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FastConnect 冗長性のベスト・プラクティス

FastConnect 冗長性のベスト・プラクティス

OCIの技術説明資料:FastConnect 冗長性のベスト・プラクティス です。
お客様ネットワークとOracle Cloud Infrastructure(OCI)間をプライベート回線で接続するサービス「FastConnect」に関する復習と、冗長化におけるベストプラクティスについて解説しています。

2022/6/23 新規作成

#oci #OCI #Networking #Connectivity #FastConnect #Redundancy

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  1. FastConnect冗長性のベスト・プラクティス FastConnect Redundancy Best Practices Oracle Cloud Infrastructure 技術資料 2022年6月

  2. Safe harbor statement 以下の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。また、 情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。以 下の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することを確約するものではないため、購買 決定を行う際の判断材料になさらないで下さい。 オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリース、時期及び価格については、弊 社の裁量により決定され、変更される可能性があります。 Copyright

    © 2022, Oracle and/or its affiliates 2
  3. • FastConnect とは - 復習 • 可用性を高める冗長構成 ベスト・プラクティス • 冗長化の必要性と実装に役立つ3つのコンポーネント

    • 構成例と経路制御 • 冗長構成のテスト Agenda Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 3
  4. Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 4 FastConnect とは

    - 復習
  5. 1. インターネット • グローバルIP通信 • セキュリティはFWとSSL通信等で確保 • 通信速度・帯域はベストエフォート • 月10TBを超える外部へのデータ転送が課金対象

    2. VPN接続 (IPsec) • プライベートIP通信 • IPsecによりセキュリティを確保(認証,暗号化) • 通信速度・帯域はベストエフォート • VPNは無料、インターネット通信料金の対象 3. FastConnect • プライベートIP/グローバルIP通信 • プライベート回線による高いセキュリティ • 通信キャリアによる速度・帯域・品質の保証 • 固定額のポート料金のみ課金、データ転送に伴う従量課金な し、回線費用が別途必要 Oracle Cloud Infrastructure への接続方式 Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 5 On-Premises 172.16.0.0/16 On-premise Data Center Oracle Cloud Infrastructure (Tokyo) VCN Dynamic Routing Gateway Internet Gateway CPE CPE CPE CPE Internet 1. インターネット VPN FastConnect 2. VPN接続 3. FastConnect 本資料では、 この接続方式における 冗長化について解説
  6. FastConnect Location (東京:Equinix TY4, 大阪:NTTデータ 堂島4) お客様ネットワークとOCI間をプライベート回線で接続 • 信頼性・安定性・セキュリティの高い閉域網で、インターネットを経由せずにオンプレミス・ネットワークとOCIを接続可能 •

    パブリック・ピアリング と プライベート・ピアリング の2つのピアリング・タイプがある • プライベート・ピアリングを経由した場合、外部データ転送の対象外となる FastConnect とは Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 6 Oracle Cloud Infrastructure Region VCN Dynamic Routing Gateway On-Premises On-premise Data Center Customer/ Partner Edge Oracle Edge 通信キャリア回線 CPE オラクル提供範囲 Object Storage お客様・プロバイダ管理範囲 Public Peering Private Peering
  7. プライベート・ピアリング 1. 「VCN内のリソース」 に閉域接続したい場合 (例:コンピュート・インスタンス等) 2. 「パブリックIPを持つOCIサービス*」 と、「VCN内のリソース」 の 両方にプライベート接続したい場合

    • VCNのサービスゲートウェイ経由のトランジットルーティングによって、パブリックIPをもつサービスとも接続可能 パブリック・ピアリング 1. 「パブリックIPを持つOCIのサービス*」 にプライベート接続したい場合 * パブリックIPを持つOCIサービスの例: - オブジェクト・ストレージ / Analytics Cloud などの パブリックIPを持つPaaSサービス / APIエンドポイント - 一覧:https://www.oracle.com/jp/cloud/networking/fastconnect/services/ (注意) OCIのコンソール画面については、現時点では完全な閉域接続はできません(CDNなどを利用するため) プライベート・ピアリング/パブリック・ピアリング のユースケース Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 7
  8. ※東京・大阪リージョンの FastConnect プロバイダ については、以下の URL より確認可能 • https://www.oracle.com/jp/cloud/networking/fastconnect/providers/ FastConnect 3つの”接続モデル”

    Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 8 接続モデル 概要 課金単位 FastConnect パ ー ト ナ Oracleパートナ Oracle接続サービスを提供している通信事業者 仮想回線 (Virtual Circuit) 論理ポート: 1G 〜 100G プロバイダ帯域:10M〜 ※利用可能な帯域は通信事業者によって異な ります FastConnect ダ イ レ ク ト サードパーティ・ プロバイダ 「Oracleパートナ」 以外の通信事業者に専用回線を注文して接続 例: アルテリア クロスコネクト (Cross-Connect) 物理ポート: 1G, 10G, 100G単位 コロケーション FastConnect ロケーションに設置されたお客様の機器を直接OCIへ 接続 例:Equinix TY4, NTTデータ 堂島4 クロスコネクト (Cross-Connect) 物理ポート: 1G, 10G, 100G単位
  9. FastConnect ルーティング要件 Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 9

    https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Network/Concepts/fastconnectrequirements.htm#requirements 要件 サポートされるIPアドレス IPv4 および IPv6アドレス P2P IPアドレス ・ パブリック仮想回線の場合: Oracle指定のIPアドレス ・ プライベート仮想回線の場合: お客様指定のIPアドレス ※プライベート仮想回線ごとに、/30または/31 の1組のIPアドレス ※同じDRGに複数の仮想回線を送る場合、各仮想回線のエッジ・ルーターに異なるアドレスを使用する 最大IP MTU 9000 ルーティング・プロトコル BGPv4 BGP接頭辞の制限 ・ パブリック仮想回線の場合: 200 ・ プライベート仮想回線の場合: 2000 BGP ASN ・ パブリック仮想回線の場合: 要パブリックASN ・ プライベート仮想回線の場合: 2-byte または 4-byte の ASN をサポート ※特殊用途のASN [参考] および BGP ASN 65534 を除く ※プライベートASN: 64512〜65533が利用可(RFC-6996) ・ Oracle 側の BGP ASNは “31898” (Government Cloud等は各ドキュメントを参照) BGP MD5認証 最大128ビットのMD5認証をサポート BGPキープアライブ間隔 60秒 BGPホールドタイム間隔 180秒 高速なBGPコンバージェンスが必要な場合、CPE (顧客構内機器) にて、サポートされている範囲 (キープアライブ: 6~60秒、ホールドタイム: 18~180秒) の値を使用してください。BGP OPENメッセージの交換時にネゴシエーショ ンされ、より低い値で統一されます。
  10. FastConnect: Oracleパートナの使用 FastConnect: サードパーティ・プロバイダの使用 FastConnect: Oracleとコロケート FastConnect セットアップ・プロセス Copyright ©

