Oracle Cloud Infrastructureのクラウド移行サービス(Oracle Cloud Migrations)の概要資料です。
Oracle Cloud Migrations は、OCIに移行を行うためのOCIネイティブなサービスです。 初期リリースではVMwareからOCIコンピュート・インスタンスへの移行をサポートしています。
Oracle Cloud Migrations Service概要Oracle Cloud Infrastructure クラウド移行サービス2022/11/09日本オラクル株式会社OCIソリューション部
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オンプレミスからOCIへの移行を行うためのOCIネイティブなサービスオンプレミスの仮想マシンをOCIのインスタンスに移行するためのOCIネイティブなサービスOCIコンソールやCLI,APIから利用可能現時点では以下の環境で利用可能(2022年10月現在)• ソース:VMware vSphere 6.5, 6.7, 7.0 の Windows / Linux 仮想マシン• ターゲット:OCIコンピュートVMインスタンス(x86)• ブートボリュームとデータボリュームのフルもしくは増分のVMスナップショット・レプリケーションでOCIにデータ移行される価格• Oracle Cloud Migrationsサービスとしての課金項目はないが、移行に際して一時的に必要となるOCI上のリソース費用が必要(コンピュート、オブジェクト・ストレージ、VCN、ブロック・ボリューム)Oracle Cloud Migrations サービスCopyright © 2022, Oracle and/or its affiliates2検出 インベントリ アセットと計画 レプリケーション 移行11/9/2022
https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/cloud-migration/cloud-migration-requirements-specifications.htmサポートされるソース環境• プラットフォーム:• VMware vSphere 6.5, 6.7, 7.0.x• ゲストOS:• Windows Server 2012, 2021 R2, 2016, 2019(Standard, Datacenter)• Ubuntu 14.04, 16.04, 18.04, 20.04• SUSE Linux Enterprise Server 12 SP1/2/3/4/5• SUSE Linux Enterprise Server 15 SP1/2/3• CentOS 7• Debian 9, 10, 11• Oracle Linux 7VMware仮想マシン構成の要件• Disk.EnableUUID パラメータ有効 (デフォルト有効)• Changed Block Tracking (CBT) 有効 (デフォルト無効)サポートされるターゲット環境• コンピュート・シェイプ• VM.Standard2.x• VM.Standard3.Flex• VM.Standard.E3.Flex• VM.Standard.E4.Flex• VM.DenseIO2.x• VM.GPU3.x• VM.Optimized3.Flexサポート環境(2022年10月現在, 最新情報と詳細は必ずマニュアルを参照してください)11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates3*Windows Serverの場合、BYOIの場合と同様に移行後にOracle提供のKMSに登録する手動手順が必要* Windows ServerをBYOLする場合は通常のコンピュートと同様にDVHを利用する必要がある
オンプレミスの仮想マシンをOCIのコンピュートVMインスタンスに移行オンプレミスVMware上の仮想マシンをOCIコンピュート・インスタンスへ移行Oracle Cloud Migrations のユースケース11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates4OCIVMware環境仮想マシンVCNコンピュート・インスタンスOCIVCNコンピュート・インスタンスOCVSに移行した仮想マシンをOCIネイティブなコンピュート・インスタンスに移行OCIVM VM VM VM VM...VCNOCVSOracle CloudMigration ServiceOracle CloudMigration ServiceLift & ShiftLift ShiftVM VM VMオンプレミスVMware環境仮想マシンVM VM VM
