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SHIFTのDNAとAIの融合:普及から活用へのパラダイムシフト / 20250423 Eii...

SHIFTのDNAとAIの融合:普及から活用へのパラダイムシフト / 20250423 Eiichi Hayashi

2025/4/23 第6回テクシェア

https://recruit.shiftinc.jp/career/library/id1430/

株式会社SHIFT

ソリューション本部 デリバリ改革統括部
能力開発部 ヒンシツ大学グループ

林 栄一

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SHIFT EVOLVE PRO

July 23, 2025
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Transcript

  1. ⾃⼰紹介 林 栄⼀ /通称︓林センセ 現職 2023年12⽉から 株式会社SHIFT ヒンシツ⼤ 学所属 クオリティエバンジェリスト

    新⼈研修コンテンツ企画開発、講師 ⽣成AI研修コンテンツ企画開発、講師 ⽣成AIアプリ開発アドバイザー 2児のパパ ⼩3⼩5 所属学会 教育⼯学会 正会員 @SHIFT Inc., 2024 All Rights Reserved. イラストイメージはDALL-E3による 2 / 43
  2. いままでやってきたこと 電⼦楽器の開発 ハード、ソフト ⼤規模Java開発⽅式、OOフレームワーク開発、 基本設計 PG,SE,PM アジャイル推進 すくすくスクラムコミュニティーファウンダー Since 2009~

    50回以上 新⼈研修 20年以上 研修体系構築運営 共創をキーワードに全社組織開発 @SHIFT Inc., 2024 All Rights Reserved. イラストイメージはDALL-E3による 3 / 43
  3. これまで培ってきた成果と強み ・テスト業務での⽣成AI活⽤実績 ・実践に基づくAI活⽤ノウハウの蓄積 ・お客様向け⽣成AIサービスの展開 創業前期: ⾦型設計において職⼈の 判断と作業を分離 45⽇→45 時間 SHIFT

    創業: テスト業務に ノウハウ活⽤知⾒を 適⽤ ⽣成AI は: ノウハウを固定化し 再利⽤するフレームワーク そのもの ノウハウ‧ナレッジ‧知識の再利⽤によって価値を創造する SHIFTのDNA (ヒン⼤ ⽣成AI研修営業資料から、抜粋) @SHIFT Inc., 2024 All Rights Reserved. イラストイメージはDALL-E3による 10 / 43
  4. なぜ今、AIと企業戦略なのか AIの進化が企業の在り⽅を根本から変える時代に AIの急速な進化 企業戦略の再定義加速 産業界全部パラダイムシフト 10年後AIから⾒た ⼈間 の知能は ⼈間から⾒た ⾦⿂

    と同等に! AI にオール‧イン! 10名でユニコーン実現 https://fullswing.dena.com/archives/100153/ https://www.softbank.jp/biz/blog/business/articles/202410/sbw2024-softbank-son-main-keynote/ DeNA 南場智⼦さん ソフトバンク 孫正義さん @SHIFT Inc., 2024 All Rights Reserved. イラストイメージはDALL-E3による 11 / 43
  5. ⽣産性 組織内の普及率 予想期間︓ 性能︓ 社会的動向︓ 組織戦略︓ ⽣成AI普及フェーズ 組織への普及率が⽣産性と⽐例する 今後3〜10年 不⼗分

    ノウハウを駆使して補完的に活⽤できる性能 組織内の普及率が⽣産性につながる 教育により⽣成AIの社内の普及率を上げる 社内業務の⽣成AIサービス化を推進 @SHIFT Inc., 2024 All Rights Reserved. イラストイメージはDALL-E3による 16 / 43
  6. 独⾃性を形式知化するキーテクノロジー AI時代の知識共有と創造の基盤 野中郁次郎の SECI モデル パターン・ランゲ ージ ノウハウを使う ノウハウ SECIモデル

    連結化(C) 共同化(S) 表出化(E) 内⾯化(I) 暗黙知 暗黙知 暗 黙 知 暗 黙 知 形 式 知 形 式 知 形式知 形式知 Environment Individual I E Group I G O E Org G G G G E I = 個⼈ G = 集団 O = 組織 E = 環境 I I I I I I O 組織科学 Vol.36No.1 2002 野中郁次郎 「知識ベース理論の構想」 パターン・ランゲージ クリエイティブシフト社のWebから引⽤https://creativeshift.co.jp /pattern-lang / @SHIFT Inc., 2024 All Rights Reserved. イラストイメージはDALL-E3による 26 / 43
  7. 今後のアクション 独⾃性の収集とパターン・ランゲージ化、ベクトルデ ータベース化 あらゆるサービスでの活⽤による独⾃性の強化→ブ ランド個性の強化 SHIFTがロールモデルとなって、⽅法論とサービスを 提供して「知の再分配」 信頼の種を蒔く 感情の⾃⼰管理 感情価値と作業効率