    2022, Oracle and/or its affiliates 10 サードパーティ・プロバイダ コロケーション Oracle パートナ 1. FastConnect パートナに接続をオーダー 2. 動的ルーティングゲートウェイ(DRG)を作成 ※プライベート・ピアリングのみ 3. 仮想回線を作成 4. パートナに連絡し、作成した各仮想回線の OCIDを、パートナがリクエストしたその他の 情報とともに提供 5. 顧客構内機器(CPE)を設定 6. 光源レベルの確認 7. インタフェースの稼働確認 8. BGPセッション先(Oracle BGP IPまたは パートナ・エッジ)へのping 9. BGPセッションの確認 10. エンドツーエンドの接続テスト 1. 動的ルーティングゲートウェイ(DRG)を作成 ※プライベート・ピアリングのみ 2. クロスコネクト・グループ および クロスコネクト を作成 3. サードパーティ・プロバイダへ 認可証 (LOA/Letter of Authorization) の 転送 4. 光源レベルの確認 5. インタフェースの稼働確認 6. 各クロスコネクトのアクティブ化 7. 仮想回線の作成 8. 顧客構内機器(CPE)を設定 9. Oracle BGP IPへのping 10. BGPセッションの確認 11. エンドツーエンドの接続テスト 1. 動的ルーティングゲートウェイ(DRG)を作成 ※プライベート・ピアリングのみ 2. クロスコネクト・グループ および クロスコネクトを 作成 3. FastConnect ロケーションへ 認可証 (LOA/Letter of Authorization) の送信と ケーブル配線のリクエスト 4. 光源レベルの確認 5. インタフェースの稼働確認 6. 各クロスコネクトのアクティブ化 7. 仮想回線の作成 8. 顧客構内機器(CPE)を設定 9. Oracle BGP IPへのping 10. BGPセッションの確認 11. エンドツーエンドの接続テスト 緑字:OCIコンソールでの作業 Oracle側のステータスは、 OCIコンソールにて確認可 Oracle側のステータスは、 OCIコンソールにて確認可 OCIコンソールよりダウンロード可 OCIコンソールよりダウンロード可
  11. ※ FastConnect ダイレクト (サードパーティ・プロバイダ および コロケーション) を利用する場合、 クロスコネクトのサービス制限を引き上げる必要があります。これらのデフォルト制限は最初は0に設定されています。 FastConnect のサービス制限

    Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 11 スコープ Monthly or Annual Universal Credits Pay-as-You-Go or Promo 仮想回線 Region 10 10 クロスコネクト Region お問合せ お問合せ https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/General/Concepts/servicelimits.htm#network_limits
  12. Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 12 可用性を高める冗長構成 ベスト・プラクティス

    冗長化の必要性と実装に役立つ3つのコンポーネント
  13. 障害・メンテナンス時の影響を最小限に抑えるために オンプレミス・ネットワーク と OCI上のネットワーク との接続は、物理的な拠点、物理的なポートを介して実現され、 下記要因などによって、中断が発生しうる。 • 機器障害 • 地域災害

    • 計画メンテナンス 対象となるシステムの BCP (事業継続計画) /DR (災害復旧) 要件を順守するためには、「拠点」 や 「機器」 を 冗長化し、上記のような要因の影響を最小限に抑えることが必要。 冗長化の必要性 Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 13 (例) ルータの計画メンテナンスに関する通知
  14. • 各リージョン内の 複数のFastConnectロケーション(データセンターの冗長性) 以下リージョンに 2つの FastConnect ロケーション (その他のリージョンには1つの FastConnect ロケーションがある)

    - ドイツ中央部 (フランクフルト) - 英国南部 (ロンドン) - US East (Ashburn) - 米国西部 (フェニックス) • FastConnectの各ロケーションに複数のプロバイダー(プロバイダーの冗長性) • FastConnectの各ロケーションにある複数の物理回線(回線の冗長性) 高可用性接続の実装に役立つ3つのコンポーネント Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 14
  15. リージョン内の複数ロケーションの利用 または 複数リージョンのロケーションを利用する 冗長化の要素1: 複数 FastConnect ロケーションの利用 Copyright © 2022,

    Oracle and/or its affiliates 15 ロケーションの冗長化により、地域災害などへの対策が可能 1リージョン内に2つの FastConnect ロケーションがあるリージョンを活用 同じ国内の複数リージョンの FastConnect ロケーションを活用
  16. 参考 : 東京、大阪リージョンの FastConnect 接続プロバイダー(2022年1月現在※) 冗長化の要素2: 複数プロバイダの利用 Copyright © 2022,