要件に応じて適切な移行方法を選択OCIコンピュートの移行方式11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates5方式 メリット 制限や注意事項インスタンス新規作成• 完全にあたらしいOS環境としてインスタンスを新規作成し、手動でアプリケーションやデータを移行する。• OSバージョンなどを最新にする場合は適切• プラットフォーム・イメージを利用可能(= コンピュートで動作するOCIの機能が利用できる。モニタリング・メトリックやOS管理など)• 手動でインスタンス作成、ソフトウェアやアプリケーションのデプロイ、データ移行が必要BYOI(BringYour OwnImage)• 既存環境から仮想マシンイメージを出力し、カスタム・イメージとしてインポート。• VMDK,QCOW2形式にすることができれば様々な環境からの持ち込みが可能。• 少量の仮想マシンの移行に適している。• 移行やインスタンス作成は手動作業。• ボリュームはブート・ボリューム1つのみ、イメージサイズ400GBまでの制限。Oracle CloudVMware Solution• 既存VMware環境をOCI上のVMware環境に移行• 変更点を最小化でき、既存の運用を踏襲できる• 大規模な移行に適している• 古いOSにも対応• VMwareからの移行のみ• OCIネイティブなVMインスタンスにはならない。• 最小単位が大きいOracle CloudMigrationService• 既存環境でエージェント・アプライアンスを起動し、OCIにネットワーク経由で移行• VMwareの仮想マシンをそのまま移行可能。データのレプリケーションや、インスタンス作成もツール側で自動実行可能。• 少量の移行から大規模な移行まで対応• 現時点ではソース環境はVMwareのみ• ネットワーク経由で既存環境とOCI間の通信が必要。3rd partyツール • 3rd partyベンダーからの提供とサポート• 様々な環境に対応できる • 3rd partyツールに依存
• リモート・エージェント・アプライアンス• オンプレミスにデプロイする仮想アプライアンス。OVA形式で提供される。• ディスカバリーやレプリケーションのプラグインが動作• ディスカバリ(検出):VMware APIに接続して仮想マシンの情報を収集し、インベントリに保存する。• インベントリ:発見された仮想マシンなどのアセット情報などのメタデータを保存、表示• 移行プロジェクト:• 移行プランやレプリケーションを管理するRootフォルダのようなもの。• プロジェクトの中に移行対象とする移行アセットを追加する。1つのプロジェクトに複数の移行プランを作成できる。• 移行プラン:• どのような戦略で移行するか、ターゲットのネットワークやシェイプなどを定義する。コスト見積りも可能。• 移行プロジェクト配下でテスト用プランと本番用プランなど複数の移行プランを作成可能• レプリケーション:スナップショット・レプリケーション。フル・イメージもしくは増分の仮想マシンスナップショット• ハイドレーション・エージェント:一時的なコンピュート・インスタンス。ソースデータをターゲットのボリュームに書き込むOracle Cloud Migrations のリソース、用語11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates6
移行中にのみ必要な一時リソースコンピュート• Oracle Cloud Migrationsはハイドレーション・エージェントが動作するインスタンスを自動的に起動し、レプリケーション・ジョブが完了したりアイドル状態になれば自動的にインスタンスは終了される• VM.Standard.E4.Flexが 10 CPU、160 GB memory以上利用可能な状態を推奨オブジェクト・ストレージ• レプリケーションのワークフロー中に仮想マシンのボリューム・スナップショットが蓄積される中間ストレージ• ハイドレーション・エージェントがスナップショット・データをブロック・ボリュームに書き込んだあとにデータは削除されるVCN• レプリケーションのワークフロー中にハイドレーション・エージェントとオブジェクト・ストレージの接続のために一時VCNが作成される。ハイドレーション・エージェントがアクティブでなくなればVCNも停止するブロック・ボリューム• ゴールデン・ボリュームが各ソースVMのブート・ボリュームやデータ・ボリュームに対して作成される。• ゴールデン・ボリュームはスナップショットと同期される。移行中に必要なリソース11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates7
https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/cloud-migration/cloud-migration-get-started.htm• 事前作成が必要なリソース• コンパートメント、オブジェクト・ストレージのバケット、ボールト• ターゲットのコンパートメントと、移行プロセスの中で一時的に利用されるコンパートメントを別々に指定可能• ユーザ、グループ、ポリシー• 特にポリシーは数が多いが必ずすべて設定する。グループ、動的グループ、サービスへのポリシー設定が必要。• https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/cloud-migration/cloud-migration-ocm-iam-policies.htm#cloud-migration-ocm-iam-policies• リモート・エージェント・アプライアンスの接続要件• https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/cloud-migration/cloud-migration-remote-agent-appliance.htm#cloud-migration-remote-agent-appliance• External Network(Oracle Cloud Migrations Serviceと通信するためのネットワーク)、Internal Network(vCenterと通信するためのネットワーク)を別々に指定可能• DNSによる名前解決も必須• oraclecloud.comドメインの名前解決と、vCenter serverやESXiホストのFQDNを名前解決できる必要がある。