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Reconciliationの世界

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November 01, 2024

 Reconciliationの世界

ReactのReconciliationについて深ぼる話です

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did0es

November 01, 2024

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Transcript

  1. 本資料におけるReconciliation ⇒ 差分検出処理 ❏ “前(old)”と“後(new)”の2つの差分を取る(diff)処理のこと ⇒ 木構造の比較 ❏ DOMに対応する何かしらの木構造体 ❏

    計算量(オーダー : O)はどう抑え込む? ❏ 愚直にやるとn個のノードに対してO(n^3) ❏ 頭の体操:1000個のノードだと計算量は?→ 6
  2. ReactのReconciliation 以下2つによりO(n)まで計算量を抑え込む ❏ 異なる型(type)の2つの要素は異なるツリーを生成する ❏ e.g. div と span は異なるツリーを生成する

    ❏ 特定のプロパティ( props )を与え、子要素が変更される可能性を検知する ❏ 特定のプロパティ ⇒ key ❏ 配列の並び替えを効率よく行うためにこのような識別子が必要 ❏ 無駄な reconciliation を抑制できて Happy 8
  3. Reactが動く流れ ❏ React要素を生成 ❏ State更新のタイミングでreconciliation ❏ タイミング : setState が

    call された瞬間 ❏ 前と後の要素ツリーを比較し、更新・削除 ❏ 親から子に対して繰り返す ❏ 更新済みの要素ツリーをDOMもしくは他のツリーに反映 ❏ React 要素を元の形に整形して Root Container に Attach ❏ DOM 以外もある ⇒ React Native, React Three Fiber 12
  4. JSX(React JavaScript Markup) ❏ Reactの特徴の1つである宣言的UIの実現 ❏ JSXはそのままでは動かない ❏ あくまで React.createElement

    の Syntax Suger ❏ Babel, TSC などで JS に変換する ❏ Transpiler, Compiler によるが大抵変換先を変更できる(応用) 13
  5. React(createElement) ❏ JSXをTranspileすると得られる createElement 関数の実装 ❏ createElement(type, props, children) ❏

    type [string | Function]: HTMLElement の名前もしくは Functional Component ❏ props [object]: key や ref などの Props ❏ children [Array<Element>]: 子要素の配列 ❏ この関数は DOM と1対1対応のオブジェクトを返す ❏ いわゆる仮想DOM ❏ ただの JS オブジェクト 16
  6. react-reconciler ❏ fiberという単位で小分けにして時間をずらしながら実行 ❏ fiber は小分けにし、次に作業を行う要素を簡単に見つけるためのデータ構造 ❏ fiber は child,

    parent, sibling へのリンクを持っている ❏ child, siblingが無い場合、parentのsiblingに移動していく ❏ parentにsiblingが無い場合はrootに向かってさかのぼっていく 17
  7. ReactDOM(render) ❏ React 要素から生成した DOM を root の DOM(container) に反映する

    ❏ ReactDOM.render(<App />, document.getElementById(“root”)) ❏ propsからarrtibuteやeventの登録 ❏ HTMLElementの挿入 ❏ 差分検出処理もここで呼び出す 18
  8. @types/reactの興味深い点 ❏ bivarianceHack という TypeScript の型システムを悪用した実装がある ❏ 何が嬉しい : メソッドの性質を利用して関数に双変性を持たせられる

    ❏ bivariance = 双変 ❏ 双方に代入可能であるかつ、サブセットも同様の性質をもつということ ❏ A ⇔ B ならば P<A> ⇔ P<B> ❏ この項における決まり ❏ Aは広い型、Bは狭い型とする(e.g. type A = number; type B = 1; ) ❏ 矢印を右のように定義する : ⇔は双変、⇒は共変(covariance)、⇐は反変(invariance) ❏ 「矢印の先は矢印の元に代入が可能」と読む 21
  9. TypeScriptの型システムにおける矛盾 ❏ TSでは配列を共変(A ⇒ B)として扱っている ❏ number ⇒ 1 ならば

    Array<number> ⇒ Array<1> ❏ 通常、メソッドの引数は反変(A ⇐ B)なのでメソッドは反変 ❏ number ⇒ 1 ならば (arg: number): void ⇐ (arg: 1): void ❏ Array<number>.push() ⇐ Array<1>.push() は成り立つ? → いいえ ❏ メソッドは反変のはずだが、Arrayが共変であるため代入不可能 ❏ TSではこの代入が可能 ❏ つまりメソッドを双変として扱っている 22
  10. TypeScriptにおけるメソッドと関数の扱い ❏ TSではメソッドと関数を区別している ❏ メソッドは双変、関数は反変 ❏ type Func = {

    foo: (a: A) => void } と type Method = { foo(a: A): void } は別物 ❏ しかし Method から foo を取り出す( Method[“foo”] )と関数扱いになる ❏ 型としては関数だが、メソッドとしての性質は残る ❏ つまり双変な関数が作れる!(bivarianceHack の正体) ❏ Playground で検証してみました 23
  11. Preactとは ❏ https://github.com/preactjs/preact ❏ Reactの軽量版としての再実装ライブラリ ❏ ReactからAPIを厳選している ❏ reconciliationの処理をフルスクラッチで書き直している ❏

    一部の JSX の Transpiler 以外全て内製 ❏ React v17移行の jsx-runtime は Preact も同様に内製している ❏ babelのplugin/tscを用いることもReact同様に可能 ❏ JSX Pragma/JSX Factoryを h に書き換える 25
  12. React Three Fiberとは ❏ https://github.com/pmndrs/react-three-fiber ❏ React 向けの Three.js Renderer

    ❏ React JSX を Three.js の記法に変換している ❏ 変換の際に reconciliation も行っている ❏ react-reconciler の wrapper ❏ 内部で react-reconciler を呼び出している ❏ DOM ではなく Three.js の記法に1対1対応したJS オブジェクトを用いて fiber ツリーを作成 ❏ コードの解説 : https://codyb.co/articles/a-technical-breakdown-of-react-three-fiber 27
  13. Custom JSX Renderer ❏ Render を自作するには前述の通り以下の方法で実現可能 ❏ JSX Pragma/JSX Factoryを設定し、独自の

    createElement 関数を使う ❏ react-reconciler に独自の createElement 関数で生成した VDOM を渡す ❏ コアチームで開発中の OSS における取り組み ❏ Preact の手法に倣って Render を実装している ❏ コードベース(誰でも見られます) ❏ 実装の意図 : Editor.js の Plugin を JSX で記述出来るようにする ❏ 元は直接 DOM 操作を行うような JS の Class ❏ React Three Fiber の思想に倣って仮想 DOM と Class を1対1対応させている ❏ Reconciler は只今絶賛実装中です...(#times_hirai_shuta で経過が眺められます) 29
  14. まとめ ❏ React の肝は react-reconciler ❏ 差分検出の仕組みが全てここに集約されている ❏ これを wrap

    した OSS や、書き直した OSS が存在する ❏ 仮想 DOM などの一見とっつき難い言葉も仕組みを通せば理解出来る ❏ 一言で表現しにくいものに適当な名前をつけたに過ぎない場合がある ❏ とにかく仰々しい単語と思って必要以上にビビらなくて大丈夫です ❏ TypeScript の型システムは不健全 ❏ @types/react で悪用もとい活用されている ❏ 健全性について需要があればもう少し掘り下げて話します 30