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Prompt flowでブログ記事紹介ツイートアプリをラクチン開発/wakarimipromptflow

Prompt flowでブログ記事紹介ツイートアプリをラクチン開発/wakarimipromptflow

ChatGTPを代表とする生成AIの登場によって、みなさまの業務の生産性は爆上がりしたかと思います。また、OpenAIやAzue OpenAI Serviceが提供するAPIを使うことにより、独自開発アプリケーションに生成AIの機能を持たせることができます。

しかしながら、このようなAIアプリケーションの開発はなかなかに難しいのが現状です。アプリケーション実行基盤の用意はもちろんのこと、開発環境の用意、処理フローの設計、生成AI専用のAPIやライブラリを用いた実装、プロンプトのテスト、評価、チューニングなどなど、AIアプリケーション開発に特化したプロセスが多くあり、独自のテクニックが必要です。

そこで、マイクロソフトは「Prompt flow」というサービスを提供しました。これはAIアプリケーションの統合開発環境であり、視覚的に行うことにより、AIアプリケーション開発における先の課題を解決します。要は、生成AI専用のAPIやライブラリの知識がなくても、誰でも簡単にAIアプリケーションを作ることが出来ます。

また、Prompt flowは、マイクロソフトが提供するエンタープライズ向け生成AIサービス「Azure OpenAI Service」だけだなく、「OpenAI」にも対応しているので、様々な環境で幅広く利用出来ます。

本資料では、Prompt flowの基礎概念や基本機能などをわかりみ深く紹介します。

Noriyuki TAKEI

November 21, 2023
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Transcript

  1. Noriyuki TAKEI ෢Ҫ ٓߦ Information • サイオステクノロジー株式会社 • Microsoft MVP

    for Microsoft Azure Favorites • Azure • パデル • スキー • ライブ配信 • ⽢いもの • ⾛ること blog https://tech-lab.sios.jp/ core skill Azureによるクラウドネイティブな アプリ開発 Twitter @noriyukitakei
  2. Prompt Flowってなに︖ Web上のエディタで全て開発が完了するため、ローカルに開発 環境を構築する必要はない。 ローカルPCに 開発環境不要 ⼤量データを⽤いたテストも、Web上で使えるテスト環境が⽤ 意されているので、テスト⽤のプログラムを作成する必要がな い。 ⼤量データの

    テストも簡単 作成したフローは、ボタンポチポチで実⾏環境にデプロイでき 、エンドポイントも発⾏される。わざわざVirtual Machineや App Service等の実⾏環境を⽤意する必要はない。 デプロイも 簡単
  3. 「特定のURLの記事のカテゴリを分類する」フローを考えてみる 指定したURLから コンテンツを取得する コンテンツを要約する 要約したコンテンツを もとにカテゴリを決定する。 データを整形する。 要約したコンテンツ URL内のコンテンツ カテゴリ

    URL カテゴリ(整形済み) ⼀番最初に与えられるInputであるURLにアクセスし、その中⾝のテキストを取得 します。画像データなどのバイナリは取得しません。この取得したテキストを以降 では「コンテンツ」と呼ぶことにします。 Azure OpenAI Serviceに、先程取得したコンテンツの要約を依頼します。 先程要約したコンテンツをもとに、Azure OpenAI Serviceにカテゴリの決定を依 頼します。 APIなどで取得しやすいようにデータを整形します。具体的にはJSONに変換します。
  4. 要件をヒアリングして フローを設計する。 フローを開発する。 ⼤量のデータで テストを⾏う。 本番環境にデプロイして エンドユーザーに 利⽤してもらう。 Prompt flowを使わないばい場合

