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大規模プロジェクトにおける 品質管理の要点と実践 / 20250327 Suguru Ishii

大規模プロジェクトにおける 品質管理の要点と実践 / 20250327 Suguru Ishii

2025/3/27 JaSST'25 Tokyo
https://jasst.jp/tokyo/25-about/
株式会社SHIFT
デリバリ改革部 CATエヴァンジェリスト
石井 優

流通物流サービス部 サービスエキスパート
原田 慎也

SHIFT EVOLVE

March 27, 2025
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Transcript

  1. Copyright SHIFT INC, All Rights Reserved. 2025 大規模プロジェクトにおける 品質管理の要点と実践 03/

    27 13:00 – 14:00 株式会社SHIFT デリバリ改革部 CATエヴァンジェリスト 石井 優 Suguru Ishii 株式会社SHIFT 流通物流サービス部 サービスエキスパート 原田 慎也 Shinya Harada
  2. 2 アジェンダ 1.登壇者紹介 2.取り扱うプロジェクトのイメージ 3.プロジェクトの工程イメージと今回のスコープ 4.メインコンテンツ 「工程ごとの注意すべきポイント ディスカッション • 要件分析(要件策定、コンサル)

    • システム設計(外部設計、詳細設計) • 実装/コンポーネントテスト・結合テスト • システムテスト • 受け入れテスト(UAT、運用受け入れテスト) 5.質疑応答 6.SHIFT・製品紹介 趣旨‧アジェンダ 大規模プロジェクトの品質保証で結局どこが重要なの‧‧‧?!を語ります! これから大規模プロジェクトに参画される方や、 日々のマネジメントへのヒントをお持ち帰りいただければ幸いです!
  3. 3 Copyright SHIFT INC, All Rights Reserved. 登壇者紹介 SHIFTの製造‧流通領域のプロフェッショナルとともに、生の情報をお届けします 経歴

    2009/4 – 2014/11倉庫系システム部門 2014/12 – 2015/7東中野のPCサポート屋さ ん・石井屋 2015/8 - SHIFT・CATサポート・プリセー ルス・エヴェンジェリスト ソリューション本部 デリバリ改革統括部 デリバリ改革部 サービスプラットフォームグループ CATエヴァンジェリスト 経歴 90年代よりソフトウェア開発業に従事、 コンサルティング、設計、製造、研究開 発など一通り経験。200人/月規模のPM、 500人/月規模のPMOリーダなどを歴任、 インド・中国・韓国・ベトナムのオフ ショアマネジメント、日系企業の海外子 会社80名規模の代表として不良率3桁削 減、不良在庫の定価販売などで黒字転換 を実現、2018年にSHIFTへ入社。これら の経験を活かし、ソフトウェア品質の向 上に貢献したいと考えている。 アピールポイント PJ初期からPMとして参画した案件で、 今まで納期遅延無し。 第一事業本部 流通物流事業部 流通物流サービス部 流通サービス3G サービスエキスパート ナビゲーター・ ファシリテーター 対談者‧アドバイザー 石井 優(Suguru Ishii) 原田 慎也(Shinya Harada) CATほど 面白いプロダクトは なかなかない! 大規模テストの進捗・品質を可視化 テスト管理ツール 「CAT」 約820社 約18,000ライセンス (※) ※2025年3月時点
  4. 4 Copyright SHIFT INC, All Rights Reserved. 取り扱うプロジェクトのイメージ 今回のモデルは数百人以上が関わり、リリースまでの期間が数年程度のプロジェクト 業界

    システム 期間 投資金額 月あたりの稼働人数(ピーク) 金融 基幹システム刷新 5年 5,000億円 1,500人 公共 省庁系基盤システム 8年 800億円 1,000人 製造 ERP更改 4年 100億円 500人 物流 WMS基盤刷新 5年 50億円 200人 大規模プロジェクトの要素とは? プロジェクトのイメージ (公開情報を元にイメージした架空のプロジェクト) 業界 金融、公共、 流通、製造、物流… など 最大参画人数 延べ数万人 ピーク数千人 投資金額 数十~ 数千億円 計画からリリースまで 数年~10年
  5. 6 Copyright SHIFT INC, All Rights Reserved. プロジェクトの工程イメージと今回のスコープ WF開発の各工程の注意ポイントについて、ディスカッションしながら理想形を探ります。 要件策定

