inesmontani
PRO
0
260
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
52
3.6k
Game over? The fight for quality and originality in the time of robots
wayneb77
1
130
Digital Ethics as a Driver of Design Innovation
axbom
PRO
1
210
Beyond borders and beyond the search box: How to win the global "messy middle" with AI-driven SEO
davidcarrasco
3
68
Transcript
3ヶ月で20万行を消すためにやったこと PHP Conference Fukuoka 2019 @naopr
@naopr • Backend Engineer of CSTool Team ◦ CSTool =
CS用管理ツール • Love ☗
メルカリと福岡 仙台 ・お問い合わせ返信 ・商品・コメント等の監 視 福岡 ・コールセンター ・開発拠点 東京 ・本社
・アプリ開発
メルカリとPHP • メルカリのAPIはPHPで書かれている! • モノリス→マイクロサービスへ移行中 ◦ PHPからGoへ ◦ 既存のAPIのふるまいを変えずに各サービスにブレークダウン中 ◦
MTC2018 - Mercari API: from Monolithic to Microservices
3ヶ月で20万行を消す ためにやったこと
アジェンダ • 不要コードを削除するメリット • メルカリで実際に行ったコード削除 ◦ どのようにコードを削除したのか ◦ 結果 •
まとめ
不要コードを削除するメリット • コードの複雑度の低下 ◦ 行数の削減 ◦ 循環的複雑度の低下 ◦ トランザクションの複雑度の低下 •
システムの高速化 ◦ レスポンスタイム ◦ CIの実行時間
メルカリで実際に行った コード削除
コード削除の手法 機能単位 API単位
コード削除の手法 機能単位 API単位 今回はこちらのお話
API単位でコードを削除するステップ 不要なAPIをリストアップする プロジェクトチームを作る コードを削除する 1 2 3
不要なAPIをリストアップする (1/3) 1. 直近アクセスのないAPIを抽出する a. BigQueryに保存しているアクセスログとPHPのAPI定義を突き合わせる b. 1ヶ月アクセスのないものを抽出する 2. 使われているものと使われていないものに分類する
a. ひたすらコードを読む b. `git blame` で開発者を見つけて聞く c. そのAPIに関する開発チケットを読む
None
不要なAPIをリストアップする (2/3)
不要なAPIをリストアップする (3/3) • 抽出されたAPI(526個) ◦ 別リージョンでのみ使われていたAPI i. メルカリでは元々全リージョン同一リポジトリだった ◦ どこからも呼び出されていないAPI
◦ 呼び出し元が既に使われていないAPI • 抽出されたが削除NGになったAPI(156個) ◦ 直近アクセスがないだけで使用されているAPI 526 - 156 = 370 個が削除対象
メルカリで不要API削除のために行ったステップ 不要なAPI群をリストアップする プロジェクトチームを作る コードを削除する 1 2 3
プロジェクトチームを作る (1/3) • 一緒にコード削除をやってくれる仲間を探す ◦ バックエンドエンジニア x 7 ◦ フロントエンドエンジニア
x 1 ◦ QAエンジニア x 1 • 削除手順を決める ◦ APIリストをどう管理するか ◦ どのようにQAを行うか
プロジェクトチームを作る (2/3) • 仲間探しについて ◦ 370個のAPIを1人で消すのは物理的にも精神的にも無理 ◦ 気が向いたときにやってくれるくらいのゆるい同士を募る ◦ チーム・部署横断でチームを作るのでキックオフをする
◦ タフなプロジェクトになるのでの力も借りる
プロジェクトチームを作る (3/3) • API管理シート アサイン欄が空のものを選んで ステータス欄とアサイン欄を更新 メモ欄で難易度と雰囲気を感じとる 好きな時に好きなAPIを消せる
メルカリで不要API削除のために行ったステップ 不要なAPI群をリストアップする プロジェクトチームを作る コードを削除する 1 2 3
コードを削除する (1/2) • 再度直近のアクセスログをチェックする ◦ リストを作ってから消すまでにタイムラグがあるため • Controllerを起点に再帰的に消す ◦ `git
grep` をひたすら叩く ◦ IDEのシンボルサーチも役に立つ ◦ Controller, Service, Exception, Entity, DB table, DB schema, test, etc… ◦ 中途半端に残すと後の混乱の種になるので徹底的に消す ▪ ただしリファクタはスコープが大きくなりすぎるのでほどほどに
コードを削除する (2/2) • 「デグレリスクが怖いです…」 ◦ 単体テストと結合テストがある程度書かれている前提 ◦ メルカリはテストが充実しているので思い切って削除できた ▪ 新機能実装時に必ずテストを書く文化
▪ QAチームによる自動e2eテストもある ◦ クリティカルな機能をさわった場合にはQAエンジニアにマニュアルのテストも お願いした ◦ 複雑度が高すぎるAPIは消さない判断もアリ
結果
結果サマリー • 349個のAPIを削除 ◦ 3ヶ月で20万行 • Reverted 9 PRs ◦
DBテーブルを削除したら別のサービスで使っていた ◦ 使われていたAPIを誤って消してしまい大量のエラーが発生 ◦ 突っ込んだ話はAsk the Speakerや懇親会でぜひ
まとめ
コード削除は難しい(だがやる価値がある) • 地道にコードを読み、わからなければ詳しいエンジニアに聞くべし • 一人でやるのは無理。チームを作るべし • アクセスログのチェックはしつこいくらいにやるべし • DBテーブルを消す時は他サービスへの影響をチェックすべし •
ストレスのたまる作業なので適宜ガス抜きをすべし ぜひ、みなさんのチームでも少しずつコード削除を始めてみてください
Let’s delete codes!