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Oracle Cloud Migrations Service概要

Oracle Cloud Migrations Service概要

Oracle Cloud Infrastructureのクラウド移行サービス(Oracle Cloud Migrations)の概要資料です。

Oracle Cloud Migrations は、OCIに移行を行うためのOCIネイティブなサービスです。
初期リリースではVMwareからOCIコンピュート・インスタンスへの移行をサポートしています。

2022/12/9: 初版リリース
2024/10/29: AWS EC2対応を反映して更新
2024/11/8: 誤植修正

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Transcript

  1. OCIへの移行を行うためのOCIネイティブなサービス オンプレミスや他社Cloudの仮想マシンをOCIのインスタンスに移行するためのOCIネイティブなサービス OCIコンソールやCLI, APIから利用可能 現時点では以下の環境で利用可能(2024年11月現在) • ソース: • VMware vSphere

    6.5, 6.7, 7.0 : Windows / Linux 仮想マシン • Amazon Web Services : EC2 x86インスタンス(EBS backed)、EBSボリューム • ターゲット:OCIコンピュートVMインスタンス(x86) • ブートボリュームとデータボリュームのフルもしくは増分のVMスナップショット・レプリケーションでOCIにデータ移行される 価格 • Oracle Cloud Migrationsサービスとしての課金項目はないが、移行に際して一時的に必要となるOCI上のリソース費用が必要 (コンピュート、オブジェクト・ストレージ、VCN、ブロック・ボリューム) Oracle Cloud Migrations サービス Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 2 検出 インベントリ アセットと計画 レプリケーション 移行 11/7/2024
  2. https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/cloud-migration/cloud-migration-requirements-specifications.htm サポートされるソース環境 サポートされるターゲット環境 • コンピュート・シェイプ • VM.Standard2.x • VM.Standard3.Flex •

    VM.Standard.E3.Flex • VM.Standard.E4.Flex • VM.DenseIO2.x • VM.GPU3.x • VM.Optimized3.Flex • 専用仮想マシンホストも利用可能 要件、サポート環境(2024年10月現在, 最新情報と詳細は必ずマニュアルを参照してください) 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 3 VMware仮想マシン構成の要件 • Disk.EnableUUID パラメータ有効 (デフォルト有効) • Changed Block Tracking (CBT) 有効 (デフォルト無効) *OCIで移行されたインスタンスを実行する際には、すべてのOSおよびアプリケーションの ライセンス要件に準拠していることを確認してください。 *OCI上のMicrosoft製品のライセンス要件の詳細は、OCIでのMicrosoftライセンスを 参照してください。 *Windows Serverの場合にOCIのWindows課金を利用するためには、BYOIの場合 と同様に移行後にOracle提供のKMSに登録する必要があります。 ソース環境 検出メカニズム 検出されるアセット VMware vSphere 6.5, 6.7, 7.0.x リモート・エージェント・アプライアンス 仮想マシン AWS サービス検出(エージェント不要) EC2 x86インスタンス(EBS backed)、EBSボリューム
  3. https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/cloud-migration/cloud-migration-requirements-specifications.htm サポートされるソースVMのOS OCMで検証済みのOSのリスト 要件、サポート環境(2024年11月現在, 最新情報と詳細は必ずマニュアルを参照してください) 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle

    and/or its affiliates 4 ゲスト・オペレーティング・システム VMware AWS Amazon Linux 2 4.14/5.10 X Amazon Linux 2022 X Amazon Linux 2023 X CentOS 7/8/9 X X Clear Linux X Debian 8 X Debian 9/10/11/12 X X Oracle Linux 7/8/9 X X RHEL 7/8/9 X X Rockey Linux X SUSE Linux Enterprise Server 12 SP 1/2/3/4/5 X X SUSE Linux Enterprise Server 15 SP 1/2/3 X X Ubuntu 14.04/16.04/18.04/20.04/22.04/24.04 LTS X X Windows Server 2012 Standard/Datacenter X X Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter X X Windows Server 2016 Standard/Datacenter X X Windows Server 2019 Standard/Datacenter X X Windows Server 2022 Standard/Datacenter X X *Oracleの公式サポート・サービス(たとえば、Premier Support付きのOracle Linux)でカバーされているOSバー ジョン以外のバージョンでは、OCIによって、SSHを使用してイ ンスタンスを起動およびアクセスできるように、制限された、 商業上合理的なサポートが提供されます。 *OCI上でOracle Linuxを利用する場合は、Oracle Linux Premier Supportに自動的にアクセスできます。
  4. オンプレミスの仮想マシンをOCIのコンピュートVMインスタンスに移行 オンプレミス VMware上の仮想マシンをOCIコンピュート・インスタンスへ移行 Oracle Cloud Migrations のユースケース - VMware 11/7/2024

    Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 5 OCI VMware環境 仮想マシン VCN コンピュート・インスタンス OCI VCN コンピュート・インスタンス OCVSに移行した仮想マシンをOCIネイティブなコンピュート・インスタンスに移行 OCI VM VM VM VM VM ... VCN OCVS Oracle Cloud Migration Service Oracle Cloud Migration Service Lift & Shift Lift Shift VM VM VM オンプレミス VMware環境 仮想マシン VM VM VM
  5. 要件に応じて適切な移行方法を選択 OCIコンピュート・インスタンスへの移行方法 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates

    6 移行方法 方式 メリット 制限や注意事項 BYOI(Bring Your Own Image)を利用し た手動移行 • 既存環境から仮想マシンイ メージを出力し、カスタム・ イメージとしてインポート • VMDK,QCOW2形式にすることができれば 様々な環境からの持ち込みが可能 • カスタムイメージやインスタンス作成 作業が手動で、大量の仮想マシン の移行では作業量が多くなる • ボリュームはブート・ボリューム1つのみ、 イメージサイズ400GBまでの制限 • BYOIにより作成したカスタム・イメー ジではOracle Cloud Agentインス トールがサポートされていない BYOIを利用しない 手動移行 • 完全に新しいOS環境とし てインスタンスを新規作成 し、手動でアプリケーション やデータを移行する • OSバージョンなどを最新にする場合は適切 • プラットフォーム・イメージを利用可能(= コ ンピュートで動作するOCIの機能が利用でき る。モニタリング・メトリックやOS管理など) • 手動でインスタンス作成、ソフトウェ アやアプリケーションのデプロイ、デー タ移行が必要 Oracle Cloud Migration Serviceの利用 • 既存環境でエージェント・ア プライアンスを起動し、OCI にネットワーク経由で移行 • VMwareやAWSの仮想マシンをそのまま移 行可能。データのレプリケーションや、インス タンス作成もツール側で自動実行可能 • 少量の移行から大規模な移行まで対応 • ソース環境はVMwareとAWSのみ • ネットワーク経由で既存環境とOCI 間の通信が必要。 3rd partyツールの 利用 • 3rd partyベンダーからの提 供とサポート • 様々な環境に対応できる • ツールに依存
  6. • リモート・エージェント・アプライアンス • ソース環境がVMwareの場合にオンプレミスにデプロイする仮想アプライアンス。OVA形式で提供される。 • ディスカバリーやレプリケーションのプラグインが動作 • ディスカバリ(検出):VMware APIやAWSに接続して仮想マシンの情報を収集し、インベントリに保存する。 •

    インベントリ:発見された仮想マシンなどのアセット情報などのメタデータを保存、表示 • 移行プロジェクト: • 移行プランやレプリケーションを管理するRootフォルダのようなもの。 • プロジェクトの中に移行対象とする移行アセットを追加する。1つのプロジェクトに複数の移行プランを作成できる。 • 移行プラン: • どのような戦略で移行するか、ターゲットのネットワークやシェイプなどを定義する。コスト見積りも可能。 • 移行プロジェクト配下でテスト用プランと本番用プランなど複数の移行プランを作成可能 • レプリケーション:スナップショット・レプリケーション。フル・イメージもしくは増分の仮想マシンスナップショット • ハイドレーション・エージェント:一時的なコンピュート・インスタンス。ソースデータをターゲットのボリュームに書き込む Oracle Cloud Migrations のリソース、用語 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 7
  7. 移行中にのみ必要な一時リソース コンピュート • Oracle Cloud Migrationsはハイドレーション・エージェントが動作するインスタンスを自動的に起動し、レプリケーション・ジョブが完了 したりアイドル状態になれば自動的にインスタンスは終了される • VM.Standard.E4.Flexが 10

