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DatabricksにOLTPデータベース『Lakebase』がやってきた!

 DatabricksにOLTPデータベース『Lakebase』がやってきた!

Cross Data Platforms Meetup #1.5 登壇資料

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Takeru Ino

July 09, 2025
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Transcript

  1. © 2025 NTT DATA Japan Corporation © 2025 NTT DATA

    Japan Corporation DatabricksにOLTPデータベース 『Lakebase』がやってきた! Cross Data Platforms Meetup #1.5 2025年7月9日 株式会社NTTデータ 井能 猛
  2. © 2025 NTT DATA Japan Corporation Data+AI Summitで『Lakebase』発表 & Public

    Preview開始 https://www.databricks.com/blog/what-is-a-lakebase
  3. © 2025 NTT DATA Japan Corporation Databricksに登場した、Postgresをベースに、サーバレスに最適化されたOLTP(トランザクショナル)データベース。 What is Lakebase?

    フルマネージドな Postgresデータベース 10ms未満のレイテンシ、10ks以上のQPS 拡張、ツールなどのエコシステムも利用可能 コンピュート・ストレージが 分離されたアーキテクチャ オートスケール(≧0)による性能拡張性や セカンダリノードによる可用性の担保 現代のAI開発に 最適化された開発体験 ブランチやPoint-in-timeリカバリなど NeonをベースとしたDevExの提供 Lakehouse(OLAP)との統合
  4. © 2025 NTT DATA Japan Corporation Unity CatalogのDeltaテーブルの詳細画面から数クリックで同期テーブルを作成可能。 裏でDelta Live

    TableのETLパイプラインが自動作成される。同期頻度はパイプラインの実行頻度で調整。 参考:Unity Catalog上のテーブルをLakebaseに同期
  5. © 2025 NTT DATA Japan Corporation 今後緩和される可能性はあるものの、論理サイズ上限が2TBなどの制約がある。 現時点ではOLTPデータベースの完全な置き換えを目的としたものではなく、限定した用途での利用が想定される。 制約事項 •

    ワークスペースでは、最大 10 個のインスタンスを使用できます。 • 各インスタンスは、最大 1000 の並列接続をサポートします。 • インスタンス内のすべてのデータベースの論理サイズ制限は 2 TB です。 • データベース インスタンスのスコープは 1 つのワークスペースです。 ユーザーは、同じメタストアにアタッチされている他のワークスペースから必要な Unity Catalog アクセス許可を持っている場合、カタログ エクスプローラーでこれらのテーブルを表示できますが、 テーブルの内容にはアクセスできません。 https://docs.databricks.com/aws/en/oltp/instance
  6. © 2025 NTT DATA Japan Corporation 用途はアプリケーション、AIエージェント、オンライン推論などが中心。 従来のLakehouse(OLAP)では難しかった、トランザクション処理やレイテンシが求められる処理が使いどころ。 Lakebaseの使いどころ for

    AIエージェント Agent • エージェントのメモリーとして利用 • Vector Indexとして利用 for オンライン推論 ML Model • オンライン特徴量ストアとして利用 for アプリケーション Apps • アプリの状態保持のために利用 • トランザクション処理に利用 従来はAuroraなどのOLTPを別途立てる必要があったユースケースもDatabricksで完結可能に!
  7. © 2025 NTT DATA Japan Corporation 参考:HPの冒頭にも「for data apps and

    AI agents」と記載あり https://www.databricks.com/product/lakebase
  8. © 2025 NTT DATA Japan Corporation まとめ:『いまできること』と、『もう少しでできること』 https://youtu.be/3Bmnku-x0Yo?si=VFaRLXytc9R-y3Np ◼ 完全マネージドのPostgres

    ◼ Lakehouseとの統合 ✓ 自動で作成されるETLパイプライン ✓ 自動で作成される仮想化設定 ✓ 一貫したアクセス制御 ◼ マルチクラウド対応 ◼ 高可用性の維持 ◼ Point-in-timeリカバリ ◼ インスタンスの即時起動 ➢ 現在は所要時間3-5分程度 ◼ オートスケーリング ➢ 現在はインスタンス数は固定 ◼ 完全なブランチング機能 ➢ 現在もデータ断面を指定したクローンは可能 ◼ より高速なLakehouseとの同期 ◼ Neonと同等のDevEx提供 いまできること もう少しでできること