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データチームの立ち上げから、データを会社のメイン戦略に位置付けるまでの軌跡@DATA SUMM...

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November 26, 2025

データチームの立ち上げから、データを会社のメイン戦略に位置付けるまでの軌跡@DATA SUMMIT 2025

▼概要:
本資料は2025年11月26日に開催された primeNumber 社主催の DATA SUMMIT 2025 における資料です。

▼イベントURL:
https://primenumber.com/data-summit/2025

▼セッション概要:
"人とデータの力"を掲げる当社でも、データは最初から最重要戦略ではありませんでした。データを専任に扱うチームもなく、完全未経験の私が一人データエンジニアとして活動を開始。そこからいかにしてチームを立ち上げ、データを会社のメイン戦略にまで押し上げたのか。その軌跡と、皆様の組織で活かせる学びをお伝えします。

▼セッションURL:
https://primenumber.com/data-summit/2025?session=TS-3

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Ryo Suzuki

November 26, 2025
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Transcript

  1. © primeNumber.Inc 会社概要 株式会社HR Force 会社名 事業内容 代表者 設⽴ HRソリューション事業

    村⽥泰⼦ 2018年2⽉(創業8年⽬) 所在地 東京都中央区⼋重洲2-2-1  東京ミッドタウン⼋重洲 ⼋重洲セントラルタワー35階
  2. © primeNumber.Inc 沿革 2015 2025 2015 事業発⾜ 2016 2017 2018

    2019 2025 2024 2023 現在 会社設⽴ 船井総研部署内 でIndeed広告代 理店事業を発⾜ 求⼈サイト& 配信システム 「採⽤GO」 ローンチ Indeed ゴールドパート ナー認定 株式会社 HR Force 設⽴ 浜松町オフィス 移転 採⽤データ⼀元 管理サービス 「Azapt」 ローンチ 東京駅直結、 東京ミッドタウ ン⼋重洲に オフィスを移転 Recruiting Cloud 導⼊社数8,000社 突破 採⽤マーケティング ツール 「Recruiting Cloud」 ローンチ ⼈事の成⻑志向型コミュニティ 「リクルーティングクラブ」 ローンチ
  3. 鈴木 凌 株式会社 HR Force DS統括部DXグループ Dataチーム, Opsチーム マネージャー 2021年に株式会社

    HR Forceへ新卒入社。 インサイドセールスチーム、新規事業チームを経て DXチームへ異動し、 Salesforce管理者、全社 Opsとして業務最適化を推進。 次第にデータ活用の重要性を感じ、全社データ基盤の構築を提案し、導 入を主導。 その後、データチームを立ち上げ、現在はマネージャーを務める。 業務外においては、コミュニティ活動にも積極的に取り組み、 primeNumber User Group(#p_UG)やSnowflake Community (#SnowVillage)ではリーダーを務める。
  4. © primeNumber.Inc よくある失敗 よくある失敗: - データ基盤を作れば、事業成長するはずだ ( = 手段の目的化) 私の起点:

    - 事業成長のためには、データ基盤が必要だ ( = 課題解決の手段) 誰もデータ活用なんてしたくないし、ましてや SQLなんて書きたくない やりたいのは、目の前の課題を解決すること、より売り上げをあげていくこと → 使われない基盤が誕生する可能性が高い
  5. © primeNumber.Inc Small Start, Quick Win(最短でまずは結果をだす) × データ基盤構築   → 活用方法を模索 ◦ ビジネス課題の特定

    → そのための最小限の仕組み 「今、現場が一番困っていること」を解決するための武器を、最短で作って渡す
  6. © primeNumber.Inc - ビジネスメンバーにヒアリングを実施する - ビジネスメンバーの近くに座り、日々の業務を観察する  → 言語化できない課題や、第三者の視点から客観的に判断する   90分

