Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
エンタープライズInnerSourceと開発者ポータル
Search
Kazuma Nogi
September 02, 2026
Technology
110
1
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
エンタープライズInnerSourceと開発者ポータル
PFEM#16 20260902
https://platformengineering.connpass.com/event/403384/
Kazuma Nogi
September 02, 2026
Other Decks in Technology
See All in Technology
Nav2、Nav3 ... はたまた自作?〜 作って理解する Nav3 の設計意図 〜 / Nav2, Nav3 ... or Build Your Own? — Understanding Nav3's design intent by building it from scratch
yanzm
0
250
[DroidKaigi 2026] Making UI specifications visible: Android UI development in the AI agent era supported by Compose Screenshot Testing and galleries
syarihu
0
600
20260903 Tokyo Jazug Night #62 | Azure エンジニアよ、 その環境は本当にセキュアか?
olivia_0707
1
630
DINO-EdgeQuery:Edge-First Polygon Decoding for Building Footprint Extraction from Satellite Imagery
lehupa
0
160
Bet AI Day 2026丨AIを「使う」から、AIが「働く」へ ― LayerXが進める「組織AI」の社会実装
layerx
PRO
3
2.7k
薬剤師(ドメインエキスパート)と一緒に育てる薬局向けAIアシスタント
kakehashi
PRO
2
110
生成AI時代の クレデンシャルとパーミッション設計
nrinetcom
PRO
4
1.6k
Hub & Spoke 環境のネットワークルーティングを分解してみる
tsuyataku
1
530
設計の世代交代を乗り越える、14年続くAndroidアプリの開発戦略
sansantech
PRO
1
150
なぜSRE・セキュリティは評価されないのか?守りの組織を事業成長エンジンに変えた実践
cscengineer
PRO
3
2.3k
Bet AI Day 2026丨バクラク Autopilot、業務システムの再設計
layerx
PRO
2
1.6k
AI-DLCって実際どう? 〜聞きたいこと全部聞いてみる〜
news_it_enj
0
240
Featured
See All Featured
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
12
1.8k
KATA
mclloyd
PRO
35
15k
The Director’s Chair: Orchestrating AI for Truly Effective Learning
tmiket
1
290
Color Theory Basics | Prateek | Gurzu
gurzu
0
460
BBQ
matthewcrist
89
10k
The Limits of Empathy - UXLibs8
cassininazir
1
640
Are puppies a ranking factor?
jonoalderson
2
3.9k
Claude Code のすすめ
schroneko
67
230k
Faster Mobile Websites
deanohume
310
32k
Accessibility Awareness
sabderemane
1
200
Stewardship and Sustainability of Urban and Community Forests
pwiseman
0
510
Building Experiences: Design Systems, User Experience, and Full Site Editing
marktimemedia
0
600
Transcript
エンタープライズInnerSourceと 開発者ポータル AI時代のInnerSourceに求められる価値とIDP※の効果の計測について 2026.09.02, PFEM#16 能城 冬馬 ※IDP: Internal Developer
Portal; 内部開発者ポータル ©Mitsubishi Electric Corporation 1
自己紹介 能城 冬馬 (のぎ かずま) 所属 三菱電機株式会社 情報技術総合研究所 業務 R&D
(社内コンサルとかエバジェリスト的なことをしています) 経歴 2020- 入社、交通系のシミュレーション開発 2021- 自動運転 / クラウド / 環境改善 2024- →R&D、SRE / Platform Engineering 趣味 自作キーボード、映画、車、お笑い 論理配列沼、スキンヘッドと車が暴れる系、60-70年代とか、漫才過剰考察 関連発表 ・ InnerSource Summit 2025 (YouTube) ・ DevSecOps?Platform Engineering?その仕組みは本当に機能するか? (Qiita) ©Mitsubishi Electric Corporation 2
話すこと / 話さないこと 話すこと • 三菱電機におけるInnerSourceの取り組み • InnerSource向け開発者ポータル(Backstage)の現状 • AI時代のInnerSource及び開発者ポータルにおいて見るべき指標について(今の考え)
話さないこと • 「InnerSource」とはどういうものであるか具体的な話 • 構築したBackstage環境のソースコードレベルの話 • 指標の正解 ©Mitsubishi Electric Corporation 3
前置き – 三菱電機におけるソフトウェア開発のいま 出所:三菱電機, 「新中期経営戦略」, 2026/05/29 ©Mitsubishi Electric Corporation 4
三菱電機のInnerSource • 非常に多くの事業領域 - ドメイン特化の専門知識 - サイロ化 • 2025年度よりOSPO(※)を設立 -
