Ocean180プロジェクトと千葉工業大学 人工知能・ソフトウェア技術研究センターが主催で、AIコンペティション「ブルーカーボン・ダイナミクスを可視化せよ!」を行いました。 https://signate.jp/competitions/936
こちらのスライドは、2023年度人工知能学会全国大会 (JSAI2023)で開催した成果報告会で報告した、本コンペのサマリです。
AIコンペティションブルーカーボン・ダイナミクスを可視化せよ!成果報告会2023.6.9
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コンペ開催主旨• Ocean180プロジェクトは、海洋生物多様性に関する膨大なデータを整備し、それにより海の生物多様性の時空間の変化を把握して、将来のリスクを予測できるようにするための研究開発を行っている• 蓄積したデータの一部を利用して、生物多様性に関連する予測タスクのコンペティションを開催• これをきっかけに多くの人工知能、データサイエンスの研究者・開発者が生物多様性の課題に関心を持ち、問題の解決に貢献することを期待2
コンペ概要• 運営主体• 主催:Ocean180プロジェクト千葉⼯業⼤学 ⼈⼯知能・ソフトウェア技術研究センター• 共催:⼈⼯知能学会• 協賛:株式会社シンク・ネイチャー• 期間• 2023年1⽉21⽇〜4⽉30⽇• コンペプラットフォーム• SIGNATE3
コンペ課題沖縄県全域を対象として、ブルーカーボンの重要な指標となる海草藻場の被度(一定面積の地表面や海底面を覆う割合)を、環境変数や衛星画像をもとに推定• データ様々な場所と年代、時期に調査された、18,000件ほどの海草藻場の被度データと、様々な環境変数や衛星画像から得られた植生指数をトレーニングデータとして用いる• 評価: 評価用のスポットの海草藻場の被度の予測値のRMSEで評価4
データについて観測期間:1999 〜 2020年総データ数:18,179環境変数• ⽔深• 陸からの距離• ⽔温(平均、最低、最⾼)• 塩分濃度など特徴量(説明変数): 3463次元衛星画像由来の特徴量• RGB• 植⽣指数 (NDVI, EVI等)など表形式データとして提供海草藻場の被度の分布5
追加データ(2⽉21⽇)• 沖縄県全域(⼤東島を除く)における、島周辺の藻場が⽣育する浅海域の20m分解能の衛星・環境要因の特徴量を含めたラスター画像(左図)• 沖縄県の島周辺を切り出した20mもしくは30m分解能のマルチバンド衛星画像データ(右図)6
賞⾦・副賞1位 50万円2位 30万円3位 20万円⼈⼯知能学会全国⼤会 (JSAI2023)で登壇発表していただくための費⽤10万円 (各チーム)7
コンペ参加者推移8合計: 1177⼈(SIGNATEコンペの中でBEST10⼊り)
コンペ投稿者推移• l9合計: 391⼈
コンペ投稿件数推移• L10合計: 11762件
⼊賞者1位 ⼩川 和広 様 (NRIデジタル)2位 近藤 康彦 様 (富⼠通)3位 花岡 徹 様11(最終スコア: 0.1566203)(最終スコア: 0.1573342)(最終スコア: 0.1610360)
今⽇のプログラム1. 背景、データの詳細、及びコンペの課題と結果について• 講演者:塩野貴之(琉球⼤学)、吉川友也(千葉⼯業⼤学)2. 表彰式 & 賞⾦・副賞贈呈• プレゼンター: 久保⽥康裕 (琉球⼤学)栗原聡 様 (慶應義塾⼤学、⼈⼯知能学会副会⻑)3. ⼊賞した3名による講演 (10分講演 + 5分質疑応答)4. 「⼈⼯知能が拓くネイチャーポジティブな未来:⽣物多様性ビッグデータを⽀えるアナリストコミュニティの構築にむけて」• 講演者:久保⽥康裕(琉球⼤学)12