    CPU、160 GB memory以上利用可能な状態を推奨 • カスタム・イメージ • インスタンス起動用のイメージが自動生成される。 オブジェクト・ストレージ • (VMwareソース環境の場合のみ)レプリケーションのワークフロー中に仮想マシンのボリューム・スナップショットが蓄積される中間スト レージ • ハイドレーション・エージェントがスナップショット・データをブロック・ボリュームに書き込んだあとにデータは削除される VCN • レプリケーションのワークフロー中にハイドレーション・エージェントとオブジェクト・ストレージの接続のために一時VCNが作成される。ハイ ドレーション・エージェントがアクティブでなくなればVCNも停止する ブロック・ボリューム • ゴールデン・ボリュームが各ソースVMのブート・ボリュームやデータ・ボリュームに対して作成される。 • ゴールデン・ボリュームはスナップショットと同期される。 移行中に必要なリソース 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 8
  8. https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/cloud-migration/cloud-migration-get-started.htm • 事前作成が必要なリソース • コンパートメント、オブジェクト・ストレージのバケット、ボールト • ターゲットのコンパートメントと、移行プロセスの中で一時的に利用されるコンパートメントを別々に指定可能 • ユーザ、グループ、ポリシー •

    特にポリシーは数が多いが必ずすべて設定する。グループ、動的グループ、サービスへのポリシー設定が必要。 • Oracle Cloud MigrationsのIAMポリシー- VMware • Oracle Cloud MigrationsのIAMポリシー- AWS • (VMwareソース環境の場合のみ)リモート・エージェント・アプライアンスの接続要件 • https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/cloud-migration/cloud-migration-remote-agent-appliance.htm#cloud- migration-remote-agent-appliance • ネットワーク接続:External Network(Oracle Cloud Migrations Serviceと通信するためのネットワーク)、Internal Network (vCenterと通信するためのネットワーク)それぞれの要件を確認 • DNSによる名前解決も必須 • oraclecloud.comドメインの名前解決と、vCenter serverやESXiホストのFQDNを名前解決できる必要がある。 • vSphere権限:検出、レプリケーションを行うためにvCenterの権限が必要。 • (VMwareソース環境の場合のみ)エージェント依存性 • https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/cloud-migration/cloud-migration-manage-agent-dependencies.htm • (VMwareソース環境の場合のみ) VMware仮想マシンとディスクのChange Block Trackingを有効化(デフォルトoff) 主な事前要件(詳細は必ずマニュアルをご確認ください) 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 9
  9. 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 11 前提条件デプロイのスタックで自動生成されるリソース(2024年5月現在)

    Oracle Cloud Migrationsの前提条件のデプロイ 作成される場所 数量 補足 リソース・マネージャのスタック 指定したコンパートメント 1 前提条件デプロイのスタック コンパートメント 指定したコンパートメント 2 「Migration」:OCMのリソース(ソース環境、プロジェクトな ど)を配置するコンパートメント 「MigrationSecrets」:資格証明を格納するコンパートメント タグ・ネームスペース Rootコンパートメント 1 スキップ可。既存のネームスペースを利用することも可能 動的グループ Rootコンパートメント 6 IAMポリシー Rootコンパートメント 2 IAMポリシー 指定したコンパートメント 8 オブジェクト・ストレージのバケット 指定したコンパートメント 1 スキップ可。既存のバケットを利用することも可能 Vault 指定したコンパートメントの下の MigrationSecretsコンパートメント 1
  10. 移行ステップの概略 – VMwareソース環境の場合 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates

    12 ソース環境の作成、エージェントの登録 1. 検出 アセットのメタデータと使用状況を保持 2. インベントリ ソースから複数ボリュームのデータを アップロード 4. 実行 3. アセットとプラン アセットの互換性(シェイプ、サイズ、 コスト試算)推奨の評価 アセット(仮想マシン)の検出 アセットの分析とプロジェクトのスコー ピング アセットをターゲット・リソースにマッピ ング 実行プランの自動生成 リソース・マネージャで環境のデプロイと 起動 OCI Oracle Cloud Migrations Service お客様テナンシ オンプレミス VMware環境 VM VM エージェント・ アプライアンス VM VM vCenter リモート接続 マイグレーション・ プロジェクト インベントリ ハイドレーション・ インスタンス マイグレーション プラン インベントリ アセット ソース環境 マイグレーション アセット 検出 エージェント依存関係 アセット・ソース 検出スケジュール 検索 バケット シークレット リソース・ マネージャ ターゲットVCN 検出 レプリケーション スタック作成 ボリューム作成 インスタンス作成 11/7/2024 *AWSの場合もステップは同様だが、エージェントは存在せず に直接OCMのサービスからAWSのサービスへ接続する。
  11. Oracle Cloud Migrations コンソール画面 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or

    its affiliates 13 概要ページのステップ記載に従って実施していくことで、 環境構築から移行まで実施することが可能
  12. 1. 検出 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 14