GitHub Enterpriseを基盤に - コード共有だけでなくコミュニティも活性化 引用:三菱電機, 「No Innovation w/o Co-Creation」, InnerSource Summit Japan, 2025/11/13 2000 InnerSource基盤(GitHub)の利用者 (2026/7時点) Teams 3300名+ GitHub 2000名+ Repo 1100+ 1000 GH Copilot 1600名+ ※参考:日経クロステック, 「OSS活用推進に向け三菱電機がOSPO設立、インナーソースで風土を醸成」, 2025/07/28 ©Mitsubishi Electric Corporation 5
開発者ポータルの導入 - Backstage • 何はともあれソフトウェアカタログ。Entra ID連携も。 • IDPとしての拡張、ゴールデンパスなども想定 • catalog-info.yaml
の自動生成と独自メタデータ付与 Software Catalog 標準フロー ・メタ情報ファイルを管理者自ら メンテナンスする必要がある。 ・Backstageのスキーマに合わ せた記述が必要。 カスタムクローラのフロー ・リポジトリを配置するだけで自動 収集される。 ・適切な範囲のリポジトリが見える ように内部フィルタを設けている。 ・独自情報の付与も可能。 ©Mitsubishi Electric Corporation 6
とりあえず走り出したIDPで見えたもの • 取れるものを取りつつ、社内で話すときに使える情報を付与 表示名 分類 情報ソース 作成日 標準 最終更新日 標準
主要言語 標準 リポジトリサイズ 標準 コミット数 統計 オープンIssues数 統計 リリース数 統計 (etc...) 統計 リポジトリ作成者 独自 Audit Log 作成者氏名 独自 SAML Identity 作成者メールアドレス 独自 SAML Identity アクティビティスコア 独自 上記から独自計算 Entra ID(社内標準) でログイン GraphQLで一括取得 Repo、 概要、タグ などの列も 作者は 会社メール にリンク ・ 思ったより浸透しなかった。じゃあ宣伝したり強制すればよいのか? ・ その前に、どうなったらInnerSourceは成功し、IDPはそれに貢献したと言えるのか? ©Mitsubishi Electric Corporation 7
指標の見直し – 共創を測りたい • 「共創」の一歩目として、コラボレーションが起きているかを見てみる→ 部門横断のリポジトリ活動 たくさんの人が行き交うrepoがあれば、共創が 起きるきっかけが生まれるはず...! いまは...? 管理
InnerSource リポジトリ (≒1100) X部署 Aさん チームとして commit アルファPJ Issueにコメント ひとりで管理 (6割) X部署 Bさん PR投稿 部署内でクローズに利用 (2割) 部署をまたいだclone (>1割) ブラボーPJ clone 横断した議論、PRなど (<1割) Y部署 Cさん K部署 Nさん これが増えればそれでよい? 純粋なGitHubなので、個人/チームの、ちょっと公開ハードルのあるコード置き場というケースが多そう ©Mitsubishi Electric Corporation 8
開発者の共創ジャーニー • 「共創」が起きたといえる経路を考えてみる IDP経由なら測りやすい 先例あるかな 開発者 測りやすい 使えるかも 探す ここを追う?
関わろう 試す PR / 相談など テーラリング/修整 貢献・連携 結果どうしたか なかった そもそも知らない フィードバック、つながり この「判断」が 共創の一歩目? ただ見た/使っただけ 自作する 採用/見送り/流用/参考 などの判断 ・ ただ関わればよいだけではないが、関わらないことには始まるものも始まらない ・ 他の開発を見たとき、どういう理由で、どういう判断を下したかが、ヒントになりそう! ©Mitsubishi Electric Corporation 姿を消す 9
AIも動く環境を前提に • AIを前提で考える必要がある 判断、結果など 知りたいのはこちら 捉えにくい / 扱いにくい 先例あるかな 開発者
使えるかも 探す 関わろう 試す PR / 相談など テーラリング/修整 貢献・連携 結果どうしたか なかった そもそも知らない フィードバック、つながり 人もAIも、何らかの 判断をしている ただ見た/使っただけ こっちのほうが早くない? 自作する 社内固有事情、 採用/見送り/流用/参考 などの判断 ドメイン知識は活きる AI相手ならフックも 仕掛けやすい? あれとあれを使えそう これは今回の要件に不要 それは社内で探さないと... AI・エージェント ©Mitsubishi Electric Corporation スキャン/自律探索 ログや可視性も必要 姿を消す 10
で、何を測るか • 組織のゴールに対して、「その施策がよい影響を及ぼしているか」 を測る → 見える化する ビジネス的・測り難い 組織目標 「開発リードタイム短縮」 「統合ソリューション創出」
支えられているか? InnerSource 「開発者体験に好影響を与えたか?」 支えられているか? 開発者ポータル 「InnerSourceに好影響を与えたか?」 観測対象 指標 計測方法(案) 資産の 状態 (使える?) - 鮮度 - 完全性 Entity Provider / GitHub API 届いた 経路 (使えた?) - 人/AI x UI/API どのパターンか IDP アクセスログ GitHub 監査ログ HostedなAgentのログ 判断へ の影響 (効いた?) - 利用実績情報の参照 - 採用・部分流用 ・見送り・相談 パイロット事例による記録 参照資産・判断・理由など ※現状ログでは理由は難しい その他の指標として... ・ 登録件数・アクセス・clone/commitは健全性を示す ・ 部門横断貢献は、共創の経路を探すヒントとする 技術的・定量化しやすい ©Mitsubishi Electric Corporation 11
まとめ • 2025年度開始で、1000 reposを越える規模でInnerSourceを推進しています • InnerSourceの価値向上および検証のために、Backstageを活用中 • Backstage自体は、最小限の実装でクイックに入れることができるし、カスタム性も高い • 改めて、AI時代のInnerSourceの価値から再定義する必要があり、
計測、改善のためにも、IDPもその在り方や効果測定を考えていく必要がある • ぜひ意見交換などさせていただきたいです! • ありがとうございました! ©Mitsubishi Electric Corporation 12