    Oracle and/or its affiliates 16 東京リージョン(ap-tokyo-1) • アット東京 • Chief Telecom • Colt Dedicated Cloud Access • CTC Cloud Connect for Oracle Cloud • Equinix Fabric • IIJ • KDDI • Lumen • Megaport • NRI • NTTコミュニケーションズ Multi-Cloud Connect • NTTデータ • NTT東日本 • PCCW Console Connect 大阪リージョン(ap-osaka-1) • アット東京 • Colt Dedicated Cloud Access • Equinix Fabric • IIJ • KDDI • Megaport • NTTコミュニケーションズ Multi Cloud Connect • SINET • TOKAIコミュニケーションズ ※最新情報はURLを確認してください:https://www.oracle.com/jp/cloud/networking/fastconnect-providers.html プロバイダの冗長化により、キャリア網/キャリア設備の 障害や計画メンテナンスへの対策が可能
  17. FastConnect ロケーション内の別々のデバイスに接続 冗長化の要素3: 複数の物理回線の利用 Copyright © 2022, Oracle and/or its

    affiliates 17 FastConnect ロケーション内の物理デバイスの冗長化により、 OCIの機器の障害/計画メンテナンスへの対策が可能 FastConnect Location (東京:Equinix TY4, 大阪:NTTデータ 堂島4) Oracle Cloud Infrastructure Region VCN On-Premises On-premise Data Center Customer/ Partner Edge Oracle Edge 通信キャリア回線 /顧客ネットワーク CPE Dynamic Routing Gateway FastConnect ロケーションで提供される 2つの物理デバイスに、別々に接続 ※単一障害点となり得るので、オンプレミス・ ネットワークの機器も冗長化を推奨 動的ルーティング・ゲートウェイ (DRG) 以降の仮想ネットワークは、Oracle に よってインフラの冗長化がされている 論理的なコンポーネント 物理的なコンポーネント
  18. FastConnect ダイレクト (サードパーティ・プロバイダ および コロケーション) の場合: • 「クロスコネクト」 を作成時に 物理デバイス

    (ルーター) の指定が可能。作成時に、 「ルーターの近接性の指定」を行 うことで、既存のクロスコネクトと同じルーターで作成するか/別のルーターで作成するかを指定できる。 • 物理デバイス (ルーター) の冗長化を行う場合、このオプションを必ず有効化し、指定する FastConnect パートナ (Oracle パートナ) の場合: • プロバイダ様やそのサービスによっても異なるため、各プロバイダ様とご相談ください。 FastConnect 物理デバイスの指定 Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 18
  19. ※ クロスコネクトの場合のみ 「クロスコネクト」 によって使用されている FastConnect ロケーションの 「物理デバイス」 名は、FastConnect の詳細 画面から確認が可能

    1つの FastConnect ロケーション内で 別々のルータに接続し、冗長化を実現する場合、この値が異なっていることで 別々のルータに接続されていることを確認できる FastConnect 物理デバイス名の確認 Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 19
  20. • 各リージョン内の 複数のFastConnectロケーション(データセンターの冗長性) 以下リージョンに 2つの FastConnect ロケーション (その他のリージョンには1つの FastConnect ロケーションがある)

    - ドイツ中央部 (フランクフルト) - 英国南部 (ロンドン) - US East (Ashburn) - 米国西部 (フェニックス) • FastConnectの各ロケーションに複数のプロバイダー(プロバイダーの冗長性) • FastConnectの各ロケーションにある複数の物理回線(回線の冗長性) 高可用性接続の実装に役立つ3つのコンポーネント Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 20 ← ◎まずはここから検討
  21. Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 21 可用性を高める冗長構成 ベスト・プラクティス

    構成例と経路制御
  22. FastConnect パートナ (Oracleパートナ) を使用する場合 • 使用するネットワークプロバイダーのサービスによっても構成は異なりますが、基本的にはFastConnect 2ポートを使用 し冗長構成をとります。(詳細はサービス事業者様に要お問合せ) • Azure

    Interconnectの場合は1ポートで冗長化済み。 FastConnect ダイレクト (サードパーティ・プロバイダまたはOracleとのコロケート) を使用する場合 • 2つの物理接続(クロスコネクト)を作成し、それぞれを異なるOracleの物理デバイス (ルータ) に設定するように構成し ます。 FastConnectのバックアップとしてVPN接続を利用 • FastConnect接続のバックアップ用途としてVPN接続を使用する手段もあります。経路の冗長性を確保しつつ、 コスト抑制効果が期待できます。 • VPN接続トンネルがBGPルーティングで構成されていれば、VPN接続のルートよりもFastConnectのルートが優先さ れます。(FastConnectがActive、VPN接続をStandby経路として機能) FastConnectの冗長構成 Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 22
  23. お客様構内機器 (CPE) の冗長化 FastConnect パートナ (Oracleパートナ) を使用する場合 Copyright © 2022,