    (VMwareソース環境) リモート・エージェント・アプライアンスによる検出 1. OCIコンソールからOVAファイルをダウンロード。リモー ト・エージェント・アプライアンスは検出とレプリケーショ ンを行うための仮想マシンイメージ 2. リモート・エージェント・アプライアンスを既存環境の VMware上で起動しOCMサービスの中に登録 3. 検出プロセスをリモート・エージェント・アプライアンスか ら実行 4. 検出したアセットのメタデータをインベントリに送信 (AWSソース環境) サービスによる検出 1. 登録したAWSアカウントに対して検出プロセスを実行 2. 検出したアセットのメタデータをインベントリに送信 OCI Oracle Cloud Migrations Service オンプレミス VMware環境 VM VM エージェント・ アプライアンス VM VM vCenter リモート接続 インベントリ インベントリ アセット ソース環境 検出 エージェント依存関係 アセット・ソース 検出スケジュール 検索 検出 11/7/2024
  13. VMwareソース環境の場合 環境構築:リモート・エージェント・アプライアンスのインストール 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates

    16 ソース環境のページからエージェントVMのOVAファイルをダウンロード OVAのデプロイ:ウィザードに沿ってネットワーク情報などを 入力して進める。 Internal NetworkとExternal Networkを指定。 作成できたら仮想マシンを起動する。
  14. VMwareソース環境の場合 環境構築:リモート・エージェント・アプライアンスをソース環境へ登録 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates

    18 「エージェントの登録」ボタンをクリックする とhttp://<AgentのIPアドレス>:3000に 自動で遷移
  15. VMwareソース環境の場合 環境構築:エージェント依存関係の追加 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates

    19 BroadcomのサポートサイトからVMware Virtual Disk Development Kit(VDDK)をダウンロード https://developer.broadcom.com/sdks/vmware-virtual-disk-development-kit-vddk/7.0 7.0.U2のVDDKを選択してダウンロード VMware-vix-disklib-7.0.2-17696664.x86_64.tar.gz (VDDK 7.0.2) Migration ServiceではVDDK 7.0.2をサポートしており、vSphere 6.5, 6.7, 7.0 環境に対応(2024年6月現在。詳しくはエージェントの依存関係の管理) ダウンロードしたファイルを エージェント依存関係としてアップロード
  16. VMwareソース環境の場合 環境構築:アセット・ソースの作成 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates

    20 vCenterのSDKエンドポイントのURLを登録 https://<vCenterのFQDN>:<option port番号>/sdk vCenterで適切な権限を持ったユーザ名/パスワードを入力。 ボールト内のシークレットとして保存される。
  17. AWSソース環境の場合 エージェントの作成や登録は不要。アセット・ソースの作成から開始。 環境構築:アセット・ソースの作成 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its

    affiliates 21 AWSのアカウントIDとリージョンを入力 AWSのアクセス・キーIDとシークレット・アクセス・キーを入力。 ボールト内のシークレットとして保存される。
  18. アセットの検出 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 22

    任意のタイミングで検出実行可能 スケジュール実行も可能 ソース環境にある仮想マシンの情報が取得できる • 仮想ディスク • ネットワーク • CPU、メモリ使用率 • リアルタイムメトリック、履歴メトリック • vSphereタグ
  19. 2. インベントリ Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 23

    • 検出された仮想マシンの情報がアセットとし て格納される • アセットの詳細を確認可能 • 移行プロジェクトの作成と分析に利用される 11/7/2024
  20. インベントリ 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 24

    インベントリではサマリーやアセットのリストや詳細表示、 アセット内の検索と検索の保存が可能
  21. インベントリ 3. 移行の計画 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates

    25 • 移行プロジェクトを作成し、対象とするアセットと移行プラン を定義 • 移行プラン • 移行プロジェクトの中に複数の移行プランを作成可能 • 移行戦略の選択 • ソース:CPU/メモリ • 戦略:現状維持/平均/ピーク/パーセンタイル • アセスメント結果の互換性確認 • シェイプの選択 • 推奨シェイプ / 優先シェイプタイプ • 推定コストの確認 • デプロイ先の構成 • ターゲット・アセットの構成が自動作成された後に、手動で 構成(シェイプなど)を修正することも可能 アセット アセット アセット アセット 移行 プロジェクト 移行 プラン 移行 プラン アセット 移行 プロジェクト 移行 プラン 移行 プラン 11/7/2024
  22. 移行プロジェクトの作成 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 26

    以降は「単純な移行プロジェクトの作成」を選 択した場合の手順
  23. 移行プロジェクトの作成 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 27

    移行プロジェクトの中に移行対象とするアセットを追加する また、移行プランを作成する(複数可)
  24. 移行プランの作成 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 28

    ターゲット・アセットの選択と、それらをどのような方針で移行するかの ターゲット戦略を定義。(現状維持/平均/ピーク/パーセンタイル) ターゲットのネットワークやインスタンスのシェイプの指定もここで行う。 (システム推奨/シェイプタイプの選択) 定義に従った推定コストも表示可能。 互換性やエラー、推定コストの確認が可能
  25. 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 29 移行戦略には以下の設定項目があり、設定値に応じて移行先インスタンスのシェイプサイズが決定される

    • リソース・タイプ:サイズ変更対象のリソースを選択(「デフォルト」選択でCPUとメモリー両方のサイズが対象に) • 戦略タイプ:サイズを決定するための方針を選択 • 現状維持:移行元の仮想マシンのサイズと等しくする • 現状維持以外の選択肢:メトリックの値をもとに仮想マシンのサイズを決定(利用には次ページの設定が必要) • 平均:メトリックの平均値をもとにサイズを決定 • ピーク:メトリックの最大値をもとにサイズを決定 • 百分位数:メトリックのパーセンタイルごとの値をもとにサイズを決定 • P50, P90, P95, P99から選択(「P50」は中央値を意味) • 調整乗数(オプション項目):リソースのサイズに掛算する係数を入力 • 1未満の数値を入力した場合 • 移行元の仮想マシンよりもサイズが小さくなる(戦略タイプが「現状維持」のとき、0.5を設定すると移行元と比較してサイズが半分のシェイプに) • 1以上の数値を入力した場合 • 移行元の仮想マシンよりもサイズが大きくなる(戦略タイプが「現状維持」のとき、2.0を設定すると移行元と比較してサイズが倍のシェイプに) 移行戦略の概要 メトリック値 時刻 メトリック値 P50 (中央値)
  26. 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 30 戦略タイプで選択できるメトリックには二種類あり、利用するためにはそれぞれをアセット・ソースで有効化する必要あり。

    戦略タイプでメトリックを利用するためには有効化が必要 履歴メトリックと リアルタイム・メトリック の二種類
  27. 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 31 有効化の設定後、検出を行うことでvCenter

    Serverから仮想マシンのメトリックがOCIに取り込まれる → 最新のデータを利用したい場合は検出を行ったうえで移行計画の作成を行う(検出のスケジューリングも利用可能) それぞれ含んでいるデータが異なり、メトリック間隔ウィンドウ(過去1日間、過去7日間、過去30日間)に対応 • 履歴メトリック:メトリック間隔ウィンドウごとの平均値 • 平均メモリー使用量 • 平均ネットワーク使用量 • CPU平均使用量 • リアルタイム・メトリック:CPU使用率などの時系列のメトリックデータ → 戦略タイプで百分位数を選択した場合はランタイム・メトリックのみ選択可能 戦略タイプで選択可能なメトリックについて
  28. ボリュームのレプリケーション: • ソース環境で仮想マシンのスナップショットが作成される。 (Vmwareの場合)一時的にバケット内にスナップショットが 配置される。 • OCI側でハイドレーション・インスタンスが起動し、ブート・ボ リュームと追加でアタッチされるストレージがブロック・ボリュー ムとしてアタッチされてデータがレプリケートされる •

