Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Amazon Forecast Getting Start
Search
貞松政史
October 11, 2019
Technology
0
1.5k
Amazon Forecast Getting Start
2019.10.11 DevelopersIO 2019 in Osaka
貞松政史
October 11, 2019
Tweet
Share
More Decks by 貞松政史
See All by 貞松政史
Amazon Forecast亡き今、我々がマネージドサービスに頼らず時系列予測を実行する方法
sadynitro
0
320
今日のハイライトをシステマティックに
sadynitro
1
46
はじめてのレコメンド〜Amazon Personalizeを使った推薦システム超超超入門〜
sadynitro
1
1.2k
予知保全利用を目指した外観検査AIの開発 〜画像処理AIを用いた外観画像に対する異常検知〜
sadynitro
0
660
20230904_GoogleCloudNext23_Recap_AI_ML
sadynitro
0
730
Foundation Model全盛時代を生きるAI/MLエンジニアの生存戦略
sadynitro
0
830
Amazon SageMakerが存在しない世界線 のAWS上で実現する機械学習基盤
sadynitro
0
190
Amazon SageMakerが存在しない世界線のAWS上で実現する機械学習基盤
sadynitro
0
1.6k
みんな大好き強化学習
sadynitro
0
1k
Other Decks in Technology
See All in Technology
[SRE kaigi 2025] ガバメントクラウドに向けた開発と変化するSRE組織のあり方 / Development for Government Cloud and the Evolving Role of SRE Teams
kazeburo
3
1.5k
Site Reliability Engineering on Kubernetes
nwiizo
6
3.6k
プロダクト開発、インフラ、コーポレート、そしてAIとの共通言語としての Terraform / Terraform as a Common Language for Product Development, Infrastructure, Corporate Engineering, and AI
yuyatakeyama
6
1.4k
20250122_個人向けCopilotどうなん
ponponmikankan
0
190
コスト削減と精度維持を両立!類似画像検索システムの内製化成功事例
shutotakahashi
0
320
やっちゃえ誤自宅Nutanix
yukiafronia
0
320
2週に1度のビッグバンリリースをデイリーリリース化するまでの苦悩 ~急成長するスタートアップのリアルな裏側~
kworkdev
PRO
8
5.5k
Autify Company Deck
autifyhq
2
41k
GraphRAG: What I Thought I Knew (But Didn’t)
sashimimochi
0
110
あなたの興味は信頼性?それとも生産性? SREとしてのキャリアに悩むみなさまに伝えたい選択肢
jacopen
5
2k
プロダクト価値を引き上げる、「課題の再定義」という習慣
moeka__c
0
160
ObservabilityCON on the Road Tokyoの見どころ
hamadakoji
0
110
Featured
See All Featured
Building Adaptive Systems
keathley
39
2.4k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
328
38k
A better future with KSS
kneath
238
17k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
232
140k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
49k
XXLCSS - How to scale CSS and keep your sanity
sugarenia
248
1.3M
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
3.6k
Fontdeck: Realign not Redesign
paulrobertlloyd
82
5.3k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
222
9.1k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
521
39k
Docker and Python
trallard
43
3.2k
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
PRO
656
59k
Transcript
みんな⼤好き時系列予測 〜Amazon Forecastで時系列予測やってみた〜 データアナリティクス事業本部 インテグレーション部 貞松 政史
スライドは後で⼊⼿することが出来ますので 発表中の内容をメモする必要はありません。 写真撮影をする場合は フラッシュ・シャッター⾳が出ないようにご配慮ください Attention
3 ⾃⼰紹介 • ⽒名 • 貞松 政史 (サダマツ マサシ) •
所属 • データアナリティクス事業本部 • インテグレーション部 開発チーム • 岡⼭オフィス勤務 •好きなAWSサービス • SageMaker • Lambda • Forecast ← new!
