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rakus.matsumoto

October 07, 2021
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Transcript

  1. #RAKUSMeetup ©2021 RAKUS Co., Ltd. 20年物プロダクトの フロントエンドを 改善するための取り組み 株式会社ラクス フロントエンドエンジニア

    松本 和馬
  2. #RAKUSMeetup 松本 和馬 ◆お仕事 <経歴> 2021年4月まで(ラクス入社前)  ・SIerでWeb系の受託開発  ・EC事業会社でアプリケーションエンジニア 2021年5月 ラクス入社

    <ラクスでの担当業務> メール共有システム「 MailDealer」の フロントエンドを担当 新機能実装やフロントエンド改善に奮闘中 ◆プライベート <スキ> 我が子/ネイティブアプリ開発 /おつまみ自炊 <最近のマイブーム> 干し肉の作り方を動画で研究 ※冷蔵庫でパンチェッタ製造中
  3. #RAKUSMeetup 目次 1. 担当プロダクト(MailDealer)の紹介 2. 見えてきたフロントエンドの課題 3. 課題解決に向けた取り組み 4. フロントエンドチームとしての

    レガシー改善の取り組み
  4. #RAKUSMeetup 1.担当プロダクト(MailDealer)の紹介

  5. #RAKUSMeetup       について https://www.maildealer.jp/ • メール共有・管理システム • お問い合わせメールを集中管理し会社やチームで共有できる • 約20年に渡り、継続開発している

  6. #RAKUSMeetup 開発体制について これまでの開発体制 開発チーム ラクスベトナム 開発チーム + 2021年5月〜 フロントエンドチーム 「餅は餅屋」の精神で、分業による生産性向上を狙う

    バックエンド領域 フロントエンド領域
  7. #RAKUSMeetup 参画してわかったこと • 四半期毎に新機能をリリース ◦ 顧客要望に応えるため、スピーディに機能開発を続けている ◦ 売上シェアを広げるためにも、必要なサイクル • トレードオフとして、技術の最新化が遅れている

    ◦ バックエンドの改善は適宜実施されているが、 フロントエンドの改善は必要最低限で止まっている印象
  8. #RAKUSMeetup 2.見えてきたフロントエンドの課題

  9. #RAKUSMeetup 課題例1:廃止されたHTML仕様の残党 MailDealerの対応ブラウザ (2021年10月現在) Google Chrome、Microsoft Edge、Firefox 、Safari ※いずれも最新バージョン それなのに・・・

    <font size="12" color="red">残党</font> <nobr>この部分は改行されません</nobr> HTML Living Standard に準拠させていきたい 緊急度は低いけど
  10. #RAKUSMeetup 課題例2:秘伝のタレ = CSS 秘伝のタレのように継ぎ足しされてきたので・・・ CSS再設計 & AltCSS導入して保守しやすくしたい 緊急度は低いけど •

    似たようなスタイルの乱立 • クラス名からどのUIを修飾しているのか連想できない • !important を !important で上書き !important !important 継ぎ足されるほど、保守性が低下していく
  11. #RAKUSMeetup 課題例3:PHPとの結合度の高さ JSとPHPのコードを分離して開発効率を上げたい 緊急度は低いけど $js .= ‘ function W_chng_confirm(url1,url2){ if(window.confirm("{$gS[1]}")){

    W_chng(url1,url2); } }’; 例:PHPに直書きされたJSコード • JSなのかPHPなのか瞬時に判断 できない • ユニットテストがし辛い • 参照ジャンプやシンタックスハイラ イトが効かない(※エディタによる) 開発効率が下がる
  12. #RAKUSMeetup レガシー改善は必要なのか? このまま放置し続けても大丈夫? 機能開発 > レガシー改善 開発の優先度

  13. #RAKUSMeetup レガシー改善は必要なのか? • このまま放置し続けるとまたレガシー化が進む • いつの間にか生産性が下がっている可能性がある • エンジニアのモチベーションも下がりかねない 売上貢献できる事業なので 数年先も継続的な機能開発が続くはず

    前提
  14. #RAKUSMeetup ラクスの行動指針の1つ 小さく試して大きく育てる Let’s try it!