    スケジュール実行可能 • (VMwareの場合)Block Change Tracking有効であ れば、前回実行からの差分スナップショットが取得される • (AWSの場合)自動的に差分スナップショット取得される インスタンス起動: • OCI上で起動可能な状態にブート・ボリュームが修正される • 移行されたボリュームからターゲット・インスタンスを起動する ため、移行プランからリソース・マネージャ・スタックを生成 • テスト用、本番用、などにむけて別々の適用プランを作成 可能 4. 移行の実行 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 33 OCI お客様テナンシ オンプレミス VMware環境 VM VM エージェント・ アプライアンス VM VM vCenter ハイドレーション・ インスタンス バケット シークレット リソース・ マネージャ ターゲットVCN スナップショット・ レプリケーション ボリューム作成 データ書き込み インスタンス起動 マイグレーション プラン スタック作成 レプリケーション・ プラグイン
  29. 前回レプリケーション時からの差分のみを転送することでレプリケーション時間を短縮 全データをレプリケーションするのは時間がかかるため、初期レプリケーション後に差分レプリケーションをスケジュール実行し、 最新データに追いついたら移行を完了することが可能。 レプリケーションの差分転送 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or

    its affiliates 35 初回レプリケーション 数時間 差分レプリケーション 数十分 差分レプリケーション 数十分 インスタンスの起動 1週目 全データ対象 2週目 更新データのみ 3週目 更新データのみ 移行完了 差分転送の利用イメージ AWSソース環境の場合 • 設定は不要。デフォルトでスナップショット間で変更されたブロックのみをレプリケー トする。 VMwareソース環境の場合 • Migration Serviceでレプリケーション操作をする際に完全か差分かの制御は できず、VMware側の設定でChange Block Tracking(CBT)が有効に なっていれば自動的に差分のスナップショットが取得される。 • Change Block Tracking(CBT)はデフォルトでは無効。 • Change Block Tracking(CBT)を対象のVMとアタッチされているすべての ディスクに対して有効化する必要がある。設定変更にはVMの再起動が必要。 • VMレベルの設定 ctkEnabled = "TRUE" • 各仮想ディスクの設定 scsix:x.ctkEnabled = "TRUE“ • 参考 https://knowledge.broadcom.com/external/article/344998
  30. リソース・マネージャ・スタックの生成とデプロイ 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 36

    移行プランからリソースマネージャのスタックを作成し、 デプロイすることでターゲットのインスタンスを作成 リソース・マネージャのページからスタックの状態や デプロイのログを確認することも可能
  31. Oracle Cloud Migrationsサービスを利用の際はテスト移行を推奨しており、例えば以下のような流れで移行を進める 1. 例えばシステム毎など、同時に移行する単位でVMアセットを分けて移行プロジェクトに紐づける 2. 移行プランを作成し、移行先サブネットやシェイプを設定 3. レプリケーションを実行(スケジュール実行可能) ※

    差分レプリケーションを利用したい場合、VM停止を伴うCBTの設定を完了させるタイミングを設ける。 4. スタックを作成/デプロイ ※ スタックデプロイ前に行った最後のレプリケーションまでの状態でコンピュート・インスタンスが作成される。デプロイ以降にインスタンスへのデータ同期は行われない。 5. 移行テストとアプリケーションテストを行い、必要に応じてアセットのVMに変更を加えて3からやり直す 6. 本番移行で2~4を繰り返す ※ 現行環境への更新停止を行い静止点を取ることと、システム切り替え作業までのシステム停止期間を見据えておく。 アセット検出してから移行完了までの流れの一例 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates VM VM VM テストプラン 本番移行プラン 勤怠管理システム プロジェクト プロジェクトに紐づく アセット群 本番スタックデプロイ 移行前最終確認実施 プロジェクトに紐づく移行プラン群 テストスタックデプロイ1 動作確認テスト実施 テストスタックデプロイ2 性能テスト実施 現行環境への 更新停止 システム切り替え等の実施 移行先環境での運用開始 システム停止期間 差分レプリケーション (定期スケジュール実行) 最終同期の 差分レプリケーション
  32. 移行後のOCIコンピュート・インスタンスを正常に動作させるために、一部のOSレベルの変更を移行元仮想マシンに加える 必要がある(VMレプリケーションの理解)。移行後の動作についてテストを十分に行ったうえで本番移行を行うこと。 LinuxとWindows仮想マシンに共通で必要な場合がある変更 • トラブルシューティングのためのシリアルコンソール機能の有効化 • OCI DHCPサービス利用のための構成 • ハードコードしたMACアドレスの削除

