若者と一緒に走る アジャイル開発伴走支援

私は入社以来関わる全てのプロジェクトでアジャイル開発をしています。
その経験を活かし、この3年間いくつかのアジャイル開発チームの伴走支援を主務としてきました。

またそれと並行して、社内の新人研修にも関わり始めました。
チームで開発することを学んでもらい、私たちはその支援を行います。

私たちが伴走する実際の現場には、若者が含まれることが多々あります。

新人研修を経て、その中の誰かと一緒に開発をしていく。
新人研修をしながら、昨年までの誰かと開発をしている。

今まさに、このサイクルの中にいます。

若者たちは何に悩み、何を頑張り、何を学んでいるのでしょうか。
私が出会ってきた若者たちの成長の様子とそれに関わる私たちのお話ししたいと思います。

Transcript

1. 若者と一緒に走る アジャイル開発伴走支援 小川 慎 (watti) 2025/10/04 スクラム祭り 2025
2. 小川 慎 (watti/ogawatti) アジャイル開発伴走支援 テックリード 2 2
3. 参考文献 https://speakerdeck.com/chinmo 3 3
4. この発表の文脈 製造業系企業グループ ソフトウェア開発受託子会社 アジャイル専門支援組織 その一人として感じたこと 説明不十分なところもあるかと思いますが この辺りを踏まえてい聞いていただけると幸いです 4 4
5. アジャイル開発伴走支援とは 5 5
6. アジャイル開発伴走支援 開発者と一緒にコードを書いて検証活動を行う 限定された支援期間をもって次のチームに移っていく よりよいアジャイルチームを増やしていく活動 6 6
7. ちいとぽでいうところの Enabling team 7 7 https://teamtopologies.com/key-concepts https://teamtopologies.com/key-concepts
8. ≠ アジャイルコーチ ちょっとアジャイル経験の多い開発者 コーチングもするけどチームの一員として前にも出る 同じチームの開発者として一緒に汗をかく 8 8
9. 若者と一緒に 9 9
10. 伴走支援が必要とされる状況 1 0 1 0
11. 伴走支援が必要とされる状況 1 1 1 1
12. このケース https://speakerdeck.com/chinmo/it-would-not-be-fun-when-life-is-easy-done-by-17-dot-5-years-scrum-in-the-countryside?slide=68 https://speakerdeck.com/chinmo/it-would-not-be-fun-when-life-is-easy-done-by-17-dot-5-years-scrum-in-the-countryside?slide=68 1 2 1 2
13. アジャイル開発をこれから始めるが うまくいくか不安 1 3 1 3
14. 不安 スキル不足・ミスマッチ 経験不足 難易度が高い 若者にとっては当然、任せる方も心配 1 4 1 4
15. 伴走したとして 半年そこらじゃ不安は解消されない (スキル・経験・難易度) 限定された支援期間をもって 次のチームに移っていく 1 5 1 5
16. 不安があっても チームが自分たちでやれそうだ やっていくぞを目指す 1 6 1 6
17. やれる・やるぞになってもらうために 一つの正解を知ってもらう 成長を実感してもらう 主体的に動いてもらう 1 7 1 7
18. 一つの正解を知ってもらう 1 8 1 8
19. コードの読み書き コードを読む 意図を理解する 分かりやすいコードを体感する コードを書く どうやって考え、表現しているか やること・考えることを言語化する 手が止まったら学びの機会ととらえる 良いコードを目指す 1 9 1 9
20. 理解を大事にする 2 0 2 0 https://www.youtube.com/watch?v=AAGSD_c-my0 https://www.youtube.com/watch?v=AAGSD_c-my0
21. 分からないことへ向き合う 公式大事 生成AIを活用して理解を深める 分からないことを表明して頼る 体系的に学ぶ必要性を知る 勉強会に参加する 2 1 2 1