    Oracle and/or its affiliates 23 FastConnect Location A OCI Region A VCN On-Premises FastConnect パートナ ネットワーク Oracle Edge CPE Dynamic Routing Gateway CPE FastConnect Location B OCI Region B VCN FastConnect パートナ ネットワーク Oracle Edge Dynamic Routing Gateway 1 2 3 4 1 2 複数の異なるプロバイダ経由での接続 複数の異なる FastConnect ロケーションへの 接続 (例: 東京Equinix TY4, 大阪 NTTデータ 堂島4) 1つ FastConnect ロケーション内の異なる 物理デバイスへの接続 (各プロバイダ様にご相談) 3 4 ◼ 冗長化の検討箇所 ✓ FastConnect パートナを使用する場合、パートナ様の サービス仕様によって、L2またはL3接続となる ✓ L3接続の場合、BGPセッションは OCI ⇔ パートナ様 間で行われる ✓ 基本的にはFastConnect の2ポートを使用し、冗 長化を図るが、パートナ様のサービスによっては、1契約 で冗長化される場合もある (各プロバイダ様へ要確認)
  24. • OCI各リージョンのVCNは、動的ルーティング・ゲートウェイ (DRG) を介してプライベート接続することが可能 =リモートVCNピアリング • リージョン間の通信は、OCIが持つ広域バックボーン回線を経由 する (アウトバウンド転送量の対象、月10TBまで無償) •

    各リージョン間のレイテンシは OCIコンソールより確認できる • 要件上、物理デバイスやプロバイダの冗長化のみ行い、 複数の異なる FastConnectロケーションへの接続を行わない 選択をした場合(*)も、リモートVCNピアリングにより、異なるOCI リージョンにあるVCNへのプライベート接続は可能 (*) この場合、地域災害などによる障害への対策は不可となる 参考 OCI各リージョン間の通信について Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 24 Oracle Cloud Infrastructure (Tokyo) Oracle Cloud Infrastructure (Osaka) VCN VCN VCN Remote Peering Connection Remote Peering Connection FastConnect VPN On-premise Data Center Dynamic Routing Gateway Dynamic Routing Gateway バックボーン回線を経由 東京 (NRT) と 大阪 (KIX) 間のレイテンシが 8.76msec と 分かる ※確認時点
  25. BGP属性 「AS_PATH」 の利用 • OCI → オンプレミス・ネットワークへの経路制御は、BGP属性の一つである「AS_PATH」を用いる • 具体的には、オンプレミス・ネットワークのデバイスにて 「as

    path prepend」 を設定し、経路の優先度を制御する • これにより、OCIから オンプレミス・ネットワークへ トラフィックを発信する際、AS_PATH が最も短いルートが採用され、 着信する 冗長化された経路の制御:OCI → オンプレミス・ネットワーク Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 25 Oracle Cloud Infrastructure On-Premises 172.16.0.0/16 On-premise Data Center VCN 10.0.0.0/16 Dynamic Routing Gateway FastConnect仮想回線1 FastConnect仮想回線2 CPE CPE 優先度を下げたい経路に as path prepend を セットし、OCIへルートをアドバタイズ AS_PATHが最も短いルートが優先されるため、 FastConnect仮想回線1 のルートが採用される ASN 65000 ASN 31898 AS_PATH [65000] AS_PATH [65000 65000] ※ OCI では AS_PATH による経路制御が推奨 されています。 その他の方法による経路制御は、推奨されていません。
  26. BGP属性 「LOCAL_PREF」 の利用 • オンプレミス・ネットワーク → OCI への経路制御は、BGP属性の一つである「LOCAL_PREF」を用いる • 具体的には、オンプレミス・ネットワークの各デバイスにて

