Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
コミュニティから始まった農業IoTとの7年間 ——人との関わりが教えてくれたこと
Search
Sponsored
·
Your Podcast. Everywhere. Effortlessly.
Share. Educate. Inspire. Entertain. You do you. We'll handle the rest.
→
Yuji Chino
August 21, 2026
Technology
75
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
コミュニティから始まった農業IoTとの7年間 ——人との関わりが教えてくれたこと
PyCon JP 2026 発表資料(
https://2026.pycon.jp/ja/talks/JQZ7N3
)
Yuji Chino
August 21, 2026
More Decks by Yuji Chino
See All by Yuji Chino
自分を知ることから始まる生存戦略
peacemaker07
2
510
すいか農園記
peacemaker07
2
510
AWSをMotoでmockしてユニットテスト!
peacemaker07
5
4.3k
オープニング(こんなときなので第2弾 テレワーク × チームを考える in Agile Shinano)
peacemaker07
0
380
テレワーク × 僕(こんなときなので第2弾 テレワーク × チームを考える in Agile Shinano)
peacemaker07
0
380
Pythonと便利ガジェット、サービス、ツールを使ってセンシング〜見える化してみよう
peacemaker07
5
6.8k
Other Decks in Technology
See All in Technology
会社紹介資料 / Sansan Company Profile
sansan33
PRO
24
430k
SmartHR Engineering Team Deck
smarthr
1
3.1k
LLM・AIエージェントシステムベストプラクティス
shibuiwilliam
6
1.6k
20260817_生成AIの動向と中学校・高等学校での活用を考える_v1.00_公開用
doradora09
PRO
0
140
AI-DLC実践録_フルサイクル開発への挑戦
miyuc
0
320
Rust×eBPFでEDRっぽいものをつくる
sunlife3
1
470
【GCC2026】鉄拳8でのVFX開発事例
bandainamcostudios
PRO
0
120
AIに持続⼒を与える 判断の⻑期記憶設計
eiei114
1
440
コーチングの奥義 何もしないテクニック
jinwatanabe
0
140
Flutter × BLE Centralを自前Pluginで実装する設計パターン - MethodChannel / EventChannelで作る双方向ブリッジの実践 / Building Custom Flutter BLE Central Plugins: Bidirectional Bridging with Method & Event Channels
bitkey
PRO
0
190
同じWAFが、攻撃の“形”は弾く── 正当な“形”の不正は通す
kuroneko13
0
250
研究開発部の紹介 / Sansan R&D Profile
sansan33
PRO
4
24k
Featured
See All Featured
How to Build an AI Search Optimization Roadmap - Criteria and Steps to Take #SEOIRL
aleyda
1
2.1k
Test your architecture with Archunit
thirion
2
2.4k
Money Talks: Using Revenue to Get Sh*t Done
nikkihalliwell
0
470
Leveraging Curiosity to Care for An Aging Population
cassininazir
1
470
Discover your Explorer Soul
emna__ayadi
2
1.3k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
24
4.1k
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
97
6.8k
HU Berlin: Industrial-Strength Natural Language Processing with spaCy and Prodigy
inesmontani
PRO
0
650
So, you think you're a good person
axbom
PRO
2
2.1k
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
PRO
659
62k
AI Search: Where Are We & What Can We Do About It?
