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BUYMAにおける「AI仕様書駆動開発」の試行錯誤 〜DSとPdMの境界で挑む、AI時代のプロ...

BUYMAにおける「AI仕様書駆動開発」の試行錯誤 〜DSとPdMの境界で挑む、AI時代のプロダクト開発加速術〜

【ログラス/日本経済新聞社/エニグモ】TECH PLAY ProductManagement Conference#2 ~AI時代に再定義されるPdMの役割~での発表資料
イベントページURL:https://techplay.jp/event/990905

弊社は、世界182ヶ国1100万人超の会員を擁するCtoC×グローバルECサービス「BUYMA(バイマ)」を運営する企業です。本セッションでは、生成AIを活用した「AI仕様書駆動開発」による短期間リリースの実践事例を紹介します。要求定義からKPI設定、開発に至るまでの全フェーズにおいて、DSがPdM領域まで踏み込んでAIを活用している点に特徴があります。開発スピード最大化のための試行錯誤、そしてAIによるプロダクト開発の今後の展望についてお話しします。

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Shuto Takahashi

February 12, 2026
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Transcript

  1. エニグモAI活用の全社的な取り組み・事例  AI活用による事業基盤強化   AI活用推進室を設置し AI環境を整備し、全社で AIを積極的に導入 全戦略を支える共通基盤として、 AI活用を中心としたテクノロジー投資を推進 2 3

    事業成長・プロダクトへの AI機能の実装 ①新しい検索体験機能( AIでさがす) の提供 →利用ユーザーは非利用者と比べ CVR約2倍 ②売上データに基づいたマーケティ ング記事のテーマ・構成案自動生成 →作成時間の半減、送客数 1.5倍 開発工数の削減 ③クラウド移行時のコード編集支援 プロジェクト工数 →開発工数 80%削減 ④非エンジニアによる簡易ツール・ 分析コード作成、迷惑投稿検知 →早期対応・開発リソースの軽減、 データ分析工数が大幅軽減 2 業務改善・生産性向上 ⑤グラフィック素材の自動生成 →1グラフィックあたり約 2時間の工 数削減 ⑥その他 ・CSチャット AIによる問い合わせ 1件 あたりコスト削減 ・SNSコンテンツ企画・制作支援 ・社内ナレッジ共有のよる探索時間 の削減 プロダクトへの AI機能 の実装
  2. 利用可能なツール例 ◦ Gemini ◦ ChatGPT ◦ NotebookLM ◦ Slack AI

    ◦ Notion AI ◦ Cursor ◦ GitHub Copilot Geminiは有料版を全社利用可能、その他は職種によって使い分けています ◦ Figma make ◦ Adobe Firefly ◦ MidJourney ◦ HiggsField
  3. アプリケーション開発 G AIテクノロジーG インフラG 事業本部 グループ ソーシャルコマース事業本部 プロデュースG クリエイティブG UXデザインG

    データ活用推進室 G サービスエンジニアリング 本部 カスタマーマーケティング 事業本部 パーソナルショッパーリレーション G Trust & SafetyG カスタマーサービス G オペレーションG コーポレートオペレーション 本部 財務経理G 法務G 人事総務G IRG エニグモ組織図 経営企画室・事業開発室 PdM/ディレクター が所属 データサイエンティスト が所属
  4. BUYMAの開発体制です。3つのDomainをさらに細分化・構造化した縦割りチームの Squadや、横串チームのChapterがありま す。そしてDomain/Squadを支援する位置づけで AIテクノロジーグループがあります。 エンジニア組織 /開発体制 BUY Domain Domain Head

