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AIは「削る」んやなくて「移す」だけ − 移った先が本番障害やったので、SREで受け止める −

AIは「削る」んやなくて「移す」だけ − 移った先が本番障害やったので、SREで受け止める −

2026年8月19日 田町.ai #2 での登壇資料です。
https://tamachiai.connpass.com/event/397623/

生成AIは業務を「削らない」、「移す」だけ。
AIコーディングで実装が高速化した結果、しんどさはレビュー・検査へ移動し、それも追いつかなくなると最終的に本番環境が最終テスト環境になります。生産性が上がったのではなく、リスクを前借りしているだけではないか、という話をしました。

社内勉強会での自分の仮説、AI Dev Dayでの「PRのdiffが大きすぎると人間もAIもレビューをサボる」という指摘、Google Cloud Next TokyoでのNew Relic社による「AIコーディング以降、本番障害が増えている」という定量報告。この3つが線になったところから、対策としてのSRE(オブザーバビリティの先行設計、カナリアリリース、高速な切り戻し、SLO/エラーバジェット)と、Cloud Run / Cloud Deploy / Cloud Monitoring で実装する提案まで話しています。

AI時代の開発速度は「作る速さ」ではなく、「早く気づいて速く戻せる時間」で決まる。

#田町ai #生成AI #SRE #GoogleCloud #CloudRun

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Shu Kobuchi PRO

August 19, 2026

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Transcript

  1. 自己紹介 小渕 周 (Shu Kobuchi) こぶシュー X: @shu_kob 株式会社スリーシェイク Sreake

    事業部 アプリケーション開発支援チーム マネージャー • Google Cloud, Geminiを用いた生成 AI アプリケーション開発 • 生成AIアプリ開発とSREの真ん中にいる人間 • Google Cloud 認定試験全冠 / Jagu'e'r AI/ML分科会運営メンバー 2
  2. 7月、社内勉強会で話したこと テーマ:本当にラクになった? 削った業務・増えた業務 生成AIは業務を 「削らない」 。「移す」 。 ラクになったように見えて、しんどさは “別の場所” へ移動しただけ

    従来の業務プロセス 業務のしんどさ 移す 別の場所へ 検証 AI固有の話ではなく、自動化全般の保存則 AIコーディングの場合、移り先は明確に 「検査」
  3. さらに Google Cloud Next Tokyo で オブザーバビリティツール New Relic社のセッション •

    「AIコーディング以降、本番障害が増えている」という定量報告 ◦ https://japan.zdnet.com/article/35251135/ 3つの点が線になった瞬間 1. 自分の仮説:AIは負債を移す 2. AI Dev Day:移動先はレビュー 3. Next Tokyo:レビューをくぐり抜けて本番を荒らす 5
  4. 対策① 移す前に減らす • • • • diffを小さく保つ(1PR = 1意図) CI/CDをちゃんと組む。AIが出した速度をパイプラインで受ける

    TDD / UT / E2E ただし、これらは既知のバグにしか効果なし ◦ さらに、マイクロサービス化でモダンなシステムは複雑化 7
  5. 対策② AI組み込みシステムは非決定的 • LLMを叩くアプリは確率的に動く → 未知の挙動を事前テストで潰しきれない • なので、前段の検査だけでは足りず、運用側で受け止める SREの原則に寄せる •

    オブザーバビリティを先に設計(ログ・トレースを最初から) • カナリアリリースで影響範囲を絞り込み • 切り戻しを速く(ロールフォワード前提の設計) • SLO / エラーバジェットで「どこまで壊れてOKか」を決定 8
  6. Google Cloudだと、安く速く実装 • Cloud Run ◦ リビジョン単位でのトラフィック分割が標準機能 ▪ カナリア5% →

    50% → 100%が設定だけで可能 ◦ 切り戻しも一手 • Cloud Deploy ◦ 環境の昇格とロールバックを、再ビルドなしで型として持つ • Cloud Monitoring / Cloud Trace / Cloud Logging ◦ SLOとバーンレートアラートをそのまま定義可能 • Cloud Build ◦ AIが量産するプルリクを受け止め 9