aleyda
0
7.8k
Navigating Algorithm Shifts & AI Overviews - #SMXNext
aleyda
1
1.6k
Transcript
コミュニティから始まった農業 IoTとの7年間 ——人との関わりが教えてくれたこと 当社HP @chinoppy0727 #pyconjp2026 #pyconjpD
自己紹介 氏名 所属 知野 雄二(ちの ゆうじ) @chinoppy0727 株式会社日本システム技研( JSL)/長野県長野市 エンジニア歴
23年 当社HP
職務経歴 組み込み系 業務システム系 携帯電話・釣銭機の 汎用機での損調システム 開発・保守 ソフトウェア開発(C言語) 約5年 Web・IoT系 →
店舗向けパッケージ開発 約8年 検針補助アプリ/IoT遠隔 監視 → Web系開発・ECサイト開発 9年以上 ★ここから Python
GEEKLAB.NAGANO ITエンジニアのための「秘密基地」 • • • 長野市内・周辺における、テクノロジーの知識やノウハウの 集積基地を目指しています 勉強会・イベントを開催 社外のエンジニアと交流できる場 平日9:00〜18:00は無料開放(ドロップイン無料)。
作業等でお気軽にご利用ください。
今日の軸は、この 2つ 「私にとってのコミュニティ」 「エンドユーザーが本当に求めるものは何か」
聞き終わったあと、みなさんが 「好きなことで、誰かと関わってみようかな」 「どうして〇〇を作るのか、どうして〇〇を続けているのか、 考えてみようかな」 そう思えたら、うれしいです
発表後にお話したいこと 意図せず〇〇に育ててもらった • エンドユーザーの本当にやりたいことを どう知ろうとしているか • ★他、質問・疑問等あれば何でも歓迎👍
レジュメ 1 コミュニティが方向を 与えてくれたこと 私にとってのコミュニティ 2 ユーザーの声と、 運用のちょっとした工夫 エンドユーザーが本当に求めるもの 3
人との関わりから得た問いは、 実務にも通じる ユーザーが求めるものは
① コミュニティが方向を 与えてくれた
あなたにとって、 エネルギーをもらえる場は、 ありますか?
僕にとって、 それは"コミュニティ "でした
【原点】 ITエンジニアが集まるシェアハウスに 住んだこと そこにいたのは、 楽しそうに技術の話をする人たち 日々、当たり前のように学び続ける人たち
刺激と、エネルギーと、続ける力をもらった 自分のやりたいこと をやってみる 新しい やりたいことが出てくる 主に電子工作 共有し、フィードバックをもらう 他の人の好きなことを聞く そこから ——
電子工作イベントを 自分で開催 ぎーらぼでもイベント開催
PyCon JPへの参加、登壇 さらに知らないことを知る楽しさ、 学び合える嬉しさ PyCon JP 2019 登壇情報
エンジニア以外のコミュニティにも 参加するようになっていた コーチング、ストレングス、人事—— 自分の"強み"や "できること "への学びが広がった
長野で開催された IoT系のワークショップに参加した そこで、農業を営む方と出会い、 農業IoTへの関わりが始まった
私にとってエネルギーがもらえる場は ――”コミュニティ ”でした やるきっかけ、続ける力、 活かせる場所、そして人との"つながり" 私にとってはコミュニティでしたが、 みなさんは、どこでしょうか?
② ユーザーの声と、 運用のちょっとした工夫
今回のユーザーは —— 小規模な農家(ほぼ家族経営) ・システムにコストはかけられない (数千円/月) ・見るのは、スマホが中心 ・まずは農家仲間のなかで使う
足りないところを、持ち寄って作り始めた 誘ってくれた農家の方 センサー・ハード面を担当 私 クラウド・Webを担当 出会いから約1ヶ月後には、見える化までは完成 (Raspberry Pi + AWS
+ Django) スマホでグラフと表(温度やpF)を見るだけの シンプルなシステム
None
スピード感をもって開発できるように つくらない Python統一 デバイス・クラウド・Web、 なるべく すべてPythonで統一 よいサービス・よいライブラリ等を使う コスト意識 まず試す 利用料も意識して抑える
エラー処理などは最小限で、 (月に数千円で収まるように) まず動かす
「遠くからハウスの温度がわかるようになって、 現地に行く手間が減って助かっている」 と喜んでいただけた😭
