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タイミーのデータモデリング事例と今後のチャレンジ

 タイミーのデータモデリング事例と今後のチャレンジ

Data Modeling Night -「今」だからできる理論の実践事例 -(https://pixiv.connpass.com/event/358285/) の登壇資料

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Toshiki Tsuchikawa

July 04, 2025
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  1. アジャイルデータモデリング アジャイルデータモデリングのメリット (一部): • 従来の大規模で時間をかけたモデリングではなく、ビジネスニーズに合わ せて段階的かつ柔軟にデータモデリングを構築・改善する • ユーザーとの頻繁なコミュニケーションを通じて、ビジネス側のステークホル ダーと協調しながら要件にあったモデリングを構築できる タイミーにおける課題に対して期待していること:

    • 攻めのモデリング : モデリングするべき重要なデータユースケースを把握し ながら、将来的にスケールする分析環境の提供 • 段階的なモデリング : 既存の2800行のクエリを一度に置き換えるのではな く、優先度の高いストーリー、指標から段階的に移行 • ドメイン知識の共通化 : ビジネスユーザーとの頻繁なコミュニケーションを 通じて、モデリングする人とのドメイン知識を共通化することによる属人化の 防止、モデルのメンテ性向上
  2. アジャイルデータモデリング事例 2 取引先になった後の各種実 績 Salesforceデータをベースに モデリング済み 広告媒体の実績 各種広告ツールで確認でき ている リード

    = 見込み顧客 ドメイン的に微妙に浮いてい てモデリングでも未着手状 態 ここ攻められてないから やってみよう マーケの関心領域 セールスの関心領域
  3. アジャイルデータモデリング事例 2:ヒアリング内容 ①マーケメンバーへの 課題領域ヒアリング ②マーケドメインを担当 するアナリストにヒアリン グ 「What」の目安をつける 「リードの数と獲得費用対 効果が知りたい」

    「What」以外の実装案を 埋めてワイドテーブルの 仮組をする 仮組みされたワイドテー ブルをベースに 実分析ケースを壁打ち ③ビジネスメンバーとマー ケドメインアナリストへの ヒアリング
  4. アジャイルデータモデリング事例 2:BEAM*の更新 ① ② ③ 初回は関心領 域の特定だけ で終わってし まった スタースキーマがわかる

    アナリストメンバーと仮組 み 営業メンバーにぶつけ てみて更新 マーケ目線じゃ出て こない情報の更新
  5. 2つの事例を通して - 目線を合わせるためのBEAM*テーブルの有用性 - 顧客の要求を実装要件に具体化できる。 - 少しずつアップデートできて、複数の目線を反映させやすい - 当社での苦戦ポイント -

    本に記載されているような問いかけはビジネスユーザー相手だと通じ ないことが多かった。(なぜなら具体の処理やデータ間のリレーショ ンや指標の発生タイミングなどをソースシステムの理解を元に話せる 人がほとんどいなかったから) - 当社はLookerの業務活用がかなり浸透しているので、Lookerで 言うとどういう状態ですか?っていうディメンショナルモデリン グの世界感における聞き方もできたのが大きかった。