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RAGのサービスをリリースして1年が経ちました

segavvy
May 30, 2024

 RAGのサービスをリリースして1年が経ちました

2024年5月30日に開催されたChatGPT Meetup Tokyo #7で、ChatGPTとIBM Watson Discoveryを連携させたRAGのサービスについてLTした際の資料です。

動画(スライド画面+音声)はこちらです。
https://www.youtube.com/live/ESdtIyMEktU?feature=shared&t=361

※個人で作成したものであり、内容や意見は所属企業・部門見解を代表するものではありません。

segavvy

May 30, 2024
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Transcript

  1. RAGのサービスをリリースして 1年が経ちました 多くのお客様に関わって得られた知⾒ 🄫2024 segavvy 2024/05/30 ChatGPT Meetup Tokyo #7

    1 @segavvy ※個⼈で作成したものであり、内容や意⾒は所属企業・部⾨⾒解を代表するものではありません。
  2. サイト内検索とは︖ 🄫2024 segavvy 2024/05/30 ChatGPT Meetup Tokyo #7 5 •

    ネットの情報を検索する • 検索プロバイダーが提供 • 企業の保有情報を検索する • 企業がサイト訪問客へ提供 ネット検索 サイト内検索
  3. ChatGPTなら 壁を越えられそう!! サイト内検索にChatGPTを組み合わせた理由 検索の利⽤側の想い • 検索して結果⼀覧を ⾒て回るのは⾯倒でイヤ • 知りたいことだけ教えて •

    役⽴つことだけ教えて 🄫2024 segavvy 2024/05/30 ChatGPT Meetup Tokyo #7 6 提供企業側の想い • 顧客の悩みを解決したい • 問合せ対応を削減したい • 商品を知ってもらいたい • 優秀な⼈を採⽤したい 「教えて」という 要望に対して 直接答えられる︕ 「営業マン」「相談相⼿」 「リクルーター」として 答えてくれる︕
  4. Watson+ChatGPTでRAG※を実現 🄫2024 segavvy 2024/05/30 ChatGPT Meetup Tokyo #7 7 Azure

    ChatGPT IBM Watson 弊社の サイト内 検索 サービス 対象Webサイト ①⾃然⽂で質問 ⓪クロールしてコンテンツ登録 ②⾃然⽂のまま検索 ③検索結果の情報 ④結果情報・答え⽅の指⽰・質問をプロンプトで⼊⼒ ⑤⽣成⽂ ⑥⽣成⽂ 利⽤者 ※Retrieval-Augmented Generation: ⼤規模⾔語モデル(LLM)でテキスト を⽣成する際に外部の情報を検索して 与えることで、LLMが知らない最新情 報やドメイン固有の知識を回答させた り、誤り(ハルシネーション)を抑え たりする仕組みです。 弊社サービスではWatson Discoveryに よる意味検索とChatGPTの⽣成機能 を組み合わせています。
  5. イメージ 🄫2024 segavvy 2024/05/30 ChatGPT Meetup Tokyo #7 8 ①

    ② ③ ①検索条件の⼊⼒欄 ②ChatGPTの回答⽂ ③Watsonの検索結果 ※公開可能な事例ですが、この資料は営業⽬的ではないのでお客様名を伏せています。
  6. リリースまでの紆余曲折はこちらを…… 🄫2024 segavvy 2024/05/30 ChatGPT Meetup Tokyo #7 9 リリースした頃の

    イベント登壇資料 https://speakerdeck.com/segavvy/chatgpttoibm-watsonde-saitonei-jian-suo-wojin-hua-sasetemita-zeng-bu-ban
  7. ʢٳܜʣࣗݾ঺հ 🄫2024 segavvy 2024/05/30 ChatGPT Meetup Tokyo #7 11 ͕͑͠Β

    ͔ͨ͠ ߐ಄ و࢙ !TFHBWWZʢηΨϏʣ גࣜձࣾΞΠΞΫτ ਓ޻஌ೳɾίάχςΟϒιϦϡʔγϣϯ෦ ΧελϚʔαΫηε՝௕ ΋ͷͮ͘Γ΍࢓૊Έͮ͘Γ͕େ޷͖ɻ"*ͷࣾձ࣮૷ʹᬏਐதʂ
  8. おかげさまでサイト内検索のRAGは好評 🄫2024 segavvy 2024/05/30 ChatGPT Meetup Tokyo #7 13 ⽬論みどおりになってくれて

    起案メンバーとしては⼀安⼼ ※公開情報ですが、この資料は営業⽬的では ないのでお客様名を伏せています。 以前のサイト内検索では 運⽤に苦戦されており、 区⺠への最適な情報提供、 利便性向上、運⽤コスト 改善の解決策として ご採⽤いただきました。
  9. 社内データの活⽤に使う案件も増加中 🄫2024 segavvy 2024/05/30 ChatGPT Meetup Tokyo #7 14 RAGブームで

