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SpringAIで作るMCPサーバ

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June 08, 2025
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 SpringAIで作るMCPサーバ

この資料は、JJUG CCC 2025 Spring LTで発表された「SpringAIで作るMCPサーバ」に関する内容です。

MCP(Model Context Protocol)とは
MCPは、AIサービスとアプリケーションやツールを連携させるためのプロトコルです。資料の図では、AIサービスが処理A、B、Cを行い、MCPを介してツールアプリケーション1やアプリケーション2、そしてCline Claud Desktopのようなサービスと接続されるイメージが示されています。
JavaとSpring AIによるMCPサーバ

Spring AIの中にMCPの実装が追加されており、Springフレームワークを使用しているユーザーにとって利用しやすいとされています。

しかし、現時点ではX(旧Twitter)での日本語の関連ポストが非常に少ない(重複をカウントしても10件程度)ため、その作成方法が紹介されています。
簡単なMCPサーバの作り方
以下の4つのステップで、Spring AIを使用して簡単なMCPサーバを構築できます。
1.
リポジトリのクローン: git clone https://github.com/spring-projects/spring-ai-examples を実行します。
2.
サンプルへの移動: cd ./spring-ai-examples/model-context-protocol/weather/ で該当のディレクトリに移動し、パスを確認します。
3.
JARファイルの作成: 該当ディレクトリをIDEなどで開き、Mavenを使用してJARファイルを作成します。
4.
MCPサーバ設定の追加: ClineやClaud for DesktopなどのツールにMCPサーバの設定を追加します。
MCPサーバの設定例
設定の一例として、以下の形式が示されています。
"mcp-server": {
"command": "java",
"args": [
"-Dspring.ai.mcp.server.stdio=true",
"-Dspring.main.web-application-type=none",
"-Dlogging.pattern.console=",
"(サンプルのソースのパス)/target/mcp-weather-starter-webflux-server-0.0.1-SNAPSHOT.jar"
]
}
MCPサーバのカスタマイズ
作成したMCPサーバに新しい機能や処理を追加したい場合は、以下の方法で拡張できます。

別クラスの作成: WeatherService.java のような既存のクラス名を変更し、McpServerApplication.java の読み込みを修正することで、新しいクラスを追加できます。

処理の追加: 以下の形式でメソッドを追加することで、新たな処理を定義できます。
以上で、Spring AIを用いたMCPサーバの構築からカスタマイズまでの基本的な流れが要約されます

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June 08, 2025
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