    優先したい経路の「local-preference」 の値を高く設定し、 優先度を制御する • これにより、オンプレミス・ネットワークから OCI へトラフィックを発信する際、Local Preference の値が最も高いルート が 採用される 冗長化された経路の制御:オンプレミス・ネットワーク → OCI Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 26 Oracle Cloud Infrastructure On-Premises 172.16.0.0/16 On-premise Data Center VCN 10.0.0.0/16 Dynamic Routing Gateway FastConnect仮想回線1 FastConnect仮想回線2 CPE CPE 優先度したい経路の local-preference を、 他の経路よりも高い値で設定 Local-preference が高い (200に設定されている) FastConnect仮想回線1 のルートが採用される ASN 65000 ASN 31898 LP [200] LP [100]
  27. • 複数の経路がある場合、それぞれのルーターの経路選択の方法によって、往き(青)と復り(緑)のパケットが異なる経路 を通る非対称ルーティングが発生する場合がある • 非対称ルーティングは通常問題ないが、オンプレミス・ネットワーク側のファイアウォールなどで非対称ルーティングを許可 しない設定にしている場合にはパケットがドロップされるので注意が必要 (例えば ファイアウォール側で許可するなどの対応を検討する) 非対称ルーティングの考慮 Copyright

    © 2022, Oracle and/or its affiliates 27 Oracle Cloud Infrastructure On-Premises 172.16.0.0/16 On-premise Data Center VCN 10.0.0.0/16 Dynamic Routing Gateway FastConnect仮想回線1 FastConnect仮想回線2 CPE CPE
  28. ECMPの有効化 • ECMP (Equal Cost Multi Path/等コストマルチパス) ルーティング とは、BGPを使用して、複数の FastConnect

    仮想回線、または、複数のIPSecトンネル (ただし、回線タイプの混在ではない) を介した、ネットワー ク・トラフィックのフローベースのロード・バランシングを可能にする機能 • ECMPを使用すると、最大8つの回線間のネットワーク・トラフィックの Active – Active ロード・バランシングと、フェイル オーバーが可能になる • ECMPは デフォルトでは無効化されており、動的ルーティング・ゲートウェイ(DRG) のDRGルート表ごとに有効化するこ とが可能。ECMP転送の対象とみなされるのは、同じルート設定を持つルートのみ。 複数仮想回線のロードバランシング Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 28 Oracle Cloud Infrastructure On-Premises 172.16.0.0/16 On-premise Data Center CPE VCN 10.0.0.0/16 Dynamic Routing Gateway 仮想回線またはIPSecトンネル ECMPの有効化 ECMPの有効化
  29. ECMPの注意点 • ECMPが有効化された構成において、トラフィックは必ずしも 均等に負荷分散される訳ではない OCI は 以下5つの要素を基に、一貫性のある (=ランダム性のない) 決定論的アルゴリズムに従って、トラフィックを 負荷分散させる

    • プロトコル • 宛先IP • 宛先ポート • 送信元IP • 送信元ポート • 従って、全ての 仮想回線 または IPSecトンネル を活用するには、複数の異なる要素(*)を持つトラフィックが必要となる • (*) プロトコル、異なる宛先IP/ポート、異なる送信元IP/ポートの 異なるトラフィック 複数仮想回線のロードバランシング (つづき) Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 29
  30. BFD (Bidirectional Forwarding Detection/双方向フォワーディング検出) とは、2つの隣接するデバイス間のリン クの障害および停止検出を可能にする機能 (RFC 5880 で定義されているプロトコル) BFDは、BGP

    Keepalive/Hold time の調整による切替よりも 高速なフェイルオーバーの実現に役立つ このオプションを有効化すると、OCIデバイスは 300ミリ秒 ごとにメッセージを送信し、乗数は 3 を使用します。 ※CPE (顧客構内機器) でも BFDが有効化されている必要があります。interval 等はネゴシエーション時により高い値 で統一されます。 障害時の経路切替:BFDを利用した高速な障害検知 Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 30 https://blogs.oracle.com/oracle4engineer/post/announcing-bidirectional-forwarding-detection- and-enhancements-for-oci-fastconnect-ja お客様機器(CPE) FastConnect BFD有効 BFD有効 CPEの設定に従って、 経路を切替え 障害を検知
  31. BGPタイマーを調整することで、障害時の経路切替時間を短縮することも可能。 CPE (顧客構内機器) がBFDに対応していない場合などは、こちらの方法で経路切替時間を調整。 OCI FastConnect では、デフォルトで BGP キープアライブ間隔: 60秒、ホールドタイム間隔:

