Bill One Global Teamの⽴ち上げと組織作りについて

■イベント
Bill Oneにおけるグローバルな組織作り
https://sansan.connpass.com/event/311971/

■発表者
技術本部 Bill One Engineering Unit Globalグループ
長井 慎

■Bill One エンジニア 採用情報
https://media.sansan-engineering.com/billone-engineer

Transcript

1. Sansan株式会社 部署 名前 Bill One Global Teamの ⽴ち上げと組織作りについて Sansan技術本部 Sansan技術本部 技術本部 Bill One Engineering Unit Global グループ ⻑井 慎
2. ⻑井 慎 Sansan株式会社 技術本部 Bill One Enginnering Unit Core Business グループ アメリカの⼤学でCSを学び、外資⾦融機関でのエンジニアを経 て、2021年9⽉にSansan途中⼊社。 Sansanではインボイス管理サービス「Bill One」の開発に従事。 2022年からはBill Oneの海外展開に注⼒するためにGlobal Team に異動。Global Teamの⽴ち上げを経験。
3. 今⽇話すこと Bill Oneを海外向けのプロダクトにするために作られた Global Teamの⽴ち上げでどのような課題に向き合い、 どのような学びがあったか
4. ⽬次 - Bill One Global Teamとは - Global Team⽴ち上げの苦労 - まとめ
5. Sansan の Global 展開タイムライン 2022 2023 2024 to be continued… 2015 2013 … US ⼦会社設⽴ シンガポール ⼦会社設⽴ Bill One Global Team 開始 Bill One ビジネスカード Project 開始 SGDC 開始 Sansan Global Development Center, Inc. Bill One Global Group
6. Sansanの働き⽅を変えるサービス 個⼈向けサービス 請求書受領から、 ⽉次決算を加速する インボイス管理サービス 契約データベースから、 収益を最⼤化する 契約データベース 営業DXサービス 名刺管理から、収益を最⼤化する あらゆる顧客接点で 営業機会を逃さない マルチチャネルフォーム 法⼈向けサービス 名刺アプリ タッチで交換。スマートに管理。 受注業務のDXから、 事業を加速する 受注管理サービス 1 設⽴ 2007年6⽉ 資本⾦ 事業 働き⽅を変えるDXサービスの 企画・開発・販売 東京証券取引所 プライム市場 上場証券取引所 表参道本社 Sansan パラシオ 関⻄⽀店 福岡⽀店 中部⽀店 拠点 第三者機関認証の 取得状況 ISO/IEC 27001（ISMS） ISO/IEC 27017 JIS Q 15001（Pマーク） 66億88百万円 （2023年11⽉30⽇時点）
7. Bill One におけるGlobal Teamとは？
8. ⽇本以外のマーケットでBill Oneを売る - 2022年当時国内で順調に 売り上げを伸ばしていた - Bill Oneの海外PMFを 成功させるためのチーム
9. Bill One Global Teamの⽴ち上げに 参画するきっかけ
10. Global Teamに⼊ったきっかけ - ⼈が⾜りない - 3⼈のエンジニアで3⼈が兼務 - Bill Oneのことを知っていて⽇本語/英語でコミュニケーションが取れる⼈
11. Global Teamの当時の状況
12. 2022年のGlobal Teamのチーム状況 - マネジャーを含めて4⼈ - エンジニアは私と外国籍の2⼈ - チームの特性上さまざまなマイクロサービスを触る必要がある - 特定のドメインがない - 他チームとの密なコミュニケーションができない
13. 当時のチーム課題 - チーム内でコミュニケーションが取れていない - ⾔語の壁があり、⽇本語英語が混じり合い深いレベルで議論ができて いなかった - チーム外とコミュニケーションが取れていない - うまくコミュニケーションできないと思われ、他のチームから敬遠さ れていた - 業務に必要な情報は基本的に⽇本語で、⽇本語が苦⼿なメンバーが情 報に追いつけない - ドキュメントが⽇本語なので、必要なドキュメントを探すことができ ない