    要件 フィードバック フロー開発の流れ 実現⼿段 お客様と対⾯ないしはオンラインで 会話しながら要件を聞き出し、 設計を⾏う。 Visual Studio Codeなどの 開発環境を⽤意し、ログなどから ボトルネックの解析を⾏う。 テストデータを⼤量に実⾏する プログラムを⽤意し、 結果を可視化して評価を⾏う。 VMやApp Serviceとの実⾏基盤を ⽤意し、ビルド・デプロイを⾏う。 開発環境を⽤意したり、 解析⽤のログを⼊れ込む のが⾯倒 テストデータ実⾏⽤プロ グラムの開発や結果の可 視化のためのツール (Excelなど)の⽤意・利⽤ が⾯倒 VMなどの実⾏基盤の⽤意 やビルド・デプロイが⾯ 倒
  5. 要件をヒアリングして フローを設計する。 フローを開発する。 ⼤量のデータで テストを⾏う。 本番環境にデプロイして エンドユーザーに 利⽤してもらう。 Prompt flowを使う場合

    要件 フィードバック フロー開発の流れ 実現⼿段 お客様と対⾯ないしはオンラインで 会話しながら要件を聞き出し、 設計を⾏う。 Prompt flowのエディタで 開発を⾏う。 Prompt flowのBatch runで テスト・評価を⾏う。 Prompt FlowからDeployボタンで ポチッとデプロイを⾏う。 開発環境の⽤意が不要 テストの実⾏もテスト結 果の可視化もPrompt flow がやってくれる Prompt flowからデプロイ するとVMを裏で作ってく れるので、デプロイまで してくれる
  6. ② ① ③ ④ ⑤ Prompt flowのエディタ 指定したURLから コンテンツを取得する コンテンツを要約する

    要約したコンテンツを もとにカテゴリを決定する。 データを整形する。 URL カテゴリ(整形済み) フロー ノード
  7. ブログ記事から画像付きTipsをXにPostするフローを考えてみる Feedからランダムに 記事を1件抽出 画像へのリンクURL付き Tipsを作成する。 画像を取得して XにPostする ⽣成したTips 記事のコンテンツ WordPressのFeedのURL

    ⼊⼒で与えられたWordPressのFeedのURLから記事⼀覧を取得して、ランダムに1 件抽出する。 記事のコンテンツをベースにして、Azure OpenAI Serviceに問い合わせを⾏い、 記事内の任意の画像へのURLを付与したTipsを作成する。 画像へのURLから画像を取得して、画像付きTipsをXにPostする。
  8. <item> <title>知っておくとちょっと便利︕時刻の確 認や修正を⾏う date コマンド〜その2〜 </title> … </item> Feed プロンプト

    回答 AzureのApp Serviceは多機能でアプリの公開を簡単 に⾏うことが可能。またスケールアップ・スケールア ウトによる性能調整や、Azure AADとの認証統合など も可能。詳しくはこのブログを⾒てね! → tech- lab.sios.jp/archives/36497 #Azure #AppService https://tech-lab.sios.jp/wp- content/uploads/2021/06/Screen-Shot-2021-06- 12-at-1.37.18.png AzureのApp Serviceは多機能でアプリの公開を簡単に⾏うことが 可能。またスケールアップ・スケールアウトによる性能調整や、 Azure AADとの認証統合なども可能。詳しくはこのブログを⾒て ね! → tech-lab.sios.jp/archives/36497 #Azure #AppService system: あなたは、与えられたブログの記事から、なにか画像を⼀ つ引⽤して、そのブログにある役に⽴つTIPSを⼀つ作成す るAIアシスタントです。 プロンプトには、「記事の本⽂」「記事のURL」「ハッ シュタグ」が与えられます。… WordPress Azure OpenAI Service X Post TipsをPostする アプリ
  9. プロンプト system: あなたは、与えられたブログの記事から、なにか画像を⼀つ引⽤して、そのブログにある役に⽴つTIPSを⼀つ作成するAIアシスタントです。 プロンプトには、「記事の本⽂」「記事のURL」「ハッシュタグ」が与えられます。それをもとに、記事内にある画像を引⽤した役に⽴つ TIPSを⼀つ作成してください。これを「TIPS」と呼びます。 次に、「TIPS」の後に「詳しくはこのブログを⾒てね!」という⽂⾔とともに、記事のURLを挿⼊してください。これを「記事のURLへのリ ンク」と呼びます。 次に、「記事のURLへのリンク」の後に「# ハッシュタグ」で指定されたハッシュタグを挿⼊してください。これを「ハッシュタグ」と呼び ます。