    180秒となっている。 BFDを利用しない場合で、より高速なBGPコンバージェンスが必要な場合、CPE (顧客構内機器) にて、サポートされて いる範囲 (キープアライブ: 6〜60秒、ホールドタイム: 18〜180秒) の値を指定する。 これにより、BGP OPENメッセージの交換時にネゴシエーションされ、より低い値で統一される。 ただし、短いBGPタイマーは、誤検出等につながる可能性があるため、検証のうえ、設定する。 障害時の経路切替:BGPキープアライブ/ホールドタイムによる調整 Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 31 お客様機器(CPE) FastConnect 障害の発生 BGPタイマーを短く設定 Keepalive:3 Hold Time: 20 デフォルト値 Keepalive:60 Hold Time: 180 最後のKeepaliveから、Hold Time で設定され た秒数(20秒) 経過した場合、その経路を破棄 ← Keepalive →
  32. FastConnect ダイレクト (サードパーティ・プロバイダまたはOracleとのコロケート) を使用する場合 Copyright © 2022, Oracle and/or its

    affiliates 32 お客様構内機器/パートナー様機器の冗長化 FastConnect Location A OCI Region A VCN On- Premises Customer/ Partner Cage Oracle Cage Dynamic Routing Gateway FastConnect Location B OCI Region B VCN Customer/ Partner Cage Oracle Edge Dynamic Routing Gateway 1 2 1 2 複数の異なる FastConnect ロケーションへの 接続 (例: 東京Equinix TY4, 大阪 NTTデータ 堂島4) 1つ FastConnect ロケーション内の異なる 物理デバイスへの接続 3 ◼ 冗長化の検討箇所 ✓ FastConnect ダイレクト (サードパーティ・プロバイダ お よび コロケーション) を利用する場合、OCI コンソールに て FastConnect を作成する際に、「ルーターの近接 性の指定」を行い、別々の物理デバイスを指定する ✓ LOAは OCIコンソールよりダウンロード可能 3 Customer/ Partner Edge Customer/ Partner Edge CPE CPE
  33. リンクアグリゲーション (LAG/Link Aggregation) とは、複数の物理リンクを1つの論理リンクとして扱う技術 1つの物理リンクに障害が発生しても、残りの帯域で通信可能なため、帯域拡張だけでなく、耐障害性も高まる ※ただし、マルチシャーシLAG (MLAG) はサポートされないため、対象となるのは同一ルーター上のポートのみ FastConnect では

    LACP (Link Aggregation Control Protocol) を使用して実現可能 リンクアグリゲーションを利用する場合は、クロスコネクト・グループを作成する (1つのクロスコネクト・グループで最大8つま でのクロスコネクト(物理リンク)が追加可能) 参考 LAGを利用した帯域拡張 Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 33 FastConnect Location A OCI Region A VCN On- Premises Customer/ Partner Cage Oracle Cage Dynamic Routing Gateway Customer/ Partner Edge CPE CPE LAG 利用時のオンプレミス・デバイス構成時の留意点 • LACPは、Oracleの物理デバイス (ルーター) に直接接続された ネットワーク・インタフェースで必要です。 • クロスコネクト・グループ内に単一のクロスコネクトのみが存在する 場合でも、LACPが必要です。 • サードパーティ・プロバイダがメディア変換を実行している場合は、 ユーザーのデバイスではなくプロバイダのデバイスでLACPを構成す る必要があります。 LAG ※ 異なる物理デバイス(ルーター) のポートは、対象に含められない (MLAGは未サポート) 予算上2つのクロスコネクトのみ利用可能な場合は、LAGよりもデバイスの冗長性を優先することを推奨
  34. Internet OCI Region A VCN FastConnectのバックアップとしてVPN接続を利用 Copyright © 2022, Oracle

