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つよつよリーダーが 抜けたらどうする? 〜ナビタイムのAgile⽀援組織の変遷〜
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NAVITIME JAPAN
PRO
September 27, 2024
Technology
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13k
つよつよリーダーが 抜けたらどうする? 〜ナビタイムのAgile⽀援組織の変遷〜
2024/09/28「XP祭り2024」登壇資料
https://confengine.com/conferences/xp2024
NAVITIME JAPAN
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September 27, 2024
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Transcript
つよつよリーダーが 抜けたらどうする? 〜ナビタイムのAgile⽀援組織の変遷〜 株式会社ナビタイムジャパン
⾃⼰紹介 前⽥ 明⾹ ⼩南 果穂 株式会社ナビタイムジャパン アジャイル⽀援組織 NAC 交通情報を扱う研究開発部門で機械学習を用いた 渋滞予測モデルの開発を行うほか、
エンジニアと兼務のスクラムマスターとして チームの改善にも取り組んでいる。 海外の公共交通データ開発に携わりながら、 エンジニアの育成・評価を行うEngineering Manager を担当。 2018年から社内の Agile 支援組織に所属。
ナビタイムジャパンのアジャイル⽀援組織「NAC」について • 社内のチームに関わる課題に寄り添い、⽀援する組織 ◦ ふりかえり⽀援 ◦ アジャイル伴⾛ • アジャイル開発に関する勉強会なども主催している •
メンバーは7⼈ ◦ さまざまな部署から集まっている
今⽇お話すること このセッションで得られること: つよつよリーダーがいなくなった時にどう⽴ち向かったか、 組織がどうなっていったかの事例が学べます! • ⾃分たちの組織やチームからつよつよリーダーがいなくなったら‧‧‧‧ と思うと不安を感じる⽅ • ⾃分が去った後のチームが⼤丈夫か気になる⽅ 対象
アジェンダ • これまでのアジャイル⽀援組織の変遷 • 転機 • リブランディング後どうなったか • 不安を抱えている⽅に伝えたいこと
これまでの アジャイル⽀援組織変遷
アジャイル⽀援組織の変遷 SOS WG Agile Brigade NAVITIME Agile Community
これまでの流れ 方針 ・スクラムを広めたい (Scrum Of Scrum) ・Agile プラクティスを試したい SOS WG
Agile Brigade NAC 2018~ カイゼン・ジャーニーの 「越境」に共感した人たちで WG を結成
これまでの流れ 方針 ・スクラムを広めたい (Scrum Of Scrum) ・Agile プラクティスを試したい 2018年度末に Join
SOS WG Agile Brigade NAC 2018~
これまでの流れ SOS WG Agile Brigade NAC 方針 ・スクラムにこだわらず Agile 全般の支援
・中長期的に チームと並走 しながら支援 2021~
これまでの流れ 方針 ・スクラムにこだわらず Agile 全般の支援 ・中長期的に チームと並走 しながら支援 ・NTJ Team
Guides と絡めながら Agile 文化作り Agile をベースとした全社の開発ガイドライン つよつよリーダー主導で策定 開発スタイルの ベースを揃えることで ・流動的にチーム間を 行き来しやすく ・全社の生産性も底上げ SOS WG Agile Brigade NAC 2021~
突然の転機
開発ガイドラインができて Agile プラクティス導入のお手伝いが増えてきた 難しいケースも つよつよリーダーに相談すれば 何でも解決 新しい知識もどんどん入ってくる Agile 支援組織、楽しい!!
これまでの流れ 方針 ・スクラムにこだわらず Agile 全般の支援 ・中長期的に チームと並走 しながら支援 ・NTJ Team
Guides と絡めながら Agile 文化作り つよつよリーダーの退職 SOS WG Agile Brigade NAC 2021~
どういう人?
転機 SOS WG Agile Brigade NAC いきいき してるかー!!!
転機 SOS WG Agile Brigade NAC 前田さん、 後任リーダー 任せた!!
えっ
転機 SOS WG Agile Brigade NAC 確 約 ! 集
中 ! 公 開 ! 尊 敬 ! 勇 気 !
めちゃくちゃ不安
どうしよう あんなにいきいきには成れない。。 長らくいるベテランエンジニア 外部登壇多数 全社の開発ガイドまでまとめ上げた 知識、経験、発信力、ファシリ力、求心力 どれも足りないし 困ったらリーダーを頼れば良いと思ってた。。 つよつよ
そして 残りのメンバーも 全員めちゃくちゃ不安
どうしたか
とりあえず不安を吐き出した 「象・死んだ魚・嘔吐」ふりかえり で全部吐き出して共有 それぞれが何を不安に思っているのかすり合わせ
とりあえず不安をぶちまけた 「5つのなぜ」で不安の原因を分析 ・なぜそれが不安? ・なぜそれが起きる? 原因を分解できたら、対策を整理 ・本当に不安になる必要がある? ・解消のために取れるアクションは何?
