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RgGen ご紹介

RgGen ご紹介

Design Solution Forum 2021

Taichi Ishitani

November 08, 2021
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Transcript

  1. SP13 RgGen ご紹介 石谷太一 注意 • RgGen および GitHub 上で公開している成果物は、石谷個人が開発しているもの

    です • PEZY の社員としての登壇ですが、問い合わせなどは石谷までお願いします 2
  2. SP13 RgGen ご紹介 石谷太一 自己紹介 • 石谷太一(いしたにたいち) ◦ GitHub https://github.com/taichi-ishitani

    ▪ RgGen: 本日紹介します ▪ TNoC: SystemVerilog で実装した合成可能な NoC router ▪ tvip-axi: UVM ベースの AMBA AXI VIP ▪ tue: UVM の拡張パッケージ ◦ Twitter @taichi600730 • SystemVerilog/Ruby 歴 13 年ちょっと ◦ SV で RTL 書いたり、UVM ベースの検証環境のおもりをしたり • 所属 ◦ PEZY Computing K.K. ▪ PEZY-SC3 がローンチしました ▪ 新規チップを開発中です ◦ 求人あります ▪ https://www.pezy.co.jp/career/ 4
  3. SP13 RgGen ご紹介 石谷太一 RgGen ご紹介 • レジスタマップから、コンフィグレジスタ (CSR) 関連のファイルを自動生成するツー

    ルです ◦ https://github.com/rggen/rggen • レジスタマップは人間様が読めるフォーマットです ◦ Ruby ▪ レジスタマップ記述用の DSL を使用 ◦ 各種構造化テキスト (YAML/JSON/TOML) ◦ 各種スプレッドシート (xlsx/xls/ods/csv/tsv) ◦ SiFive DUH ◦ SystemRDL はいずれ・・・ • 生成物 ◦ SystemVerilog/Verilog/VHDL RTL ◦ UVM RAL model ◦ Markdown 5
  4. SP13 RgGen ご紹介 石谷太一 RgGen ご紹介 • 対応する型は(たぶん)多いです ◦ 配列状/外部アクセス/間接参照レジスタ

    ◦ ビットフィールド 33 種類 ▪ UVM RAL model で定義されている型は網羅しています ◦ レジスタファイルも対応 • 標準的なホストプロトコルに対応 ◦ AMBA AXI4 Lite/APB • プラグインによる機能拡張にも対応 ◦ 特殊なビットフィールド型の追加 ◦ 独自ホストプロトコルの対応 • EDA ツールの対応 ◦ シミュレータ: VCS/Xcelium/Verilator/Icarus Verilog ◦ 論理合成: Design Compiler/Vivado/Quartus • RTL/UVM RAL model はバックドアアクセスに対応 ◦ バスアクセスなしで、CSR の読み書きができます ◦ シミュレーションの時間短縮などに使えます 6
  5. SP13 RgGen ご紹介 石谷太一 使ってみる • 紹介する入力/生成物のサンプルは、以下のリポジトリから取得できます ◦ https://github.com/rggen/rggen-sample •

    生成物を組み込んだサンプルのテストベンチもあります ◦ https://github.com/rggen/rggen-sample-testbench ◦ 生成 RTL と RAL model を組み込んで、UVM で実装されている CSR のサニティチェック用テスト シーケンスを実行します 7
  6. SP13 RgGen ご紹介 石谷太一 使ってみる - RgGen のインストール • 前準備

    ◦ Ruby (2.5 以上) と開発用パッケージをインストールしておきます ◦ apt-get install ruby/apt-get install ruby-dev とか • インストール ◦ Ruby のパッケージ管理ツール (gem) を使ってインストールします ▪ $ gem install rggen ▪ 依存する他のライブラリも一緒にインストールされます ◦ 追加のプラグインもインストールします ▪ $ gem install rggen-verilog $ gem install rggen-vhdl $ gem install rggen-duh 8
  7. SP13 RgGen ご紹介 石谷太一 使ってみる - 入力ファイル準備 • コンフィグレーションファイル ◦

    アドレス幅、データ幅、プロトコル等を指定します ◦ YAML/JSON/TOML で記述します ◦ https://github.com/rggen/rggen-sample/blob/master/config.yml • レジスタマップ ◦ CSR の仕様を記述します ◦ register block/register file/register/bit field の4階層 ▪ 詳しくは Wiki を参照ください https://github.com/rggen/rggen/wiki/Register-Map-Specifications ◦ https://github.com/rggen/rggen-sample/blob/master/block_0.yml https://github.com/rggen/rggen-sample/blob/master/block_1.yml 9
  8. SP13 RgGen ご紹介 石谷太一 使ってみる - 実行! • 実行コマンド rggen

    に、コンフィグレーションファイルとレジスタマップを食わせるだ けです • $ rggen --plugin rggen-verilog --plugin rggen-vhdl -o out -c config.yml block_0.yml block_1.yml ◦ --plugin rggen-verilog/--plugin rggen-vhdl ▪ Verilog/VHDL 出力プラグインを有効にします ◦ -o out ▪ 出力ディレクトリを指定します ◦ -c config.yml ▪ コンフィグレーションファイルのパスをしています ◦ 生成物は “out” ディレクトリに書き出されます • 実行時に、レジスタマップ上のエラーチェックが行われます ◦ 識別子の唯一性、アドレスやビットフィールドの重複など 10
  9. SP13 RgGen ご紹介 石谷太一 使ってみる - 生成物の組み込み • RTL/UVM RAL

    model は、共通モジュール/クラス を使って構成されています ◦ 以下のリポジトリから取得しておきます ▪ https://github.com/rggen/rggen-sv-rtl.git ▪ https://github.com/rggen/rggen-verilog-rtl.git ▪ https://github.com/rggen/rggen-vhdl-rtl.git ▪ https://github.com/rggen/rggen-sv-ral.git ◦ 生成物と一緒に共通モジュール /クラスもEDAツールに入力します 11
  10. SP13 RgGen ご紹介 石谷太一 使用例紹介 (PEZY での使用例) • 採用前 ◦

    各モジュール担当者が CSR モジュールを各々で実装していた ▪ アドレスのデコード方法などが統一されていなかった ▪ あるレジスタがどのような動作をするかは、 RTL を見なければならなかった ◦ RTL とドキュメントが差分があった • 現在 ◦ 全 CSR モジュールを RgGen で生成 ▪ レジスタマップをは YAML で記述 • Git で管理していて、変更履歴を追いやすくて良いです ▪ レジスタ仕様、実装を標準化できた ◦ 社内用プラグインを作成 ▪ 社内用バスプロトコル、特殊ビットフィールドに対応 ◦ ドキュメントを自動生成 ▪ Markdown の生成とドキュメント用サーバーへのアップロードを、更新毎に自動実行 • 仕様、RTL、ドキュメントの乖離を防止 12