    Squad 2 Squad 3 Squad 1 Squad Lead Squad Lead Squad Lead Eng. Eng. Eng. SELL Domain Domain Head Squad 3 SI Domain Domain Head Squad 8 Squad 7 Squad Lead Squad Lead Squad Lead Eng. Eng. Eng. Squad Lead Eng. Squad 4 Squad 5 Squad Lead Eng. Squad Lead Eng. モバイルアプリ Chapter Chapter Head Frontend Chapter Squad 6 QA Chapter Eng. Chapter Head Squad 9 UX Designer Chapter Head ▪Squad : 事業的なミッション達成に向けたシステムにつ いてオーナーシップを持つ。システムの全ライフサイクル (設計、開発、テスト、リリース、運用、不具合対応など)を 担当。 ▪Chapter : Squadの中の特定の専門分野を担当するメ ンバーを束ねた組織。Squad外でもテクニカルな改善・基 盤整備も独自に実施。 Eng. Eng. Eng. Eng. Eng. AI Technology Head Search / MLOps Eng. Data Scientist Data Eng.
  5. 開発プロジェクト編成例 開発の流れ・編成を示した図です モバイルアプリ Chapter QA Chapter フロントエンド Chapter Squad Lead

    iOS/Android Eng. QA Eng. Backend Eng. ディレクター / PdM PdM (Director) Frontend Eng. Squad(エンジニア) 企画 設計・タスク分解アサイン・ディレクション AI Technology MLOps Eng. Data Eng. データ収集・提供 APIの開発 検索APIの開発 Data Scientist 機械学習モデル作成 Designer Data Analyst product UIUX データ分析 Infra Eng. インフラ構築、監視設定 ビジネスサイド 事業責任者・ マーケ・CSなど 企画内容により 必要におじてアサ イン Infra
  6. • 1. ドキュメントとコードの分断 ◦ ドキュメント管理ツールとAIエディタの往復 ◦ 「探す→DL→配置」の作業コストがボトルネックに • 2. 暗黙知のブラックボックス化

    ◦ ドキュメント化されていない「ビジネス背景」がAIに伝わらない AIへの指示(コンテキスト付与)に手間が発生し、リリース速度が 上がりきらない AI活用における壁:「コンテキスト供給」のコスト
  7. 役割の変革: DSによるPdM領域への拡張 • 従来の体制(分業型) ◦ PdM:PRD作成、要件定義など ◦ DS:モデル作成、実装、効果検証など • 現在トライ中の体制(

    DS主導型) ◦ PdM:全社のPJ統括、DS作成の PRD などのレビュー ◦ DS:上流(PRD・要件定義)〜 実装・検証までを一気通貫
  8. 開発プロジェクト編成(これまで) AI活用前の編成想定 モバイルアプリ Chapter QA Chapter iOS/Android Eng. QA Eng.

    ディレクター / PdM PdM (Director) Squad(エンジニア) 企画 設計・タスク分解アサイン・ディレクション AI Technology MLOps Eng. APIの開発 Data Scientist 機械学習モデル作成 Designer product UIUX ビジネスサイド 事業責任者・ マーケ・CSなど Backend Eng.
  9. 開発プロジェクト編成(今回の) AI活用によりデータサイエンティストの役割が PdM領域まで拡大 モバイルアプリ Chapter QA Chapter iOS/Android Eng. Backend

    Eng. ディレクター / PdM PdM (Director) Squad(エンジニア) AI Technology MLOpsEng. Data Scientist Designer product ビジネスサイド 事業責任者・ マーケ・CSなど Data Scientist 体制: メインメンバー データサイエンティスト / PdM / MLOpsエンジニア / iOSエンジニア/ Designer 各1名 QA Eng.
  10. • プロジェクト概要 ◦ iOSアプリ ホーム画面への「新規レコメンド枠」追加 • 実施体制 ◦ PdM, DS,

    MLOps, iOS, Designer(各1名) ◦ 全員が他PJも兼任 • 実績 ◦ 企画 〜 リリース:3〜4ヶ月 ◦ 従来実績:9〜12ヶ月 【成果】開発リードタイムを約 1/3 に短縮
  11. • ドキュメントはフォルダを作成しフラットに管理 ◦ 気軽に残せるようにするため • あらゆるドキュメントをGitリポジトリに配置 ◦ クラウドサービス選定理由、パフォーマンス測定結果など ◦ 過去のコンテキストが必要になったらすぐにAIに参照させるため