    コンサル 外部設計 詳細設計 運用受け入れ UAT ※工程名はJSTQB テスト技術者資格制度 Foundation Level シラバス Version 2023V4.0.J02より引用 CAT(ログ) 要件分析 システム設計 実装 コンポーネント・ 結合テスト システムテスト 受け入れテスト それぞれの工程において発生しそうな問題と、 その対策例について語っていきます システム開発工程
  6. 7 Copyright SHIFT INC, All Rights Reserved. ➢ 「工程ごとの注意すべきポイント」 ディスカッション

    メインコンテンツ 原田 慎也 対談者‧アドバイザー 石井 優 ナビゲーター・ファシリテーター
  7. 8 Copyright SHIFT INC, All Rights Reserved. 注意すべきポイントと対応方法 「要件分析(要件策定、コンサル)」 主な活動

    ⚫ お客様の要求のヒアリング ⚫ ユーザーの要求の具体化 要件分析 システム設計 実装 コンポーネント・ 結合テスト システムテスト 受け入れテスト ⚫ 業務フローのコンサルティング ⚫ スコープの提案(業務範囲、システム要件) 製造工程で初見の 要件が頻発 業務の コンサルティングの 余力不足 一部の要件の合意が できない 現場しか知らない 細かい業務の分岐 UI上には現れない 隠れた仕様 レアケースな業務 文書化されていない 改修 限られた予算 コンサル人員 不在 それでも要員の 稼働は必要 どうしても 決めきらない要件 “次工程で検討” ⚫ 要件のレビューと合意形成 隠れた業務の洗い出しや、 業務コンサルにどのぐらい力をいれるもの? 要件の合意のレベルは? 要件策定の品質をどう評価する? 現場へのヒアリング の粒度 要件の出し切りの 判断基準とモニタ リング 合意しきれない要件 の対応 業務コンサルに 必要な工数 現行踏襲 or UIの刷新
  8. 9 Copyright SHIFT INC, All Rights Reserved. 注意すべきポイントと対応方法 「システム設計(外部設計、詳細設計)」 主な活動

    ⚫ システムアーキテクチャの検討 ⚫ 機能要件の整理、システムとしての構造策定 要件分析 システム設計 実装 コンポーネント・ 結合テスト システムテスト 受け入れテスト ⚫ UI/UX設計 ⚫ 外部インターフェース、データモデル設計 外部IF同士に 不整合が多発 明らかにIF間の 仕様がおかしい 入力がないのに 出力値が定義されている どこに保持しているか わからない値 操作性に大きな穴が 実機では選択しづらい オブジェクト キーボード操作での 業務がしづらい UI起因での業務ミス 誘発 ⚫ パフォーマンス、非機能要件、セキュリティ設計 ⚫ テスト計画の策定 これからのシステムは UIの検証フェーズが必要では? 「設計書間で噛み合ってないな…」を プロマネはどういう仕組みで気づき、 どのような体制で軌道修正する? プロトタイプ作成 APIのリファレンス マニュアル 相当の仕様策定 機械的なチェック (コンパイル、静的解析) UIにおける プロトタイプ作成 現場メンバーや実機での 操作感確認
  9. 10 Copyright SHIFT INC, All Rights Reserved. 注意すべきポイントと対応方法 「実装」「コンポーネントテスト‧結合テスト」 主な活動

    ⚫ 開発環境(実装・リポジトリ・ステージング)の準備 ⚫ コーディング(機能、セキュリティ、エラーハンドリング) 要件分析 システム設計 実装 コンポーネント・ 結合テスト システムテスト 受け入れテスト ⚫ ビルド・デプロイ ⚫ ユニットテスト IFの実装不足 いつの間にか 変わるIFの挙動 担当者間での 仕様理解の齟齬 成果物の質が 読めない 単体テストの品質は 設計者任せ プログラムの 質までは確認できず 実装して気づく仕様 の齟齬 コンポーネント~結合テストについて、 どこまで成果物・ 実施結果のレビューをするか? 実装フェーズで、 検知できる品質情報はあるか? フレームワークの テスト容易性 テスト駆動型開発における 効能 ドキュメントの整備レベル 有効な工程完了基準 テスト駆動開発 UIのテスト戦略 大規模システム・ ワンオフのシステムに おいての自動テスト戦略
  10. 11 Copyright SHIFT INC, All Rights Reserved. 注意すべきポイントと対応方法 「システムテスト」 主な活動