  15. #RAKUSMeetup 3.課題解決に向けた取り組み

  16. #RAKUSMeetup 「課題:古いHTML仕様の残党」退治 • やること:代替案で置換していく ◦ そう、修正は簡単 <font size="12" color="red">残党</font> <span

    class="c-msg--warn">残党</span> • ただし、修正対象箇所:6,000箇所 ◦ 影響範囲が広いので対象を絞って少しずつリファクタリング • もちろんテストは必要 ◦ 修正前後で見た目に差異がないことを担保する必要がある ◦ クロスブラウザで確認
  17. #RAKUSMeetup 6,000箇所 × 4ブラウザ分のテストを 目視で確認していく・・・?

  18. #RAKUSMeetup • 修正前後のスクリーンショットを比較し、 見た目に差異がないかをチェックするテスト ビジュアルリグレッションテストの試験導入 変更前のスクリーンショット 変更後のスクリーンショット 差分を検出

  19. #RAKUSMeetup 今回使用したテストライブラリ ツール 説明 Playwright ヘッドレスブラウザを操作するための Node.jsライブラリ コードに従ってブラウザの自動操作や、スクリーンショットの収録 が可能 1つのテストコードでクロスブラウザの自動操作が可能

    reg-suit 2つの画像を比較し、差分レポートを出力する Node.jsライブラリ
  20. #RAKUSMeetup ビジュアルリグレッションテストの流れ テストコード作成 スクリーンショット収録 画像比較 &レポート出力 結果確認 Playwright reg-suit テストコードを作成する

    テストコードを実行する reg-suit を実行してレポートを出力する 出力されたレポートをチェックし、合否を判定する STEP.1 STEP.2 STEP.3
  21. #RAKUSMeetup ビジュアルリグレッションテストの効果 3割程度のテスト工数削減見込み 手動テストの場合の工数 ビジュアルリグレッションテストの工数 (内訳) 1ブラウザあたり3分 × 4ブラウザ 12分/テスト1件

    8分30秒/テスト1件 (内訳) 1テストコード作成:8分 テスト結果確認:30秒
  22. #RAKUSMeetup 今後も少しずつ安全に、改善を続けていく

  23. #RAKUSMeetup 4.フロントエンドチームとしての レガシー改善の取り組み

  24. #RAKUSMeetup フロントエンドチームの構成 フロントエンドチームのメンバ内訳 レガシー寄りの技術 モダン寄りの技術 技術スタック・課題感が似ている レガシーチームを発足 (今年7月)

  25. #RAKUSMeetup レガシーチームの取り組み 1. フロントエンド課題の共有と相互解決 2. 成功例の水平展開 3. レガシーならではの技術力の底上げ

  26. #RAKUSMeetup レガシーチームの取り組み 1. フロントエンド課題の共有と相互解決 2. 成功例の水平展開 3. レガシーならではの技術力の底上げ

  27. #RAKUSMeetup 1.フロントエンド課題の共有と相互解決 • 週1回のチームMTG • 各プロダクトで発生したフロントエンドの課題を共有し、チームで解 決策を模索する プロダクトA の担当 単体試験で摘出できるバグが、結合試験で見つかっちゃって

    プロダクトB の担当 プロダクトBでは〇〇観点の試験で摘出漏れを防いでるよ プロダクトA の担当 なるほど!取り入れてみる!
  28. #RAKUSMeetup レガシーチームの取り組み 1. フロントエンド課題の共有と相互解決 2. 成功例の水平展開 3. レガシーならではの技術力の底上げ

  29. #RAKUSMeetup 2.成功例の水平展開 水平展開することで 効率的なレガシー改善を目指す プロダクトA の担当 JSとPHPを完全分離したら、頗る開発しやすくなったよ。 プロダクトB の担当 うちもやろうと思ってたんだよ!

    効率的なリファクタリングの進め方とテスト方法を教えて!
  30. #RAKUSMeetup レガシーチームの取り組み 1. フロントエンド課題の共有と相互解決 2. 成功例の水平展開 3. レガシーならではの技術力の底上げ

  31. #RAKUSMeetup 3.レガシーならではの技術力の底上げ • 新旧幅広いフロントエンド技術の習得 古めの技術例 新しめの技術例 HTML4.01 XHTML CSS2.1 HTML

    Living Standard CSS Level 4 スキルマップの策定、定期的な勉強会開催 • バックエンド側の言語・フレームワークも理解
  32. #RAKUSMeetup プロダクトの垣根を超えて 効率的にレガシー改善を目指す