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UI/UXが無意識に検索行動に与える影響について

Tairo Moriyama
February 26, 2019

 UI/UXが無意識に検索行動に与える影響について

検索技術勉強会「Search Engineering Tech Talk #1」でお話した内容です。

株式会社メルカリ
Tairo Moriyama(森山 大朗)
https://twitter.com/tairo

Tairo Moriyama

February 26, 2019
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Transcript

  1. メルカリのSearch Engineering Team Search Algorithm Engineer : - Akira Ishino

    石野 明 from Google - Kenji Sugiki 杉木 健二 from 楽天 - Ypeng Lyn from monotaro and 楽天 - Riku Togashi 富樫 陸 from Yahoo - Kei Yagi from 八木 圭Yahoo - Hiroaki Shiino 椎野 弘章 from Yahoo - Yusuke Wada 和田 悠介from Yahoo Search Platform Engineer: - Minoru Osuka 大須賀 稔 from Yahoo - Junpei Nishimoto 西本 純平 from Recruit Technologies - Marne Prasad from 楽天 - Aman Jain, Jithin Sukumar, yuma kanai Engineering Manager: - Reggie Lai from 楽天 Director: - Tairo Moriyama 森山大朗 from Bizreach / Recruit
  2. F Freshness [新着性] R P Recall [再現率] Precision [適合率] 検索結果に出ている

    Documentが、どれだけ新しいか 検索クエリに対して必要かつ十分な Documentを、どれだけ多く検索結果に表示できているか 検索結果に表示されたもののうち、ニーズに適合する Documentがどれだけ含まれているか 目立つポジションに、適合する Documentをどれだけ表示できているか メルカリの検索結果を構成する要素と優先順位
  3. F Freshness [新着性] R P Recall [再現率] Precision [適合率] 情報検索と商品検索(メルカリ)の検索品質における優先度の違い(相対比較)

    優先度No.3 - 多少古くても関連性が高いこと方がまず大事 - stackoverflowやqiitaなどが良い例 優先度No.1 - 多くの商品カテゴリーが高頻度で出品される - 欲しいものがなくても、しばらくすると出品されて検索 結果が変わる可能性がある 優先度No.1 - クローリングのカバー範囲を最大化 - 超大規模なindexをどう分割して分散するか - Tokenizerなどをどう工夫するか 優先度No.2 - メルカリではクローリングの必要はない - ただし商品の「ついで買い」など、セレンディピティ的 にも考慮が必要であり、どこまでが必要十分な検索結 果なのかRecall判定が難しい - 大規模な同義語のクエリ拡張は大事 優先度No.2 - 1位〜5位に関連性が高いものを出す必要がある - UI的に上位に適合する Documentがなければクリッ クせず、従ってADもクリックされない 優先度No.3 - EC、特にメルカリのような CtoCでかつスマホUIの場 合は、かなり下まで気軽にスクロールしており並べ替 えのインパクトは相対的に小さい - 買い物はそもそも「比較検討」行為である 情報検索(Google, Yahoo) 商品検索(メルカリ)