とりあえず不安をぶちまけた 出てきた対策案について 前リーダーにもサポートいただいた ex) 想定外の流れになった際の ファシリに自信が無い ↓ 「前リーダーがファシリテート中に考えていること」を見える化。 ノウハウを言語化することで物理的な自信へ
全員の不安と そこへの立ち向かい方を1つずつ整理 何度も何度も 対話を重ね、不安を潰していった このプロセスの中で だんだんと自分たちだけでやっていく覚悟が決まってきた
さらに このタイミングで 「支援組織が抱えている現状の課題 」 「それぞれのやりたいこと 」 も整理してみた
気付いたこと いつのまにか「Agile の正解を知っているプロ集団」のようになっていた ・相談、支援内容のハードルが上がっていた ⇒ 不安の大部分の原因 ・組織への参入ハードルも上がる(仲間が増えない。。) ・Agile に距離を感じている人とは一向に距離が縮まらない そして、
そもそも支援組織がやりたかったのは 「越境」だったことを思い出す
⾒えてきた⽅向性 ・Agile を気軽に学び合う仲間を増やしたい もっと気軽で身近な集まりにしたい ・Agile を通して「越境」を当たり前にしたい ・組織、年次、役割、といった制約を越えて、 より良い作り方を「一緒に」考えたい ・Agile にこだわりすぎず、
チーム開発の課題について全社で助け合いたい
⾒えてきた⽅向性 ・Agile を気軽に学び合う仲間を増やしたい もっと気軽で身近な集まりにしたい ・Agile を通して「越境」を当たり前にしたい ・組織、年次、役割、といった制約を越えて、 より良い作り方を「一緒に」考えたい ・Agile にこだわりすぎず、
チーム開発の課題について全社で助け合いたい 「気軽で身近」 「一緒に考える」は つよつよじゃないから こそ やりやすい
今までの支援組織と だいぶ変わりそう
改名、リブランディング SOS WG Agile Brigade NAC 方針 2023~ 「NTJ に合ったアジャイルの形」について
一緒に模索、勉強、支援していく集まり ・気軽(出入り自由) ・越境(組織、役割、年次を越えて) ・学び合う(より良い「作り方」を一緒に考える)
リブランディング後どうなったか
⾒えてきた⽅向性 ・Agile を気軽に学び合う仲間を増やしたい もっと気軽で身近な集まりにしたい ・Agile を通して「越境」を当たり前にしたい ・組織、年次、役割、といった制約を越えて、 より良い作り方を「一緒に」考えたい ・Agile にこだわりすぎず、
チーム開発の課題について全社で助け合いたい
⾒えてきた⽅向性 ・Agile を気軽に学び合う仲間を増やしたい もっと気軽で身近な集まりにしたい ・Agile を通して「越境」を当たり前にしたい ・組織、年次、役割、といった制約を越えて、 より良い作り方を「一緒に」考えたい ・Agile にこだわりすぎず、
チーム開発の課題について全社で助け合いたい 新メンバーとして加⼊しました!!(⼩南)
リブランディングの社内展開を⾒て加⼊を決める リブランディング社内展開を⾒て 「越境」というワードに共感 社内のアジャイル実践者と意⾒交換したい ⾃分のチームを共有したり他のチームを知ることで社内の経験知を貯めたい
⾒えてきた⽅向性 ・Agile を気軽に学び合う仲間を増やしたい もっと気軽で身近な集まりにしたい ・Agile を通して「越境」を当たり前にしたい ・組織、年次、役割、といった制約を越えて、 より良い作り方を「一緒に」考えたい ・Agile にこだわりすぎず、
チーム開発の課題について全社で助け合いたい ⽀援組織内外に向けて 読書会‧動画勉強会などを実施
⾒えてきた⽅向性 ・Agile を気軽に学び合う仲間を増やしたい もっと気軽で身近な集まりにしたい ・Agile を通して「越境」を当たり前にしたい ・組織、年次、役割、といった制約を越えて、 より良い作り方を「一緒に」考えたい ・Agile にこだわりすぎず、
チーム開発の課題について全社で助け合いたい ふりかえりサポート⽀援を実施 営業‧デザイナーの⽅にも 関わっていただけるように
登壇をきっかけにリブランディング⾃体のふりかえりも実施 そういえばリブランディング前後で 実際変わったんですか? メンバーがどう感じているかも 気になるし、 ふりかえりやりましょうか!
リブランディング⾃体のふりかえりも実施 • よかったこと • まだ課題に感じていること の両⽅を共有したかったため、 リブランディングのきっかけと なった2つの⽅向性を軸に KPTを実施 Keep
Problem ⽅向性① (気軽に学ぶ) ⽅向性② (越境)
リブランディングのふりかえりを通して • Keepがおおい! ◦ リブランディングの⽅向性が間違っていなかったことが確認できた ◦ 「リブランディング前にふりかえりをしてよかった」と感じられた • 新メンバーとしてはどういった経緯でリブランディングがあったのか、 どういう思いがあったのか、よりチームへの理解が深まった
まだ残っている課題に対してはさらに 強化するアクションも出た 定期的なふりかえりの実施の意義を再確認
まとめ
まとめ ▪ ⾃分が去る側の時は ・(もしできたら)早くから伝える ・不安掘り下げ会に一緒に参加する - 残ったチームがだんだん逞しくなっていく様子を見届けられる ▪ つよつよリーダーが去って不安な時は ・不安な気持ちに蓋をせず、全員でさらけ出す
・「何が不安」「なぜ不安」を掘り下げる - ふりかえり、思考整理フレームワークが役立つ - このプロセスで「残ったメンバーでやっていく覚悟」が強まる ・「つよつよじゃないからできること」もきっとある
「Agile」が持つ変化への強さは チームの変化にも有用なんだと実感
最後に
全社の Agile ⽂化のベースを作り、 ⽀援組織メンバーの Agile マインドを育ててくださったのは 前リーダー 今⽇の登壇にチャレンジしたのも つよつよなリーダーの背中を⾒ていたから これからも背中を追いかけながら
挑戦していきます!
ご清聴ありがとうございました