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カスタムスラッシュコマンドをマスターして開発効率を上げよう

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September 18, 2025

 カスタムスラッシュコマンドをマスターして開発効率を上げよう

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September 18, 2025
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  1. スラッシュコマンドとは? Claude Codeのインタラクティブセッション中に 、/で始まるコマンドを入力する ことで、特定の機能を素早く実行できる 仕組み /add-dir /agents /bug /clear

    /compact /config /cost /doctor /help /init /login /logout /mcp /memory /model /permissions /pr_comments /review /status /terminal-setup /vim 組み込みスラッシュコマンド https://docs.anthropic.com/ja/docs/claude-code/slash-commands
  2. 引数 プロンプトテンプレート プロンプトテンプレート の変数を使った方法でも、 Key-Value形式で引数を受け 取れそう # test.md 以下の内容を出力してください number:

    {{ number }} priority: {{ priority }} assignee: {{ assignee }} > /test priority:high number:123 assignee:TAAT number: 123 priority: high assignee: TAAT
  3. Bashコマンド実行 !プレフィックスを使って、スラッシュコマンドが実行される前に bashコマンドを実 行でき、出力はコマンドコンテキストに含まれる --- allowed-tools: Bash(git add:*), Bash(git status:*),

    Bash(git commit:*) description: Create a git commit --- ## Context - Current git status: !`git status` - Current git diff (staged and unstaged changes): !`git diff HEAD` - Current branch: !`git branch --show-current` - Recent commits: !`git log --oneline -10` ## Your task Based on the above changes, create a single git commit.
  4. フロントマター コマンドファイルは YAML Front Matterをサポートしていて、コマンドのメタデー タを記述できる • allowed-tools: コマンドが使用できるツールのリスト(デフォルト では会話から継承)

    • argument-hint: コマンドに渡す引数、コマンドの自動 補完で表示される • description: コマンドの簡潔な説明(デフォルトではプロンプトの最初の行) • model: 指定するモデル (デフォルトでは会話から継承) --- allowed-tools: Bash(git add:*), Bash(git status:*), Bash(git commit:*) argument-hint: [message] description: Create a git commit model: claude-3-5-haiku-20241022 --- Create a git commit with message: $ARGUMENTS
  5. Draft PRを作る ベースブランチを指定して、 PRテンプレートを参考に Draft PRを作る ブランチ間の差分を元に概要などを書いてくれるので便利 # open-draft-pull-request.md ---

    argument-hint: [Base branch name] description: Create a Draft PR --- 現在のブランチと $ARGUMENTS のベースブランチとの変更内容を整理して、`.github/pull_request_template.md`を参考に Draft PRを作成してください
  6. # research-report.md --- description: Create a research report based on

    current session --- ## 役割 あなたはベテランの技術系編集者です。 セッション内の内容を整理して、**Markdownファイル**として調査レポートをまとめることが目標です。 ... ## 図の作成 図を作成する場合、**Mermaid記法**を使って作成する ... セッションの内容をもとに調査レポートを作る shibayu36さんのブログ を参考に、セッションでのコード調査内容をもとに、調 査レポートを作成させて Obsidianに保存する 図の作成では Mermaid記法を使わせていて、 いい感じのチャートやシーケンス 図を作ってくれる
  7. # build-and-run.md --- description: Build and run the App ---

    @../BuildAndRun.md の内容に従ってビルドを行い、ビルド成功したら実機デバイスまたはシミュレータでアプリを実行してください # BuildAndRun.md ## 対象デバイス IDの取得 実機とシミュレータのデバイスIDは異なるため、それぞれ以下のコマンドで取得する ... ビルド&実行(iOS) iOS開発で自動で利用可能なデバイス(実機 or シミュレータ)を判定 してビルド・ 実行する XcodeBuildMCPなどのMCPサーバーもあるが、実機やシミュレータを自動判 定してくれなかったので、自前で BuildAndRun.mdを用意している
  8. # library-update-check.md --- argument-hint: [PR number or URL] description: Check

    the PR of library update by Renovate --- あなたはエキスパートiOSアプリエンジニアです ../../RenovateLibraryUpdateGuide.mdを参考にライブラリのアップデートが問題ないか確認してください 1. 基本情報の収集 - `gh pr view <PR番号>` でPR詳細とリリースノートを確認 - 該当ライブラリのGitHubリポジトリでChangelog/Release notesを調査 - 修正内容(bug fix, feature, breaking change)を分類 ... PR number or URL: $ARGUMENTS Renovateによるライブラリ更新の妥当性チェック Android先行でiOSでも導入したもので、 Renovateが作ったライブラリ更新 PRによる変更内容や影響度、ビルド結果を調査、マージしても問題ないかを チェックさせて、PRにもコメントで追記させている
  9. まとめ • スラッシュコマンドは 特定の機能を素早く実行できる仕組み で、組み込みの コマンドもあり、積極的に使うと良い • .claude/commands/にMarkdownファイルを配置すれば、カスタムス ラッシュコマンドを作ることができ、 よく使うプロンプトをコマンドとして素早く

    実行できる • カスタムスラッシュコマンドには、 プロジェクトと個人のタイプ があり、引数も 受け取れる • PR作成や調査レポート、ビルド実行などの 便利な活用例を紹介したので、 ぜひ導入してみてください