    and/or its affiliates 34 お客様構内機器 (CPE) の冗長化 FastConnect Location A On-Premises FastConnect パートナ ネットワーク Oracle Edge Dynamic Routing Gateway 1 2 複数のFastConnectプロバイダ、または、オン プレミス・ネットワーク側のインターネット接続回 線の利用 1つ FastConnect ロケーション内の異なる 物理デバイスへの接続 IPsecトンネルとOCI側接続先(ヘッドエンド)の 冗長化 3 4 ◼ 冗長化の検討箇所 VPN1 VPN1 CPE CPE 1 2 3 4 ✓ OCI→オンプレミス・ネットワークの経路選択の優先度は 以下の通り 1. ロンゲストマッチを優先 2. FastConnectとVPNを同時に利用する場合は FastConnectを優先 3. BGPを利用したVPN接続 4. 静的ルーティングを利用したVPN接続 ✓ (2〜4について、) FastConnect と Ipsec VPN が同 時に接続されている場合も、BGP属性を用いた経路制 御が可能
  35. Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 35 冗長構成のテスト

  36. FastConnect 構成タスクにおいては、接続 および 障害時の動作確認 を十分に行うことが重要 特定のFastConnect回線の障害を再現し、フェイルオーバー・テストを行う場合、OCI コンソール上から既存のBGPセッ ションの無効化/有効化(非Active化/Active化)が可能 これにより、仮想回線の削除・再作成することなく、フェイルオーバー試験が可能 冗長構成のテスト

    Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 36
  37. このレッスンでは、次のことを学習しました • FastConnect とは - 復習 • 可用性を高める冗長構成 ベスト・プラクティス •

    冗長化の必要性と実装に役立つ3つのコンポーネント • 構成例と経路制御 • 冗長構成のテスト まとめ Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 37
  38. 日本語マニュアル – FastConnect • https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Network/Concepts/fastconnect.htm 日本語マニュアル – FastConnectのトラブルシューティング • https://docs.oracle.com/ja-

    jp/iaas/Content/Network/Troubleshoot/fastconnecttroubleshoot2.htm#FastConnect_Troubl eshooting リージョンごとのプロバイダ • https://www.oracle.com/jp/cloud/networking/fastconnect/providers/ FastConnectに関するよくある質問 (FAQ) • https://www.oracle.com/jp/cloud/networking/fastconnect/faq/ Fastconnect 関連の技術情報 Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 38
  39. Oracle Cloud Infrastructure マニュアル (日本語 / 英語) • https://docs.cloud.oracle.com/iaas/api/ -

    APIリファレンス • https://docs.cloud.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/General/Reference/aqswhitepapers.htm - テクニカ ル・ホワイト・ペーパー • https://docs.cloud.oracle.com/iaas/releasenotes/ - リリースノート • https://docs.cloud.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/knownissues.htm - 既知の問題(Known Issues) • https://docs.cloud.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/General/Reference/graphicsfordiagrams.htm - OCIアイコン・ダイアグラム集(PPT、SVG、Visio用) ※ 日本語版は翻訳のタイムラグのため情報が古い場合があります。最新情報は英語版をご確認ください Oracle Cloud Infrastructure マニュアル・ドキュメント Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 39
  40. Oracle Cloud Infrastructure 活用資料集 • https://oracle-japan.github.io/ocidocs/ チュートリアル - Oracle Cloud

    Infrastructureを使ってみよう • https://oracle-japan.github.io/ocitutorials/ Oracle Cloud ウェビナーシリーズ • https://www.oracle.com/goto/ocws-jp Oracle 主催 セミナー、ハンズオン・ワークショップ • https://www.oracle.com/search/events/_/N-2bu/ Oracle Cloud Infrastructure – General Forum (英語) • https://cloudcustomerconnect.oracle.com/resources/9c8fa8f96f/summary Oracle Cloud Infrastructure トレーニング・技術フォーラム Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates 40
  41. Thank you 41 Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates

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