    実際の成果物イメージ . ├── docs │ ├── prd.md │ ├── 要件定義書.md │ ├── 設計書.md │ └── wbs.md │ └── doc_a.md │ └── doc_b.md └── src フォルダ構成イメージ
  12. • これからのプロダクト開発体制 ◦ 全体統括:PdM ◦ 個別PJ推進:DSやエンジニアがサブPdMとしてリード • これからのPdMに求められそうなこと ◦ 全体最適の視点:各PJでやらないことを決める決断力

    ◦ 仮説構築力:サービスへの深い理解に基づく、問いを立てる力 ◦ 巻き込み力:多様なレイヤーをつなぎ、組織を動かす力 今後の開発体制と PdM に求められそうなこと
  13. 社名  株式会社エニグモ (英文社名: Enigmo Inc) 事業内容 “Specialty” Marketplace「BUYMA」を中心とした インターネットビジネスの企画・開発・運営 所在地

    東京都港区赤坂4-8-15 赤坂KOSENビル4F 設立 2004年 2月10日 代表者 代表取締役 最高経営責任者 須田 将啓 従業員数 192名 (連結) 上場市場 東京証券取引所 プライム市場 資本金 3億8190万円
  14. 企業理念 このミッションには以下の 3つ想いが込められています。 ・今までなかった新しい独自の価値を提供する。 ・時代を変えるインパクトあるサービスを提供する。 ・世界規模で活動するグローバルベンチャーになる。 日本発で、世界で通用するグローバルベンチャーになるという創業から の志をこのミッションステートメントに込めました。 Mission 世界を変える、新しい流れを。

    エニグモの提供する、 ”Specialty” Marketplace。 集まる「モノ」「ヒト」両面で従来型の市場とは違う、新しいマーケットで す。”Specialty” Marketplaceでは、特化したカテゴリに絞ることでより使 いやすく安心な、信頼性の高いマーケットを実現しています。法人・個 人の垣根を壊し、誰もが多様な専門性を活かすことでどこよりも旬で豊 富なラインナップを可能にしています。 Vision ”Specialty” Marketplace
  15. 沿革 拡大期 第二創業 / 増資・業態転換 2006年3月 第三者割当増資を実施 2007年1月消費者参加型 CM制作ネットワーク「 filmo(フィルモ)」のサービス (広告事業)を開始

    2008年単月黒字化を果たした「 BUYMA」は、会社の主力事業へと成長 転換期 第三創業 / 構造改革 2012年経営資源を「 BUYMA」へ一極集中  ※経営資源集中に伴い、広告事業から撤退 2012年7月東証マザーズへ上場、 8月「BUYMA(バイマ)」会員数が 100万人を突破 創業期 第一創業 / 2004年2月創業 2005年2月グローバル・ショッピング・コミュニティ「 BuyMa(バイマ)」のサービス開始 2005年12月個人ブログの情報発信力を活用したプロモーションシステム「プレスブログ」のサービス開始 (広告事業開始) グローバル化 第四創業 /世界展開開始・「海外通販 No.1」サービスへ 2014年2月iPhone版アプリ「BUYMA(バイマ)」リリース 2015年2月「STYLE HAUS」をリリース、10月英語版「BUYMA」をリリース 2018年7月「BUYMA TRAVEL」をリリース 2019年4月東証一部上場、 2022年4月東京証券取引所プライム市場へ移行 2004年 2006年 2012年 2014年 2024年 エニグモ からエニグモ ”グループ”へ Vision for NEXT 20  2024年2月創業 20年という節目で、単体で成長してきたエニグモから、複数の事業を運営するエニグモ ”グループ ”へ進化 3月ラグジュアリーヴィンテージマーケット「 BUYMA VINTAGE」をリリース 5月不動産売却プラットフォーム「いえうり」を運営する Non Brokers㈱がグループ会社へ 8月英語版「BUYMA」のクローズ、海外向け事業は別形態で(他社と連携し)継続 8月㈱ MEGURUを子会社化し、旅行事業を吸収分割により㈱ BUYMA TRAVELとしてスタート
  16. BUYMAの特徴 BUYMAは「CtoC × 越境(グローバル)EC」という独自のビジネスモデルで、特別な購入体験をお客様に提供しています ¥ 個人 個人 厳選した 商品・情報 ファン