4 本セッションのゴール Amazon Forecast だいたいわかった ü Amazon Forecastの概要 ü コンソール上での操作⼿順
ü なんとなくの活⽤イメージ
5 本セッションで話さないこと 時系列予測の理論的な(深い)話 がっつりシステムに組み込む話
6 おしながき 1. Amazon Forecastとは 2. 時系列予測の基礎 3. コンソール上でのForecastの操作⼿順 4.
オープンデータを使った使⽤例
7 Amazon Forecastとは 1. Amazon Forecastとは 2. 時系列予測の基礎 3. コンソール上でのForecastの操作⼿順
4. オープンデータを使った使⽤例
8 Amazon Forecast とは 機械学習の経験なしで使⽤できる Amazon.comと同じテクノロジーに 基づいた正確な時系列予測サービス
9 で、何ができるの︖ ü 予測したい数値を含む時系列データをインポート ü 時系列予測のアルゴリズムを選択して学習を実⾏ (AutoMLを利⽤すればアルゴリズムの選択も不要︕) ü 学習済みモデル(予測⼦)を⽤いて予測を作成 これだけで時系列予測ができちゃう
10 Forecastのメリット データの収集 データの前処理 学習アルゴリズムの実装 学習済みモデルの性能検証 予測の可視化 通常の時系列予測のプロセス ⾃前で準備・実装
11 Forecastのメリット データの収集 データの前処理 学習アルゴリズムの実装 学習済みモデルの性能検証 予測の可視化 Forecastを利⽤した時系列予測のプロセス ⾃前で準備 Forecastの機能
12 Forecastの活⽤領域 • ⼩売の需要予測 • 在庫予測 • 収益・売上・キャッシュフローの予測 • 従業員・労働⼒の計画
• ウェブトラフィックの⾒積 • Amazon EC2のキャパシティ予測 etc…
13 Forecastの利⽤⽅法 • コンソール上で使⽤ ← 今回はこれ • AWS CLIで使⽤ •
Jupyter Notebookで使⽤ • AWS SDKで使⽤ (for Python, for Java など)
14 時系列予測の基礎 1. Amazon Forecastとは 2. 時系列予測の基礎 3. コンソール上でのForecastの操作⼿順 4.
オープンデータを使った使⽤例
15 時系列予測とは
時間的な連続性を持つ過去の実績データから未来の数値・傾向を予測する ? ? ?
16 どうやって予測するのか 0 2 4 6 8 10 12 1
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 value 0 10 20 30 40 50 60 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 value temp 予測対象データ⾃体の傾向 季節変動・トレンド →その他外部要因(周辺環境の変化、世界情勢)など 古典的な統計⼿法や機械学習を適⽤することで予測
17 コンソール上でのForecastの操作⼿順 1. Amazon Forecastとは 2. 時系列予測の基礎 3. コンソール上でのForecastの操作⼿順 4.
オープンデータを使った使⽤例
18 Forecastの構成要素 データセットグループ データセット(必須) TARGET_TIME_SERIES データセット(任意) RELATED_TIME_SERIES データセット(任意) ITEM_METADATA 予測⼦(予測⽤の学習済みモデル)
予測
19 コンソール上でのForecastの操作⼿順 データセットグループ作成 データセット作成 データインポート 予測⼦の作成 予測の作成 予測の可視化
20 サンプルデータ http://archive.ics.uci.edu/ml UCI Machine Learning で公開されている電⼒利⽤量データ
21 データセットグループの作成 トップページ → Create dataset group
22 データセットグループの作成 データセットグループ名とドメインを⼊⼒
23 Forecast domain • RETAIL : ⼩売の需要予測 • INVENTORY_PLANNING :
サプライチェーンと在庫の計画 • EC2 CAPACITY : Amazon EC2 キャパシティの予測 • WORK_FORCE : 従業員の計画 • WEB_TRAFFIC : 今後のウェブトラフィックの⾒積もり • METRICS : 収益およびキャッシュフローなどの予測メトリクス • CUSTOM : その他すべての時系列予測のタイプ