14. チーム内コミュニケーション課題 - チーム内でコミュニケーションが取れていない - ⾔語の壁があり、⽇本語英語が混じり合い深いレベルで議論ができて いなかった - チーム外とコミュニケーションが取れていない - うまくコミュニケーションできないと思われ、他のチームから敬遠さ れていた - 業務に必要な情報は基本的に⽇本語で、⽇本語が苦⼿なメンバーが情 報に追いつけない - ドキュメントが⽇本語なので、必要なドキュメントを探すことができ ない
15. チーム内コミュニケーション解決策 - 会話、ドキュメントを英語で統⼀ - ⾔語を統⼀したことで、チーム内のコミュニケーションが円滑になった - これは⼀定痛みを伴う - 当時のマネジャーは英語皆無だったので会議で何が起きているかわからな かった - 他のチームには「英語ですが、、、」と前置きして資料を渡す
16. チーム外コミュニケーション課題 - チーム内でコミュニケーションが取れていない - ⾔語の壁があり、⽇本語英語が混じり合い深いレベルで議論ができて いなかった - チーム外とコミュニケーションが取れていない - うまくコミュニケーションできないと思われ、他のチームから敬遠さ れていた - 業務に必要な情報は基本的に⽇本語で、⽇本語が苦⼿なメンバーが情 報に追いつけない - ドキュメントが⽇本語なので、必要なドキュメントを探すことができ ない
17. チーム外コミュニケーション課題 - 各チームが対応しなければいけないマイクロサービスのversion upなどの アナウンスなどが⾏き届かない - リリースなど全体のプロセスがGlobal Teamのせいで遅れる - ドキュメントを探すまでに時間がかかる - Global Team起因のインシデントの初動の遅れ - 他のチームが対応する
18. チーム外コミュニケーション解決策 - 少しずつ他のチームを巻き込みながら、Global Teamは怖くないものだと他のチームに知らせていった。 と同時にBill OneのGlobal化はGlobal Teamだけのものではなく全体でやっていくものだという認識付けも ⾏った > 具体例 : 英語版プロダクトの⾃動⽣成翻訳をBill One全体で改善
19. 巻き込むことでGlobal Team以外からも改善案が上がる - 初期のドキュメントはアシスタントに英訳してもらっていた - Global Team以外のメンバーがNotion AIで英訳を⾃動⽣成ツールを作成 - Global Teamの拡⼤、海外拠点の設⽴に向けてコードベースを全員が理解できるようにする横串が発⾜ ドキュメントの⽇英翻訳はNotion AIで⾃動⽣成 コメントやテストコードなどをわかりやすくするための チーム
20. チーム外コミュニケーション解決策 ⽇本スタンプを押すことで⽇本語翻訳 英語スタンプを押すことで英語翻訳 - 重要なSlackには翻訳を義務付け(スタンプ押すだけ)
21. ⽴ち上げから2年後の 現在のBill OneのGlobal化
22. 現在のBill OneのGlobal化の状況 2024年 2022年 Global Teamは4⼈で始まりました 海外拠点含めて50⼈以上のグローバルエンジニア が在籍(今後さらに増えます！) Slackや資料はほぼ⽇本語 Slackや重要な資料はほぼ⽇本語英語対応 ミーティングは⽇本語のみ Bill Oneの全体ミーティングで通訳を導⼊ Global化は基本的にGlobal Team主導 プロダクトに関わる多くのエンジニアがGlobal Teamのことを意識してくれるようになった マネジャーとメンバーの意思疎通が難しい マネジャーの英語⼒が劇的に向上！！ エスカレタスクのみ チームとしてドメイン(マイクロサービス)を持つ
23. まとめ - ミーティングやドキュメントでデフォルトの⾔語を採⽤することでチー ム内のコミュニケーションが円滑になる - ⾔語の壁から来る情報量の差はツールを使って⾃動化する - Global Teamが成功するためには、他のチームの協⼒が必要不可⽋ - 巻き込みや苦労を発信することで他の⼈も課題に気づいて改善してく れる。Global Teamとしてだけではなく、Bill OneとしてGlobal化が前 進した