    ここまでで⽣成したテキスト(TIPS + 記事のURLへのリンク + ハッシュタグ)は、X(旧Twitter)の制限である140字を超えないようにして下 さい。 そして最後に⼀旦改⾏して、最後の⾏には引⽤した画像のURLを挿⼊してください。挿⼊するURLには余計な⽂字は⼊れないでください。 もし引⽤するための適当な画像が⾒つからない場合は、「no image」という⽂字列を最後の⾏に挿⼊して下さい。 プロンプトの例は以下のとおりです。 # 本⽂ ここに記事の本⽂が⼊ります。 # 記事のURL ここに記事のURLが⼊ります。 # ハッシュタグ ここにハッシュタグが⼊ります。
  10. プロンプト user: # 本⽂ AzureのApp Serviceは多機能でアプリの公開を簡単に⾏うことが可能。 またスケールアップ・スケールアウトによる性能調整や、Azure Active Directoryとの認証統合なども可能で、 とにかくすごい機能ばかりです。

    <img decoding="async" fetchpriority="high" id="fancybox-img" class="" src="https://tech-lab.sios.jp/wp- content/uploads/2021/06/Screen-Shot-2021-06-12-at-1.37.18.png" alt="" width="601" height="283" /> # 記事のURL tech-lab.sios.jp/archives/36497 # ハッシュタグ #Azure #AppService assistant: AzureのApp Serviceは多機能でアプリの公開を簡単に⾏うことが可能。またスケールアップ・スケールアウトによる性能調整や、Azure AADとの認証統合なども可能。詳しくはこのブログを⾒てね! → tech-lab.sios.jp/archives/36497 #Azure #AppService https://tech-lab.sios.jp/wp-content/uploads/2021/06/Screen-Shot-2021-06-12-at-1.37.18.png
  11. 環境とランタイムとコンピューティングインスタンスとフローの関係 FROM mcr.microsoft.com/azureml/promptfl ow/promptflow-runtime-stable COPY ./* ./ RUN pip install

    -r requirements.txt コンピューティングインスタンスA ランタイムA 環境A フロー フロー … ランタイムB フロー フロー … コンピューティングインスタンスB ランタイムC フロー フロー … ランタイムD フロー フロー … FROM mcr.microsoft.com/azureml/promptfl ow/promptflow-runtime-stable COPY ./* ./ RUN pip install -r requirements.txt 環境B
  12. 作業の流れ FROM mcr.microsoft.com/azureml/promptfl ow/promptflow-runtime-stable COPY ./* ./ RUN pip install

    -r requirements.txt Azure OpenAI Service X 接続(開発環境) 接続(開発環境) Azure OpenAI Service X 接続(本番環境) 接続(本番環境) ランタイム Feedからランダムに 記事を1件抽出 画像へのリンクURL付き Tipsを作成する。 画像を取得して XにPostする WordPressの FeedのURL get_entry generate_tips tweet_tips フロー 環境 コンピューティング インスタンス(開発環境) ランタイム Feedからランダムに 記事を1件抽出 画像へのリンクURL付き Tipsを作成する。 画像を取得して XにPostする WordPressの FeedのURL get_entry generate_tips tweet_tips フロー コンピューティング インスタンス(本番環境) 環境からランタイムを作成 注⼊ 注⼊ 注⼊ 注⼊ ① ② ③ ④ ⑤ ⑦ ⑥ 環境からランタイムを作成
  13. エンジニア募集(プロフェッショナルサービスチーム) エンジニアファーストの環境で、技術⼒を⾼めませんか︖ 変化や進化を楽しみながら、私たちとともに歩んでくれる仲間を募集してい ます︕ OSS & クラウド技術をコアテクノロジーとしたシステム開発 • 統合認証システム&クラウド連携 •

    OSS&クラウド基盤導⼊、OSSカスタマイズや開発、OSSサポート • クラウドネイティブシステム、データ分析基盤、アプリ開発 • APIエコノミーコンサルティング&技術⽀援サービス 詳細はこちらのサイトからご覧ください︕ https://tech-lab-engineer.sios.jp/