24 データセットの作成 • データセット名 • データの時間刻み • スキーマ定義 • 必須のスキーマ
⁻ item_id ⁻ timestamp ⁻ target_value • 任意のスキーマ
25 時系列データの時間刻み 選択可能な時間刻みの単位 • minutes : 分 • hour :
時間 • day : ⽇ • week : 週 • month : ⽉ • year : 年
26 データインポート • データセットインポート名 • タイムスタンプフォーマット ⁻ yyyy-MM-dd HH:mm:ss ⁻
yyyy-MM-dd • IAMロール(S3のRead) • インポートするデータの場所 ⁻ S3バケット上のパス
27 予測⼦の作成
28 予測⼦の作成 • 予測⼦名 • 予測範囲(期間) • 予測の時間刻み • 予測アルゴリズムの選択
⁻ AutoML(⾃動選択) ⁻ Manual(⼿動選択)
29 予測⼦の作成 Forecastで使⽤可能な時系列予測アルゴリズム • ARIMA : ⾃⼰回帰和分移動平均 • DeepAR+ :
再帰型ニューラルネットワーク (RNN) を使⽤してスカ ラー (1次元) 時系列を予測するための、教師あり学習アルゴリズム • ETS : 指数平滑法 • NPTS : ノンパラメトリック時系列 • Prophet : 局所的なベイズ構造時系列モデル
30 予測⼦の作成 • Forecast dimensions • Backtest window ⁻ Number
of windows ⁻ Offset • Advanced configutations ⁻ ハイパーパラメータ設定など
31 作成した予測⼦の確認
32 作成した予測⼦の確認
33 作成した予測⼦の確認 平均平⽅⼆乗誤差 (Root Mean Squared Error, RMSE) 外れ値 (⼤きなズレ)
を より⼤きな誤差として扱う -0.2 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4 1.6 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39 41 43 45 47 49 51 53 55 57 59 61 63 65 67 69 71 73 75 77 79 81 83 85 87 89 91 93 95 97 99 値が⼩さいほど良い
34 作成した予測⼦の確認 重み付けされた分位損失 (weighted Quantile Loss) 値が⼩さいほど良い
35 予測の作成
36 予測の作成 予測名と予測⼦を⼊⼒
37 予測の可視化 27
38 予測の可視化 27
39 予測のエクスポート
40 予測のエクスポート • 予測エクスポート名 • 出⼒する予測結果 • IAM(S3 Write) •
出⼒先のS3バケットのパス
41 予測のエクスポート 指定したS3バケットのパスにファイル出⼒ ←予測結果データが ⼊ったCSVファイル
42 予測のエクスポート 以下の列項⽬を含む • item_id • date • p10, p50,
p90
43 ユースケース 1. Amazon Forecastとは 2. 時系列予測の基礎 3. コンソール上でのForecastの操作⼿順 4.
オープンデータを使った使⽤例
44 福岡市のインフルエンザ報告数 https://ckan.open-governmentdata.org/dataset/influenza401307fukuoka
45 データ仕様 データ期間︓2015年7⽉〜2019年8⽉(1週間刻み)
46 データの前処理 組み合わせて item_idに 年と週番号を週頭の 年⽉⽇に変換して timestampに そのまま target_valueに
47 データの前処理結果 item_id, timestamp, target_valueを持つデータに変換完了 item_idが⽇本語の値 → 問題なし ※但しファイルの⽂字コードがUTF-8になっていること
48 ここからはForcastの出番 あとは Forecast におまかせ︕
49 予測の可視化 ↑⽇本語のitem_id
50 予測の可視化
51 Bless you. インフルエンザには気をつけましょう
まとめ
53 まとめ Amazon Forecastは機械学習の経験が無くても 使⽤可能な時系列予測サービス データの収集・前処理さえしておけばGUI上で ポチポチするだけで時系列予測ができる 幾つかの制限・課題はあるものの既に時系列データを 蓄積している幅広い分野で活⽤できる可能性がある
54 結論 Amazon Forecast はいいぞ
55