Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
組合せ爆発する経路
Search
NAVITIME JAPAN
PRO
December 17, 2018
Technology
0
42
組合せ爆発する経路
2018年12月17~19日に開催された「IVS CTO Night and Day 2018 Winter」にて発表した資料です。
NAVITIME JAPAN
PRO
December 17, 2018
Tweet
Share
More Decks by NAVITIME JAPAN
See All by NAVITIME JAPAN
つよつよリーダーが 抜けたらどうする? 〜ナビタイムのAgile⽀援組織の変遷〜
navitimejapan
PRO
23
15k
実践ジオフェンス 効率的に開発するために
navitimejapan
PRO
3
640
安全で使いやすいCarPlayアプリの 魅せ方:HIGと実例から学ぶ
navitimejapan
PRO
1
210
見えないユーザの声はログに埋もれている! ~ログから具体的なユーザの体験を数値化した事例紹介~
navitimejapan
PRO
6
2.8k
ユーザーのためなら 『デザイン』 以外にも手を伸ばせる
navitimejapan
PRO
2
1.5k
フツーのIT女子が、 Engineering Managerになるまで
navitimejapan
PRO
3
340
不確実性に打ち勝つOKR戦略/How to manage uncertainty with OKR strategy
navitimejapan
PRO
4
3.5k
アジャイルを小さいままで 組織に広める 二周目 / Agile Transformation in NAVITIME JAPAN iteration 2
navitimejapan
PRO
4
1.3k
変更障害率0%よりも「継続的な学習と実験」を価値とする 〜障害を「起こってはならないもの」としていた組織がDirtの実施に至るまで〜 / DevOps Transformation in NAVITIME JAPAN
navitimejapan
PRO
7
5.5k
Other Decks in Technology
See All in Technology
Welcome to the LLM Club
koic
0
190
Lambda Web Adapterについて自分なりに理解してみた
smt7174
4
120
Oracle Audit Vault and Database Firewall 20 概要
oracle4engineer
PRO
3
1.7k
解析の定理証明実践@Lean 4
dec9ue
0
180
CursorによるPMO業務の代替 / Automating PMO Tasks with Cursor
motoyoshi_kakaku
0
170
製造業からパッケージ製品まで、あらゆる領域をカバー!生成AIを利用したテストシナリオ生成 / 20250627 Suguru Ishii
shift_evolve
PRO
1
140
AWS テクニカルサポートとエンドカスタマーの中間地点から見えるより良いサポートの活用方法
kazzpapa3
2
550
SalesforceArchitectGroupOsaka#20_CNX'25_Report
atomica7sei
0
190
Liquid Glass革新とSwiftUI/UIKit進化
fumiyasac0921
0
230
Github Copilot エージェントモードで試してみた
ochtum
0
110
AIエージェント最前線! Amazon Bedrock、Amazon Q、そしてMCPを使いこなそう
minorun365
PRO
15
5.3k
Prox Industries株式会社 会社紹介資料
proxindustries
0
320
Featured
See All Featured
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
48
14k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
134
9.3k
Balancing Empowerment & Direction
lara
1
380
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
331
22k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
36
2.8k
The Invisible Side of Design
smashingmag
300
51k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
173
14k
Making Projects Easy
brettharned
116
6.3k
Building an army of robots
kneath
306
45k
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
267
13k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
252
21k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
140
7k
Transcript
組合せ爆発する経路
None
None
None
None
None
なぜ経路探索が 組合せ爆発するのか
None
None
どういうこと?
経路探索の要素技術
多様なコスト要因に対して重み付けし それぞれの条件で最適な経路を算出 コスト計算
道路NWデータ 1リンク 全国で2,700万リンク
探索範囲が広がるほど 処理時間が爆発的に増加
現状の対策
中長距離での間引き
間引きを行うことで品質は劣化する しかし、間引かないとレスポンスタイムが悪化
None
今後やりたいことを考えると 組合せ爆発問題の解決は必須
GPU版経路探索エンジン開発への挑 戦
経路探索処理の特徴 • 要素数が多い • リンク数は全国で2700万リンク • 処理の粒度が大きい • 複数の要因から成るリンクのコスト計算 •
リンクを拡散するか、しないかの条件判断 • 動的な交通情報、規制情報などの考慮 • ネットワークデータへランダムアクセス
経路探索処理の特徴 • 要素数が多い • リンク数は全国で2700万リンク • 処理の粒度が大きい • 複数の要因から成るリンクのコスト計算 •
リンクを拡散するか、しないかの条件判断 • 動的な交通情報、規制情報などの考慮 • ネットワークデータへランダムアクセス
主にやったこと • 探索エンジンを一からフルスクラッチ • CUDAを利用するため • 条件分岐やメモリランダムアクセスはある程度許容する • 減らせる条件分岐は配列アクセスに変換する •
メモリ転送は極力減らす • ホスト⇔デバイス間のメモリ転送はかなり遅いため 詳細は省きます、 気になる方はのちほどお声がけください!
10 100 1000 10000 10 100 1000 時間比率 距離[km] 距離と探索時間の比率
GPU Kepler GPU Volta CPU CPU 階層1のみ 実行速度の最新状況
ポスターアワードの受賞 周囲はほとんどがAI関連。 アンチパターンにあえて 挑んだことで、他にない 独自性を示すことができた
次にやること
更なる高速化 A*コストあり iteration: 200 A*コストなし • 並列探索時のコストにA*コストを付加
既存サーバ GPUサーバ ①リクエスト解釈 ②GPUに探索リクエスト ③GPU経路探索 ④探索結果返却 ⑤レスポンス返却 稼働中のシステムへの統合 gRPCで既存サーバと接 続
機能キャッチアップ 多対多選 年度内S-in
さらに未来の話
None
究極のパーソナライズへ
THANKS!