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電話を武器に変える Amazon Connect 活用の全貌

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June 25, 2026
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電話を武器に変える Amazon Connect 活用の全貌

電話対応は価値提供の重要な要素なのに人手が足りない。
そんなスタートアップの課題に Nealle が Amazon Connect でどう挑んだか。運用改善から AI 活用まで、実践事例をお伝えします。

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June 25, 2026

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Transcript

  1. 2026.06.25 AWS Summit Japan 2026 株式会社ニーリー 宮後 啓介 @miya10kei NEALLE

    1 電話を武器に変える Amazon Connect 活用の全貌
  2. 6 1.なぜ電話が重要なのか? 6 電話対応そのものが「差別化」・「価値創出のレバー」になる • 電話対応の品質=サービスの提供価値そのもの。 • アウトソースすれば運営とシステムが分離し、CS体験の設計に手が届かなくなる • 内製で電話を握っているからこそ、サービス全体の品質改善につながる

    1 不動産業界において「電話」は必須チャネル • クライアントにとって契約者対応の中核手段が電話であり、業務に組み込まれている • 電話を提供しないと、そもそも顧客への価値提供が成立しない。 2 CS体験の「半分」を「電話」が担っている • テキストでは伝わらない不安や緊急性、感情の機微を捉えることができる • 弊社では問い合わせの60%以上が電話によるもの 3
  3. 8 2.なぜAmazon Connectなのか? 8 AWSの各種サービス/外部SaaSとシームレスに連携することができる • AWS上に構築している既存システムとの連携が容易 • 多くの外部SaaSがAmazon Connect/AWSサービスとの連携をサポートしている

    1 コールセンターを構築する上で必要な機能のほとんどが揃っている • 着信・発信/チャット/ルーティング/IVR/オペレータ業務支援/通話録音/ワークフォース 管理/レポート分析/etc.. システム面でのスケーラビリティをほとんど気にする必要がない • スモールスタートから大規模化してもシステムがボトルネックにならない • 気にするのはクォータ制限くらい 2 3
  4. 10 3.ニーリーでの活用 - Amazon Connect活用状況 - 10 音声通話 SMS オートコール

    コミュニケーション コンタクトフロー キュー管理 クイック接続 Lambda連携 フロー設計・ルーティング リアルタイムダッシュボード 通話録音 文字起こし 感情分析 分析・モニタリング      AWSサービス:Lambda / Bedrock / RDS / DynamoDB / S3 / CloudWatch      外部SaaS:Media SMS / Zendesk / BaseMachina / Slack Amazon Connect 2021年 (5年間) 26本 78本 31個 利用開始 電話番号 コンタクトフロー キュー 主な利用機能 組み合わせサービス
  5. 15 3.ニーリーでの活用 - ドメイン特化型CS体制への再編 - 問い合わせの担当チームへの振り分けは、電話番号と DTMF入力を組み合わせておこなう。 ▪ 電話番号 •

    050-XXXX-XXXX → チームAが受電 • 050-YYYY-YYYY → チームBが受電 ▪ DTMF入力 • 「1」が選択されたら → チームAが受電 • 「2」が選択されたら → チームBが受電 ※ DTMF入力: 「〇〇の方は1を…」などで番号プッシュする仕組み 電話番号/DTMF入力による振り分け 担当外の問い合わせを受電した場合は、必要情報をヒ アリングの上で、担当チームに電話転送する。 ▪ クイック接続とは? 受電したコンタクトを任意のエージェントやキューに 転送することができる機能 クイック接続による電話転送
  6. オペレーター接続までの待ち時間は CS 体験を大きく左右する! ニーリーでは以下のモニタリング、アクションをおこなうことで待ち呼(※1)を最小化するよう運用している。 • 31キューを1分間隔でモニタリングし、「何名が何分間待っているか」をSlackに自動投稿(※2) • SMEが投稿をチェックし、次のアクションを行うことで待ち呼の解消に動く ◦ CSR

    への対応可否確認 ◦ CSR ステータス(Available / Offline / ACW等)の確認(※3) ◦ SME / SV 自らの受電判断 ※1:待ち呼:オペレータの応答を待ってキューに溜まっている呼(コール) ※2:普段の業務との親和性を踏まえてリアルタイムメトリクスではなくSlackで運用 ※3:NPT(Non-Productive Time)というカスタムステータスを作成し、CSRが受電不可を申告できるようにしている 17 3.ニーリーでの活用 - Slackを組み合わせた待ち呼管理 -
  7. 20 コールセンター業務の生産性指標の一つにACW(After Call Work)がある。 ACWは通話後の後処理にかかった時間を指し、ニーリーでは主に以下の作業を行っている。 • 通話内容の記録(毎回) → Amazon Connect

    x Bedrockを組み合わせて自動化 • Park Direct 管理機能でのデータ更新(必要に応じて) • 他チームへの対応依頼チケット起票(必要に応じて) 3.ニーリーでの活用 - AI通話要約によるACW削減 - 通話 保留 通話 後処理 ATT(Average Talk Time) 平均通話時間 ACW(After Call Work) 平均後処理時間 ATH(Average Handling Time) 平均処理時間
  8. 21 3.ニーリーでの活用 - AI通話要約によるACW削減 - Amazon Connect Contact Lens Lambda

