Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

Great flattening、開発チームから見る景色

Avatar for o8n o8n
September 26, 2025

Great flattening、開発チームから見る景色

「プロダクトヒストリーカンファレンス2025アフターイベント LT & MEETUPプロダクト責任者たちの成功までのリアルと軌跡。」にて発表した資料です。

https://youtrust.jp/lp/after-prohis

Avatar for o8n

o8n

September 26, 2025
Tweet

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 2 株式会社TOKIUM プロダクト本部 開発部 岡本 匡弘 Okamoto Masahiro 2024年 Webエンジニアとして中途入社

    入社後、TOKIUM電子帳簿保存の開発を担当 現在は経理AIエージェント開発チームに所属
  2. 会社概要 会社名 設立日 本社所在地 従業員数 代表取締役 株式会社TOKIUM 2012年 6月 26日

    東京都中央区銀座6-18-2 野村不動産銀座ビル 12F 約240名 (2025年5月、正社員のみ) 黒﨑 賢一 TOKIUMの志   未来へつながる時を生む
  3. 2016年2月 「TOKIUM経費精算」 創業以来、10年以上一貫して支出に関するサービスを提供。 TOKIUMシリーズは直近5年間で導入社数が6倍以上増加し、2024年7月に2,500社を超えました。 創業以来、「支出」に関するサービスを提供 累計導入社数 2,500社を突破 ※24/07末時点 製造 IT・情報通信

    外食・食品 製造 建設・不動産 コンサルティング 金融・保険 法人サービス 小売 インフラ・物流 商社・流通 広告 広告・エンタメ 医薬・化学 2012年6月  創業 2020年9月 「TOKIUMインボイス」 2024年6月 「TOKIUM契約管理」 2022年1月 「TOKIUM電子帳簿保存」 2025年1月 「TOKIUM請求書発行」
  4. 技術選定 20 2ヶ月でリリースしてね 触って行く中で仮説を立てた - プロトタイプはノーコードツール(n8n)で作る - 本格的な開発はFWを利用する(LangChain, Mastra…) -

    n8nの場合、コード管理や継続的改善が後々困難になりそう🤔 - みんな慣れてるTypeScriptで書くの良さそう 5月時点 何がベストか わかってない
  5. 技術選定 21 2ヶ月でリリースしてね 触って行く中で仮説を立てた - プロトタイプはノーコードツール(n8n)で作る - 本格的な開発はFWを利用する(LangChain, Mastra…) -

    n8nの場合、コード管理や継続的改善が後々困難になりそう🤔 - みんな慣れてるTypeScriptで書くの良さそう → プロトタイプ作成により課題の早期発見 → FW利用により保守を見据えた継続的改善が可能な状態をキープ
  6. チーム構成(一部抜粋) 22 2ヶ月でリリースしてね Agent A Agent B Agent C Agent

    D Agent E(私) PdM + 開発者 UI/UX Agent SDK フロントエンド デザイン・実装 SDK作成 (+イネーブリング)
  7. チーム構成(一部抜粋) 23 2ヶ月でリリースしてね - Agentチーム(複数) - PdM + 開発者 -

    ビジネスロジックをエージェントに落とし込む - UI/UXチーム - PdM + 開発者・UI/UXデザイナー - AIエージェントのフロントエンドの実装 - Agent SDKチーム - CTO + 開発者 - 各Agentチームで使うSDKの開発 - Agentチームの開発を支援(イネーブリング)
  8. 私のチーム構成 24 2ヶ月でリリースしてね - 私 - 開発全般のリード - PdM -

    エージェントやる前から、1年間同じチームで活動 - 企画や要件定義をリード - 25卒メンバー ※ 育成目的もあり少人数で構成 ※ 他チームの構成はこれに準じる形ではないです
  9. 得られた学び 31 最初の壁を越えてみて - “Great flattening”の実践により、スピーディーにリリースができた - 多大にコーディングエージェントの恩恵を受けられた - これまでやってきたことは今後も通用、一層重要になる

    - 顧客のペインを理解(一番大事!ビルドトラップ危険) - 要求分析、要件定義 - 何を作り、何を作らないか - ソフトウェア設計、TDD、IaC、CI/CD、監視... - AIの暴走を防ぎ、自律的な活動を促す - 未経験分野にもチャレンジしやすくなった - 育成は課題もあるが、アウトプット量には寄与
  10. 課題もたくさんある 32 最初の壁を越えてみて - エージェントの性能もっと上げたい - HITL(ヒューマンインザループ)作業の逼迫 - cf: https://note.tokium.jp/n/n5499d5f449ad

    - 作りたいエージェントが他にもあるけど、開発リソースが足りない - 翻って、SaaSの開発リソースも足りない