    のバランス SHIFT 社員 ビジョン クレド SHIFT のビジョンや⽂化 を背景に⾏動を起こす SHIFT の独⾃性を含んだ パターンが蓄積される @SHIFT Inc., 2024 All Rights Reserved. イラストイメージはDALL-E3による 35 / 43
  8. パターン・ランゲージとは 繰り返し使える解決策(コツ)の集まり 起源:建築家クリストファー・アレグザンダーが提唱(1977年) ⽬的:複雑な問題を解決するための繰り返し使える解決策をまとめ る 利⽤分野:建築、ソフトウェア開発、組織開発、教育など 特徴: 状況x問題に対する効果的な解決策を⽂書化 組織全体で共有しやすい形式 再利⽤性と可読性の向上

    実績: アジャイルプロセスの策定 ソフトウエアのデザインパターン(Gofによる名著) 組織パターンによる組織開発 パターン国際会議(PLOP)の定期開催 IPA 学びのパターンランゲージ マナパタ IPA DX推進のためのトランスフォーメーションパターン トラパタ @SHIFT Inc., 2024 All Rights Reserved. イラストイメージはDALL-E3による 38 / 43
  9. パターン・ランゲージ:基本構造と伝わりやすさ パターン構造と意図 パターン名 ⼀⾏説明 イラスト(視覚的表現) 状況( Context):このパターンが必要となる状況 問題(Problem ):その状況で起こりがちな問題 解決(

    Solution):どのように考え、⾏動すればよ いか アクション( Action ):実践例‧具体的な⾏動 伝わりやすさの特徴 1. 適切な抽象度 マニュアルより柔軟に、抽象論より具体的に 2. 物語構造 状況→問題→解決の脳が理解しやすい流れ 3. 共感設計 「あるある」と共感でき、⼼理的に受け⼊れやすい 4. 名前付け 概念に名前をつけ、記憶と参照を容易にする 5. ⾃⼰選択 強制でなく選択肢として、内発的動機を引き出す パターン‧ランゲージは、「マニュアル」と「理念」の間の "ちょうどよい " 知識伝達形式 「あーそういうことか」 と⾼速に腑に落ちる 「なべさん講師⼼得」からのパターン・ランゲージ⼀例 IPAフォーマット カテゴリー: コラボレーション パターン名: グループ分けの⼯夫 ▼状況を⼀⾔で 効果的なグループ分けを⾏う ▼その状況において 受講者の属性を考慮したグループ分けが必要 ▼なぜなら 同じ会社や部署のメンバーだけでなく、異なる背景を持つ受講者同 ⼠が交流することで新しい視点が⽣まれる 経験年数のバラバラなグループ分けが、互いに学び合う機会を提供 する ▼そこで 会社、部署、担当システム、経験年数などを考慮してグループを編成 する 異なる視点を持つ受講者同⼠が交流できるように⼯夫する ▼その結果 受講者同⼠の交流が深まり、新しい視点やアイデアが⽣まれる グループワークがより効果的に進⾏する @SHIFT Inc., 2024 All Rights Reserved. イラストイメージはDALL-E3による 39 / 43
  10. パターン・ランゲージによる知識共有サイクル 抽象的すぎず具体的すぎない 「ちょうどいい」 表現でノウハウ流通を加速 パターン‧ ランゲージ このコツは ⾔葉にできないなぁ … なるほど!

    そういうことか! 共通⾔語ができて コミュニケーションが スムーズに! これを応⽤すれば 新しいアイデアが ⽣まれそう! 実践 共有 創造 ビジネス価値:知識継承の効率化‧⼈材育成の加速‧組織⽂化の醸成‧イノベーションの促進 ベテラン 若⼿ チーム 創造 組織成⻑ 知識循環 @SHIFT Inc., 2024 All Rights Reserved. イラストイメージはDALL-E3による 40 / 43
  11. SECIモデル 野中郁次郎教授が提唱した知識創造理論 1990年に提唱、多くのMBA講座で採⽤され組織開発に活⽤さ れている。 組織の知識が創造・共有され、スパイラルアップしていく。 共同化(Socialization): 経験や観察を通じて、⾔葉にで きない知識を直接共有する過程 例︓先輩の仕事を⾒て学ぶ 表出化(Externalization):

    個⼈の経験やノウハウを⾔ 語化・⽂書化して共有できる形にする過程 例︓ベテランの技をマニュアル化 連結化(Combination): 既存の⽂書や知識を組み合わ せて新たな知識を創造する過程 例︓複数の報告書から新しい戦略を⽴案 内⾯化(Internalization): マニュアルなどの形式知を実 践して⾃分のスキルにする過程 例︓⼿順書を読んで実際に体得する 連結化(C) 表出化(E) (I) 暗黙知 暗 黙 知 形 式 知 形 式 知 形式知 形式知 E Group I G O E Org G G G G E I = 個⼈ G = 集団 O = 組織 E = 環境 I I I I I I O 組織科学 Vol.36No.1 2002 野中郁次郎 「知識ベース理論の構想」 @SHIFT Inc., 2024 All Rights Reserved. イラストイメージはDALL-E3による 43 / 43