$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
エンジニアがサービスを作った場合の失敗体験 / Failure experience case...
Search
株式会社ヌーラボ
PRO
April 16, 2021
Technology
0
310
エンジニアがサービスを作った場合の失敗体験 / Failure experience case that an engineer creates a service
2021年4月16日(金)に開催されたNuCon mini 2021 Springの発表資料です。
▼発表動画アーカイブ
https://youtu.be/DzTGlni8pRE?t=3350
株式会社ヌーラボ
PRO
April 16, 2021
Tweet
Share
More Decks by 株式会社ヌーラボ
See All by 株式会社ヌーラボ
20251129_BacklogWorld.pdf
nulabinc
PRO
0
15
業務プロセス改善を開発⽣産性に つなげるまでの奮闘⽇記
nulabinc
PRO
0
55
AI とナレッジ共有で進化する Backlog の未来
nulabinc
PRO
0
99
DATA_SUMMT2025_Presentation_materials.pdf
nulabinc
PRO
0
85
Streamlitとロール関連の話
nulabinc
PRO
0
92
サクフェス2024_ヌーラボ原_CSと開発
nulabinc
PRO
0
25
チームの力を成果に変える、次世代のマネジメント術 〜中小企業の生産性革命〜
nulabinc
PRO
0
46
チームワークマネジメントとは
nulabinc
PRO
0
22
チームの未来を支えるバックログスイーパーという役割
nulabinc
PRO
0
21
Other Decks in Technology
See All in Technology
ログ管理の新たな可能性?CloudWatchの新機能をご紹介
ikumi_ono
1
670
【AWS re:Invent 2025速報】AIビルダー向けアップデートをまとめて解説!
minorun365
4
510
Lambdaの常識はどう変わる?!re:Invent 2025 before after
iwatatomoya
1
470
コンテキスト情報を活用し個社最適化されたAI Agentを実現する4つのポイント
kworkdev
PRO
0
560
日本Rubyの会の構造と実行とあと何か / hokurikurk01
takahashim
4
1k
RAG/Agent開発のアップデートまとめ
taka0709
0
170
チーリンについて
hirotomotaguchi
6
1.9k
品質のための共通認識
kakehashi
PRO
3
250
生成AIでテスト設計はどこまでできる? 「テスト粒度」を操るテーラリング術
shota_kusaba
0
710
今からでも間に合う!速習Devin入門とその活用方法
ismk
1
670
Overture Maps Foundationの3年を振り返る
moritoru
0
180
OCI Oracle Database Services新機能アップデート(2025/09-2025/11)
oracle4engineer
PRO
1
130
Featured
See All Featured
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
31
3k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
413
23k
Facilitating Awesome Meetings
lara
57
6.7k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
141
7.2k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
37
3.5k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.5k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
128
54k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
210
24k
BBQ
matthewcrist
89
9.9k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
32
2.7k
Music & Morning Musume
bryan
46
7k
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
97
6.4k
Transcript