• エージェント依存性• https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/cloud-migration/cloud-migration-manage-agent-dependencies.htm• VMware仮想マシンのChange Block Trackingを有効化(デフォルトoff)主な事前要件(詳細は必ずマニュアルをご確認ください)11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates8
移行ステップの概略Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates9ソース環境の作成、エージェントの登録1. 検出アセットのメタデータと使用状況を保持2. インベントリソースから複数ボリュームのカスタムイメージにデータをアップロード4. 実行3. アセットとプランアセットの互換性(シェイプ、サイズ、コスト試算)推奨の評価アセット(仮想マシン)の検出アセットの分析とプロジェクトのスコーピングアセットをターゲット・リソースにマッピング実行プランの自動生成リソース・マネージャで環境のデプロイと起動OCIOracle Cloud Migrations Serviceお客様テナンシオンプレミスVMware環境VM VMエージェント・アプライアンスVM VMvCenterリモート接続マイグレーション・プロジェクトインベントリハイドレーション・インスタンスマイグレーションプランインベントリアセットソース環境マイグレーションアセット検出エージェント依存関係アセット・ソース検出スケジュール検索バケットシークレット リソース・マネージャターゲットVCN検出レプリケーションスタック作成ボリューム作成インスタンス作成11/9/2022
Oracle Cloud Migrations コンソール画面11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates10概要ページのステップ記載に従って実施していくことで、環境構築から移行まで実施することが可能
1. 検出Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates11リモート・エージェント・アプライアンスによる検出1. OCIコンソールからOVAファイルをダウンロード。リモート・エージェント・アプライアンスは検出とレプリケーションを行うための仮想マシンイメージ2. リモート・エージェント・アプライアンスを既存環境のVMware上で起動しOCMサービスの中に登録3. 検出プロセスをリモート・エージェント・アプライアンスから自動的に実行4. 検出したアセットのメタデータをインベントリに送信OCIOracle Cloud Migrations ServiceオンプレミスVMware環境VM VMエージェント・アプライアンスVM VMvCenterリモート接続インベントリインベントリアセットソース環境検出エージェント依存関係アセット・ソース検出スケジュール検索検出11/9/2022
環境構築:リモート・エージェント・アプライアンスのインストール11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates12ソース環境のページからエージェントVMのOVAファイルをダウンロードOVAのデプロイ:ウィザードに沿ってネットワーク情報などを入力して進める。Internal NetworkとExternal Networkを指定。作成できたら仮想マシンを起動する。
環境構築:リモート・エージェント・アプライアンスの登録11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates13起動したアプライアンスのIPアドレスを確認ブラウザから http://:3000/ でエージェントにアクセスし、あらかじめ作成しておいたソース環境にエージェントを登録する
環境構築:エージェント依存関係の追加11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates14VMwareのサイトからVDDKファイルをダウンロードエージェント依存関係をアップロード
環境構築:アセット・ソースの作成11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates15vCenterのSDKエンドポイントのURLを登録https://:/sdkvCenterで適切な権限を持ったユーザ名/パスワードを入力。ボールト内のシークレットとして保存される。
アセットの検出11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates16任意のタイミングで検出実行可能スケジュール実行も可能ソース環境にある仮想マシンの情報が取得できる• 仮想ディスク• ネットワーク• CPU、メモリ使用率• リアルタイムメトリック、履歴メトリック• vSphereタグ