    社内データの活⽤にも注⽬が集まっている模様 サポート業務において マニュアル、FAQ、過去の サポート対応のメールを 対象にPoCを⾏い、 業務活⽤の⼿応えを得て ご採⽤いただきました。 ※公開情報ですが、この資料は営業⽬的では ないのでお客様名を伏せています。
  10. ⽣成AIを使わない既存サービスも好調に 🄫2024 segavvy 2024/05/30 ChatGPT Meetup Tokyo #7 15 ⽣成AIを使わない従来のサイト内検索やチャットボットも好調

    頻度の⾼い質問はチャット ボットに登録済みの内容を 回答し、頻度の低い未登録 の質問はサイト内検索の結 果を提⽰することで、幅広 いニーズに対応できる点を ご評価いただきました。 ※公開情報ですが、この資料は営業⽬的では ないのでお客様名を伏せています。
  11. ʢٳܜʣຊ౰ʹΘ͔Γ΍͍͢"*ೖ໳ͷ͝঺հ 🄫2024 segavvy 2024/05/30 ChatGPT Meetup Tokyo #7 17 •

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  12. ݕࡧػೳʹ͸ௐ੔खஈ͕͔ܽͤͳ͍ ⾼精度の検索アルゴリズムが お客様環境で⾼精度とは限らない 専⾨⽤語、社内⽤語、略語、etc. 前提が省略された質問 ⽂章ではなく単語を列挙した質問 そもそもテキスト抽出できないデータ お客様のデータや使い⽅に合わせて 検索精度を改善できる必要がある さらに

    お客様⾃⾝で改善できるのが理想 🄫2024 segavvy 2024/05/30 ChatGPT Meetup Tokyo #7 20 弊社検索サービスの調整機能の⼀例︓セマンティックランカー 検索結果の並びをお客様⾃⾝が管理画⾯で調整できる。実際に 検索した結果に対して「関連あり」や「関連なし」のボタンを 押すことでランカーの教師データを作成でき、条件⽂と結果の 関連度合いを機械学習させて検索結果の並びを改善できる。 他にも同義語の登録、アノテーションの付与、条件⽂のサジェ スト、特定⽂⾔に対して指定データを強制的にトップに出す機 能などがあり、すべてお客様⾃⾝が管理画⾯で設定できる。
  13. 5. RAGの案件でもRAGが最適とは限らない • 従来のチャットボット(事前登録した回答⽂を答える)の⽅が 利⽤者が誤答に気付きやすく適している場⾯も多い • 検索に困っているお客様は ⾃然⽂で意味検索ができるだけでも⼗分なことも多い RAGは⽬的ではなく単なる⼿段 •

    RAGが候補になる案件では 従来のチャットボットや意味検索も候補になることが多い • 弊社では従来のチャットボットで前捌きをしつつ 回答できなかったものを意味検索やRAGで答える形も好評 🄫2024 segavvy 2024/05/30 ChatGPT Meetup Tokyo #7 23
  14. 6. 利⽤者の期待と現実を踏まえたUIが必要 競合はチャットUIばかりだったが 検索UIとしてリリース AIビジネスに⻑けたCTOの⼀⾔で検索UIとしてリリースしたらいい感じに 現在の検索やLLMの性能では まだ検索UIの⽅が⽬的達成しやすい • 現在のRAG案件の⼤半は答えの獲得が⽬的で 会話が⽬的のものは少ない

    • チャットUIの誤答は顧客体験を⼤きく損なうが 検索UIは⽬検が前提で寛容 検索UIは間違いが許容されるので チャットUIより適合率への期待が低い 検索UIは情報の列挙が許容されるので チャットUIよりも再現率が上がる • 検索UIは質問よりも回答を探すための条件⼊⼒が多い ⽬的のデータには主に「回答」が書いてあり「質問」は書いていない 「質問」よりも「回答」を探す条件の⽅が精度が出る 🄫2024 segavvy 2024/05/30 ChatGPT Meetup Tokyo #7 24
  15. 第3章 まとめ  ͓٬༷ͷଟ͘͸ݕࡧʹࠔ͍ͬͯΔ  ݕࡧػೳʹ͸ௐ੔खஈ͕͔ܽͤͳ͍  σʔλͷ੔උ΋Ұॹʹߟ͑Δඞཁ͕͋Δ 4. 答えて欲しいことはお客様によって違う

    5. RAGの案件でもRAGが最適とは限らない 6. 利⽤者の期待と現実を踏まえたUIが必要 🄫2024 segavvy 2024/05/30 ChatGPT Meetup Tokyo #7 25 あくまでも 私がこの1年のPoCや 導⼊で関わった 数⼗社のお客様から 感じた内容です