22. 表明・発信する デイリーで声を上げる 分報で常に発信しておく 分からないところ 予想・仮説 何を学んでいるか 理解したこと 2 2 2 2
23. 主体的に動く 伴走は期間限定なのでいなくなる 大体できる先輩から別のチームに移動していく 誰かがいなくなった時に困らないように 自分の成長を大事にする チームでできるようになる 2 3 2 3
24. そのために ふりかえりを大事にする 2 4 2 4
25. 〇〇ができるようになった系に自分で気付ける 2 5 2 5
26. 他人からの評価で初めて気付く成長もある 2 6 2 6
27. 他人からの評価で初めて気付く成長 習慣、マインド、プロセス等 上手くなってきた、は実感しにくい 問いかけたり伝えることで実感してもらい そういった成長にも目を向けてもらえるように 2 7 2 7
28. どうやって上手くなる？ 2 8 2 8
29. 率先して上手を見せる コードを読み書きする 理解を大事にする 分からないことへ向き合う 表明・発信する 主体的に動く ふりかえりを大事にする 2 9 2 9
30. 3年間やって見ての学び 自分はやるべきことをやる 感じ取ってもらえるものはちゃんとある チームが自分たちでやり始めるのを待つ 必要と思ってやるので上手くなるし継続する 若者は伸び代しかなく、伴走しがいがある 必要性に駆られている 固定概念・抵抗が少ない 可能性を信じられる 3 0 3 0
31. 上手を見る機会が減ってない？ 3 1 3 1
32. 見る機会の喪失 小さく早く作ることが求められる エースが頑張る 小さなチームが溢れる エース級ゴロゴロいない すごい先輩とご一緒する機会が少なくなる 3 2 3 2
33. 見て学べない ローカルマキシマ問題 環境の中での最上位が限界になる 正解を知らないと正解は分からない エースがいたとして、発信してくれないと分からない 過程や振る舞いがリアルタイムに見えるのが大事 3 3 3 3
34. 伴走できるチーム数に限りがある 伴走支援は問題解決手段にはなり得るが... 全員が伴走したとして4チーム 伴走支援以外の活動もしているので現実はもっと少ない 社内には一緒に仕事をしたことない人の方が圧倒的に多い 毎年何十人もの新人が入ってくる 新人のアサイン先問題 成長速度を上げるには 3 4 3 4
35. 新人研修 3 5 3 5
36. 新人研修 伴走支援と同じ時期に新人研修も担当し始めました 支援とは異なる関わり方 未経験者も多いので、見せても理解の助けにならない 講師として関われる人は多くなく、時間も限られる 大事にしてほしいことを伝える 失敗できる環境でどんどんトライしてもらう 3 6 3 6
37. 大事にしてほしいこと 学び続ける チームで協働する 自分の成長に向き合う 3 7 3 7
38. 学び続ける 技術トレンドはどんどん変わる これからもずっと学びが必要 学び方を学ぶ、上手に学ぶ 3 8 3 8
39. チームで協働する 学生時代とは大きく異なるのはおそらくここ 一人ではできないことをチームでやる そのために互いに助け合う チームで成長する 3 9 3 9
40. 自分の成長に向き合う 過去の自分と比較する 焦らない 理解を大事にする 4 0 4 0
41. 成長に気付く ふりかえりをしてもらう ルーブリックによる評価 自己評価 ... 自分たちで成長に気づく 他者評価 ... 他人からの評価で成長に気付く 支援でやっていることとは違っても、大事なことは同じ 4 1 4 1
42. なぜ伴走支援や新人研修に関わっているか 4 2 4 2
43. より良いチームと働きたい 4 3 4 3
44. すごい人たちと最高のプロダクトを作りたい 今のチームのエキスパートたちと プロダクト作りに全力で集中してみたい 4 4 4 4
45. これからすごくなる人たちともやってみたい 4 5 4 5
46. 育成に関わって 一緒にやれる機会を待つ もし自分がそのチームでなくても 素晴らしいチームが生まれたらそれも最高だと思う 4 6 4 6
47. まとめ 4 7 4 7
48. 若者に伴走してアジャイル開発をしています 4 8 4 8
49. 新人研修も始めました 4 9 4 9
50. 最高のチームで最高のプロダクトを作りたい 5 0 5 0
51. 未来のすごい人たちともできるように 5 1 5 1
52. おわり 5 2 5 2