2. インベントリCopyright © 2022, Oracle and/or its affiliates17• 検出された仮想マシンの情報がアセットとして格納される• アセットの詳細を確認可能• 移行プロジェクトの作成と分析に利用される11/9/2022
インベントリ11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates18インベントリではサマリーやアセットのリストや詳細表示、アセット内の検索と検索の保存が可能
インベントリ3. 移行の計画Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates19• 移行プロジェクトを作成し、対象とするアセットと移行プランを定義• 移行プラン• 移行プロジェクトの中に複数の移行プランを作成可能• 移行戦略の選択• ソース:CPU/メモリ• 戦略:現状維持/平均/ピーク/パーセンタイル• アセスメント結果の互換性確認• シェイプの選択• 推奨シェイプ / 優先シェイプタイプ• 推定コストの確認• デプロイ先の構成• ターゲット・アセットの構成が自動作成された後に、手動で構成(シェイプなど)を修正することも可能アセットアセットアセットアセット移行プロジェクト移行プラン移行プランアセット移行プロジェクト移行プラン移行プラン11/9/2022
移行プロジェクトの作成11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates20移行プロジェクトの中に移行対象とするアセットを追加するまた、移行プランを作成する(複数可)
移行プランの作成11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates21ターゲット・アセットの選択と、それらをどのような方針で移行するかのターゲット戦略を定義。(現状維持/平均/ピーク/パーセンタイル)ターゲットのネットワークやインスタンスのシェイプの指定もここで行う。(システム推奨/シェイプタイプの選択)定義に従った推定コストも表示可能。互換性やエラー、推定コストの確認が可能
ボリュームのレプリケーション:• レプリケーション・エージェントが実行されてVMware環境にアクセス• VMのブート・ボリュームとアタッチされているストレージはOCIテナンシ内のブロック・ボリュームにレプリケートされる• 定義したスケジュールでのスナップショット・レプリケーション• Block Change Tracking有効であれば、オンラインで前回実行からの増分スナップショットが取得されるインスタンス起動:• OCI上で起動可能なようにブート・ボリュームが修正される• 移行されたボリュームからターゲット・インスタンスを起動するため、移行プランからリソース・マネージャ・スタックを生成• テスト用、本番用、などにむけて別々の適用プランを作成可能4. 移行の実行11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates22OCIお客様テナンシオンプレミスVMware環境VM VMエージェント・アプライアンスVM VMvCenterハイドレーション・インスタンスバケットシークレット リソース・マネージャターゲットVCNレプリケーションボリューム作成インスタンス作成マイグレーションプランスタック作成レプリケーション・プラグイン
レプリケーション・スケジュールの作成11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates23任意のタイミングでレプリケート実行することも可能毎日/毎週/毎月/毎年 から選択
リソース・マネージャ・スタックの生成とデプロイ11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates24移行プランからリソースマネージャのスタックを作成し、デプロイすることでターゲットのインスタンスを作成リソース・マネージャのページからスタックの状態やデプロイのログを確認することも可能
• 価格を教えて下さい• Cloud Migration自体は無償です。ただし、レプリケーションやデータの蓄積用にテナンシのリソースが消費されます。(コンピュート、オブジェクト・ストレージ、ブロック・ストレージ、VCN)• 移行対象はVMwareのみですか?• はい。初期リリースではVMwareからの移行にのみ対応しています。• 切り戻しはできますか?• いいえ。切り戻し機能は提供されていません。十分にテストを行ってから利用してください。• 移行(レプリケーション)はどのくらいの期間実施できますか?• 現時点では特に時間の制限はありませんが、将来的には制限される予定です。一般的にはレプリケーション開始から30日以内での移行完了を推奨します。FAQ11/9/2022Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates25公開FAQhttps://www.oracle.com/jp/cloud/compute/virtual-machines/migration/faq/
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