    • 静的IPアドレス設定の消去 • DNS設定の消去など • OCI NTPサービス利用のための構成(インスタンスに対するOracle Cloud Infrastructure NTPサービスの構成) Linux仮想マシンに必要な場合がある変更 Windows仮想マシンに必要な場合がある変更 (赤字はブートさせるために必須で、作業が必要) • /etc/fstabにて、UUIDまたはLVM名を用いたデバイス参照に変更 • udevルールの削除 • SSHアクセス有効化 • OCIモニタリング等を利用するためのOracle Cloud Agentインストール • OS管理ハブ・プラグインの有効化 • 他のクラウドエージェントの削除 • virtIOドライバのインストール(Linuxではkernel3.4以降で準仮想化 ドライバがサポートされている。Windows仮想マシンでは手動追加が 必須) • SANポリシーをOnline Allに変更 • RDP (Remote Desktop Protocol) 接続の有効化 • VMware toolsの削除 仮想マシン移行プロセスで必要な場合がある設定変更 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 38
  33. 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 39 OCI上でのWindows

    ServerのOSライセンスは、持ち込み(BYOL)、またはOCIが提供するWindows OS課金を利用することが可能。 • BYOLの場合はお客様側でライセンスの責任を持つこと • 現時点ではOracle Cloud Migration Serviceでインスタンスを移行した直後はWindows OS課金の対象とならない。 OCI提供の Windows OS課金を利用したい場合は、移行されたインスタンスを一度カスタムイメージに落としてエクスポートし、Windowsイメージ としてイメージを再度インポートしなおしてからインスタンスを再作成する必要がある。 • Oracle Cloud Migration Serviceで移行されたインスタンスのイメージにはWindowsの属性が付与されておらず、そのイメージ から起動されたインスタンスはOCIのKMSに登録できずWindows課金のインスタンスとすることができないため。 Windows ServerのOSライセンスについて 移行後のVMインスタンス (OS属性: Linux) カスタム・イメージ 作成 エクスポート カスタム・イメージ (OS属性: Linux) オブジェクト・ストレージ バケット カスタム・イメージ (OS属性: Windows) OS属性:Windows をつけてインポート VMインスタンス (OS属性: Windows) →OCIのKMSに登録できる。 Windows OS課金対象のイ ンスタンスとなる。 新規インスタンス 作成
  34. MOS Doc 3043044.1 OCI Compute - How to Change Operating

    Sytem For Instances Created By Oracle Cloud Migration (OCM) 前述のOCIのWindows課金を利用するための対応策を自動化するためのpythonスクリプトを利用することも可能 • https://github.com/oracle-quickstart/oci-cloud-migrations/tree/main/Scripts/os_update_instance update_OS_instance.py • 入力パラメータ(JSON形式で指定) • コンパートメントOCID, インスタンスOCID, バケット名, OSバージョン等を指定 • スクリプト内で実行される内容 • インスタンス詳細情報を取得 • カスタム・イメージを作成 • アタッチされたブロック・ボリュームを取得 • ブート・ボリューム、アタッチされたブロック・ボリュームのバックアップを作成 • インスタンス詳細情報を保存 • カスタム・イメージをバケットにエクスポート • カスタム・イメージをバケットからインポート • 既存のインスタンスを終了 • インポートしたイメージから新規インスタンスを作成 • 作成したインスタンスにブロック・ボリュームをアタッチ OCIのWindows課金利用するための修正スクリプト 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 40 所要時間参考値 50GBのブート・ボリュームを持つインスタンス1つで40分程度
  35. • 価格を教えて下さい • Cloud Migration自体は無償です。ただし、レプリケーションやデータの蓄積用にテナンシのリソースが消費されま す。(コンピュート、オブジェクト・ストレージ、ブロック・ストレージ、VCN) • OCIへ移行後、コンピュート・インスタンスのデータをソース環境の仮想マシンへレプリケーションする機能はありますか? • いいえ。OCIからソース環境への逆方向レプリケーション機能は提供されていません。

    • 移行(レプリケーション)はどのくらいの期間実施できますか? • 現時点では特に時間の制限はありませんが、将来的には制限される予定です。一般的にはレプリケーション開始 から30日以内での移行完了を推奨します。 FAQ 11/7/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 41 公開FAQ https://www.oracle.com/jp/cloud/compute/virtual-machines/migration/faq/
  36. Our mission is to help people see data in new

    ways, discover insights, unlock endless possibilities.