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AIへの再指示を抑える要件、設計、デザイン等のモバイル開発コンテキストの渡し方

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September 09, 2025
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 AIへの再指示を抑える要件、設計、デザイン等のモバイル開発コンテキストの渡し方

◆イベント名
モバイルTechCafe~モバイルとAI駆動開発~
https://rakus.connpass.com/event/365427/

◆発表タイトル
AIへの再指示を抑える要件、設計、デザイン等のモバイル開発コンテキストの渡し方

◆登壇者
株式会社ラクス 楽楽精算開発部 開発3課 平川 裕多

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September 09, 2025
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Transcript

  1. 4 なぜAIとの"すれ違い"は起きるのか? ⼀⾏コードがはいりますandroid:configChanges="grammaticalGender" • 情報過多: 指⽰が多すぎて、AIが重要な要件を⾒失う • 情報不⾜: 情報が⾜りず、AIが"推測"で実装する •

    曖昧な指⽰: 「いい感じに」では、解釈がブレる • モバイルの暗黙知: 画⾯遷移や状態管理など、特有の"お作法"が伝わらない AIのせいじゃない。 「伝え方」 に原因があった 。
  2. 6 【実践】"伝わる"作業指⽰、Before/After 【再指⽰になる指⽰】 【⼀発で決まる指⽰ 】 *BViewはItemをタップされても画⾯遷移していない *これをCViewに遷移するようにしたい。 *Itemタップ時には以下の部分に記載されている ```具体的な実装箇所``` *

    また、CViewはDisplayInfoを受け取る前提となっているため作成す る必要がある。 * そのためにはAViewに習い、API通信を⾏う必要がある ```具体的な実装箇所``` * ただし、既存のAPI通信部分はレガシーな実装になっているため、 *async/await実装にラップしたasync関数を⽤意して利⽤すること * エラーハンドリングは別実装するのでTODOコメントを記載するこ と AViewを参考にして、BViewでItemがタップされたら CViewに遷移させたい
  3. 7 【実践】モバイル特有の"暗黙知"を⾔語化する 「当たり前」だと思っていることこそ、 AIに伝えるべき最重要情報。 【レイアウト】 ❌「ローディング画⾯を上に表⽰して」 ✅「ZStackでナビゲーションバーより⼿前に 表⽰して」 【状態管理】 ❌「ユーザー情報を画⾯に表⽰して」

    ✅「Viewの⽣存期間と同期させたいので @StateObjectで⽣成して」 【⾮同期処理テスト】 ❌「⾮同期処理のテストを作成して」 ✅「Task.sleepは禁⽌。Mockのコールバック でタイミングを制御して」 【命名規則】 ❌「APIエラーを処理して」 ✅「〇〇ドメインのエラーなので handle〇〇APIErrorとして」