    ⚫ システムテストの方針・目的・スコープの決定 ⚫ テスト環境の準備 要件分析 システム設計 実装 コンポーネント・ 結合テスト システムテスト 受け入れテスト ⚫ テストスケジュールの策定 ⚫ 機能テスト(基本機能、業務フロー、シナリオ、 データベース整合性、エラーハンドリング) シナリオが 洗い出せていない 一部のテストが 数日止まっていた 一部の機能は未完成 カバレッジ算出の 難しさ 本番データの もち込み具合 規模に応じて 重くなるエスカレ体制 1日の遅れに よる損失 完成はバラバラ ⚫ 非機能テスト(パフォーマンス、セキュリティ、 障害・耐久性) 大規模プロジェクトにおいて一斉のテスト開 始というのは難しいですよね…。 エスカレーション体制を整えるには? 風通しのよい 情報共有 テスト管理ツールと 導入・教育 ベンダー・ユーザー 間での関係性 サブシステムごとの テスト 進捗把握
  11. 12 Copyright SHIFT INC, All Rights Reserved. 注意すべきポイントと対応方法 「受け入れテスト(UAT、運用受け入れテスト)」 主な活動

    ⚫ 計画(受け入れ基準の定義) ⚫ シナリオ作成・業務プロセス確認 要件分析 システム設計 実装 コンポーネント・ 結合テスト システムテスト 受け入れテスト ⚫ データ準備 ⚫ 関係者のスケジュール調整 ⚫ 本番環境の設定・本番機器接続 ユーザーの習熟度を 上げるのが難しい 実機で動かすと 電波が届かない システム的な面を だれが検証するか ユーザーの 負担ない習熟とは ここに来て細かい 業務が漏れていた それでも最後に 漏れている要件が・・・ ⚫ 業務部門への教育・フィードバック収集 ⚫ 運用手順確認、運用時の課題確認 ⚫ 総合評価 ユーザーからのエスカレーションの体制を 構築するポイントはありますか? それでも現場で使ってみないとわからない 要件漏れが発生しませんか? 段階的なリリース (β版) 段階的なテスト(システム担当者での テスト→ユーザーでの習熟テスト →本番テスト) システム担当者 も現場に赴く ユーザーとの リレーション構築 問題発生時の 迅速な対応 ユーザー自身での 正確な障害報告が 難しい 業務ユーザーは発生時の 障害を的確に挙げられるわけではない
  12. 16 Copyright SHIFT INC, All Rights Reserved. CAT・TD フリープラン リリース!

    小規模なチーム向けの永続的に無償でご利用いただけるプランをご用意しました! 「テスト管理 CAT」で検索して今すぐ利用開始! フリープランの特徴 主要機能は 制限無し テスト管理、課題管理、 進捗管理、分析 最大ユーザー数 10 ユーザー 利用開始まで 約3分 カードの登録も不要! サポートも利用化 (ベストエフォート) サンプルデータも 利用可! こんなお客様へおすすめ • 小規模なチームでテスト管理・課題管理を利用したい • ノーマルプランの利用検討のために長期で利用したい • CATに興味があるのでとりあえず触ってみたい とことん使い倒す技 • 1組織内でもメールアドレスが異なる場合は複数の環境も構築可能 • 課題管理のカスタマイズも無制限 カスタムフィールドやフローで課題管理・分析基盤を構築 • テスト仕様書や課題の登録は無制限 • 高度な進捗管理、分析機能でプロジェクトを見える化 制限事項(ノーマルプランとの差異) • 同時プロジェクト管理数:5個 • 最大ユーザー数:10ユーザー • 90日利用利用しない場合自動クローズ • 連携機能などの制限あり (外部BTS連携、ガントチャートなど) 詳細は価格ページをご確認ください サンプルデータを触って各種機能をお試しいただけます 製品HPイメージ