追加した機能 • • • • • • • • ダウンロード機能
デバイス管理 通知管理 ユーザー情報変更 パスワード変更 ヘルプ、 FAQ お問い合わせ管理 アラート通知 通知管理ページ アラート
「通知が来るから安心して、 今の仕事ができるようになった」 「数値を根拠に作業ができるようになった」 と声をいただきました😭
AWS Cloud ・現地状況確認機能 ・ダウンロード機能 ・デバイス管理 ・通知管理 ・ユーザー情報変更 ・パスワード変更 ・ヘルプ、 FAQ
・お問い合わせ管理 Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) AWS IoT Core Amazon DynamoDB AWS Lambda ・アラート通知機能 (スマホアプリ) Cloud Messaging Authentication
どんな問い合わせがあったか 1 ログイン・パスワード関連( 最多) 例:ログインできない、機種変更でログインできなくなった 2 通信・データ不達 例:温度が表示されない、異常値が出る 3 端末登録エラー
例:IDを入力しても登録できない 4 複数人・複数端末での通知共有 例:家族の分もアラートを受け取りたい 5 有効期限・更新料金 例:更新の手続き・支払い方法について
わかりづらいところで最多 「Webページ」と「スマホアプリ」で、 ログインユーザー、パスワードが別々 「ログインユーザーが同じ」が 求められていたのに、応えきれなかった Webページ スマホアプリ
【保守・運用面】 特別なことはしていない 大事にしていること ・障害を起こさないこと ・発生した時に早く気づけること ・ライブラリの更新、エラー通知の仕組み → 早期発見・対応につながった
ユーザーが「便利」「使いやすい」と思うものが、 本当の「便利」「使いやすい」になる。 ユーザーに寄り添う、現場の方にフィードバックをもらう。 それが、使い続けてもらうことにもつながる。 自分にとっては当たり前の技術が、 ユーザーの毎日を変えるきっかけになっている
エンジニアの腕の見せ所 使いやすい画面・機能はもちろん提案 セキュリティ・プライバシーといった →非機能要件・保守・運用
③ 人との関わりから得た問いは、 実務にも通じる
Webサービスでも、業務システムでも、 社内ツールでも —— 「エンドユーザーが本当に求めるもの」を どうやって知っていますか?
正直に言うと、 汲み取りきれなかったことばかり 例えば—— ・そういうことを言いたかったのか ・それを最初にいってほしかった・・・
どうしたら、本当に求めるものに近づけるのか 現地に行く チームで向き合う 顧客にも思い込み がある 思い込みがある前提で話す 思い込みは無くせない、 当たり前すぎて 自分の当たり前を あって当たり前
言わないことがある 当たり前に思わない だからこそ、ひとりで →システムを使用している 場に行く 抱え込まない →やることを チームメンバーに アウトプットして フィードバックをもらう →実際に動くものを早く 確認してもらう
顧客のビジネス・業界を知っていますか? 顧客のビジネスを 知っていますか? どんな業界か? ・業界特有の事情がある ・どんな顧客、ユーザーが使うシステムか ・知ろうとする姿勢そのものが、 ・どう稼いでいるか 信頼への一歩になる ・どこが重要な稼ぎどころか
(そこがダメになると利益が落ちるところ) ・今どこに注力しているか
今日の 業界ニュース 今日の AIニュース
相手のことを知る 相手に興味をもつ 相手にアウトプットする 毎日の小さな行動の積み重ね ユーザーが求めていることを知る 顧客への信頼にも繋がっていく
振り返ると、いつも起点は 「好きだから」「面白そうだから」「やってみたい」 シェアハウスも、農業IoTも、 コーチングも 気づいたら、それが 誰かの役に立っていて、業務にも活かされていた
コミュニティ含めたひととの関わりが 自分を育ててくれ、実務にも通じている —— コミュニティ仲間、上司、同僚、農家さん、顧客との対話もまた、 自分を育ててくれていた
対面も大事にしていきたい —— 現場に行くこと、生で対話することが 自分以外の別の場にも目を向ける
技術力も大切、 エネルギーをもらえる場所との関わり・ 相手との対話の積み重ね 継続して使い続けてもらえる、役に立つシステムにも、 自分のキャリアにもつながる。
ご清聴ありがとうございました 🙏