エンジニアがサービスを 作った場合の 失敗体験 ライブ意見収集サービスsugggestoの場合 @yuichi03011
自己紹介 ➔ 名前 内田優一 ➔ 仕事 NulabのBacklogチーム7年目。Java、 PHP、Scalaをやってきた。
1.導入 今日話す内容 ➔ そもそもsugggestoとは ➔ sugggestoというサービスを作るに 至った経緯 ➔ グロースやUXの失敗 失敗したこととそれを経て考えたこと
そもそもsugggestoとは 質問したらリアルタイムに意見が投稿される。投稿さ れた意見はバブルで表示され、どんな意見が人気が あるか、どんな意見が投稿されているかわかるサービ ス・アプリ。
Webにもモバイルにも対応した匿名で始められる意 見収集サービス
sugggestoを作った経緯
ヌーラボで社内ハッカソンが開催 された。テーマはコミュニケーショ ン
2.例 コミュニケーションには様々な形がある ➔ Backlog プロジェクト管理者「この課題よろしくお願い します。」→プログラマー「了解です!」。 ➔ オークション・フリマサービス 売りたい人「これ買ってください!」→買いた い人「売ってください!」
sugggestoは評価やレ ビュー間にあるコミュニ ケーションに注目した サービス ヒント ハッカソンの結果は受賞 ならず
失敗体験① 2020/07にリリースしたもののダウンロード数は「 7」 その後飽きて半年放置する
作っただけだと誰も使 わない。作ること以外の 様々な作業が必要だっ た
失敗体験② ぱっと見何をしたいサイトなのかわからない
None
謎のリスト 謎のリスト
謎のアイコン 謎の文字
毎日見てあまりにも詳 しくなってわかりにくい デザインになっているこ とに気づかない
None
この画面で見るべ きコンテンツはこれ だけということをわ かりやすくした
失敗体験③ ちゃんとしたデザインテンプレート買ったのに、適当に色を決めて デザインがおかしくなる
なんとなく決めた テーマカラー
適当に配色したのでカ ラーバランスが最悪に なる 適当に配色したのでカ ラーバランスが最悪に なる 適当に配色したのでカ ラーバランスが最悪に なる
デザインのプロじゃない ので色を安易に変える のは危険
None
失敗体験④ ライブアプリなのにライブ感が全くないデザイン
None
このコメントの部分が自 動的に追加・更新され ていくのに、掲示板み たいな表示になってい る 謎の数字とアイコン
自分では完璧にできた と思っても人には伝わ らない
None
ユーザーインターフェー スをチャットにしてライ ブだということがわかり やすくする アイコンから文字表示 に変更
失敗体験⑤ 安易にサイト概要を決める
sugggestoリアルタイム投票箱
sugggestoリアルタイム投票箱 リアルタイムという言葉 がピンとこない人もいる
sugggestoライブ意見収集サービス リアルタイムからライブ に言葉を変更
開発以外のことも改善・ デバッグできる
失敗体験⑥ 仕様のバグに気づかない
一見シンプルなデザイ ンに仕様的なバグが ・・。
ユーザーは開発者が思 い込んだ使い方をしな い
自然に使ってもらえるこ とも大事だけど自分か ら「使ってください!」と 言って使ってもらうこと はもっと大事
失敗体験⑦ 新しく改善したものはいいものと思い込む
このデザインを改善し て
このデザインにしました
売りであるはずのバブ ルが小さくなって悪く なった 質問のスペースこんな にいるかな?
UIや機能の変更は効 果を測定しないと改善 したつもりでも悪化して いる場合もある
失敗体験⑧ エンジニアリングしかしない
売れない原因はプロダ クトにあると思い込み本 当は知られてないこと が原因だったりするの に、機能追加を頑張り すぎる
失敗体験⑨ そもそもターゲットユーザーを考えてない
ターゲットユーザーを考 えてないのでユーザー 視点で考えることがで きない
失敗体験➓ そもそも企画がいいのかを考えてない
社内の大親友の感想 「このサービスは売れない」「内田さんも使うところないでしょ?」
結局企画の良し悪しを 考えることは大事かも
ただ、企画がよくなかっ たとしても、作る→検証 →考えるのサイクルは めちゃくちゃ楽しい
ここまでやった結果ダウンロード 数「20」までいきました!! でも少ない😭
エンジニアがサービスを作 るときハマりやすい罠 ➔ プロダクトそのものにばかり目がいき、サー ビス自体になかなかフォーカスしないエンジニ アリングばかりして、なぜ売れないんだと悩む。 SNSで の宣伝やサイト作成を頑張らない。 ➔ 最適な使い方を知っているので最適な行動
しか取らないどの部分が技術的に処理が重いかな ど知っているので優しく触ったりする。全て何がどこに あるのか知っているので何も知らないユーザーがわか りづらいなどがわからない。 ➔ ユーザー視点になかなかならない作れる技術 があるだけに、余計な物を作ってしまって、ユーザー がなぜ使うのかを考えない。
最後に、、、 sugggestoにグロースするアイ デアをください😭