    × 1-2回/日 × 15人 × 30日 = 月間コスト:約450時間以上 伝統的なやり方、解決策不明な課題の場合、当人たちが課題と認識していない場合もある 事例 - 現場で見つけた「 90分」もの待機時間 抽出(30分) 開く(30分) DL(30分)
  7. © primeNumber.Inc 90分 × 1-2回/日 × 15人 × 20日 =

    月間コスト:約450時間以上 5分 × 1-2回/日 × 15人 × 20日 = 月間コスト:約25時間以上 信頼を勝ち取っただけではなく、データ基盤が日々の業務でなくてはならないものになった 事例 - 現場で見つけた「 90分」もの待機時間 抽出(30分) 開く(30分) DL(30分) SQL(3分) ログイン( 2分) DL(0分) 大幅に削減
  8. © primeNumber.Inc データは「人の営み」の結果 - データに問題がある場合、それをデータ基盤の中で修正することは焼け石に水の状態となること も多々ある - “Garbage In, Garbage

    Out” という言葉も存在する データは人の営みの結果を記録しているもの データが汚い要因は、現場のオペレーションが汚い(整っていない)こと
  9. © primeNumber.Inc 組織の壁は「ストーリー」で越える - 各組織が KPI の数値達成を追うことで生じる組織間の対立はしばしば起こる - 例)IS vs

    FS のアポの品質の問題 対立、場合によっては政治といった 組織の課題は言葉を用いて、ストーリーで超えていく それぞれの目標や考えを、 より上位の「目的」ですり合わせ、一つのストーリーに する そして、データ基盤は、そのストーリーをファクトで支える「根っこ」 である
  10. © primeNumber.Inc マインドセット - ビジネスをエンジニアリングする - 現場改革はきれいごとだけではない - 今の仕組みを変えたくない人も存在する 反対する人は、性格が悪いわけではなく「新しい仕組みへの不安」や「評価制度とのミスマッチ」という

    バグが、引き起こしていることが多い プログラム同様、人間関係や感情のもつれも、対話と仕組みでデバッグしていく それもまた、ビジネスにおけるエンジニアリングの一部
  11. © primeNumber.Inc 90分 × 1-2回/日 × 15人 × 20日 =

    月間コスト:約450時間以上 5分 × 1-2回/日 × 15人 × 20日 = 月間コスト:約25時間以上 信頼を勝ち取っただけではなく、データ基盤が日々の業務でなくてはならないものになった 【再掲】事例 - 現場で見つけた「 90分」もの待機時間 抽出(30分) 開く(30分) DL(30分) SQL(3分) ログイン( 2分) DL(0分) 大幅に削減
  12. © primeNumber.Inc 事例 - データ基盤が「商品」に変わった瞬間 - 信頼を土台に、さらに深く入り込む - 「何気ない会話に参加する」「隣で仕事をする」「雑談を積極的にする」「 Slackを徘徊」

    - 社内用レポートに対し、特にエンタープライズのお客様については、担当が現場で 手作業(肉付け)を実施していることに気づく - 「肉付け」部分をシステム化 → 新商品(DaaS)誕生 担当が現場で実施している肉付けこそが、顧客への提供価値であることがわかる データ基盤がCost Center(社内効率化)→ Profit Center(顧客への価値提供)に進化
  13. © primeNumber.Inc 技術選定、プロダクト選定が文化を作る - 運用体制の永続性 - 枯れた技術であるか、特殊なスキルが不要か、自社の採用力や資金力と合致しているかを見つ め、将来の運用持続性を逆算する - 開発思想

    - 機能差がなくなってきた今だからこそ、「どういう思想で作られたのか」が使い心地や自社への フィット感を左右するため、自社と合致しているかを確認する - コミュニティ - 活発なコミュニティがあるプロダクトは、知見の共有も早く、私たちのフィードバックが製品に反映さ れるスピードも速い傾向があるため、コミュニティも観点に入る 上記を「将来どうありたいか 」という視点を基に検討すること が重要 行動が文化を作るが、プロダクトによってオペレーションが変わる ため、密接に関わる