    Bedrock DynamoDB S3 SQS Amazon Kinesis Data Streams Zendesk Lambda 【SEGMENTS】 文字起こし結果の書き込み 【COMPLETED】 通話終了イベント 文字起こし 結果取得 要約作成 文字起こし&要約 保存 要約を書き込み CSR/SME/SV ニーリー社員 分析 閲覧
  9. 23 3.ニーリーでの活用 - アウトバウンドのオートコール - ニーリーでは次のように定型的に大量のCSに対して一括で電話連絡をおこなう業務が多く存在している。 • 駐車場閉鎖に関する連絡 • 料金改定に関する連絡

    • 各種変更に伴う了承取得に関する連絡 • 督促に関する連絡 • etc.. 「Amazon Connect x AWSサービス x 外部SaaS」を組み合わせてオートコールの仕組みを構築することで、 オペレーターが「人にしかできない対応に集中」できるようにしている。 ※ 現在、Amazon ConnectにはAutomated Outbound Callingというオートコール機能がリリースされています😅
  10. 24 3.ニーリーでの活用 - アウトバウンドのオートコール - BaseMachina Lambda Connect Lambda RDS

    ニーリー社員 CS ニーリー社員 架電結果を 保存 架電 分析 オートコール 実行
  11. ニーリーではAmazon Connect AI Agentを用いたボイスボットの活用にトライ中! 26 4.Amazon Connect x AIのさらなる取り組み Amazon

    Connect AI Agentの主な特徴 1. Amazon Connect 専用のマネージド AI エージェントサービス ◦ コンタクトセンター向けに最適化された、agentic AI による自律応対基盤 2. ナレッジに基づく自律会話 ◦ 社内ナレッジ(ドキュメント / FAQ / Bedrock Knowledge Bases)を参照しながら、CSと複数 ターンの会話を自律的に遂行可能 3. MCP 経由のツール実行 ◦ 外部システムと接続し、駐車場検索やチケット起票などのツール実行が可能 4. オペレーターへのシームレスなエスカレーション ◦ ボットによる解決が困難な場合に、人間のオペレーターへ自動で引き継ぐことが可能
  12. AWSの今後のアップデートに大いに期待しています! 27 4.Amazon Connect x AIのさらなる取り組み 技術面でのハードル • 音声品質 ◦

    自然な音声での応対は CS 体験を大きく左右する要素 ◦ 現状の Amazon Connect の Neural 音声では自然さに限界がある ◦ 3rd Party TTS(ElevenLabs 等)の利用には無制限 AI プランが必須となり、スモールスタート には不向き • 音声認識 ◦ 発話内容を正確に聞き取れないと、CS にフラストレーションを与える要素になる ◦ 弊社検証では、日本語よりも英語のほうが認識精度が高い傾向が見られた ◦ 日本語特有の同音異義語・固有名詞への対応が今後の課題 • 応答速度 ◦ 会話中の無音区間は CS 体験を直接的に損なう ◦ ナレッジ検索や MCP 経由の API コールなど、遅延要因が複数重なる構造 ◦ 「いかに遅延を感じさせないか」が UX 設計の鍵
  13. 28 4.Amazon Connect x AIのさらなる取り組み CS 体験を損なわない形での導入ハードル • 人だからこそ拾えていたシグナルが拾えなくなる ◦

    ボイスボットでは、人が自然と読み取っていた CSの不安や緊急性、感情の機微を捉えられ なくなる • 「人間のオペレーターと話したい」というニーズは依然として根強い CS 体験を損なわない形での導入アプローチ • 待ち呼が一定数発生したときの受け皿 ◦ オペレーターにつながるまでの待ち時間にボイスボットを活用 • CS 自身が選べる導線の用意 ◦ DTMF プッシュ等で「ボイスボット / オペレーター」を CS が選択可能にする • オペレータ接続前の一次ヒアリング ◦ 用件・契約情報などの定型情報をボイスボットが収集し、オペレータにスムーズに接続する • 営業時間外の限定運用 ◦ 人が対応できない時間帯に絞って稼働することで、取りこぼし防止と運用負荷を最小化
  14. 30 まとめ 電話は事業の武器になる! • 不動産業界において電話はCS体験の半分をになっている • 他社がやりたがらないからこそ「差別化」・「価値創出のレバー」になる コールセンターを構築する場合、Amazon Connectは第一選択肢になる! •

    コールセンターを構築する上での必要機能がほとんど揃っている • スモールスタートから大規模運用までシステムがボトルネックにならない 内製化しているからこそ電話対応は進化し続ける! • サービス成長や現場の要望/負担に合わせた改善を行うことでCS体験・運営・システムを一体と なって進化させることができる