    登録 リクエスト 購入者 出品者 BUYMAは世界中の個人をつないで、世界中のアイテムが購入 できる新感覚のショッピングサイトです。 01 出品者、購入者はどちらも個人ユーザーのCtoCサービスです。現在 は、海外法人との連携を進めており、個人、法人問わず出店いただく ことで品揃えや価格優位性をさらに強化しています。 02 03 BUYMAに商品を出品するユーザーはパーソナルショッパーと 呼ばれ、パーソナルショッパーのネットワークを駆使して、 多種多様な購入者の要望に応えています。 04 海外限定デザイン、国内完売入手困難、国内未上陸ブランドなど、 高付加価値なファッションアイテムを世界中から購入することが可能で す。 国内完売 国内 未上陸 国内 未上陸 海外限定 デザイン 入手 困難品 国内完売
  17. BUYMAのビジネスモデル・仕組み 注文後、世界中のパーソナルショッパーが、商品を買い付け・発送します。出品者の手元に在庫がある商品もあり、その際は手元在庫から発送され ます。出品者は在庫を確保する必要がない、無在庫出品可能なビジネスモデルです。 ※買付商品は、在庫が確保できなかった場合にやむなくキャンセルになる場合があります。 ▪ BUYMAの売上は取引当事者双方からの手数料です 購入者から決済手数料としてアイテム料金の5%を、パーソナルショッパー(出品 者)から成約手数料として5~7%を、取引ごとにいただいています。 ▪ 現地仕入れだがらこそ実現できるお得な価格

    ブランドアイテムは、国や地域によって販売価格に差があり、日本で購入するより お得な価格で販売されることも少なくありません。 BUYMAではパーソナルショッパーが海外で買付けいただくことでお得な価格が実 現しています。 ▪ パーソナルショッパーとは? 「BUYMA」に商品を出品し買い物をサポートする、世界中で活動するスペシャリス トです。お客様の嗜好に合わせてスタイリングやアイテムを紹介するなど、より一 層ショッピングを楽しめるようホスピタリティ溢れるサービスを提供します。 BUYMAのビジネスモデルとユーザーに商品が届くまでの仕組みを紹介します
  18. BUYMAの取り組み:あんしんへの取り組み ▪ 無料鑑定サービスと補償制度について BUYMAではお客様が安心してお買い物を楽しんでいただけるよう、無料鑑定 サービスを用意しております。 さらに、購入時に商品代金の1.47%(税込み)、2万円以下は一律293円(税込み) をお支払いいただくだけで補償内容が拡大する「あんしんプラス」があります。返 品補償制度・初期不良補償制度・紛失補償制度を利用できます。 ▪ BUYMA事務局によるパトロールの実施

    取引の公平性や商品の質を維持するため、事務局による出品やパーソナルショッ パーの登録・取引きチェックを行っております。 問題商品の出品や、トラブルの多 い会員に対してはBUYMAの利用停止措置を行っております。 ※偽物が届く可能性は0.0025 %未満徹底した対策とカスタマーサポートで安心し てご利用いただけます。 ▪ 商品受け取り後の「後払決済」システム お金のやり取りはBUYMAが仲介します。注文時にお預かりした代金は、商品が 到着してから、パーソナルショッパーに支払われるので安心です。万が一トラブル が発生しても、BUYMA事務局がきちんと返金対応をします。 より安心してユーザーに BUYMAをお楽しみいただくための取り組みを紹介します