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『楽楽精算』15年の進化と未来への挑戦 〜経理の"楽"から、すべての働く人の"楽"へ〜 / r...

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August 07, 2025
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『楽楽精算』15年の進化と未来への挑戦 〜経理の"楽"から、すべての働く人の"楽"へ〜 / rakustechcon2025-rakurakuseisan

◆イベント名
RAKUS Tech Conference 2025
https://techcon.rakus.co.jp/2025/

◆発表タイトル
『楽楽精算』15年の進化と未来への挑戦 〜経理の"楽"から、すべての働く人の"楽"へ〜

◆登壇者
楽楽精算開発部 開発2課 課長 高波 顕二郎

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August 07, 2025
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Transcript

  1. 楽楽精算とは? 成長がもたらした技術負債 8
 システムの複雑性 50機能 以上のモノリス デザインの負債 700画面 以上の旧デザイン システムの負債

    150万行 以上のコードベース 100人以上のエンジニアやデザイナが15年かけて積み上げた技術負債は開発スピードの低下へ...
  2. 楽楽精算とは? AIの進化によりバックオフィス業務もDXからAXへ 9
 人が経理業務を行うことをシステムが効率化するだけでなく、AIエージェントが自律的に経理業務 を行う世界観 稟議申請 領収書 クレカ明細 精算伝票 対話

    結果の提供 AIエージェント この領収書の 精算をしておいて 精算伝票を 作成しました! 稟議どれだっけ... クレカの明細 来てるかな... 稟議申請 領収書 クレカ明細 精算伝票
  3. 楽楽精算とは? AIの進化によりバックオフィス業務もDXからAXへ 10
 人が経理業務を行うことをシステムが効率化するだけでなく、AIエージェントが自律的に経理業務 を行う世界観 稟議申請 領収書 クレカ明細 精算伝票 対話

    結果の提供 AIエージェント この領収書の 精算をしておいて 精算伝票を 作成しました! 稟議どれだっけ... クレカの明細 来てるかな... 稟議申請 領収書 クレカ明細 精算伝票 楽楽精算もまだまだ進化が必要!
  4. 全ての"楽"を実現する改善 現在:UI/UXを根本から改善 17
 15年間のデザイン負債を解消するために、デザインシステムを導入し継続的にUI/UXを改善でき る開発体制を構築 • デザインシステム策定: 楽楽シリーズのUI統一を図るためにデザイナとFEでスタート • 楽楽精算UIの刷新:

    2025年度から段階的にUI刷新とデザインシステムの導入を実施 • 継続的改善の仕組み: デザイナ・FE・BEのスクラムチームを組成 デザインシステムとスクラムチームで UI/UXの継続的な改善へ
  5. 革新と技術戦略 レガシー開発からの脱却を実現する技術戦略① 〜新基盤〜 21
 レガシー基盤 新基盤 新機能開発 エンハンス開発 既存画面 新画面

    利用ユーザ エージェント API 新しい楽楽精算のイメージ • 新基盤を構築しモダンアーキテクチャで開発 ◦ リファクタリングによる負債解消ではなく、 モダン技術基盤上で新機能(エージェント向 けAPIなど)を開発 ◦ 主要機能にドメインモデルやオニオンアーキ テクチャを適用 ◦ 一部の機能から、フロントエンドエンジニアと 協働してReactを用いたSPAを開発
  6. 革新と技術戦略 レガシー開発からの脱却を実現する技術戦略① 〜新基盤〜 22
 レガシー基盤 新基盤 新機能開発 エンハンス開発 既存画面 新画面

    利用ユーザ エージェント API 新しい楽楽精算のイメージ • 新基盤を構築しモダンアーキテクチャで開発 ◦ リファクタリングによる負債解消ではなく、 モダン技術基盤上で新機能(エージェント向 けAPIなど)を開発 ◦ 主要機能にドメインモデルやオニオンアーキ テクチャを適用 ◦ 一部の機能から、フロントエンドエンジニアと 協働してReactを用いたSPAを開発
  7. 革新と技術戦略 レガシー開発からの脱却を実現する技術戦略① 〜新基盤〜 23
 レガシー基盤 新基盤 新機能開発 エンハンス開発 既存画面 新画面

    利用ユーザ エージェント API 新しい楽楽精算のイメージ • 新基盤を構築しモダンアーキテクチャで開発 ◦ リファクタリングによる負債解消ではなく、 モダン技術基盤上で新機能(エージェント向 けAPIなど)を開発 ◦ 主要機能にドメインモデルやオニオンアーキ テクチャを適用 ◦ 一部の機能から、フロントエンドエンジニアと 協働してReactを用いたSPAを開発
  8. 革新と技術戦略 レガシー開発からの脱却を実現する技術戦略① 〜新基盤〜 24
 レガシー基盤 新基盤 新機能開発 エンハンス開発 既存画面 新画面

    利用ユーザ エージェント API 新しい楽楽精算のイメージ • クラウドネイティブオンプレミスの実践 ◦ 新基盤ではk8sを導入しマイクロサービス化 を実施 • 今後は、競争優位性の高い既存機能を移植し負債 の縮小へ
  9. 革新と技術戦略 レガシー開発からの脱却を実現する技術戦略① 〜新基盤〜 25
 レガシー基盤 新基盤 新機能開発 エンハンス開発 既存画面 新画面

    利用ユーザ エージェント API 新しい楽楽精算のイメージ • クラウドネイティブオンプレミスの実践 ◦ 新基盤ではk8sを導入しマイクロサービス化 を実施 • 今後は、競争優位性の高い既存機能を移植し負債 の縮小へ 移植
  10. 革新と技術戦略 レガシー開発からの脱却を実現する技術戦略① 〜新基盤〜 26
 レガシー基盤 新基盤 新機能開発 エンハンス開発 既存画面 新画面

    利用ユーザ エージェント API 新しい楽楽精算のイメージ • クラウドネイティブオンプレミスの実践 ◦ 新基盤ではk8sを導入しマイクロサービス化 を実施 • 今後は、競争優位性の高い既存機能を移植し負債 の縮小へ 移植 システム負債を受け入れながら 製品成長と並行して改善を
  11. 革新と技術戦略 レガシー開発からの脱却を実現する技術戦略② 〜AI駆動開発〜 29
 例) GoogleDriveMCPを作成し、スプレッドシートの情報の入出力を可能に GoogleWorkspaceAPIを利用して、drive上のファイルを検索・閲覧・編集できるMCPサーバ GoogleDriveMCP(自作) 公式MCP API

    Google Drive API Google Sheets API Google Docs API Google Slides API Google Drive API 検索 ◯ ◯ 閲覧 ◯ △ 編集 △ × 公式MCPはReadOnlyで検索特化。スプレッドシートは最 初のシートしか読めない、PDFを読めない等の制限あり。 スプレッドシートで作成された定義書(レガ シーなドキュメント)から情報を読み取りプロ グラムに反映させることができ、よりシームレ スにAIを活用した開発が可能。